簡単な定番エレキギターノイズ対策でさらば雑音!初心者実演講座!!【ノイズ減効果グラフ付き】
👑「不器用な人向けの ギター ノイズ対策 教えて!」
簡単なギターノイズ対策で快適な演奏環境を手に入れたい!!
多くのギタリストを悩ませるのが、通電時の ギター ノイズ対策 です。エレキギターは構造上ノイズに弱く、対策無しでは耳障りな雑音が付き纏います。
ノイズに強い機種もありますが、多くのギターはノイズ対策が成されていないのです。ノイズリダクション等で対処できるものの、根本的なノイズが減る訳ではありません。

故にノイズの元を断つには、ピックアップやキャビティに手を加える必要があります。
最も簡単かつノイズ減効果が大きいのは、やはりキャビティ内のシールド加工です。キャビティ内をシールディングしてアースに落とすことで、ノイズは激減します。
以前銅箔テープの記事にて、ザックリしたノイズ対策について紹介いたしました。今回はより作業工程を掘り下げて、簡単にノイズ対策が行えるよう詳しく解説です。
目次
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ギター ノイズ対策 は大きく分けて2種類
この記事ではPLAYTECH ST250SSHを使い、実際にノイズ対策を行っていきます。エレキギターのノイズを減らす一番の方法は、ギター内部をガッチリとシールドする事です。
そしてシールド加工した部分をアースに繋げることで、簡単にノイズを激減させる事が出来ます。キャビティ内をシールド加工する方法は、大きく分けて2通りです。
導電塗料で ギター ノイズ対策
1つは定番の導電塗料をキャビティ内に塗布する方法で、Noise Hell等を使用します。近年はSP-01等の水性タイプもあり、作業工程は極めて簡単です。

キャビティ内に隙間が無いように、満遍なく導電塗料を塗るだけとなっています。筆と換気環境さえ用意出来れば、塗り絵感覚で手早く作業を終える事が可能です。

塗料が乾いた後は、アースラグ等を使用してアースに落とせば終了となります。作業自体は非常に簡単ではあるものの、塗料を乾かす時間がかかるのがネックです。

重ね塗りしないと効果が薄い事もあり、作業時間はかなり長めとなってしまいます。加えて導電塗料は入手が難しく、楽器店や通販を利用しなければ入手不可能に近いです。
金属テープで ギター ノイズ対策
もう1つの方法は、金属製テープをキャビティ内に貼り尽くす方法となっています。主に使用されるのは安価なアルミテープや、ハンダ付けが可能な銅箔テープです。
シールド効果はいずれも導電塗料よりかなり高く、大幅なノイズ減が期待出来ます。入手も容易で、アルミテープは大半の100円ショップに常備されているハズです。

銅箔テープは少し値が張るものの、ホームセンター等でも入手しやすいと思います。ただし通常の金属テープは、粘着面に導通が無いため貼り方に工夫が必要です。
テープ端を折り曲げ表面同士が接触するように貼れば良いのですが、手間がかかります。普通に貼るだけなら簡単なものの、この折り曲げる作業が加わると大変なのです。
指先の器用さはもちろん、テープそのものに軟性が無い事も足を引っ張ります。

粘着面に導通のある導電性テープもありますが、値段がかなり割高です。作業は簡単になる反面、導電塗料よりもコストがかかる場合もあります。
簡単な ギター ノイズ対策 はアルミテープ+導電性銅箔テープ
いずれのノイズ対策も一長一短で、低予算の場合は頭をかかえるポイントですね。そこでお勧めするのが、金属テープと導電性テープを併用する方法となっています。
これは導電性テープの導通を活用し、コスト面を大幅に削減出来る方法なのです。

導電性テープをキャビティ一面に貼る場合、かなりのテープの量が必要となります。100均アルミテープならまだしも、導電性テープのコストはその比ではありません。
ならばメインに100均テープを使用し、繋ぎ目に導電性テープを貼れば問題解決です。本記事ではギタークラフト初心者(親戚の中学1年生)に実演してもらいましたので、その過程を写真で眺めつつ紹介していきましょう。
アルミテープを大雑把に全面に貼る
まずはアルミテープを、雑でも良いのでキャビティ全面を覆うように貼り付けます。写真の通りST250SSHのキャビティ全面に、アルミテープを隙間なく貼り付けました。

