【特許の力】Seymour Duncan STK-T2b レビュー!Hot Stack Teleの音が気になる!【ダンカン解析】
👆 Seymour Duncan STK-T2b Hot Stack Tele の音質を解析しながらレビュー!
目次
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Seymour Duncan STK-T2b Hot Stack Tele はブレードでスタックな凄い音!?
今回はノイズの強い味方、Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) のスタックタイプピックアップをご紹介です。STK-T2b Hot Stack Tele はテレキャスターのブリッジ専用モデルで、特異なルックスが目を引きます。
マグネットはブレード型アルニコ5を搭載し、全ての弦で均一な出力バランスを実現です。ピッチを気にせず搭載出来るだけでなく、チョーキングの際に出力が低下しにくくムラがありません。ポールピース間の出力が弱い箇所が存在しないため、滑らかな音伸びと音量の維持に優れた効果を発揮する事でしょう。
特許取得済みの凄い奴!?
ダンカン製ピックアップの中でも、STK-T2bのスタック構造は特許取得済みである事が公言されています。ノイズ面に関しては『totally quiet』と謳う程で、事実相当にノイズレスな部類です。雑音が乗りやすい傾向にあるテレキャスタータイプにおいて、ボリュームやゲインを上げやすくなる事は大きなメリットとなります。
ワックスポッティングによりハウリング耐性が高く、出力は通常のテレタイプよりも高いためハイゲイン設定でも使いやすいです。テレキャスの歪みに新境地を求めるならば、一度は試しておきたいピックアップだと思います。
な、なんだこのテレキャスっぽくないメタルな雰囲気は……!?
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!秒速でインストールじゃあぁああああああああああああああああああああああああああ!!!!
といった具合に流通当初はブレード型全盛期、数多のテレキャス使いがSTK-T2bへ飛びついたものです。そして時は流れ2022年現在、海外では安ギターを中心に
ブレードタイプPUが再流行の兆しをみせています。
ブレード型PUの覇権再来を願いつつ、本記事ではクリーンとオーバードライブの2段階に分けSTK-T2bの周波数特性を解析です。
ダンカンは1980年代にマイナスのハムノイズを信号へ送り込むというボトムコイルの構造で特許を取得
公表データの確認:Seymour Duncan STK-T2b Hot Stack Tele
ブランド:Seymour Duncan ( セイモア・ダンカン )
モデル:Hot Stack Tele (Hot Noiseless Tele Pickup)
型番:STK-T2b (テレキャスターブリッジ専用)
マグネット:アルニコ5 (Alnico 5)
直流抵抗値:21.4kΩ
アウトプットタイプ:Medium
出 力:4.3
トーンチャート:低音域 5 / 中音域 6 / 高音域 6
レゾナントピーク:6.00kHz
弦間:ピッチフリー(ブレード型ポールピース)
ワイヤー:4芯シールド (4 Conductor Shielded)
クリーンのSeymour Duncan STK-T2bはこんな音!
まずはアンプのGAINを完全に下げて、標準ストロークでも歪まないように設定です。STK-T2bのクリーンサウンドは意外にもテレキャス感が残っており、ミッドハイのパンチが十分感じられます。さすがにSTL-1等には劣りますが、2k~3kにかけて独特のピークがパツンと爆ぜるテレキャスのアタック感を強調です。
それ以上に目立つのが低音域や中音域のパワフルさで、テレキャスらしからぬ重心の安定感と芯の太さが加わっています。特に中音域は400~2kHz付近の出力が高い上にムラがほとんどなく、滑らかかつ暖かなサウンドを強調です。音の輪郭もクッキリしているため、歪ませなくとも存在感を発揮出来ますね。
参考:STL-1のクリーン周波数特性
STL-1と比べるとSTK-T2bはクリーントーンでも400Hz以下の力感が段違い!
オーバードライブのSeymour Duncan STK-T2bはこんな音!
歪みを深くしてもSTK-T2bはテレキャスらしさを失わず、STL-1を全体的に一回り太くしたようなドライブ感です。200Hz以下のローエンドが満遍なく増加しており、尚且つ主張し過ぎる事がありません。故にミッドハイ以降のクラシカルな音色を邪魔せずに、ミョンミョンとしたテレキャス特有の歪み質も味わえます。
2k~3k付近はクリーン時よりも絞り気味に変化し、相対的にクリーンと同様に高い値を維持する400~2kHzが際立つ印象です。低音域の程良い迫力と中音域の暖かさ、そして何よりもノイズレスでクリアな歪みがワンランク上のテレリードサウンドを演出してくれます。6kHz以降の高音域もSTL-1より高い値を記録するなど、アタックやサスティーンに適度な艶と煌めきを体感出来る事でしょう。
参考:STL-1オーバードライブ周波数特性
400Hz以上はSTL-1と同等以上の特性を維持しつつ、400Hz以下は更にパワフルなトーンへ!
波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2kHz,3kHz,6kHz
Seymour Duncan STK-T2b Hot Stack Tele 音質解析まとめ
近代的なルックスに反し、STK-T2bの基本サウンドは伝統的なテレサウンドを踏襲です。テレキャスと聞いて思い浮かべる音色の特徴をそのまま保ちつつ、暖かくパワフルな響きが加味されています。
ノイズレスな特許取得スタック構造の効果も凄まじく、歪ませようがアンプのボリュームを上げようがノイズグッバイなテレキャスライフを謳歌可能です。もう少し音に太さが欲しいけどテレキャスの特徴を失いたくない方や、とにかくノイズに頭を悩ませてきた方は率先的に試す価値があります!
🧠「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!脳ミソがブレード型を、 Seymour Duncan STK-T2b Hot Stack Tele を求めているぅううううううううぇあああ!!!!」
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