独自規格満載なYAMAHA製ギターに亜鉛合金タイガーネックプレート(汎用規格品)は使えないの?
👆 独自規格満載なYAMAHAギターに亜鉛合金タイガーは使用出来るのか!?
目次
イツメンの皆様、初見の皆々様、本日はギタいじへようこそ!
導入部は会話形式につき、すぐに本編を読みたい方は『独自規格満載~』の項から読もう!ハジメマシテな君は『コチラ』も見てね!広告についてはココをチェック!
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注意!
この記事はYAMAHAさんから金銭や物品の提供を受けたり、案件等の依頼で制作したものではありません!
全て浮かれ気味の管理人が自身の私物と経験と各公式情報を集約し、独自に執筆した内容です!
勿論ヤマハさんはノータッチ&ノーチェック!
YAMAHAギター vs 亜鉛合金タイガーネックプレート <プロローグ>
きたる2023年9月28日……
は、はうあ!?
ギタいじ管理人の𝕏アカウントが、何故か Yamaha Guitar Japan 様 よりフォローいただいておりました。
ひとまず『世界のYAMAHA』がどのような𝕏アカウントをフォローされているのか、簡単に覗いてみましょう。
……???
※以下記事内では敬称略
夢か現か幻か、Yamaha Guitar Japanのフォロワーには錚々たる面々が並びます。その中でギタいじの名はあまりにも場違い度が高く、何かの不具合か手違いではないかとPC&ルーターを53回再起動したほどです。
再起動しても、フォ、フォローが外れていない……
これは現実だぁああああああああああ!!!!!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
って……ハッ!!
フォローいただいたからには、何かおもてなしをしなくては……!
なにやら今日はヤマハ、ヤマハと騒がしいな!
そ、その声は……!
🐯「安ギターから鞍替えでもするのか?」
一番もてなせないヤツが出てきたああああああああ!!!!
🐯
ギタいじキャラクター図鑑 1
外来種の変な三流安ギターパーツにして変な部品界のアイドル。単独で販売されている他、別部品との抱き合わせで勝手に管理人宅へ侵入してくる不法入居パーツ。装着するともれなく愛機の音質が低下し、おまけに精神を支配される。
日々勢力を増しつつある亜鉛合金タイガリアン
い、いや別に特には……
ははーん、さては何かを隠しているな?
ギタいじ𝕏アカウント、改めさせてもらうぞ!
後生だから、本当に何も無いから!
ムムッ、固定ポストの返信欄から亜鉛合金タイガリアンの気配がするな……
しまった、その返信欄だけは見てはいけない!!
UHBOPIyd98aouh様、掲載許可ありがとうございました。
🐯「亜鉛合金タイガーの時代、きたああああああああああ!!!!!!!」
なんということでしょうか、あろうことか世界のヤマハに亜鉛合金タイガーの名が知れ渡っていました。狂喜乱舞する亜鉛合金タイガーをよそ目に、管理人は己の愚行を悔やみきれません。
あの時、ノリとバイブスで亜鉛合金タイガーを購入していなければ……
亜鉛合金タイガーに心さえ奪われていなければ……
管理人ー、ヤマハ公式にフォローされたんだってー?
マズイ、よりにもよってこの声は……!
🎸「せっかくだから拙 (せつ) も紹介してよ!」
ギタいじキャラクター図鑑 2
2021年7月1日のYamaha Dayに、管理人がジャンク品として入手した国産ギター。純正パーツのストックがあるにも関わらず、変なブリッジやノブの実験台となる。『SESSION II』なので、ブログ内の呼び名と一人称も『拙』とする(今決めた)。
YAMAHAギターの背後(ネックジョイント)に迫る亜鉛合金タイガーの魔の手!
おっと、飛んで火にいるヤマハギターとはこのことだぜ!
ヒイッ、なんだね君は!?
その自慢のヤマハ謹製ジャパニーズボディ……
ネックジョイントから亜鉛合金タイガー色に染めてくれるわ!!!!
や、やめろおおおおおおおおおお!!!
……ハッ!?
一体どうなっているのだ、このネックジョイントは!!
🐯「ネックプレートそのものが存在しないぞ!?」
ふふふ……なーんちゃって
拙のジョイント部はダイキャスト製厚さ6mmのプレートをデュアルで搭載!
