【中域爆発】Seymour Duncan STL-2 Hot Tele Bridge テレキャスの音が極太化!【ダンカン解析】

2023年2月8日ピックアップ,シングルコイル,アルニコ5,Seymour Duncan,ギター用PU/テレキャスター,STL-2,Hot Tele Bridge,Hot Tele,High Output Tele Pickups


【中域爆発】Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) STL-2 Hot Tele Bridge テレキャスの音が極太化!【ダンカン解析】 / TOP

👆 Seymour Duncan STL-2 Hot Tele Bridge の音質を解析&レビュー!

目次

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Seymour Duncan STL-2 Hot Tele Bridge でテレキャスターの中音域をパワーアップ!

今回はSeymour Duncan (セイモア・ダンカン) より、STL-2 Hot Tele Bridgeの音質データを解析です。Hot Teleはその名の通り、テレキャスター用のハイパワーピックアップとなっています。

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通常テレキャスは中高音~高音が主張しやすく、シャギーでラフな音色が魅力の一つです。一方低音寄りの中音域は目立ちにくいため、芯の太い音が再現し難い傾向にあります。

管理人

うおおおおおおおおおおおおおお!!!!

願望

テレキャスターをクッソぶっといサウンドで掻き鳴らしてぇええええええええ!!!!

といった具合に、音の太さと中音域のレスポンス向上を望む声が多いのも事実です。そこで開発されたのがHot Teleで、一般的なテレ用PUよりも太く力強い音を実現します。

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Hot Teleはブリッジ用がSTL-2ネック用がSTR-2としてラインナップです。本記事ではブリッジ用のSTL-2に焦点を当て、その潜在能力を詳しく紐解いていきます。

STL-2 Hot Tele Bridgeを支える高出力コイル&ボトムプレートレス構造!

STL-2は高音をマイルドにしつつ、中音のアタック感と出力を倍増させた設計です。出力に関しては同ブランドのSTL-1と比較して、実に2倍以上の値を叩きだしています。

その秘密は2つあり、まずはオーバーワインドによる高出力コイルの採用です。

純粋な巻き数を増やす事で、ハムバッカーのように切り込む出力を獲得しています。更にSTL-2の裏面には、テレ用で標準搭載されているボトムプレートが存在しません。

ボトムプレートレス構造により、低~中音域の太く確かな力感が体現出来るのです。テレキャスとは思えぬほど筋肉質な音故に、ストラト的なシングルコイルの響きに近いと言えます。

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※新品はアース線が付属、中古は欠品注意

ただしボトムプレートレスという事は、通常の配線ではブリッジアースが機能しません。別途ブリッジアースが必要につき、事前に搭載予定機の配線を確認しておきましょう。

管理人

ちなみに2010年代頃まで、STL-2はHot Tele BridgeではなくHot Tele Lead表記でした。

※一部販売店では現在もLead表記のまま販売されているため注意

STL-2 Hot Tele Bridgeは中間タップモデルも完備!

STL-2はハムバッカーではありませんが、受注生産のタップ対応モデルSTL-2tが購入可能です。俗に言う中間タップ(ハーフターン)を採用しており、巻き数の中間付近で出力可能となっています。

タップ時はヴィンテージ系出力となるので、2系統のサウンドが一台で楽しめるのです。高出力と低出力を併用したいプレーヤーにとっては、まさに最良の選択肢となります。

次項からは標準仕様のSTL-2を使い、倍音や周波数の解析結果を交えつつレビューです。

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👆 データの比較対象に使うSTL-1の解析結果はコチラの記事でチェック!

公表データの確認:Seymour Duncan STL-2 Hot Tele Bridge

公表データの確認:Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) STL-2 Hot Tele Bridge

ブランド:Seymour Duncan ( セイモア・ダンカン )

モデル:Hot Tele Bridge (High Output Tele Pickups)

型番:STL-2 / STL-2t (タップ対応モデル)

マグネット:アルニコ5 (Alnico 5 Rods)

直流抵抗値:16.2kΩ / 7.40kΩ (タップ)

アウトプットタイプ:Medium

出 力:5.5

トーンチャート:低音域 5 / 中音域 6 / 高音域 5

ワイヤー:PVC Lead Wire

レゾナントピーク:5.00kHz / 8.20kHz (タップ)

Seymour Duncan STL-2 Hot Tele Bridgeの倍音特性 (C3:130.813Hz)

最初はアンプをクリーンにセットした状態で、STL-2のC3倍音を計測しました。

テレキャスターの標準的倍音傾向と比べると、高次倍音が控えめに計測されています。倍音が計測された帯域と出力が共に絞られ、全体的に高音域がまろやかな響きです。

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) STL-2 Hot Tele Bridge 倍音特性 (C3:130.813Hz)
STL-2 クリーン C3 倍音特性

対して低音域側の非整数倍音が多く計測されており、重めの空気感が加味されています。ボトムプレートレスでシールド効果が薄い点に加え、コイルの出力が高い事が要因です。

音程自体は感じない成分ですが、低~中音域の荒ぶる力感に一役買っています。

語彙力0

なんかこう、低音がゴーーーーッてくる感じ

TL型では強めに計測されやすい第18~20倍音付近に関しても、主張が強くありません。STL-1では第19倍音(2.485kHz)前後が突出しているのに対し、STL-2は2/3程の出力です。

