LACE Alumitone Deathbucker ってどんな音?周波数特性を解析!

2021年5月20日パーツ,ピックアップ,LACE,Alumitone Deathbucker,ハムバッカー

👆 LACE ( レース ) / Alumitone Deathbucker

Alumitone Deathbucker の様々なデータをチェック!

LACEの公式ホームページでは、各製品の様々なデータが公表されています。寸法や抵抗値等はまとめて、オンラインショッピングの商品情報欄に掲載です。購入へ踏み切る前に、最低限公開されている情報はチェックしておきましょう。

Lace Music Products ロゴ

Deathbuckerは配線材に癖があり、形状も通常のハムバッカーとは異なります。今回は公表データだけでは気づかない点も含め、様々なデータを掲載です。取り寄せてから失敗せぬよう、ギターいじりの手助けになれば幸いと存じます。

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Alumitone Deathbucker の寸法データ

Alumitone Deathbucker Gold リアマウント
最大横幅:833mm(取り付け足含む)
PU本体横幅:643mm(※)
ただしトランスの出っ張りを含めると664mm

最大縦幅:360mm
本体高さ:237mm(取り付け足含む)
取り付けピッチ:75.95mm

※寸法は全て実測でのミリ換算表記
Alumitone Deathbucker Gold 裏面
ワイヤーの種類:被覆4芯
有効ワイヤー長:210mm程度
ノーマルワイヤリング抵抗値:5.04kΩ
スプリットワイヤリング抵抗値:2.24kΩ

※寸法は全て実測でのミリ換算表記

取り付け時の注意事項

取り付けの際に注意したいのは、独特なPU本体の淵の形状です。ハムバッカーのボビンのように丸みはなく、角ばったフォルムに仕上がっています。エスカッションマウントは問題ありませんが、ピックガードマウントは要注意です。

通常のハムバッカーサイズに適合しないため、四隅をやすりで削る必要があります。アルミフレームが丈夫なので、無理にはめ込むとピックガードが歪む可能性大です。本モデルはほぼ長方形に近いものと考え、きちんと加工を行いましょう。ワイヤーもシールド線ではなく被覆4芯で、ツイスト構造となっています。

Alumitone Deathbucker ワイヤー

Alumitone Deathbuckerの周波数特性

それでは実際に本モデルをリアにマウントし、周波数特性を計測してみました。まずはDIを使用して、インターフェース直結のクリーントーンをチェックします。計測に使用したギターは、SQUIER Affinity Stratocaster HSSです。前途の通り、ピックガードをデフォルトより少し削っています。

CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / CDI-2P ステレオDI
YAMAHA ( ヤマハ ) / AG03 配信用ミキサー オーディオインターフェイス

DIとインターフェースはおなじみ、CDI-2PとAG03の組み合わせを採用です。

計測に使用した機材一覧

ギター:SQUIER Affinity Stratocaster HSS Montego Black Metallic
PUマウント:リア
シールド:Aria Pro II / JG-10X (10ft/3m, S/S)×1 
マイクケーブル:Amazon / CLMIC1-M-F-10FT-5P×1  

DI:CLASSIC PRO / CDI-2P (INST)  

インターフェース:YAMAHA / AG03  
(CH1,LEVEL:標準ライン,GAIN:3.5,全エフェクト無し,INPUT MIX)

表の周波数目安(左から順に)

赤線:100Hz,200Hz 
橙線:400Hz,800Hz 
黄線:2000Hz,3000Hz,6000Hz

Alumitone Deathbucker + DI クリーントーン

どこまでも平均的な周波数特性で、目立って強い帯域がありません。DIMARZIO DP184(※)と比較すると、出力280でオール6といったところでしょうか。(※出力260、高音域7、中音域6、低音域6)

Alumitone Deathbucker + DI 周波数特性

ただし超高音域に関しては、倍音の煌めき以上に周波数がしっかり確認出来ます。超高音域が耳で確認出来るような音像は、この辺のチューニングが要因と推測です。アンプのプレゼンスに対しても、通常のPUより変化が感じられると思います。

Alumitone Deathbucker + VOX MV50-CR Rock

👆 VOX ( ヴォックス ) / MV50-CR Rock

ここからはDIに変わって、ギターアンプのラインアウトで歪み特性を計測です。使用したギターアンプはVOX MV50-CRで、インピーダンスを16Ωに設定しています。EQはFLATを選択し、トーンは少し低めの9時付近に固定です。そしてGAINを0、5、10と変動させて、同一のフレーズをライン録音しました。

VOX MV50-CR Rock ライン録音

GAIN0

MV50-CRは完全なクリーントーンは作成出来ず、GAIN0でも若干歪みます。Deathbuckerを使用すると、平均的なピックアップよりも歪みが深いですね。

Alumitone Deathbucker + VOX MV50-CR Rock GAIN0 周波数特性

歪んだクリーンではなく、きちんとしたクランチサウンドとして使えます。帯域も全体的に落ち着いており、思いの他滑らかな歪み具合です。波形もギザギザが極端に少なく、帯域ムラの少ないトーンが伝わると思います。

GAIN5

歪みをやや深くし、12時付近までGAINをアップさせました。するとオーバードライブを通り越し、かなり深いディストーションへ変貌です。低音域が少し強めとなり、高音域は明らかにGAIN0の時よりも突き刺さります。それでいて中音域も程よく伸びるため、ドンシャリした歪みではありません。

Alumitone Deathbucker + VOX MV50-CR Rock GAIN5 周波数特性

万能型のディストーションとして、心地よいリードトーンを演出可能です。音圧もアタックも十分残っているので、ザックリした刻みにも対応出来ます。体感だけでなく、波形からも高音域がグっと増幅されている様が確認出来ました。

GAIN10

最後にGAINを限界まで上げて、MV50-CRが作成可能な最も深い歪みを計測です。歪みのコンプレッション感が実に強力で、滑らかな音伸びが弾き手を魅了します。GAIN5の時よりも歪みの粒が細かく、芳醇で濃厚なロングトーンがどこまでも続くのです。

Alumitone Deathbucker + VOX MV50-CR Rock GAIN10 周波数特性

波形ではコンプ感が増した分、少しだけ全ての帯域が大人しくなりました。けれども200~800Hzにかけて、より均等な特性に変化しているのが分かります。歪ませるほどコンプレッションが強くなるのは、Deathbuckerの大きな特徴であり長所ですね。音が潰れてグシャっとなる事が無いため、アンプの歪み特性を最大限発揮出来ます。

Alumitone Deathbuckerは万能型!

LACE ( レース ) / Alumitone Deathbucker Gold 一式

前回から2回に渡り、LACE Alumitone Deathbucker を取り上げてきました。管理人の主観だけではなく、データからも本モデルは決してメタルオンリーなPUではありません。そのポテンシャルは底知れず、機材のキャラクターに染まってくれる特性は唯一無二です。先入観から本モデルを選択肢から外していた方は、ぜひとも一度お試しください!

🏃💨さっそくAlumitone Deathbuckerを漁りに行く💖