4本のアレンスクリューでパーフェクト・ジョイントを実現!!
🎸「これぞスーパー・プレイアビリティ・ジョイントシステムだあああああああ!!!」
独自規格満載のYAMAHA製ギターに亜鉛合金タイガーネックプレートを使いたい!
前置きが長くなりましたが、先述の通り当ブログではYamaha Dayにちなみ80年代YAMAHA製ギターを取り上げたことがありました。部品が欠品しているSESSION II 612Pを例に、オリジナリティ満点な『独自規格の一部』を紹介しています。
記事内ではロック式ブリッジやロックナット、バイサウンドに対応した特殊な抵抗値のスイッチポットについて掲載です。いずれも2023年のパーツでは代替品が無く、独自規格の部品が欠品しているギターは再生が難しくなります。
ですがこれらは独自規格の一端で、YAMAHAはボルトオン仕様のネックジョイントにも自社開発の技術を採用です。加えてその傾向は80年代のみならず、現代にいたるまで幅広い機種で独自性の強いパーツや組み込みが見受けられます。
YAMAHA製ギターはネックジョイントも自社規格中心!
国内では俗に言う『STタイプ』が量産されるようになった頃、FENDERに倣ったネックプレートが多用されるようになりました。(ネックとボディの接合がボルトオン仕様のギターの場合、プレートやブッシュ等を用いてボルトにかかる圧力を分散させるのが通例。金具無しや接続部品の剛性が低いと安定して固定出来ない、塗装や木部が割れる、センターズレが発生しやすくなる等の弊害あり)
サイズはミリ換算で縦約63mmに横約50~51mm、取付け穴の中心間隔は縦約51mmと横約38mmの4つ穴型プレートです。この設計は2023年も幅広いメーカーで採用されており、保守パーツやグレードアップパーツも同等の規格となっております。
一方YAMAHAはコピーモデル開発競争に積極的に加わらなかった側面もあってか、該当サイズプレートはあまり使用されておりません。代わりに独自開発の部品と組み込み技術を駆使し、ネックジョイントにも音質と演奏性を追求してきたのです。
その一つの到達点が、先の『スーパー・プレイアビリティ・ジョイントシステム』となります。
スーパー・プレイアビリティ・ジョイントシステムって何?
スーパー・プレイアビリティ・ジョイントシステムはボディとネック、そして接続用プレートが三位一体となる構造です。ボディは最終フレットまで容易にアクセス可能な形状とし、2枚の極厚プレートを最適化された配置で固定します。
このプレートによりボディとネックの一体化を図り、ギター本来のサスティーンを損なわぬように配慮された設計なのです。該当システムは1980年代からRGXやRBXなどの独自路線楽器を中心に搭載され、90年代まで使用されていた様子でした。
90年代に入ると薄型のニューバージョン(※1)へ移行し、丸型ブッシュ形式のボルトオン(※2)も併用されるようになります。以降は4つ穴プレートの使用率が高くなりますが、FENDERと同規格のプレートはほとんど採用されておりません。
楽器の形状に合わせた独自規格のプレートが多く、スリムサイズやヒールカット対応の設計が印象的です。
※1.ニュー・スーパー・プレイアビリティ・ジョイントシステム
※2.オリジナル・シックテイル・ジョイント等
YAMAHA製ギターはネックジョイントパーツの交換が難しい!
裏を返せば、YAMAHA製ギターは既製品を使ったネックジョイントパーツの交換が難しいとも言えます。ネックプレートはピッキング後の二次・三次振動体に大きな影響を与えるため、材質や厚さにこだわったグレードアップパーツが存在です。
ボルトオンネック仕様ギターでは定番カスタムにつき、ネックプレートの交換に楽しみを感じている方もいるかと思われます。しかしながらYAMAHA製ギターではそういった改造に対応出来ないモデルが大半で、専用パーツが無いと固定することすら不可能です。
これはオークション等のパーツカテゴリにおいて、YAMAHA製のボディやネックに高値が付きにくい理由の1つと言われています(15年位前は1~100円の格安出品でも落札者無しで再出品回転寿司状態となるYAMAHAボディを定期的に確認)。単純にボディとネックだけを入手したとしても、市販品のプレートやジョイントパーツでは役に立たないのです。
故に中古品等で専用パーツを入手するか、ボディやネックに加工を施す必要があります。
言わずもがな、
FENDERと互換性のある亜鉛合金タイガーネックプレートは装着不可です。
つまりYAMAHAは何十年も先を見据え、亜鉛合金タイガー対策を講じていたとも考えられます。
悪いな亜鉛合金タイガー、拙のギターはYAMAHAスーパー・プレイアビリティ・ジョイントシステム専用なんだ
ぐぬぬ……!