この時テープの端を折って導通を確保する必要は無く、覆い尽くせればそれでOKです。画像のキャビティは左横淵、上方淵、底面&下方淵、右横淵の4ブロックに分けテープを貼っています。

当然このままでは全域に導通が無いため、シールド効果はほとんどありません。
導電性銅箔テープを『繋ぎ目』に少量貼る
そのためテープとテープの境目に、ピンポイントに少量の導電性テープを貼り付けます。各ブロックの繋ぎ目同士を導通させる事で、キャビティ全域に導通を確保させるのです。
試しに横淵と底面のブロックの境目に、少しだけ導電性テープを貼り付けてみました。

貼り付け後ブロック間に導通チェッカーをあて、ブザーが鳴れば導通は問題ありません。

このように使用すると導電性テープが極少量で済むため、お財布に優しく済ませる事が出来ます。なによりテープを折り曲げるよりも、接着がしっかりするため導通が安定するのです。
アルミテープ全域を導通させてアースに落とす
他のブロックの境目にも同様に導電性テープを貼り、キャビティ全域が導通しました。

最後にアースを落とすのですが、こちらも導電性銅箔テープを活用しています。銅テープはハンダ付けが出来るので、直接アースラインのワイヤーをハンダ付けです。
ピックアップワイヤーの位置に重なるように、アース線付きのテープを貼り付けます。

後は導電塗料の時と同じように、ブリッジアース等と一緒にポットへ接続して完了です。
テープを折り曲げる作業を省くだけで、シールを貼る様な感覚で作業が楽にこなせます。時間も大幅に節約出来るので、不器用な人にも時短派な方にもピッタリなハズです。
フリーハンドでもOK
ちなみに、導通さえしっかりしていればフリーハンドで作業しても問題ありません。

ハサミ等で切った方が綺麗ですが、キャビティ内は人目につかない場所となっています。見えないところはどうでも良いという場合は、フリーハンド作業で更に時短可能です。
まとめ:初心者向けギターノイズ対策の効果を『目』で確かめる
それではどれほどノイズが低下したのか、ノイズの周波数特性で確認していきましょう。

上記図は、ノイズ対策前のST250SSHのノイズを測定したものとなっています。200Hzから6kHzにかけて、耳障りなノイズがジージー鳴りっぱなしの状態ですね。
弦アースしていれば問題ありませんが、弦に触れていない時は少し気になると思います。
表の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 黄線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
アルミテープ+導電性銅箔テープのノイズ減効果
続いて先ほど紹介したノイズ対策を行った、ST250SSHのノイズ測定結果が下記の図です。効果のほどは説明するまでもなく、見るからに『ゴッソリ』とノイズが減っていますね。
ノイズレベルは17dbも低下し、周波数別では中音域から高音域の雑音が激減です。

聴覚的にもノイズが気にならない状態で、ストレスフリーなプレイが可能となります。弦アースをとると完全にノイズは無くなり、ハイゲインにしてもノイズが目立ちません。
大半の人が『ノイズが減った!』と満足の行く、有効なノイズ対策だと言えるでしょう。
上記対策+シールド線のノイズ減効果
現状のままでも十分ですが、更にノイズを減らすならシールド線を使用します。ST250SSHはポットからアウトプットまでのラインが、撚線ワイヤーを採用です。
このワイヤーをシールド線に変える事で、より高音域のノイズを抑える事が出来ます。

MONTREUX Vintage braided wireに交換して、ノイズを計測した結果が下記の図です。800~6,000Hzにかけて、ほぼノイズが絶滅したと言っても過言ではないと思います。

ここまで仕上げれば、弦に触れていなくてもノイズが気にならない状態へ昇華したと言えるでしょう!
Vintage braided wireについてはコチラ!
簡単ギターノイズ対策 初心者実演講座 まとめ
👨「シールを貼る感覚のカンタン作業だから、不器用なボクでも安心💖」
👼「導電性テープは高価なものではなくとも、Amazonの激安品でOK!」
👽「さらばノイズ、こんにちは気分爽快ギターサウンド!」
👾「ギターのノイズ対策に悩んでいたら、ぜひ挑戦してみてね!」
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