【高出力】Seymour Duncan SSL-5 Custom Staggeredはどんな音?【ダンカンギターピックアップ解析&レビュー】
👆 Seymour Duncan Custom Staggered SSL-5の音質を解析&レビュー!
目次
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Seymour Duncan SSL-5 Custom Staggered の音はヴィンテージ風高出力!
数あるSeymour Duncan (セイモア・ダンカン) 製ピックアップの中で、装着後の外観が似ているのがSSL-1とSSL-5です。この2つのモデルはピックガードに搭載している場合、ほぼ同じルックスをしています
伝統的なスタッガードポールピースを採用で、マグネットの削り出し方法も共通です。外した状態ではボビン形状やワイヤーが異なり、SSL-5はハトメがありません。
サウンドも近い部分があり、SSL-5はSSL-1を元にした設計となっています。更に両モデルで決定的に異なるのは、SSL-1よりもSSL-5の方が出力が高い点です。
SSL-5はコイルターン数が多い分直流抵抗値も増加しており、あわせて出力も向上しています。ヴィンテージトーンを保ちつつ、よりクリアで力強い音を求める方には最適な設計ですね。
SSL-5はミドル用が逆巻き/逆磁極!
SSL-5 Custom Staggeredは基本的にマウント箇所を選ばずに、ブリッジ、ミドル、ネックに搭載出来ます。そのためbやn等の型番は用意されておらず、特殊仕様モデルの時のみ型番が変更です。
ハーフトーンでハムキャンセルする場合は、逆巻き/逆磁極モデルが用意されています。
逆巻き/逆磁極仕様は型番の末尾に『RW/RP』が追加されるので、ミドル用に最適です。ジミヘン的なサウンドを望むケースを除き、ミドルはRW/RPを選ぶのが無難でしょう。
中間タップやレフティ対応の特注仕様もアリ!
出力を変更出来るタイプも存在し、こちらは数字の末尾に『t』が追加されます。SSL-5はシングルコイル構造につき、いわゆる中間タップ(ハーフターン)に対応しているモデルです。
スタッガードポールピースは左右非対称なので、レフティ用も別途完備されています。レフティ用は型番の数字に『L』が追加され、ポールピースの高さが真逆の仕様です。
Seymour Duncan SSL-5 Custom Staggered 周波数特性
今回はSSL-5をブリッジとネックにマウントし、周波数特性のデータを計測しました。GAINによる周波数の変化を見るため、それぞれ設定を2段階に分けて調べています。
1つはクリーン設定のサウンドで、もう一つはクランチ程度に軽く歪ませた状態です。マウント箇所とGAINによる音の違いが分かるように、4通りの波形を見ていきましょう。
公表データの確認
周波数特性を見る前に、SSL-5のメーカー公表データやトーンチャートを掲載します。SSL-5は全仕様基本的に差異は無く、下記のマグネットやトーンに合わせた設計です。
ただし3個セットの特注オーダーのみ、キャリブレート仕様に変更されています。その場合は抵抗値が異なるため、別途マウント箇所毎の抵抗値を記載しました。
ブランド:Seymour Duncan ( セイモア・ダンカン )
モデル:Custom Staggered (Medium Output Strat Pickups)
型番:SSL-5 / SSL-5T (Tapped)
→左利きモデルは5の次にL、逆巻き/逆磁極モデルは末尾にRW/RPが付属
マグネット:アルニコ5 (Alnico 5 Rods)
直流抵抗値:13.30kΩ (※) / 6.60kΩ (Tapped)
アウトプットタイプ:Medium
出 力:3.2
トーンチャート:低音域 5 / 中音域 4 / 高音域 7
レゾナントピーク:4.90kHz / 6.00kHz (Tapped)
※セットモデル抵抗値:Bridge 13.30kΩ / Middle 12.80kΩ / Neck 12.27kΩ
クリーントーンのSSL-5はこんな音!
これから表示する波形は、いずれも同じピックアップを使用して計測したものです。まずはGAINを限界まで下げ、強く弾いても歪まないクリーントーンに設定しています。
1.ブリッジ
ブリッジ側のクリーンは音の重心が非常に高く、とても煌びやかなサウンドです。低音域~中音域はほとんど伸びず、特に400Hz前後では大きな谷を形成しています。
その分中高音域~高音域の主張が強く、1.2kHz付近に最も高い山が集中です。SSL-1ほど低音にガッツが無いため、ペチっとした軽さが否めないかもしれません。
2.ネック
ネック側では低音域が強化され、全体的に丸みのあるクリーントーンを奏でます。300Hz付近に音の重心が出来ているため、輪郭が分かりやすいのもポイントです。
ただし重低音はSSL-1以上に迫力が無く、サスティーンが高音域寄りとなります。6kHz~10kHz付近にも山が確認出来るなど、高音域もブリッジ側より強めです。
クランチのSSL-5はこんな音!
アンプのGAINを上げて、弱く弾いてもやや歪む程度の深さに設定しています。クリーンと同じく、使用しているピックアップはどちらも共通のものです。
a.ブリッジ
ペチっとしたクリーンから豹変し、芯のしっかりしたサウンドを奏でます。飽和感の強いチューブライクなクランチで、倍音もタップリといった感じです。
シャリーンとした弾き応えが心地よく、明るいサスティーンも中毒性大となっています。400Hz付近の谷もなくなり、中音域も満遍なくブーストされて音の輪郭がクッキリです。
b.ネック
トーン自体にブリッジ側ほど劇的な変化は無く、低音域と高音域が強化されます。より温かみ溢れるトーンを再現可能で、太く、丸く、煌びやなクランチですね。
全音域のバランス感に秀でており、パワフルで抜けの良いサウンドが楽しめます。SSL-1のような鈴鳴りとは異なりますが、力感漲るリードプレイに最適です。
波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 黄線:2kHz,3kHz,6kHz
Seymour Duncan Custom Staggered SSL-5 音質解析まとめ
ヴィンテージストラトのらしさを残しながらも、太く力強いトーンが得られます。単音でも音量が大きくなる上に、細いゲージでもパワーが衰える事がありません。
エクストラライトゲージなど、テンションが弱めの弦でも抜けの良さは抜群です。音伸びも倍音も芳醇なので、SSL-1では線が細く感じられる方は試してみましょう!
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