YAMAHA製ギターに亜鉛合金タイガーネックプレートを使用する方法はあるの?
このようにネック周りまで独自規格で固められると、是が非でも亜鉛合金タイガーをねじ込みたくなるのが人情というものです。果たして独自規格の塊であり魂でもあるYAMAHA製ギターに、亜鉛合金タイガーを無加工で装着する夢は叶うのでしょうか。
……ん?おい、そこのお前
……
一丁前にアー写みたいな画像のセンターにいるくせに、どうして先ほどから一言も喋らない?
ギクッ!
貴公の背中(ネックジョイント)、独断で改めさせてもらうぞ!
や、やめてくれぇ……!
こ、これは!?
🐯「穴の中心間隔51mm×38mmの4つ穴プレートだあああああああああ!!!」
ひいいぃぃ~っ!!!
実は少数存在する独自規格外プレート搭載モデル!
という訳で独自規格のみと思われがちなYAMAHAにおいても、FENDER系と互換性のあるプレートを使用したモデルが少数存在します。1980年代中盤はジョイント開発の過渡期だったのか、カタログに掲載の様々なモデルで穴間隔51mm×38mm前後のプレートを採用です。
管理人が手にした範囲内ではST、STH、初代SESSION、ベースはBB等のモデルで該当サイズのプレートを確認しています。(おそらくPBやJBも同一プレートと推測されますが、実機を所有した経験が無いためここでは除外)
その他ジャンジャカ各種やMBシリーズ(55、40)など、90年代でも一定数のモデルで使用が確認出来ました。
即ちYAMAHA製ギターは基本的に亜鉛合金タイガーが搭載不可であるものの、
管理人手持ちのSTH500Rには無加工で搭載可能です。
STH500Rの詳しい仕様は後述するけど、ブリッジとピックアップはオリジナルでペグも特殊な配列なのにネックプレートはFENDER系の規格なんだよね!
禁断の亜鉛合金YAMAHAタイガー解禁!!
いかがでしょうか、この漲るほどの虎っぷり!
鮮やかなコーラルブルーのボディが、情けない虎顔をこれでもかという程に強調します!
お世辞にもマッチしているとは言い難いですね!
しかし独自規格の雄に汎用規格部品で立ち向かうという、長年の野望はここに果たされました!
おまけ:亜鉛合金タイガー搭載YAMAHA製ギターの音質はどう変わるの?
ここで気になるのは、亜鉛合金タイガー交換前後の音質変化についてだと思います。過去に何度も言及していますが、一般的なスチールプレートと比較して亜鉛合金タイガーは音質面で優位に立てません。
剛性と重量の低さやプレート裏面のざらざらした仕上がりなど、ボディの密着と振動を妨げる要素が多いのです。音質だけでなくサスティーン性能が低下しやすい傾向も重なり、なかなか使いどころに困るパーツとなっております。
YAMAHAの優れた技術は亜鉛合金タイガーを補えるのか検証!
とは言えそこは国産のYAMAHA製ギター、他のあらゆる要素が貧弱なプレート性能を補ってくれる可能性も大です。幸いにもSTH500Rは80年代当時に第三のマグネットとして開発された、スピネックスピックアップが搭載されています。
カタログ上でスピネックスはアルニコの発展型として、プロユースに耐えうるマグネットと紹介されていました。大音量でも潰れにくいクリアなサウンドを備え、エフェクターのノリやハウリング耐性も抜群とのことです。
管理人のSTH500Rはネックエンドとネックポケットの加工が非常に良く、センターも綺麗に出ているため優秀な個体と推測されます。ギタいじでは恒例の音質チェック方法にて、交換前後の倍音、周波数、サスティーン、アタックの違いをみていきましょう。
ピックアップはブリッジ&ハムバッカーモードのみ、使用機材はラストにまとめて掲載!
