【骨太】 Seymour Duncan STR-3 ファットなパワーを解析しちゃう💖

2021年6月19日ピックアップ,シングルコイル,Seymour Duncan,Quarter Pound Tele,STR-3

👆 Seymour Duncan STR-3 Quarter Pound Tele Neck

目次

Seymour Duncan STR-3 はファットサウンド!

ダンカンTLタイプシングルコイルの中で、最も出力が高いのがQuarter Pound Teleです。型式はブリッジ用がSTL-3、フロント用はSTR-3として発売されています。ハムバッカーやP90に近いパワーを備え、低~中音域の迫力が印象的です。高音域も適度なブライト感を残し、リードプレイでもバランスが良好となっています。

ネック用のSTR-3は、専用のクロームメッキ仕上げのブラスカバーが付属です。そのため内部が分かりづらいですが、3/16サイズのポールピースを搭載しています。(ブリッジ用はその名の通り、1/4インチサイズのポールピース)通常より直径の大きなポールピースは、幅広い弦間にマッチするのが特徴です。クリーンでも歪ませても、テレキャスらしからぬファットなサウンドが轟きます。

Quarter Pound Teleは中間タップモデルも完備!

テレキャス専用としては珍しく、本モデルはタップ対応タイプも完備です。それぞれ型式の末尾に『t』がつくものは、タップドモデルとなっています。中間タップではサウンド傾向が明るくなり、テレキャスらしさを失いません。配線が多少複雑になりますが、サウンドメイクの幅がグンと広がる事でしょう。

👆 STR-3t Quarter Pound Tele Neck Tapped

今回は標準タイプのSTR-3を例に、歪み度合いによる周波数特性のデータを掲載です。『テレキャス的ではない音』が出るモデルにつき、ぜひ購入の参考に役立ててください!

Seymour Duncan STR-3 周波数特性

それでは実際に本モデルをフロント側にマウントし、周波数特性を計測してみました。

Seymour Duncan STR-3 ネックマウント
ピックガードの内部でダイレクトマウント

マウント方法が機種により異なるのですが、今回はダイレクトマウントをしています。もちろんピックガードマウントにも対応につき、手持ちの機種に合わせてOKです。GAINの深さによるトーンの変化を見るため、データは3段階の歪みで計測しました。最初にクリーンをチェックし、オーバードライブ、ディストーションと見ていきます。

公表データの確認

周波数特性を見る前に、メーカー公式のデータやトーンチャートを確認です。STR-3はタップモデルも同様に、下記のマグネットやトーンに設定されています。高出力モデルの割に、出力の設定がかなり低く感じるのではないでしょうか。これは比較対象がテレタイプのため、相対的に高出力モデルになるためです。

マグネット:アルニコ5

直流抵抗値:11.8kΩ

アウトプットタイプ:ヴィンテージ

出 力:4 / 低音域:8 / 中音域:5 / 高音域:5

テレタイプPUはほとんどが出力1~2の設定なので、出力4は2倍以上となっています。またブリッジ用のSTL-3はSTR-3よりも抵抗値が高く、出力も1段階上の設定です。トーンチャートも異なるため、同一シリーズでも全く別物とお考えください。

波形の周波数目安(左から順に)

赤線:100Hz,200Hz 
橙線:400Hz,800Hz 
黄線:2kHz,3kHz,6kHz

クリーントーン

まずは歪まないように設定した、クリーントーンでの波形を見ていきましょう。公表データでも低音寄りの本モデルは、実測データでも低音域にピークがあります。300Hz付近に波形が集中している点に、音の芯の強さの秘密があると推測です。完全クリーンセッティングでも、ピッキングによってクランチする場合があります。

Seymour Duncan STR-3 クリーントーン 周波数特性

オーバードライブ

歪みを強くすると高音域が部分的に強調された、テレキャスらしいシャギー感ですね。体感的にはミッドが出ている印象でしたが、波形的にはやや控えめとなっています。チョーキングした際の掠れ具合がハイパワーなだけでなく、枯れた雰囲気を演出です。こういった特性は、いかにもアルニコ5採用のピックアップといった所でしょうか。

Seymour Duncan STR-3 オーバードライブ 周波数特性

ディストーション

GAINを目一杯上げると、意外にもそれほど強烈に深く歪む事はありません。クリーン的な芯を残しつつ、適度なコンプレッション感が付加されています。60Hz以下の重低音は歪みが浅い時よりも控えめで、それ以上の低音域は伸びやかです。中~高音域も良く出るようになり、特に高音域の倍音がほんのり強調されています。

Seymour Duncan STR-3 ディストーション 周波数特性

Seymour Duncan STR-3 まとめ

Seymour Duncan STR-3 ネックマウント 正面

金属カバーの外観のためか、先入観で高音域に特徴があると勘違いしやすいモデルです。しかし本モデルの特性は真逆で、ズッシリした音の重心の低さが魅力的となっています。歪みによらず芯のある音色は、テレキャスをパワーアップさせたい場合に最適です。軽めのテレキャスサウンドに強烈なトーンが欲しい場合は、本モデルを搭載しましょう!

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