[ギターの裏技] サスティーン が伸びる百均工具を教えてアゲル💖[お手軽音伸びアップ]
👆 マグネットトレーで サスティーン が増す???
目次
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ヘッドが重ければ サスティーン 伸びる説
数日前の投稿にて、フェンダーFATFINGERの性能を解析しました。結果としてFATFINGERは、装着箇所を問わずにサスティーンがアップする模様です。おそらくその肝となっているのが、ネックヘッドの重量増加だと思われます。公式にもネックの質量を増やすと明記されているため、重さが音伸びに直結するのです。
参考記事
……ならば一般的バカ日本代表の管理人は、当然の如くこのように思いました。
🧠「ヘッドの重量が増えて音が伸びるのであれば、何をつけても良いのでは?」
思い立ったら吉日、実際にヘッドに重りを付けて検証しようと思います。FATFINGERは、金具でヘッドを挟み込むクランプのような構造です。という事は、クランプに近い工具であれば代用が効くのではないでしょうか。今回は百均で購入可能な工具類限定にて、FATFINGERの代用品を漁ってみます。
すると用意した工具全てではありませんが、良好な結果を示したものがありました。各工具をヘッドに装着した状態で、周波数特性とサスティーンを計測済みです。音が伸びる工具一覧をまとめましたので、次項の表を参照願います。
サスティーン アップが確認出来た百均工具一覧
・ステンレスマグネットトレー
重量:163.3g / 金額:100円枠
・スチールクランプ×2
重量:102.1g×2 / 金額:100円枠×2
・スチールモンキーレンチ
重量:141.7g / 金額:200円枠
・ロッキングプライヤー
重量;162.4g / 金額:300円枠
・おまけ 非百均C型クランプ
重量:523.5g / 金額:800円前後
検証に使用したギターはTEISCO TLG-480C
FATFINGERの記事と同じく、計測には1973年製 TEISCO TLG-480Cを使用です。カンタンな特徴を列挙しますが、詳しくは該当記事をご参照ください。
・購入時より未改造のまま
・部品構成でサスティーンが伸びない
・ボルトオンネック
・ハムバッカーが半バッカー
TEISCO TLG-480Cの周波数特性&サスティーン
こちらも前回と同じデータを使用しますが、全て再掲いたします。LPらしからぬフラットな特性に加え、サスティーンがボルトオン準拠です。ミッドレンジにコシのあるLPサウンドとは、かなり特色も音伸びも異なります。
工具装着後の波形と下記波形と比較することで、帯域の変化も分かるハズです。果たして百均工具を使ってどれほど音が伸ばせるのか、じっくりと検証していきます。
周波数特性
サスティーンデータ
開放弦Eコード1ストロークの音の長さ
1回目:12.640秒 / 2回目:12.272秒
ステンレスマグネットトレー
ビス類などスチール製の部品を吸着させる、マグネット式のトレーです。本体はステンレスとなっており、裏面に強力な磁石が装着されています。クランプ系の工具ではありませんが、ペグがスチールならヘッド裏に取り付け可能です。
周波数特性を見ると、全帯域がまんべんなくブーストされています。出力は最大で1dbほど増加し、未装着時よりも明らかに倍音の響きが良いです。重量があるせいか、FATFINGERと同等以上のサスティーンを発揮しています。問題は磁石が吸着する面積が狭く、外れて落下する事があるので注意が必要です。
開放弦Eコード1ストロークの音の長さ
1回目:14.060秒 / 2回目:14.025秒
スチールクランプ×2
木工の接着作業などで活用する、クリップ型のスチール製クランプとなっています。先端がゴムで加工されていますが、念のためフェルトを内側に取り付けました。愛機に試す場合は、ヘッドを傷つけないように養生した方が無難です。片側だけではバランスが悪いため、同じものを左右に1個ずつ装着しました。
ゴムが振動を吸収するのか、未装着時の出力や周波数特性からあまり変化がありません。低音域が若干大人しくなり、高音域の倍音がシャギーな傾向に変化します。サスティーンは重量の割にはそれほど伸びませんが、FATFINGERと同じ程度ですね。音色も出力も極力変えず、音だけを伸ばしたい場合には最適だと思われます。
開放弦Eコード1ストロークの音の長さ
1回目:13.816秒 / 2回目:14.199秒
スチールモンキーレンチ
重量は上記2工具よりも軽いのですが、手に持つと重量以上にズッシリした印象です。加圧するタイプの工具につき、本品も加圧部にフェルトを装着して取り付けました。ヘッドセンターに取り付けると、ちょんまげみたいでかなり不格好になります。ですが出力は尋常ではなく、検証した工具の中では最強のパワーを計測です。
周波数帯域のブーストが強烈で、出力は最大で3dbも上昇しています。音抜けが良すぎるくらいギンギンで、サスティーンも超ロングです。ただし振幅が激しいのか、音伸びが良い時と悪い時の差がありました。しかし音が伸びない場合でも、FATFINGER以上のサスティーン性能を誇ります。
開放弦Eコード1ストロークの音の長さ
1回目:15.116秒 / 2回目:14.129秒
ロッキングプライヤー
ネックヘッドの厚みにも対応できる、ダイヤル可変式のプライヤーです。基本的にスチール製ですが、グリップ部にかなりゴムが使用されています。やはりゴムが音を吸収するのか、重さを考慮すると特性の上昇は控えめです。重量はモンキー以上にも関わらず、出力は最大2db増に留まりました。
低音域と中音域が伸びないため、高音のギラつきが少し目立つ音色となります。反してサスティーン性能は抜群で、安定したロングトーンを実現です。モンキーのようなムラもなく、常に15秒台の音伸びをキープします。
開放弦Eコード1ストロークの音の長さ
1回目:15.139秒 / 2回目:15.302秒
おまけ 非百均C型クランプ
最後に参考までに、工具店で購入した非百均クランプを装着してみましょう。プロスペックのクランプにつき、重量は500g超という鉄の塊です。ネックの重量が1.5倍になるので、当初はかなり期待していました。ところが装着してみると、さすがに重すぎて秒速でヘッド落ちです。
コードチェンジの一瞬のスキですら、ヘッドがガクっと落下してしまいます。演奏が非常に困難なので、綺麗な音を出すのが異様に難しいですね。周波数特性はプライヤーと大差なく、中音域がゴリゴリした音色となります。サスティーンもムラが激しく、演奏性を犠牲にするほどの音伸びは期待出来ないです。
開放弦Eコード1ストロークの音の長さ
1回目:13.886秒 / 2回目:14.872秒
まとめ
・重量が増加すれば形を問わず確実にサスティーンが伸びる
・重量が増えれば増えるほど音が伸びる訳ではない
・ヘッドの重量増による音伸びは『+150g程度』で頭打ち
・重量が増え過ぎると振幅が激しくサスティーンにムラが出る
・周波数特性は重量増でまんべんなくブーストされる傾向が強い
全ての工具の計測結果から、形はどうであれ音が伸びる事を確認しました。工具によってはFATFINGER以上の性能を計測するなど、中々侮れませんね。けれどもネックにはサスティーンの限界があり、+150g程度で頭打ちです。以降はサスティーンにムラが出るなど、純粋な性能向上が見込めなくなります。
👆 特に優秀だったのはこの二つ
適切な重量を見極める事が出来れば、工具はFATFINGERの立派な代用品です。接触部をフェルト等で養生する必要がありますが、ほぼ無加工で取り付け出来ます。宅録環境など人目につかない場面などで、サスティーン対策に有効活用して下さい!
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