プレートデータ
まずは音質測定の前に、各プレートの基本情報をまとめました。
YAMAHA STH500R 純正ネックプレート
材質:推定スチール(磁石に吸着)
厚さ:2.0mm
重量:48.9g
亜鉛合金タイガーネックプレート
材質:亜鉛合金
厚さ:内側黒い箇所1.5mm前後、淵2.5mm、虎顔頂点4.1mm
重量:39.1g
亜鉛合金タイガーのレビューはコチラ!
倍音特性 (A2/110.00Hz)
倍音特性の確認には、5弦開放弦のスペクトラムを採用です。
1.YAMAHA STH500R 純正プレート
高次倍音はほどほどですが、全帯域で非整数倍音が控えめで音に曇りがありません。偶数次倍音と奇数次倍音のバランスも良く、メリハリのあるフレットラップ的な響きとなっております。
1.5kHz付近で倍音の出力が減衰した後に、再度高音域側の出力が微増していくのが特徴的ですね。大音量で音が暴れにくいというメーカー説明も頷ける、アルニコやセラミックとは異なる引き締まった音を奏でます。
2.亜鉛合金タイガーネックプレート
純正プレートと比較して非整数倍音が増加傾向にあり、倍音の出力も幾分均等化される模様です。とりわけ基音以下の非整数倍音が目立つため、低音に音程を感じさせない重い空気感が加味されています。
交換前後のクリーンを良く聞き比べると、交換後は若干バズるような濁りを感じるかもしれません。高次倍音は比較的交換前よりも伸びていますが、ほぼ奇数次倍音の増加である点が気がかりです。
A2倍音特性波形の周波数目安
左端側の太長い山(中央灰色線)が基音110Hz 偶数次倍音:第2倍音(220Hz)、第4倍音(440Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(330Hz)、第5倍音(550Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
周波数特性
波数特性はDI直で同一フレーズを繰り返し、平均的なスペクトラムを掲載いたします。
a.YAMAHA STH500R 純正プレート
100Hz以下の重低音はカットされているものの、安定した低音と充実した中音が心地良いです。重低音はスピネックスの特性や含侵処理によるものと推察され、その分ギターが得意とする400~800Hz付近が引き立っています。
中高音はバランス良く伸びつつも、2k~6kHzにかけて減衰するポイントを確認です。6kHz以降は再び盛り返すため、ザラっとした中高音と艶のある高~超高音が同居する独特な音色を構築しています。
倍音特性がそのまま周波数特性に反映されているみたいだね!
歪ませても瑞々しいのに、粒の粗いザクっとはじける中高音が混ざるのがユニーク!
b.亜鉛合金タイガーネックプレート
おおまかな波形に変化はありませんが、非整数倍音の増加からか重低音が増加傾向です。ただし基音が力強くなった訳ではないので、ズシンと轟く音ではなくモヤっとした重低音に感じられます。
400~800Hzにかけては微減しており、中音の逞しさや迫力が僅かに乏しいです。以降の帯域に目立った差は無い反面、奇数次倍音の大きい倍音特性が高音に多少尖ったニュアンスを加えています。
聞き比べないと難しいけれども、音に敏感なギタリストなら違いが分かると思うよ!
