【精密レビュー】Seymour Duncan STR-3 Quarter Pound Teleはどれくらい音が太いの?【ダンカンギターピックアップ解析】

👆 Seymour Duncan STR-3 Quarter Pound Tele Neckの音質を解析&レビュー!
目次
👑散財は美徳!今が旬のギターピックアップランキング!!👑

Seymour Duncan STR-3 Quarter Pound Tele のファットな音質を解析&レビュー!
Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) のTLタイプシングルコイルの中で、最も出力が高いのがQuarter Pound Teleです。型式はブリッジ用がSTL-3、フロント用はSTR-3として発売されています。ハムバッカーやP90に近いパワーを備え、低~中音域の迫力が印象的です。高音域も適度なブライト感を残し、リードプレイでもバランスが良好となっています。
ネック用のSTR-3は、専用のクロームメッキ仕上げのブラスカバーが付属です。そのため内部が分かりづらいですが、3/16サイズのポールピースを搭載しています。(ブリッジ用はその名の通り、1/4インチサイズのポールピース)
通常より直径の大きなポールピースは、幅広い弦間にマッチするのが特徴です。クリーンでも歪ませても、テレキャスらしからぬファットなサウンドが轟きます。
STR-3 Quarter Pound Teleは中間タップモデルも完備!
テレキャス専用としては珍しく、本モデルは中間タップ(ハーフターン)対応モデルも完備です。それぞれ型式の末尾に『t』がつくものは、タップドモデルとなっています。

👆 STR-3t Quarter Pound Tele Neck Tapped
中間タップではサウンド傾向が明るくなり、テレキャスらしさを失いません。配線が多少複雑になりますが、サウンドメイクの幅がグンと広がる事でしょう。

👆 STL-3t Quarter-Pound Tele Bridge Tapped
今回は標準タイプのSTR-3を例に、歪み度合いによる周波数特性のデータを掲載です。『テレキャス的ではない音』が出るモデルにつき、ぜひ購入の参考に役立ててください!
あわせて読みたい記事
» 【極太轟音】Seymour Duncan STL-3 Quarter Pound Tele Bridge テレキャスが唸る!
STR-3とセットが推奨されるSTL-3の情報はコチラからどうぞ!
Seymour Duncan STR-3 Quarter Pound Tele の音質を3段階のGAINで調べる!
それでは実際に本モデルをフロント側にマウントし、周波数特性を計測してみました。マウント方法が機種により異なるのですが、今回はダイレクトマウントをしています。

もちろんピックガードマウントにも対応につき、手持ちの機種に合わせてOKです。GAINの深さによるトーンの変化を見るため、データは3段階の歪みで計測しました。最初にクリーンをチェックし、オーバードライブ、ディストーションと見ていきます。
公表データの確認:Seymour Duncan STR-3 Quarter Pound Tele
周波数特性を見る前に、メーカー公式のデータやトーンチャートを確認です。STR-3はタップモデルも同様に、下記のマグネットやトーンに設定されています。高出力モデルの割に、出力の設定がかなり低く感じるのではないでしょうか。これは比較対象がテレタイプのため、相対的に高出力モデルになるためです。
ブランド:Seymour Duncan ( セイモア・ダンカン )
モデル:Quarter Pound™ Tele (High Output Telecaster Pickups)
型番:STR-3 / STR-3t (タップモデル)
マグネット:アルニコ5
直流抵抗値:11.8kΩ / 6.60kΩ (タップ)
アウトプットタイプ:High
出 力:4
トーンチャート:低音域 8 / 中音域 5 / 高音域 5
レゾナントピーク:6.00kHz / 8.30kHz (タップ)
ワイヤー:PVC Lead Wire
テレタイプPUはほとんどが出力1~2の設定なので、出力4は2倍以上となっています。またブリッジ用のSTL-3はSTR-3よりも抵抗値が高く、出力も1段階上の設定です。トーンチャートも異なるため、同一シリーズでも全く別物とお考えください。
STR-3 Quarter Pound Tele クリーントーンの音質解析&レビュー!
まずは歪まないように設定した、クリーントーンでの波形を見ていきましょう。公表データでも低音寄りの本モデルは、実測データでも低音域にピークがあります。300Hz付近に波形が集中している点に、音の芯の強さの秘密があると推測です。完全クリーンセッティングでも、ピッキングによってクランチする場合があります。

