[音質変化] Creatifinity Parts ベルブラスネックプレート 2.5mmで音はどう変わる?[ブロンズ]
👆 Creatifinity Parts ベルブラスネックプレート CB-NP6 (2.5mm)
目次
前回のベルブラス!
Creatifinity Parts ベルブラスネックプレート 新登場!
先日別記事にて、Creatifinity Parts(以下CP)のインサートブロックを取り上げました。該当商品はFRT用グレードアップパーツで、材質にベルブラスが採用されています。ベルブラスはスネアドラム等に使用される合金の通称で、銅と錫が主成分です。
銅の割合が多い事から、一般的にはブロンズ扱いされる事が多くなっています。弦楽器では滅多に使用されない素材ですが、周波数と倍音の両面で優秀な特性です。出力向上や非整数倍音の減少など、ブラスやステンレスと異なる性能を発揮しています。
そして2021年10月17日より、CPから新たにベルブラスネックプレートが発売されました。現在厚みは2.5mmのタイプのみですが、音にどのような影響を与えるのか楽しみですね。
ST&TLタイプで ベルブラスネックプレート をチェック!
今回はベルブラスネックプレートを、STタイプとTLタイプに取付けて変化を調べます。調べたのは倍音特性、周波数特性、サスティーン、以上の3項目です。
計測環境を揃えたので、過去記事のステンレス&ブラスの性能比較にも対応します。
ベルブラスは音のイメージが浮かばないと思いますので、ぜひとも参考にして下さい!
Squier純正プレート (スチール / 2.0mm)
STタイプの比較基準となる、Squier純正の刻印入りスチールプレートです。本記事では、ステンレスプレート比較時に計測したデータを流用しています。データのみ再掲載して説明は省きますので、詳しくは該当記事をご確認下さい。機体重量に関しては、体重計の実測でおよそ3.7kg程度でした。
材質:スチール
厚さ:2.0mm
重量:51.3g
1.倍音特性 (A2/110.00Hz)
倍音特性波形の周波数目安
左から2つ目の山(中央灰色線)が基音110Hz 偶数次倍音:第2倍音(220Hz)、第4倍音(440Hz)、第6倍音(660Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(330Hz)、第5倍音(550Hz)、第7倍音(770Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
2.周波数特性
周波数特性波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
3.サスティーン
サスティーンはシンプルに、開放弦Eコードを1ストローク鳴らして計測です。基準となる純正品を0とし、交換後に±何%音が伸びたかを掲載します。計測したデータを元に、平均%、最小%、最大%の3通りのデータを算出です。
平均%:±0
→Squierの平均秒との比較
最小%:±0
→Squierの最小秒との比較(平均や最大より値が大きくなる場合有)
最大%:±0
→Squierの最大秒との比較(平均や最小より値が小さくなる場合有)
ST + Creatifinity Parts ベルブラスネックプレート (2.5mm)
材質:ベルブラス
厚さ:2.5mm
重量:63.7g
i.倍音特性 (A2/110.00Hz)
インサートブロックの時と同じく、全体的に非整数倍音が大きくに減衰しました。もしかするとこの傾向は、ベルブラスという材質固有の特性なのかもしれません。倍音はステンレスほどではありませんが、非常に芳醇で密度が濃くなっています。
第2~第5倍音が基音より大きいため、前に出るような音像が特徴です。第16~24倍音も大きく、サスティーンにラメのような明るさが加味されています。第6倍音が控えめですが、突出した奇数次倍音は無いため耳ざわりも良好です。
ii.周波数特性
出力が最大で+1dB増幅されているため、生音自体が大きくなる傾向にあります。万遍なく全帯域が増幅されており、3kHz以降の伸びの良さは他の素材を圧倒です。200~800Hzも力強く、ローエンドの迫力と煌びやかさを併せ持っています。1k~3kHz付近のみ増幅が控えめなので、歪ませると少しだけドンシャリ気味です。
iii.サスティーン
サスティーンに関しては、とても興味深い特性を計測しました。平均はスチールよりもやや音が伸びますが、最大値では僅かに劣っています。ところが最小サスティーンの値は、比較にならないほどの長さを記録です。
平均%:+7%
最小%:+29%
最大%:-2%
これは計測結果がほぼ同じ値だった事に起因し、類稀なる安定感を誇ります。共振による『気まぐれ伸び』が発生しにくく、常に同程度のサスティーンを再現可能です。他の材質ではまず見られない特性につき、打楽器に採用されるのも頷けますね。
2.5mmベルブラス、ブラス、ステンレスの比較
倍音の芳醇さや非整数倍音の少なさでは、ステンレスが最も秀でています。1k~3kHz付近の周波数特性はブラスが突出していますが、他の帯域はベルブラスが優秀です。
ステンレスは周波数特性のアドバンテージが少ない反面、微調整に向いています。サスティーンの長さはブラスが頭一つ抜けるものの、安定感は他の2種が良好です。
ベルブラスは音伸びが劣る代わりに安定感が抜群で、弾き手が制御しやすくなります。いずれも三者三様の長所を備えているため、マイベストな素材をチョイスしましょう。
Acepror純正プレート (スチール / 2.0mm)
ローステッドメイプルモデルで、通常のTLタイプよりも幾分軽量な機種です。プレート厚はSquierと同じく2.0mmの鉄製ですが、クッション付きとなっています。ネックの炭化処理の恩恵もあり、機体重量はおよそ3.4kgでした。
材質:スチール
厚さ:2.0mm
重量:47.4g
a.倍音特性 (A2/110.00Hz)
TLタイプ特有の賑やかな倍音傾向で、共振しやすいため倍音も非整数倍音も多めです。
b.周波数特性
こちらもTLタイプ特有の高音域の伸びが鋭く、ローエンドが控えめとなっています。
c.サスティーン
平均%:±0
→Aceproの平均秒との比較
最小%:±0
→Aceproの最小秒との比較(平均や最大より値が大きくなる場合有)
最大%:±0
→Aceproの最大秒との比較(平均や最小より値が小さくなる場合有)
TL + Creatifinity Parts ベルブラスネックプレート (2.5mm)
材質:ベルブラス
厚さ:2.5mm
重量:63.7g
A.倍音特性 (A2/110.00Hz)
STタイプの時と同じく、非整数倍音が大幅に減衰してとてもクリアな響きです。第4倍音が大きくなって第7倍音が小さくなるなど、耳ざわりも良くなっています。倍音の量自体は変わらないものの、よりナチュラルで暖かな傾向に変化です。
B.周波数特性
最大出力がやはり+1dB程増幅されているため、生音の鳴りが大きくなっています。200Hz以降の全帯域が強化されるので、TLらしい特性がより強調される傾向です。特に400~800Hzがブーストされて一本芯が通り、音の分離感が際立っています。
C.サスティーン
平均%:+14%
最小%:+18%
最大%:+5%
TLタイプは共振の多さ故に、どうしても音伸びが安定しにくいです。それでもベルブラスプレート交換後は、STタイプ同様に頗る安定しています。最大サスティーンこそ微増ですが、平均と最小のサスティーンは大きく向上です。機種や重量を問わず、ベルブラスプレートは音伸びの安定化に一役買う事でしょう。
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