ベース用ピックアップ をギターに使うとどんな音になるの?[Greco VBS-500編]

2022年5月20日ギター,ベース,ピックアップ,GRECO,素朴な疑問


ベース用ピックアップ をギターに使うとどんな音になるの?[Greco VBS-500編] トップ

👆 エレキベース用ピックアップ (Greco VBS-500/VB6)

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エレキベース用ピックアップ ってギターに使ってもいいの?

作業棚の整理をしていたら、懐かしいベース用のピックアップが出てきました。2001年頃に購入したGreco VBS-500のピックアップで、バーポールピースタイプです。

ベース用ピックアップ Greco VBS-500 VB6

ショートスケールのバイオリンベースにつき、ボビンはギター用が流用されています。大きさとしては、FERNANDESのDF-1やAria Pro IIのHOT BLADESとほぼ同サイズですね。

FERNANDES DF-1
👆 FERNANDES DF-1(ギター用)

音は芯の強いハイパワー系で、小型ベースの割に歪ませやすかったと記憶しています。当時の雑誌の情報によると、このピックアップは『VB6』というモデル名の模様です。

エレキベース用 ハムバッカー搭載モデル Aria Pro II RSB-MEDIUM II
👆 Aria Pro II RSB-MEDIUM II

以前は本品のように、ギターサイズのハムバッカーがベースでも使用されていました。管理人所有のベースでは、Aria Pro IIのRSB-MEDIUM IIなどが該当します。

Greco VBS-500 ボディ
👆 Greco VBS-500のボディ(最近中古で購入した)

最近はほとんど使用されなくなったため、時代を感じる仕様のひとつかもしれません。

ベース用ピックアップ Greco VBS-500 VB6 ギター用ハムバッカーと比較
サイズはギター用ハムと完全一致

しかし気になるのは、こういったベース用PUがギターでも使えるのか否かについてです。VB6は各部のサイズがギター用と完全一致しているため、ギターにポン乗せ出来ます。

ベース用ピックアップ Greco VBS-500 VB6 取付けピッチ
取付けピッチは約78mm

更にポールピースもバータイプなので、弦間を気にせず使用出来るのが長所です。気になったので、試しにSTタイプのギターに搭載して音色の変化を調べてみました。

比較対象はデュアルレールデュアルコイルハムバッカー

今回は最も簡単な比較方法として、ギター用ハムとVB6を同じギターで弾き比べます。計測はアンプのライン録りで行い、クリーンとオーバードライブの音の変化を確認です。

激安ギターピックアップ 調査第21回 デュアルレールデュアルコイルハムバッカー
/ オレの出番のようだな! \

セッティングも計測環境も揃える事で、ピックアップによる差を浮き彫りにします。VB6の比較に使用するギター用ハムバッカーは、激安PU調査に登場したDDH(デュアルレールデュアルコイルハムバッカー)です。

Greco VBS-500 / VB6 をギターに使った主観的感想

VB6をギターで鳴らした際に、真っ先に浮かんだ事は『超大味なダンカンJB』でした。とにかくクリーンと歪みの落差が激しく、JB以上にその扱いが難しく感じます。

まずクリーンは低音域のパワーが強すぎて、対照的に高音域の明るさが目立ちません。基音付近の音ばかり目立つ印象で倍音感が乏しく、音もバキバキに割れまくりです。

ベース用ピックアップ Greco VBS-500 VB6 斜めアングル

軽く弾いただけでも音割れして潰れるため、本体のボリュームを絞る必要があります。ところが歪ませると倍音感が激増し、音の粒の揃ったパワフルな歪みに豹変です。

ベース用ピックアップ Greco VBS-500 VB6 ギターに搭載
見た目は違和感無し

高音の伸びは若干足りませんが、フレットラップを使ったギター的な歪み方をします。音の中心が明確に分かる歪みにつき、ブリッジミュート等のメリハリが心地よいです。

ベース用ピックアップ Greco VBS-500 VB6 抵抗値
直流抵抗値は約14.44kΩ

サスティーンも申し分なく、ハイゲイン派の方ならば十分に楽しめる音だと思います。含浸処理も行われているため、相当深く歪ませてもハウリングは発生しませんでした。

ベース用ピックアップ Greco VBS-500 VB6 含浸処理
👆 含浸処理はかなり手厚い(パラフィン漬け)

ハウりにくさと大人しい高音が重なり、フィードバックは拾いにくいかもしれません。フィードバックのしにくさに反して、音伸びが良く歪みやすいのはかなり新感覚ですね。

ベース用ピックアップ Greco VBS-500 VB6 裏面
👆 ベースプレートはブラス製

歪ませればギターでも問題無いですが、『ベース用』である事は体感的に分かります。ハードなパワーコードが中心で、クリーンを一切使わない場合などは試す価値アリです。

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倍音&周波数特性確認

ベース用ピックアップ Greco VBS-500 VB6 ギターに搭載 / 倍音&周波数特性確認

管理人の主観はアテにならないため、客観的なデータで各特性を確認します。比較に使用したギターのセッティングは、DDHのレビュー時と全く同じ状態です。違いはDI直での計測ではなく、ギターアンプのプリアンプを通して計測しています。