STR-3 Quarter Pound Tele オーバードライブの音質解析&レビュー!
歪みを強くすると高音域が部分的に強調された、テレキャスらしいシャギー感ですね。体感的にはミッドが出ている印象でしたが、波形的にはやや控えめとなっています。チョーキングした際の掠れ具合がハイパワーなだけでなく、枯れた雰囲気を演出です。こういった特性は、いかにもアルニコ5採用のピックアップといった所でしょうか。

STR-3 Quarter Pound Tele ディストーションの音質解析&レビュー!
GAINを目一杯上げると、意外にもそれほど強烈に深く歪む事はありません。クリーン的な芯を残しつつ、適度なコンプレッション感が付加されています。60Hz以下の重低音は歪みが浅い時よりも控えめで、それ以上の低音域は伸びやかです。中~高音域も良く出るようになり、特に高音域の倍音がほんのり強調されています。

波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 黄線:2kHz,3kHz,6kHz
Seymour Duncan STR-3 Quarter Pound Tele 音質解析&レビュー まとめ

金属カバーの外観のためか、先入観で高音域に特徴があると勘違いしやすいモデルです。しかし本モデルの特性は真逆で、ズッシリした音の重心の低さが魅力的となっています。歪みによらず芯のある音色は、テレキャスをパワーアップさせたい場合に最適です。軽めのテレキャスサウンドに強烈なトーンが欲しい場合は、本モデルを搭載しましょう!
🏃💨 Seymour Duncan STR-3 Quarter Pound Tele Neck を探す💖

🏃💨 Seymour Duncan STR-3t Quarter Pound Tele Neck Tapped を探す💖
Seymour Duncan ピックアップ 関連記事
ダンカンについてもっと詳しくなりたいならコチラ!テレキャスターネック用ピックアップは下記👇👇も要チェック!
» 【54年製再現】Seymour Duncan STR-1 ヴィンテージテレキャスターはどんな音?
1954年製テレキャスター搭載ネックピックアップを当時の製法で完全再現!
» 【極厚ミッド】Seymour Duncan STHR-1n Hot Rails Tele Neck (Rhythm)ってどんな音?
テレキャスで出してはいけないパワーを繰り出すヤベー奴!
👑「他にも様々な役立つギター情報を公開しています👍」
激安過ぎてむしろ不安になる奇妙なルックスのピックアップが大集合!
一体どの層に需要があるのか!?どこよりも詳しい圧倒的情報力と分析力で綴る世界一詳しいギターレビュー!
» Vega-Trem VT1 Ultra Trem standardの音質解析!
話題沸騰中!神アーミング性能トレモロブリッジの『サウンド』を徹底検証!!
» Creatifinity Parts グレードアップパーツ 関連記事一覧
お手軽価格のアイデアパーツで愛機が瞬く間に激鳴り!?将来絶対伸びるギターパーツブランドです👍
» [PR] FENDERのエフェクトペダルHammertone Pedals ヤバ過ぎぃ!?
こんなん絶対欲しくなるだろ。。。
倍音よりも個性の煌めきが欲しい貴方に捧げるナイスなギターストラップが大集合!
» 安ギターノブ選択会議 指名選手一覧 (※安価なギターノブレビュー)
たまにはリーズナブルで奇妙なフォルムのノブでもいかがかな?
激安ジャンク品をサクっと修理して改造しちゃおう!
» 安ギター に音質の悪い部品だけを使うとどうなるの?[最低音質改造]
ギターの音を良くする改造なんて平凡過ぎる発想はもう時代遅れ!?これからの時代はクソみたいな音質のギターをもっと『どクソ』な音に改悪してカッコよさ全振りで楽しむ時代です!!
» [PR] 高品位なサウンドと高い汎用性を備えたBOSSの新マルチエフェクター
名 器 確 定 !