[音響用ハンダ] VOX Pathfinder10 のハンダ全部HMX Pb-Dol.漬けにしてみた💖[音質変化]

👆 VOX Pathfinder10 & MX Pb-Dol.
目次
【おさらい】前回のドルチェ!
散財のお供のスポンサー様方💖




VOX Pathfinder10 でHMX Pb-Dol.の音質チェック!
Furious Note Guitar の新音響用ハンダ、MX Pb-Dol.(ドルチェ)はお試しになられたでしょうか。ドルチェは現代の技術で、ヴィンテージハンダの再現を目指した銘柄となっています。2021年8月2日に公式ショップ開設に伴い、ドルチェは全国発売開始となりました。既に500gスプールは完売となっており、次回入荷までは1か月ほど要する模様です。
ドルチェの基本的な音質については、既に 過去の記事 で検証を済ませました。特筆すべきは王道のヴィンテージハンダ以上に、信号ロスが少ない点に尽きます。とりわけ500Hz付近迄の損失の少なさは他に類を見なく、高音域もクリーンです。出力レベルの低下もほとんど無いため、音抜けの良さも段違いとなっています。

今回は実際に市販のギターアンプを用意し、ドルチェの音質を試してみる事にしました。検証用に用意したのは、家庭用ギターアンプのベストセラー VOX Pathfinder10 です。勿論新品で入手しているため、改造や不具合は一切無いデフォルトの状態となっています。基板にはRoHS指令対応の鉛フリーハンダが使用されているため、比較検証にも最適です。

出荷時状態のPathfinder10とドルチェ漬けのPathfinder10、音の違いを見ていきましょう。
音質チェックの方法
ドルチェの音質のみを明確にするため、まずは新品開封直後のPathfinder10の音を計測します。計測にはLINE OUTを使用し、ギター→アンプ→AIF→PCと接続です。2ch仕様のアンプなので、計測はクリーンとオーバードライブの2種で行います。セッティングは下記の通り固定し、スイッチの切り替えのみで計測しました。

ちなみにこのセッティングは、クリーンと歪みの音量差が極力少ないのが特徴です。Pathfinder10は歪みの音量が大きいため、音量差の調整に苦労すると思います。家庭内では十分な音量が稼げるので、興味のある方は上記セッティングをお試し下さい。

計測後は鉛フリーのハンダを全て除去し、ドルチェを使って再ハンダ&再計測です。極力元のハンダは除去していますが、完全に除去することは出来ませんでした。というよりも一度ハンダ付けしたハンダの完全除去は、物理的に不可能です。ドルチェに付け替えた後も、微量の鉛フリーハンダが残っている点をご了承ください。
計測に使った機材一覧
ギター:SQUIER Bullet Stratocaster Tropical Turquoise ナット:FENDER YJM Brass Nut リアピックアップ:DIMARZIO DP184 WHITE THE CHOPPER ブリッジ:FENDER Standard Strat Big Block Chrome Tremolo Bridge Assembly 弦:ERNIE BALL / Super Slinky #2223 シールド:Aria Pro II / JG-10X (10ft/3m, S/S)×2 AMP:VOX / Pathfinder10 初期ハンダ:工業用鉛フリーハンダ 検証ハンダ:Furious Note Guitar / HMX Pb-Dol. AIF:YAMAHA / AG03 (CH1,LEVEL:標準ライン,GAIN:3.5,全エフェクト無し,INPUT MIX)
波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2kHz,3kHz,6kHz
VOX Pathfinder10 出荷時状態 周波数特性
Pathfinder10はスピーカーが歪みやすいため、LINE録りは若干クリアな傾向となります。ですがクリーンチャンネルもやや歪む傾向なので、どクリーンな音の作成が難しいです。

クリーン

検証用セッティングはDP184で強く弾いても、ギリギリ歪まないように調整しています。それでも波形上では6kHz以降の高音域や超高音域にて、若干歪みが確認出来ました。
オーバードライブ

オーバードライブは100Hz付近を頂点に、なだらかな山状の波形を形成です。200~400Hz付近が減衰気味で、得意のミッドレンジが潰れやすくなっています。
VOX Pathfinder10 + HMX Pb-Dol. 周波数特性
ハンダをドルチェに交換した際に、当然ながら部品類は一切変更しておりません。ところが想像以上に音質に変化があり、モディファイレベルの変化が確認出来ました。

クリーン

クリーンは難点だった6kHz以降の歪みが無くなり、サスティーンの透明度がアップです。反して6kHzより下の帯域は、万遍なく周波数特性が低歪みのまま強化されています。400~2kHzは特に増幅が著しく、芯のあるパキっとした音色が存在感抜群です。不必要な歪みが綺麗に無くなり、ギターにとって美味しい帯域が増幅されていますね。
オーバードライブ

オーバードライブはクリーンほど変化はありませんが、中音域に変化がありました。潰れ気味だった帯域の前後が持ち上がり、200~600Hzが初期よりもパワフルです。パームミュートを刻んだ際など、グシャっと崩れないのが◎となっています。ロングトーンも一回り太くなり、微増した高音域が音に艶を与えている印象です。
VOX Pathfinder10 + HMX Pb-Dol. まとめ

・基板のハンダをHMX Pb-Dol.に変更するだけで大幅に音質が変わる
・クリーンは歪み過ぎの帯域が低歪みに変化する
・クリーンの弱い帯域は歪まない程度に増幅する
・オーバードライブは音の芯が潰れにくくなる
おまけ

VOX Pathfinder10は腰より高い位置に、縦置きで設置すると音の広がりが倍増です。JC-120の縦置とほぼ同じ原理で、多少スタック感の強い音を再生する事が出来ます。基板の重量バランス的に、VOXのロゴを上側にするのがポイントです。
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