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) STL-2 Hot Tele Bridge & STL-1 第19倍音 比較
STL-1 クリーン C3 倍音特性

そのためアタック感はそこまで鋭くなく、低次倍音が主張しやすい音色を形成します。しかし高次倍音が控えめといっても、3k~6kHz付近は一定レベル以上の倍音を計測です。

※矢印が第19倍音 (左:STL-2 / 右:STL-1)

あくまでTL型としては控えめなだけで、ギターとしてならば十分な高次倍音となります。高音域のレスポンスは良好につき、極端に籠るような音色ではないとお考え下さい。

文字通り、テレキャスターが筋肉質になったような音の迫力を実感出来る事でしょう。

倍音特性波形の周波数目安

左端の山(中央灰色線)が基音のC3(130.813Hz)
偶数次倍音:第2倍音(261.626Hz)、第4倍音(523.252Hz)……
→ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も
奇数次倍音:第3倍音(392.439Hz)、第5倍音(654.065Hz)……
→金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き
非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない

クリーンのSeymour Duncan STL-2 Hot Tele Bridgeはこんな音!

続いて倍音の計測環境を保ったまま、クリーンなセッティングの周波数特性を解析です。

やはり一般的なテレキャスターと比べて、低~中音域の力感が浮き彫りとなりました。テレキャスターは台形状の波形を計測しやすく、2k~3k付近にピークが存在します。

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) STL-2 Hot Tele Bridge クリーン 音質解析 周波数特性
STL-2 クリーン 周波数特性

2k~3k付近のピークはテレキャスのアタックと鋭さを左右する、重要な要素の一つです。この値が高いと中高音のスパンキーさが増し、テレキャスらしい音色を形成します。

STL-2は2k~3kのピークが標準より低いため、中高音に角がなく丸みのあるアタックです。

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) STL-1 クリーン 音質解析 周波数特性
STL-1 クリーン 周波数特性

対照的に低音域と中音域がパワフルで、2kHz前後を除いて谷間がほとんどありません。1.7kHz以下に関しては、全ての帯域でSTL-1よりも圧倒的に高い値を計測しています。

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) STL-2 Hot Tele Bridge クリーン 音質解析 周波数特性 STL-1 比較波形
STL-1(水色)とSTL-2(青)を重ねるとローエンドが圧倒的

低~中音の爆発力と大人しい中高音のピークが、骨太なサウンドを構築しているのです。テレキャスのニュアンスを程よく保ちつつ、アグレッシブなリードトーンを再現します。

オーバードライブのSeymour Duncan STL-2 Hot Tele Bridge はこんな音!

最後にアンプを深く歪ませてみると、クリーンの波形程の大きな差が無くなりました。

ですが依然としてSTL-2は低~中音域が強く、重心のしっかりしたドライブです。ロングトーンでコードを鳴らした際は、ハムバッカーに近いキレの良さを実感出来ます。

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) STL-2 Hot Tele Bridge オーバードライブ 音質解析 周波数特性
STL-2 オーバードライブ 周波数特性

低音弦の歪み方もハムバッカーに近いものがあり、テレキャス特有の軽さがありません。

ところがブラッシングで弦を掻きむしると、しっかりとテレキャスの鋭さが飛び出すのです。テレらしさと太さのバランス感が良好で、痒い所に手が届くサウンドが作れますね。

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) STL-1 オーバードライブ 音質解析 周波数特性
STL-1 オーバードライブ 周波数特性

STL-1のオーバードライブ波形と比較した場合、1.2kHz付近で互いの特性が逆転です。~1.2kHzまではSTL-2の出力が高めとなっており、1.2kHz以降はSTL-1が上手となります。

出力の高さから歪みやすく、意外にも9kHz以降で再度STL-2の特性が上回る箇所もありました。

気分はハム

言わずもがな、こいつぁハムバッカー並に歪むぜ!

それでも総合的にはSTL-1の方が高音域は勝っており、低~中音域はSTL-2の圧勝です。400Hz前後の力感も然る事ながら、100Hz付近の存在感も音の太さを後押ししています。

周波数特性波形の周波数目安(左から順に)

赤線:100Hz,200Hz
橙線:400Hz,800Hz
桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz

Seymour Duncan STL-2 Hot Tele Bridge 音質解析&レビュー まとめ

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) STL-2 Hot Tele Bridge 音質解析&レビュー まとめ

強力なローエンドの迫力が、テレキャスの限界を超えた力感を与えるピックアップです。高音域を極端に犠牲にしない調整が秀逸で、太くてもテレキャスらしさを失いません。

テレキャスでドライブ感を演出したいプレーヤーには、欠かせない一台となるでしょう。筋肉隆々な逞しいリードが素晴らしく、バンド内で埋もれないサウンドを奏でられます!

🏃💨 Seymour Duncan STL-2 Hot Tele Bridge でマッチョな音を目指す💪🧠


Seymour Duncan STL-2 (標準仕様)

Seymour Duncan STL-2t (タップ仕様)

STR-2 Hot Tele Neck (ネック用)

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