周波数の目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
サスティーン
サスティーンはシンプルに、開放弦Eコードを1ストローク鳴らして計測です。純正プレートの音伸びを基準となる0とし、亜鉛合金タイガー交換後に±何%音が伸びたかを掲載します。
人力でもデータ精度を上げるため、えげつない回数のストロークを繰り返しました。計測したサスティーンデータを元に、平均%、最小%、最大%の3通りを算出です。
平均:-5.0%
最小:-3.5%
最大:-2.2%
組み込みが丁寧なギターとは言え、亜鉛合金タイガーはサスティーンを減衰させる結果となっています。体感的にも音が伸びにくいと感じる時があったり、あと一歩伸びずに音が途切れることもしばしばです。
過去に様々なギターへ亜鉛合金タイガーを装着して計測した際は、最小サスティーンのみ優位になる傾向が多く見受けられました。もしかすると部品を含めて総合的に設計されたギターほど、イレギュラーな部品の使用でバランスが一気に崩れるのかもしれません。
音の立ち上がり
サスティーンの計測と平行して、音の立ち上がりについても調査しています。亜鉛合金タイガーは純正ネックプレートと比較すると、平均して6ms(0.006秒)ほど立ち上がりが鈍化です。これほど開きがあると違和感を覚える奏者もいるため、音質面で恩恵が得られるのは『下方修正目的』のみとなるでしょう。
計測に使用した機材一覧
ギター:YAMAHA / STH500R (無改造)
使用PU:YAMAHA / オープンハンバッキングB (スピネックス) ブリッジ側
使用弦:Ernie Ball / Super Slinky
使用ピック:Aria Pro II / P-HT01/080 YL
シールド:ARIA / JG-10X (10ft/3m, S/S)
マイクケーブル:Amazon / CLMIC1-M-F-10FT-5P
オーディオインターフェース:YAMAHA / AG03
再現性重視のため、ギターを除き一般家庭で入手が容易かつ安価な機材を優先使用。
YAMAHA STH500R スペック
ボディ:アルダー ネック:メイプル 指板:ローズウッド スケール:648mm レギュラー22F ブリッジ:オリジナル2点支持方式 ピックアップ:オープンハンバッキングB(スピネックス)×2 電装:1VOLUME,1TONE,3way Toggle Switch (バイサウンド用プッシュロックSW付き) デフォルト弦:YAMAHA SUPER LIGHT 公表重量:3.8kg 実測重量:3.72kg カラー:CB (コーラルブルー)、他 BL (ブラック)、CW (クリーミィホワイト) 年式:1984年
YAMAHAギター vs 亜鉛合金タイガーネックプレート <まとめ>
1980年代を中心としたYAMAHAのジョイントシステムを例に、その規格の独自性をギタいじなりに紹介いたしました。通常であれば自社規格で商品開発を行うのは当然のことで、長きに渡りその方針を貫くYAMAHAの姿勢には敬意を表します。
とは言え独自性の高さ故に部品の入手性が難しいなど、補修面では頭を抱える側面があるのも事実です。尚且つ生産が終了した楽器を長年愛用するユーザー全員に、中古市場を活用した部品取りスキルを求めるのは酷かもしれません。
そこで現在管理人は、YAMAHAの『持続可能な資源の利用』への取り組みに注目しています。中でも「ヤマハに返そうヤマハの楽器」の呼びかけの元、ヤマハ製楽器を査定、買い取りする「楽器の未来プロジェクト」には期待大です。
この取り組みが中古市場とは異なる発展を遂げた場合、ロッキンマジックシリーズ等廃盤部品の復刻も十分に考えられます。1台分では不可能でも複数台のギターから使用可能な部品を回収し、再加工を施したリサイクルパーツとして再販……といった具合ですね。
» [参考リンク] 持続可能な資源の利用 – サステナビリティ – ヤマハ株式会社
あるいはヤマハミュージックメンバーズに旧製品ユーザー枠を設け、復刻希望パーツを募るのも面白いかもしれません。近年ではヤマハ発動機がクラウドファンディングを達成するなど、同様の試みで楽器や部品復刻を願うユーザーも多いと思われます。
いずれにしてもYAMAHA製ギターやベースに言えるのは、出荷時にデフォルトで使用されていたパーツが良く似合うということです。
今回管理人は何十年も手を加えず使用し続けたSTH500Rに、あえて亜鉛合金タイガーの装着を試みました。STH500Rのプレートは規格こそ汎用品と一致するものの、純正部品にはYAMAHAに選ばれた何かしらの理由があるのだと感じます。
YAMAHA製楽器の開発に携わった方々へ尊敬の念を表しつつ、皆様も楽器へ組み込まれた1つ1つの部品に思いを巡らせてみて下さい!
#ヤマハギター #マイヤマハベース #yamahaguitar #myTHR #MyPACIFICA #MyNewYamaha これらはYamaha Guitar Japan公式ハッシュタグだよ!
𝕏でYAMAHA製ギターやベース、アンプ等の画像をポストする際はぜひ公式ハッシュタグを利用してね!
🏃💨今すぐ YAMAHAのギターに愛を注ぐ💖
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ヤマハ株式会社 ギター・ベース・アンプ 製品情報
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