【新品錆付】Seymour Duncan Antiquity 55 Tele Bridge レビュー!ガチ過ぎる1955年テレキャスの音!!

2025年3月29日テレキャスター,シングルコイル,アルニコ2,Seymour Duncan,ギター用PU/テレキャスター,Antiquity,スキャッター・ワインド,Antiquity 55 Tele Bridge,Antiquity '55 Tele,ピックアップ

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👆 Seymour Duncan Antiquity 55 Tele Bridge の音を解析&レビュー!

目次

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Seymour Duncan Antiquity 55 Tele Bridge 現代に蘇る1955年製テレキャスターの音!

今回は Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) より、Antiquity 55 Tele Bridge の音質を解析です。Antiquity 55 Tele Bridgeは、55の数字が示す1955年製テレキャスターブリッジピックアップのリアルな再現を目指しています。

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) Antiquity 55 Tele Bridge 現代に蘇る1955年製テレキャスターの音!
Antiquity 55 Tele Bridge

テレキャスターの元祖となるブロードキャスターに使用されたピックアップは、当初フラットポールピースで設計されていました。その後商標問題によるNocasterの時代を経てテレキャスターが誕生し、1954年よりFenderは新デザインのピックアップを開発です。

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) Antiquity 55 Tele Bridge Raised D&G ポールピース

特徴は何と言っても7.25インチラジアス指板に最適化された、Raised D&G ポールピースとなっております。3弦(G)と4弦(D)に対応するポールピースを高めに設計することで、均一なレスポンスと出力を再生可能としたのです。

Antiquity 55 Tele Bridge & Neck は外観と音質両面で当時のスぺックを再現!

Antiquity 55 Teleは経年による外観と音質の変化も含め、各ポジションの特色を当時のスペックのままに再構築しています。ブリッジ用はマグネットに手磨きのアルニコ2を装備し、透明感のあるブライトな高音にエッジの鋭さをプラスです。

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Antiquity 55 Tele Neck

ネック用は手磨きのアルニコ5を採用しており、ふくよかで丸みのあるトーンをパーカッシブなアタックで後押しします。故に二つ揃いで搭載されたテレキャスターは、ローからハイまでバランスのよいトーンを網羅出来るのです。

Antiquity 55 Tele Bridge は新品、錆付き、劣化有り!

Antiquityシリーズの例に漏れなく、Antiquity 55 Tele Bridgeも製法と素材に拘りつつ強烈なエイジド加工が施されています。意図的にランダムなパターンで手巻きするスキャッター・ワインドは勿論のこと、組み上げ方法に関しても当時の工程を遵守です。

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) Antiquity 55 Tele Bridge ボビン用 NVF社製Forbon (加硫繊維)
NVF / Forbon

ボビンは伝統的なNVF社のForbon (加硫繊維) を用いて、ワインド前にラッカー仕上げが施されています。この工程はForbonを安定化させるために必須となっており、エイジド加工を行うAntiquityシリーズでは欠かせません。

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巻き上げ後はランプブラックのパラフィンワックスでポッティングを行い、配線材はプッシュバック・クロスワイヤーです。その後ダンカン工場内に存在する、Antiquityシリーズ専用設備Antiquity Roomにて時間をかけてエイジングされます。

エイジングは外観のみならず磁力の低下も行われるため、外観と音質の両面でリアルな1955年仕様を実現です。新品、錆付き、劣化有りがデフォルトとなる貫禄満点の再現性に、ダンカンならではの拘りを痛感することでしょう。

管理人

細部ではボトムプレートやスクリュー、コイルを保護する糸も当時と同じ素材だよ!

ワックスポッティングも『本体コイルのみ』で、含浸無しのボトムプレートがトゥワンギーな音色の決め手!

Antiquity 55 Tele Bridge、Antiquity Tele Bridgeと何が違うの?

ここで気になるのが、同じく50年代初期のテレキャスPUを再現したAntiquity Tele Bridge (以下無印) の存在だと思います。どちらのモデルも50年代のテレキャスターを極限まで再現したモデルにつき、スペック上は似通った要素が多数です。

決定的に異なるのは出力 (無印:3.9 / 55:3.0) と先述のポールピースで、中音域は55の方が若干高めに設定されています。そこで本記事ではAntiquity 55 Tele Bridgeを無印と比較しつつ、音質面の違いを詳しく調べてみました。

管理人

実は両モデルにはスペック以上に大きな開きがあるため、Antiquity導入を検討しているプレーヤーは要チェック!

比較対象となるAntiquity Tele Bridgeのレビューはコチラ!

