【データ】Haeussel Pickup Strat Classic アルニコ5とアルニコ2の音質を解析!【ギターピックアップ】
👆 Haeussel Pickup Strat Classic ストラト用PU の音質データを解析!
目次
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サウンドハウス Haeussel Pickup Strat Classic 取扱開始!
2021年5月25日より、サウンドハウスでHaeussel Pickupの取り扱い商品が増えました。今回取り扱い開始となったのは、ストラト用ピックアップの『Strat Classic』です。3シングルコイルのセット販売となっており、仕様違いの12種類が用意されています。マグネットの違いで3種、ポールピースの違いで2種、カバーカラーが2種です。
無印モデルはシングルコイルでは定番のマグネット、アルニコ5が採用されています。A2モデルはその名の通り、マグネットにアルニコ2を採用です。Alnico52はオリジナルミックスマグネット採用で、太く明るい音色を実現しています。
Staggeredのみ記載のモデルは、ストリングスピッチが全て共通のモデルです。TrueSpace Staggeredモデルは、マウント箇所毎にピッチが調整されています。カラーはホワイトの他に、落ち着いた色合いのヴィンテージホワイトを用意です。
いずれのモデルもプロスペックに応えつつ、古き良きシングルコイルの香りが漂います。5~70年代のPUの歴史が各モデルに凝縮されており、好みにあった時代を選択可能です。数多のOEM生産を手掛ける同社ならではの、伝統への敬意に溢れる仕様と言えますね。
Haeussel Pickup Strat Classic の磁石の差を計測!
今回はラインナップの中から、標準ポールピースの無印とA2の音色を計測してみました。ピックアップのマグネットは、基本的なギターサウンドを決定づける大事な要素です。マグネットが変更されるだけで、周波数特性はガラリと豹変する場合もあります。
アルニコ5とアルニコ2では、音色にどのようなアドバンテージをもたらすのでしょうか。ピックアップの違いだけを浮彫りにするよう、同じギターと同じ録音環境にて計測です。周波数特性を解析しながら、両モデルの違いが視覚的に分かるように比較していきます。
公式ニュース Haeussel Pickupのストラト用PU「ST-Classic」取扱開始! 2021/05/25
» https://www.soundhouse.co.jp/news/detail?NewsNo=15982
ドイツのリプレイスメント・ピックアップブランドHaeussel Pickupのストラト用ピックアップ「ST-Classic」シリーズの取り扱いを開始しました!使用するマグネットの異なる3タイプをラインナップ。またHaeusselならではのTrueSpaceモデルもお買い求めいただけます。TrueSpaceモデルは、ネック/ミドル/ブリッジそれぞれのポジションで異なる弦間ピッチを採用し、バランスの良いサウンドや、優れた演奏への追随性が得られます。自身のサウンドをブラッシュアップしたいストラトユーザーは要チェック!
引用:Haeussel Pickupのストラト用PU「ST-Classic」取扱開始!|サウンドハウス
Haeussel Pickup Strat Classic リア
アルニコ5or2の特性の差として、音色に顕著に表れやすいのが高音域です。アルニコ2は磁力がそれほど強くないため、マイルドなトーン傾向にあります。オールドライクな枯れたサウンドが魅力で、低出力故にエフェクターの乗りも良好です。
一方アルニコ5は高音域にアドバンテージがあり、硬質なサウンドメイクに対応します。パワーがあるためリアマウントにも最適で、ギターサウンドに活力を与える事でしょう。これらの違いを念頭に置いた上で、無印(アルニコ5)とA2(アルニコ2)を比較です。
リア アルニコ5
リア アルニコ2
おそらく全ポジションにおいて、最も特性の違いが表れるのがリアだと思います。リアのアルニコ5はかなり鋭く鋭角的で、ブリッジミュートの切れも抜群です。800~2,000Hz付近にかけて、グッと持ち上がった芯のあるサウンドを奏でます。
続いてアルニコ2の音はかなり重心が低く、甘く伸びやかなトーンが印象的です。100~500Hz付近の差が歴然となっており、波形からも音の丸さが伝わると思います。
波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 黄線:2kHz,3kHz,6kHz
Haeussel Pickup Strat Classic センター
センターはアルニコ2に向いており『本拠地』とも言えるポジションです。甘枯れした音色の真価が発揮されやすく、ハーフトーンではサウンドの肝となります。計測時は和音を極力使わずに、可能な限り単音のみで全弦まんべんなく計測です。
センター アルニコ5
センター アルニコ2
波形を取ると、意外にも両マグネットの差異があまり感じられないかもしれません。しかしながら出力にかなり差があり、アルニコ5の方がおよそ2db出力が高めでした。そのため周波数特性は同じ程度でも、アルニコ2の方がより透明感が感じられます。
適度に倍音が揃っていないのも良く、まさにアルニコ2が本領発揮といった所ですね。ただしアルニコ5も若干ボリュームを絞ると、イイ感じに枯れた音色が響きます。マグネットの磁力の違いが、絶妙な出力のバランス感を織りなすものと推測です。
Haeussel Pickup Strat Classic フロント
フロントはアーミングを織り交ぜて、ロングトーンを意識した計測を行いました。超高音域(16kHz以降)の曲線的な波形は、アーミング時の倍音と思われます。
フロント アルニコ5
フロント アルニコ2
高音域から超高音域にかけて、倍音の煌びやかさに大きな差を実感です。やはりアルニコ5の方がギラっとしており、甘くも元気なサウンドが飛び出します。対してアルニコ2はどこまでも落ち着いた音色で、全体的に飽和感のある倍音です。
出力もアルニコ5の方が+3dBほど高く、芯のあるロングトーンを繰り出せます。アーミングはアルニコ2が滑らかで、低音域側にヌルっと音が抜ける感じでしょうか。どちらも甲乙つけがたく、ロックテイストな5、クリーミーな2といった所ですね。
これらの結果を参考に、自分のプレイスタイルに合ったマグネットをチョイスしてください!
🏃💨Haeussel Pickup Strat Classicと面会する💖
Hauessel Pickupはドイツに工場を構えるリプレイスメント・ピックアップブランド。北欧のRuokangas Guitarsをはじめ、多くのヨーロッパ産ギターブランドのピックアップをOEM生産していることでも知られます。ビンテージピックアップを再現したモデルだけでなく、スタックシングルコイルや、ラージポールピースを使用したモデルなど、現代のギタリストが求めるスペックを盛り込んだピックアップも多数ラインナップしています。
引用:Haeussel Pickup 通販|サウンドハウス
» Haeussel Pickup Classic サウンドハウス取り扱い一覧
Strat Classic Set 無印 (Staggered or TrueSpace / White or Vintage White)
Strat Classic A2 Set (Staggered or TrueSpace / White or Vintage White)
Strat Classic Alnico 52 Set (Staggered or TrueSpace / White or Vintage White)
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