倍音特性 (A2/110.00Hz)の比較

ベース用ピックアップ Greco VBS-500 VB6 倍音特性 (A2/110.00Hz)の比較

倍音は周波数が分かりやすいように、5弦開放弦のスペクトラムを採用しました。

1.ギター用ピックアップ (DDH) / クリーン

ベース用ピックアップ Greco VBS-500 VB6 倍音特性 (A2/110.00Hz)の比較 1.ギター用ピックアップ (DDH) / クリーン

DI直の音よりも倍音量が多いですが、基本的にはDI直に近い倍音傾向です。高次倍音で途切れる箇所があるものの、偶数次倍音が目立ちやすく温かみを感じます。

2.ベース用ピックアップ (VB6) / クリーン

ベース用ピックアップ Greco VBS-500 VB6 倍音特性 (A2/110.00Hz)の比較 2.ベース用ピックアップ (VB6) / クリーン

全体的に非整数倍音が発生しにくく、倍音間の余韻が全くありません。

ベース用ピックアップ Greco VBS-500 VB6 倍音特性 (A2/110.00Hz)の比較 2.ベース用ピックアップ (VB6) / クリーン 非整数倍音

ですが基音と第二倍音間のみ強い非整数倍音が発生するなど、少し特殊な倍音傾向です。元がベース用につき、おそらく100~200Hz付近の音を拾い過ぎる事が要因と推察します。

3.ギター用ピックアップ (DDH) / オーバードライブ

ベース用ピックアップ Greco VBS-500 VB6 倍音特性 (A2/110.00Hz)の比較 3.ギター用ピックアップ (DDH) / オーバードライブ

倍音のバランス感はそのままに、高次倍音の量が爆発的に増加です。概ね一般的といえる、オーバードライブサウンドの倍音傾向だと思われます。

4.ベース用ピックアップ (VB6) / オーバードライブ

ベース用ピックアップ Greco VBS-500 VB6 倍音特性 (A2/110.00Hz)の比較 4.ベース用ピックアップ (VB6) / オーバードライブ

DDHと同じ設定にも関わらず、倍音量がDDHよりも広範囲で計測されました。高次倍音はDDH以上で、10kHz以上の倍音もムラ無く発生している事を確認です。基音以下の非整数倍音も増加し、全帯域万遍なく力感のある倍音傾向となっています。少なくとも、クリーンよりはギターと大差のない倍音傾向だと言えるでしょう。

倍音特性波形の周波数目安

左端の山(中央灰色線)が基音110Hz
偶数次倍音:第2倍音(220Hz)、第4倍音(440Hz)、第6倍音(660Hz)……
→ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も
奇数次倍音:第3倍音(330Hz)、第5倍音(550Hz)、第7倍音(770Hz)……
→金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き
非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない

周波数特性の比較

ベース用ピックアップ Greco VBS-500 VB6 周波数特性の比較

周波数特性は同一フレーズを繰り返し、平均的スペクトラムを割り出しました。

a.ギター用ピックアップ (DDH) / クリーン

ベース用ピックアップ Greco VBS-500 VB6 周波数特性の比較 a.ギター用ピックアップ (DDH) / クリーン

400Hz付近が僅かに弱めですが、概ねフラットな周波数特性です。DI直でバランスの良い特性を記録した通り、アンプを通しても近いトーンを保っています。

b.ベース用ピックアップ (VB6) / クリーン

ベース用ピックアップ Greco VBS-500 VB6 周波数特性の比較 b.ベース用ピックアップ (VB6) / クリーン
平均+4dB

ギター用と比較すると低音域が強く、高音域は2kHz付近を境に下回る傾向です。意外にも800~1.6kHz付近はベース用の方が優れており、低~中音域に存在感があります。ですが平均出力がDDHよりも+4dB高いため、ギター用のセッティングでは音割れ必至です。

c.ギター用とベース用の比較波形

出力差を波形に反映させて両者を重ねてみると、その特性の違いが浮き彫りとなります。100Hz以下の周波数帯では、なんとギター用と最大+8dBも出力差がある状態です。これでは音割れしない音を作る方が難しく、クリーンの扱いにくさに直結しています。

ベース用ピックアップ Greco VBS-500 VB6 周波数特性の比較 c.ギター用とベース用の比較波形

そして平均出力差が+4dBあるにも関わらず、3kHz以降はギター用と大差がありません。VB6は3kHz以下に特化する事で、構造的な低音&出力の弱さを補う事が目的なのでしょう(VBS-500は小さなバイオリン型ボディに加えショートスケールで、出力も低音も弱い)。

d.ギター用ピックアップ (DDH) / オーバードライブ

ベース用ピックアップ Greco VBS-500 VB6 周波数特性の比較 d.ギター用ピックアップ (DDH) / オーバードライブ

音の重心が100~200Hz付近に集中しつつ、500~2kHz付近が圧縮されたような波形です。倍音量向上に伴い、ギザギザした小さな山と谷もほとんど計測されなくなっています。6kHz以降の特性が向上する点も、ギターを歪ませた際に多く確認される特徴ですね。

e.ベース用ピックアップ (VB6) / オーバードライブ

ベース用ピックアップ Greco VBS-500 VB6 周波数特性の比較 e.ベース用ピックアップ (VB6) / オーバードライブ

クリーンブースター的に作用しているのか、歪ませた状態では音割れが発生しません。ギター用よりも100~400Hzと広範囲で力強く、2kHz以降はギター以下の特性となります。60Hz以下の重低音はギター用の方が上な点は予想外で、コイルアレンジの差を実感です。基音だけでも重低音が稼げるベース用の場合、重低音の強化し過ぎも問題なのでしょう。

波形の周波数目安(左から順に)

赤線:100Hz,200Hz
橙線:400Hz,800Hz
桃線:2kHz,3kHz,6kHz

簡素なまとめ

ベース用ピックアップ Greco VBS-500 VB6 周波数特性の比較 考察

これらの結果から、VB6は100~2kHz付近の強化と出力増加を狙った設計と分かります。出力の高さと帯域を考慮して、歪み専用ギターとして割り切れば使い道がありそうです!

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