公表データの確認:Seymour Duncan Antiquity 55 Tele Bridge

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) Antiquity 55 Tele Bridge _ SEYMOUR DUNCAN 通販|サウンドハウス

ブランド:Seymour Duncan ( セイモア・ダンカン )

モデル:Antiquity ’55 Tele Bridge (Vintage Tele Pickups)

マグネット:アルニコ2 (Alnico 2 Rods)

直流抵抗値:6.5kΩ

アウトプットタイプ:Vintage

出 力:3.0

トーンチャート:低音域 3.0 / 中音域 7.0 / 高音域 7.0

ワイヤー:Cloth Push-Back

Antiquity 55 Tele Bridge の倍音特性 (C3/130.813Hz)

まずはクリーンにセットしたアンプを通して、Antiquity 55 Tele BridgeのC3倍音(5弦3F)を解析していきます。

公式が謳うブライトな高音とエッジを体現するように、無印よりも鋭くシャープな音像です。基音より高い出力の倍音が存在しない点は無印と共通ですが、基音の山のすそ幅が狭くスリムな波形を計測しています。

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) Antiquity 55 Tele Bridge の倍音特性 (C3/130.813Hz) 波形
Antiquity 55 Tele Bridge 倍音特性 (C3)

非整数倍音も全帯域で控えめとなっており、クリアで乾いた音の響きが実にヴィンテージライクです。低次倍音と高次倍音を問わず無印以上の出力(縦軸)を記録している箇所が多いものの、倍音を計測した帯域(横軸)は同等となります。

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) Antiquity Tele Bridge の倍音特性 (C3/130.813Hz) 波形
Antiquity Tele Bridge 倍音特性 (C3)

そのためAntiquity 55 Tele Bridgeは倍音の主張がより強く感じられ、特に2.5k~6kHzにかけては無印を圧倒です。テレキャスターのトゥワンギーなトーンを決定付ける中高音が秀でているため、他の楽器に埋もれぬ音抜けの良さを発揮します。

管理人

中高音は部分的に高出力となる倍音が多い点から、歪ませるとバイト感を得やすい特性だね!

倍音特性波形の周波数目安

左端の山(中央灰色線)が基音のC3(130.813Hz)
偶数次倍音:第2倍音(261.626Hz)、第4倍音(523.252Hz)……
→ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も
奇数次倍音:第3倍音(392.439Hz)、第5倍音(654.065Hz)……
→金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き
非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない

Antiquity 55 Tele Bridge クリーン周波数特性

続いて倍音計測時のセッティングを保ったまま、クリーンの周波数特性を解析です。

両モデルには出力差があるため出力を均一化した波形を比較すると、やはりAntiquity 55 Tele Bridgeは中高音が突出しています。2.5kHz前後のピークに牽引されるように、800~9kHzの広範囲に渡って無印以上の値を計測です。

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) Antiquity 55 Tele Bridge クリーン 周波数特性 波形
Antiquity 55 Tele Bridge クリーン周波数特性

無印の高音はラメを塗ったような明るさでしたが、Antiquity 55 Tele Bridgeは『光源』に近い煌びやかさとなります。とは言えガンガンに照明を当てたような高音の輝きではなく、間接照明のように周囲の音と一体感のある高音なのが上品ですね。

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) Antiquity Tele Bridge クリーン 周波数特性 波形
Antiquity Tele Bridge クリーン周波数特性

対称的に400Hz以下の帯域は無印の方がアドバンテージが有り、低音には特有の唸るような力感が加味されています。400~800Hzにかけてフラットな中音の特性は一致しているため、トーンチャートの印象とは異なる周波数特性だと言えそうです。

管理人

無印が中音域6に対して55は中音域7の設定だけれども、周波数的には中高音~高音にかけて1以上の差が生まれているね!

Antiquity 55 Tele Bridge オーバードライブ周波数特性

最後にアンプのゲインを高めに設定した、オーバードライブにおける周波数特性を比較します。

歪ませると周波数特性の差が極端に変化し、重低音を除くほぼ全帯域で無印以上の出力を計測です。2k~6kHzにかけて発生する爆発的なピークが、空気を切り裂くようなパワフルなドライブを奏でます。

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) Antiquity 55 Tele Bridge オーバードライブ 周波数特性 波形
Antiquity 55 Tele Bridge オーバードライブ 周波数特性

加えて部分的に高出力となる中高音がバイト感を、濃密な高次倍音が粒の細やかな歪みを形成です。大胆さと繊細さを両立しつつ、フラット気味の中音がストラトのハーフトーン的なニュアンスを醸し出しています。

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) Antiquity Tele Bridge オーバードライブ 周波数特性 波形
Antiquity Tele Bridge オーバードライブ 周波数特性

無印はAntiquity 55 Tele Bridgeほど中高音~高音の伸びが鋭くなくマイルドで、滑らかかつスウィートなオーバードライブです。400Hz以降の帯域全てがAntiquity 55 Tele Bridge以下の値となり、相対的に低~中音の丸みと暖かさが引き立つ歪み方となります。

周波数特性波形の周波数目安(左から順に)

赤線:100Hz,200Hz
橙線:400Hz,800Hz
桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz

Seymour Duncan Antiquity 55 Tele Bridge まとめ

Antiquity 55 Tele Bridgeは無印と比較して、よりテレキャスターのステレオタイプ的な鋭さが味わえるサウンドが絶妙です。伝統を遵守した製法と素材選定がクリアで乾いた音像と豊かな倍音を生み出し、お手本とも呼べるトゥワンギートーンを響かせます。

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) Antiquity Tele Bridge まとめ

3弦と4弦が高めのポールピースも出力バランスとレスポンス改善に貢献しており、きつい指板Rを持つギターとはベストマッチです。リアルな香りが漂うガチ過ぎるエイジングも秀逸極まりなく、弾き手を1955年へ誘う納得の魔力を秘めたモデルに仕上がっています!

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Antiquity 55 Tele Bridge

Antiquity 55 Tele Neck

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