Seymour Duncan SH-2 レビュー|Jazz Model 人気のブライトな音色を徹底解説【ダンカン】

👆 Seymour Duncan SH-2 Jazz Model レビュー!

Seymour Duncan SH-2 Jazz Model について、派生モデルや最新モデルの紹介、倍音特性の計測、サムネイルの更新など、約2.5倍の文字数で情報を大幅に強化した上で再投稿いたしました!
目次
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Seymour Duncan SH-2 Jazz Model ダンカン屈指のブライトなトーン!
今回は Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) より、SH-2 Jazz Model をレビューします。SH-2はダンカン製ハムバッカーの中でも、ネックマウント用として際立った人気を誇るモデルです。
ネック用ピックアップとして採用する場合、SH-4 JB Modelと最も相性の良いピックアップとされています。その人気の高さはブリッジにSH-4、ネックにSH-2nを配したハムバッカーセットを、別途『Hot Rodded Humbucker Set』として販売されているほどです。
SH-2の魅力について語る際に、多くのユーザーはダンカン屈指のバランス感を誇るブライトな高音を挙げています。煌びやかでクリアなトーンはリードプレイに明瞭さを加え、リズムプレイでは輪郭の際立つサウンドを提供です。
ジャズに求められる高速パッセージで良質なレスポンスを得やすく、ジプシージャズのラ・ポンプにも柔軟に対応します。出力が適度に抑えられているため、様々なピックアップと組み合わせやすい点も長所の1つだと言えるでしょう。
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SH-2 Jazz Model はネック&ブリッジ用完備!
ネック用としてばかり注目されがちなSH-2ですが、ブリッジ用SH-2bとネック用SH-2nをラインナップです。ジャズに使用されるエレキギターはGibsonピッチが主流につき、トレムバッカーは用意されておりません。
SH-2bの直流抵抗値は8.4kΩとSH-1b ’59 modelより気持ち高いものの、出力自体はSH-1bより低い設計となります。SH-2nの直流抵抗値は7.5kΩでSH-1n ’59 modelより僅かに低く、出力は抵抗値から抱く印象よりも控えめです。
いずれも出力を抑えたチューニングが高音の繊細な表現力を後押しし、明るく滑らかな歪みをアシストします。弾き手がサスティーンを制御しやすいのも印象的で、落ち着いた中音が実に上品な響きです。
SH-1b ’59 Modelについてはコチラをチェック!
SH-2 Jazz Modelの派生ハムバッカーも超ユニーク!
ブライトで伸びやかな高音が光るSH-2をベースとして、近年では様々な派生ハムバッカーが開発されています。7弦ギターモデルはブリッジ用が用意されておりませんが、ネック用のSH-2n-7が選択出来ます。
モダンメタル向けの歪みやドロップチューニングには、SH-1nとSH-2nの中間的特性を持つSentientがおススメです。Sentientもネック専用ハムバッカーで、NazgûlやPegasusとの組み合わせで潜在能力を最大限に発揮出来ます。
ジャズもメタルも志すアレックス・スコルニック氏は、シグネチャーモデル『Alex Skolnick』のネック用がSH-2nアレンジモデルです。ALEX SKOLNICK HB-nはFRT搭載ギターにおいても、ジャズに最適化されたクリアな音像をアーティスティックに響かせます。
ブレードタイプの最新モデル Jazz Rails 爆誕!
最新の派生モデルとしては、ブレードポールピースを採用した清廉なルックスの Jazz Rails が誕生しました。
現代の音楽シーンに沿ったアレンジが加えられており、マグネットには高音の透明感が甘美なアルニコ8を採用です。アルニコ8はセラミックとアルニコの長所を有したマグネットで、高音のレスポンスの良さが一層研ぎ澄まされています。
バリエーションはネック用のみですが6弦ギター用のJAZZ RAIL-6n、7弦ギター用のJAZZ RAIL-7nの2モデルが発売中です。レイルデザインによって磁界を弦に均等に分散させるため、ハイゲイン環境で磨きのかかったハイトーンを創出します。


本記事ではネック用のSH-2 Jazz Modelを使い、倍音特性や周波数特性の変化を解析しました!

ジャズプレーヤーは勿論のこと、ネックポジションでブライトなクリアトーンを奏でたい方は要チェック!
公表データの確認:Seymour Duncan SH-2 Jazz Model
ブランド:Seymour Duncan ( セイモア・ダンカン )
モデル:Jazz Model (Classic Output Humbucker Pickups)
型番:SH-2b (Bridge) / SH-2n (Neck) / SH-2n-7 (7-Strings Neck)
マグネット:アルニコ5 (Alnico V Bar)
直流抵抗値:8.4kΩ (Bridge) / 7.5kΩ (Neck) / 8.5kΩ (7-Strings Neck)
アウトプットタイプ:Vintage
出 力:7.0 (Bridge) / 6.0 (Neck) / 6.0 (7-String Neck)
トーンチャート:低音域 5.0 / 中音域 3.0 / 高音域 9.0
レゾナントピーク:7.00kHz (Bridge) / 8.00kHz (Neck)
ワイヤー:4芯シールドワイヤ― (4c Shielded)
推奨ボディ材:マホガニーなどのバランスの取れたウォームなトーンを持つギター全般、セミホロウボディもOK
推奨指板材:ローズウッド指板
特記事項:マホガニーボディとローズウッド指板の相性が最高
最新モデル:Jazz Rails (Classic Output Rail Humbucker Pickups)
型番:JAZZ RAIL-6n (6-Strings Neck) / JAZZ RAIL-7n (7-Strings Neck)
マグネット:アルニコ8 (Alnico VIII Bar)
直流抵抗値:7.68kΩ (6-Strings Neck) / 8.78kΩ (7-Strings Neck)
アウトプットタイプ:High
出 力:7.7
トーンチャート:低音域 5.0 / 中音域 4.8 / 高音域 9.1
ワイヤー:4芯シールドワイヤ― (4c Shielded)
SH-2 Jazz Model 倍音特性 (D3/146.832Hz)
まずはクリーンにセットしたアンプを通し、SH-2 Jazz ModelのD3倍音 (4弦開放) を解析です。

