【高火力】Seymour Duncan SHR-1 レビュー!Hot Rails Stratは攻撃的シングルサイズハム🔥
👆 Seymour Duncan SHR-1 Hot Rails Strat の音質を解析&レビュー!
目次
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Seymour Duncan SHR-1 Hot Rails Strat に迫る!
数あるSeymour Duncan製ピックアップにおいて、SHR-1 Hot Rails Stratは人気の高いシングルサイズハムバッカーです。高音域を抑えてブーストさせた中音域に特徴があり、強烈なアウトプットを誇ります。
著名ミュージシャンでも愛用者が多く、Iron MaidenのDave Murray氏はその筆頭です。ハードロックやメタルを中心に、攻撃的なドライブ感をサウンドメイクに活用出来ます。
名前の由来ともなっている、2連バーポールピースを備えた外観も印象的です。アーミングやチョーキングと相性が良く、各弦にデッドポイントがほとんどありません。
ノイズキャンセリング効果も優れており、ローノイズなディストーションを創出します。ロングトーンにおけるサスティーンも十分と、ロックに不可欠な要素を概ね完備です。
SHR-1はブリッジとミドル/ネック用完備!
ストラトへの搭載を想定しているSHR-1は、ブリッジとネック用が用意されています。ネックはミドルと兼用で、ブリッジ用よりも若干出力が控えめの設計です。
レゾナントピークはネック用の方が高く、マウント箇所による差異が少なくなっています。型番はブリッジマウント用がSHR-1b、ミドル/ネックマウント用が共通でSHR-1nです。
トーンチャートはbもnも同じ設計のため、まずは好みで試すのが最良と思われます。とりわけストラトで深く歪ませた際のハーモニクスは、他では得難い魅力が満載です。
今回はSHR-1nをストラトにマウントし、GAINによる周波数特性のデータを計測しました。シングルサイズハムの導入を検討している方は、ぜひ購入前の参考にご活用ください!
バランス派の方は兄弟モデルSCR-1も要チェック!
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SHR-1とは対極の個性を持つ超万能バランス型シングルサイズハムバッカー!
Seymour Duncan SHR-1 Hot Rails Strat 音質解析
ディストーションがパワフルな本機は、やはり高めのGAIN設定で個性が発揮されます。
そこでGAINによる周波数の変化を見るために、3段階の歪みに分けてデータを計測です。最初にクリーンをチェックし、オーバードライブ、ディストーションと見ていきしょう。
公表データの確認:Seymour Duncan SHR-1 Hot Rails Strat
周波数特性を見る前に、SHR-1bのメーカー公表データやトーンチャートを掲載します。
ブランド:Seymour Duncan ( セイモア・ダンカン )
モデル:Hot Rails Strat (High Output Single Coil Sized Humbuckers for Strat)
型式:SHR-1b (Bridge) / SHR-1n (Neck)
マグネット:セラミック
直流抵抗値:16.6kΩ (Bridge) / 10.9kΩ (Neck)
アウトプットタイプ:High
出 力:7.0 (Bridge) / 6.0 (Neck)
トーンチャート: 低音域 5 / 中音域 7 / 高音域 4
レゾナントピーク:3.50kΩ (Bridge) / 4.80kΩ (Neck)
推奨ボディ材:バランスの取れたトーン持つギター全般、またはパーツ構成であればOK
推奨指板材:メイプル指板、またはローズウッド指板
※旧データではSHR-1bが16.90kΩ、SHR-1nが10.80kΩ
SHR-1 Hot Rails Strat 倍音特性 (D3/146.832Hz)
まずはSHR-1 Hot Rails Stratのクリーントーンにおける、D3倍音特性 (D3/146.832Hz) を調べました。
SHR-1は基音と低次倍音の出力 (縦軸) が高く、中~中高音に該当する帯域の倍音が濃密です。中音域7の設計通り、パワフルなコイルターンがフルサイズハムバッカーに肉薄する迫力を創出します。
ただし出力の高さからか基音と第2倍音間に非整数倍音の小さな山が生じている模様で、幾分音程を感じさせぬ飽和感を内包です。高次倍音は控えめな傾向につき、高音の伸びや煌めきよりも中音の力感で勝負する倍音特性となります。
倍音特性波形の周波数目安
低音側を例にすると灰色の線が基音(D3)の146.832Hz 偶数次倍音:第2倍音(293.664Hz)、第4倍音(587.328Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(440.496Hz)、第5倍音(734.16Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
クリーントーン
クリーンのイメージが薄い本機ですが、倍音特性の通りフルサイズハムバッカーライクな音色です。ローは適度に締まっていて無駄な倍音が出ておらず、ミッドが綺麗に際立ちます。
煌びやかさとは対極にある音ではあるものの芯があり、味わい深い渋さが甘美ですね。ピッキングニュアンスにも従順なので、アンプ直のクリーンが楽しめると思います。
オーバードライブ
適度にGAINを上げていくと1k~2kHzがかなりの幅傾向となり、ローも力強く変化です。更に4kHz付近までの中高音域の主張が強く、レゾナントピークが良く反映されています。
軽めにピッキングしたクランチの音色は、中音が『パンパンに詰まっている』印象ですね。芳醇なミッドレンジの旨みを、これでもかという程に堪能出来る事でしょう。
ディストーション
GAINを一気に上げると、再度重低音が引き締まった輪郭の強い音に変化していきます。2k~4kHzの中高音域が全面に押し出されるので、音がバンドサウンド内で埋もれません。
高音域は依然として抑えめですが、セラミック特有の鋭いニュアンスが隠し味です。サスティーンがほんのりギラっとしていて心地良く、艶のある歪みを演出しています。
波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 黄線:2kHz,3kHz,6kHz
Seymour Duncan SHR-1 Hot Rails Strat 音質解析 まとめ
いかなるGAIN設定でも、力強さが損なわれないミッドレンジが特徴のピックアップです。ピックの先端に反応するような従順性が素晴らしく、音の芯を指先で微調整出来ます。
歪ませるほどに存在感溢れる音色に変化するため、ロックの強い味方となるハズです。ストラトのミッドにパワーとガッツを与えたい時は、本機が最良の選択肢になり得ます!
🏃💨Seymour Duncan Hot Rails SHR-1を漁りゅ💖
SHR-1b(ブリッジ用)
SHR-1n(ミドル/ネック兼用)
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