【改造派必見】シングルコイル用金属製ピックアップカバーの音質変化が面白い！

2021年9月30日2024年3月17日ピックアップ,激安パーツ&商品情報,改造指南,ピックアップカバー,音質改善,ギター,パーツ,Amazon

👆 シングルコイル用 金属製ピックアップカバーの音質変化をチェック！

目次

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シングルコイル用 金属製ピックアップカバーって音質が変化するの？

ピックアップカバーの材質といえば、樹脂製や金属製が一般的です。ハムバッカーは金属製がメインですが、モールド仕様では樹脂製も使用されます。

シングルコイルは樹脂製が多く、あまり金属製のカバーが使用されません。テレキャスのネック用やリップスティックタイプなど、金属製の利用傾向が限定的です。

金属製カバーのハムバッカーは、オープンと比較してハイ落ちしやすいと言われています。構造的にハウリングが発生しやすく、苦手意識を持っている方も度々見かける印象です。しかし本来の目的として、金属製カバーは誘導ノイズを減少させる意図があります。メタリックな外観を好む方も多く、この2点に関しては樹脂製カバーにはない長所ですね。

ところがシングルコイルに関しては、オプションに金属製カバーの選択肢がありません。ノイズが多く音が鋭いシングルコイルこそ、金属製カバーの長所と相性が良く思えます。交換用パーツとしても普及しておらず、試したくても試せないのが現状です。

激安 シングルコイル用 金属製ピックアップカバー で音質変化を調べる

そこで今回は海外でノーブランド品として普及している、金属製カバーを取り寄せました。サイズは標準的シングルコイルと同等で、ポールピース用の穴の無い設計となっています。

特に複雑な加工も必要なく、樹脂製カバーと交換して取り付ければOKの模様です。この激安金属製カバーを使用して、樹脂製カバーと音質の変化を比較します。

取り寄せた金属製カバーは、Amazon等では多数の店舗から同等品が販売されていました。管理が人購入したお店はもう少し安価でしたが、現在Amazonから撤退している模様です。おそらくどの店舗で購入しても大差が無いため、価格や店舗の評価を優先させましょう。どこから注文しても発注先が共通と考えられるので、品質自体の差は無いと思われます。

音質確認の前に激安シングルコイル用金属製ピックアップカバーの外観を確認！

商品の到着は注文から10日ほどかかったものの、海外発送にしては早い方ですね。梱包はこちらも海外発送商品ではお馴染み、気泡緩衝材入りのビニール封筒でした。

専用パッケージは無く、チャック付き小袋に識別用QRコードのみ添付されています。本体は傷がつかないように養生されているなど、それなりに丁寧さを感じる梱包ですね。

価格を考慮すると仕上がりは非常に良く、少なくとも外観に不満点はありません。表面も裏面も均一な加工となっており、FENDER系シングルに寄せた設計となっています。

実際にFENDER純正のカバーを重ねると、縦横厚さの寸法はほぼ同等です。

取付け部の穴のサイズが若干異なりますが、よく見比べれば分からないと思います。金属製につき淵が鋭利なので、取り扱い時は肌を傷つけないように注意しましょう。

取付け

ポールピース用の穴が無いため、本品はフルカバードタイプのピックアップ専用です。ボビンにポールピースが埋まっているか、背が低いポールピースにしか搭載出来ません。

フラットフェイスでもギリギリ搭載可能ですが、少し窮屈になると思われます。1980～2000年頃のFERNANDES製DSシリーズなど、搭載可能なモデルを探しましょう。

本記事ではFERNANDES DS-2を元にしたと思われる、ノーブランド品に取付けてみました。ポールピースが完全に埋まっているピックアップなので、隙間なく取付け可能です。

メタリックなルックスが◎！

金属製なのでプラスチック製とは異なる、メタリックな光沢が映えていますね。樹脂製フルカバード仕様では再現出来ない、無機質で冷淡な雰囲気が実に良い塩梅です。近くで見ても離れて見ても、明らかに『普通と違う』と分かる輝きを放っています。

ノブもシルバー系統で揃えれば、更に近未来的な存在感が倍増する事でしょう。メタリックな質感が好みという方ならば、まず間違いなく納得のいくレベルの外観です。

シングルコイル用金属製ピックアップカバー音質変化

外観は良好な金属製カバーですが、気になるのはハイ落ち等の音質変化だと思います。ハムバッカーの場合は同等のピックアップでも、カバーをつけるだけで音が激変です。

誘導ノイズが減るだけではなく、磁界そのものが変化する事が大きな要因となります。音の変化を調べるため、樹脂製カバー搭載時と金属製カバー搭載時の音を計測しました。

シングルコイル用樹脂製カバーの音質

樹脂製カバーは過去記事で紹介した、ブルーSTノブ&PUカバーフルセットを採用です。

元がノーブランド品につき、汎用セラミックシングルの音といった所でしょうか。全体的にハイ上がりな特性ですが、低～中音域が控えめとなっています。高音域が良く出ているため、ハイ落ちの比較対象としては最適ですね。

シングルコイル用金属製カバーの音質

音の計測はいずれも、ピックアップの高さを揃えた上で行っています。

金属製カバーは波形で比べるまでもなく、聴覚的に高音域が丸みを帯びるのを実感です。突き抜けるような鋭さが無くなり、モヤっとしたレスポンスに変化しました。

周波数特性を見てみると、2kHzを境に減衰傾向である事がはっきりと分かります。6kHz以降は約1/2以下になっており、13kHz以降はほぼ計測されていません。600Hz以下の帯域も減衰しているため、音の芯や立体感も損なわれている印象です。ジャキっとしたシングルらしさが感じられず、ミョンミョンした音が響きます。

周波数特性の周波数目安（左から順に）

赤線：100Hz,200Hz
橙線：400Hz,800Hz
桃線：2000Hz,3000Hz,6000Hz

ハウリング

加えてハウリングも発生しやすく、ミッドハイが共振するような鈍いハウり方ですね。高音域が伸びないにも関わらず、出る範囲内の高音でハウってしまう感じでしょうか。

ピッキングの際に妙な倍音が出る場合もあるため、制御が少し難しいかもしれません。ポッティング等は行っていないため、別途ハウリング対策が必要になると思われます。

シングルコイル用 金属製ピックアップカバー 音質変化 まとめ

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