SH-2はヴィンテージ出力モデルの中でもやや出力が低いためか、基音や倍音の最大出力が低い傾向にあります。ただし基音の波形の山のすそ幅が広めで独自の力感が備わっており、基音付近の非整数倍音も低めとなるのが好印象です。
基音や倍音の出力が若干低くとも、非整数倍音の少なさがクリアな音の輪郭を決定付けています。中~中高音の倍音は出力の低さに加えて、出力が均等に揃いやすいため独特のコンプレッション感を内包です。
2kHz付近を境に以降の帯域は倍音の出力が高めの値を示し、音の余韻も含めて明るく伸びのある高音が楽しめます。テレキャスター等のシャープな高音とは対照的に、パワーを伴うブライトな音色で切り込めるのがSH-2の神髄ですね。
倍音特性波形の周波数目安
灰色の線が基音(D3)の146.832Hz 偶数次倍音:第2倍音(293.664Hz)、第4倍音(587.328Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(440.496Hz)、第5倍音(734.16Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
SH-2 Jazz Model クリーン 周波数特性
続いて倍音計測時と同じクリーン設定における、SH-2 Jazz Modelの周波数特性を調べていきましょう。SH-2の音の重心は300Hz付近に集中しており、思いのほかタイトなローエンドを形成しています。

通常ネックポジションのハムバッカーは甘めの音色になりやすく、400Hz付近の中音が強く出力されがちです。ところがSH-2は中音3で設計されているトーンチャートの通り、中音が万遍なく控えめの特性となっております。
更に波形の中でも特徴的なポイントとして、5kHz付近において出力が極端に低くなる谷間が発生です。高音にアドバンテージを置いた設計でありながら、かなり思い切ったチューニングですね。
この『高音の境目』が明確となる点が、SH-2 Jazz Modelのブライト感の肝となっています。高音の中間点をゴッソリ削る事で、音の余韻の鮮やかさがより引き立つのです。
注意点
ちなみに、この5kHz付近をイコライザーで補正して持ち上げる必要はありません。帯域の境目が不明瞭になる上に非整数倍音まで持ち上げられてしまうため、音の分離感が悪くなるのでご注意ください。
SH-2 Jazz Model クランチ 周波数特性
ゲインを少し上げてクランチ気味に設定するとと、ローエンドが一層強力になります。低音のみならず重低音の迫力もかなり増すため、アタックが力強く音の輪郭もクッキリです。

一方400Hzを中~中高音にかけては倍音由来のコンプレッション感が加わり、クリーン以上に控えめな中音に変化します。抽象的な表現となりますが、音の芯に『空洞』があるように聞こえるハズです。
高音は煌びやかさに拍車がかかり、シャリっとした音色が心地良く響き渡ります。クリーンほどではありませんが、やはり5kHz付近の高音の境目は控えめとなる模様です。
低音と高音が全面に押し出された、粒立ちの非常に良いクランチが楽しめると思います。
SH-2 Jazz Model オーバードライブ 周波数特性
ゲインを上げて歪みをオバードライブ程度に深く設定しても、SH-2は潰れることなくクリアで美しい音の輪郭です。全体的なトーンバランスを保ったまま、歪ませた分だけ出力が全帯域均等に増幅されていきます。

コンプレッション感は中音以外の帯域にまで及び、やや丸みのある滑らかな歪み質に変化です。中音はクランチの時と大差がありませんが、高音のピークが2段階形成されています。
5kHz付近はクリーンやクランチと同じく谷間となり、大きな出力が計測されませんでした。5kHzだけでなく8kHz付近に新たな谷間が発生し、高音の中でも帯域ごとに異なる役割が明確です。
この特性はサスティーンに良く表れており、アタックの高音とサスティーンの煌めきがそれぞれ別物と実感出来ます。トレブリーなアタックは当然歯切れも良く、タメを作ってジャキっと引っ掻くように鳴らすと爽快感満点です。
クリーン~オーバードライブ波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 黄線:2kHz,3kHz,6kHz
Seymour Duncan SH-2 Jazz Model レビュー まとめ
SH-2 Jazz Modelはクリーンでも歪みでも、タイトなローエンドと明るく伸びの良い高音を奏でてくれます。中音が低めの設計でも決して音の弱さは感じさせず、存在感溢れるブライトでクリアなトーンは音抜けも抜群です。

単音フレーズやコードワーク、アルペジオでも音の分離が優秀で、濁りの無い速やかなレスポンスが得られます。ダンカンで最良と謳われるバランス感を備えた高音のチューニングを、心行くまで堪能出来るハムバッカーです!
🏃💨Seymour Duncan SH-2 Jazz Model でクリアな音色をエイミング💖

SH-2n Jazz Model (Neck)
SH-2b Jazz Model (Bridge)
SH-2n-7 (7-Strings Neck)
Hot Rodded Humbucker Set SH-2n Jazz SH-4 JB
Jazz Rails

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