【MOD】 audio-technica AT-MA2 禁断の美声モディファイ💖【高音質化】
👆 audio-technica AT-MA2 マイクロフォンアンプ
目次
👑今が旬のマイクプリアンプランキング
配信需要の増加で身近になったマイク
リモートワークの普及に伴い、自宅で配信環境を整える人が急増しました。マイクに触れた事がなかったのに、半ば強制的に配信機材を整えた方も多いと思います。
しかしリモートワークを契機として、趣味の幅が広がった方も確実にいるハズです。近年は実況配信の敷居も下がり、配信者デビューを飾る人も増加傾向となっています。
特にバイノーラル関連作品や配信などは、毎秒最盛期と呼べるほどに活況ですね。各種配信サイトにおける、娯楽としてのASMRの発展も目覚ましいものがあります。
誰もがより良い声やオンリーワンの音を目指し、日々技術革新が進んでいるのです。ゲーム配信も依然として好調で、ネットとマイクは切っても切れない関係となりました。
マイクアンプの大定番 audio-technica AT-MA2 を超高音質化!
一度そのジャンルに足を踏み入れると、色々試してみたくなるのが人情と言えます。ガチ勢とまではいかなくとも、もっと『良い環境』に憧れを抱くのは自然の流れです。大手配信者愛用の機材や、口コミで評判の機材を揃えたくなるのも無理ありません。とは言え大金はかけられないため、まずは手ごろな価格帯のものを導入すると思います。
その筆頭に挙げられるのが、audio-technica AT-MA2 マイクロフォンアンプです。実況分野では古くから定番のマイクアンプで、バイノーラル分野でも高評価を得ています。PCや安価なインターフェースのマイクブーストは、ホワイトノイズが多くて耳障りです。AT-MA2を導入する事で、マイク入力信号をクリアに増幅する事が可能となります。
ステレオやプラグインパワーにも対応しているため、バイノーラル環境にも最適です。低予算でマイク環境を整える場合、ほぼAT-MA2は必須と言えるかもしれませんね。そんなマイクの友と呼べるAT-MA2は、モディファイで更に大化けする可能性を秘めます。もしも今より一歩上の音を目指すならば、ぜひ本『美声MOD』に挑戦してみてください。
お決まりのお断り
電子工作をはじめとする機材いじりは、全ての作業を自己責任で行う事が基本です。本ブログでは詳しい手順の紹介は行わず、あくまで『方針』のみの提示を行います。その情報を読者様で消化し、個々で作業実施可能かどうかをご判断下さい。
当管理人は作業工程で発生しうる全ての怪我や事故について、一切責任を負う事が出来ません。当然ながら新品購入で保証期間内の場合でも、僅かでも手を加えた場合はメーカーでの修理対応が一切不可となります。少しでも疑問点がある場合や安全面の確証が得られない場合は、作業を中止するのが無難です。
audio-technica AT-MA2 美声MODの概要
1:ステレオ信号の左右均一化
2:不必要な音の歪みを解消
3:ノイズ減少
序章:ケースから基板を取り出す
AT-MA2は中空の金属ケースを採用し、前後からパネルで挟む構造となっています。表面は六角穴ネジで外しにくいですが、裏面は何の変哲もないプラスネジです。
ネジ頭にあったプラスドライバーを用意し、2本ともネジを外してください。
続いて表面に戻し、GAIN調整用のノブを真っすぐに引っ張って外します。実は表面のパネルは、このノブで固定されているだけです。
ノブが外れてポットの樹脂軸が出てきたら、あとはスルリと簡単に基板が外せます。
1.定数変更不要!とにかく『左右』を『揃え』まくれ!
ステレオ回路の基本として、LとRの信号が均一であることが絶対条件です。不均等が生じている場合、聴覚的なバランスが大きく崩れてしまいます。端的に言えば、回路上の部品性能が左右で一致している事が求められるのです。この左右の信号のムラが少ないほど、最終的な音の美しさが大きく向上します。
しかしAT-MA2は決してハイエンド機ではないため、左右の信号は不揃いです。もちろん製品としては問題無いレベルなのですが、改善の余地が大いにあります。まず基板上のコンデンサ容量をメモし、入手可能なコンデンサを調べてください。
そして基板に搭載出来るサイズ内で、静電容量誤差の少ない銘柄を入手しましょう。ここで重要なのは、同一の容量は全て同一の銘柄のみで揃える事です。またステレオ回路に使われる部品が多いため、ロットも揃えておく必要があります。
その上で入手したコンデンサの静電容量実測値が、全て近い値になるように選別です。基板上に必要数のみ入手した場合は、選別が上手くいかなくなると思います。故にコンデンサは必要数よりかなり多めに取り寄せ、血眼になって厳選してください。
たったそれだけと思う方もいるでしょうが、この作業が非常に骨が折れるのです。数十個同一のコンデンサがあったとしても、値の近いものは通常数個しか含まれません。全てを誤差3%以下に収める事が出来れば、それだけで本MODの完成が大きく近づきます。
特にC1,C7,C8,C14のコンデンサは仕上がりに直結するため、かなり重要です。スチロールコンデンサやマイカコンデンサなど、厳選したものを使用しましょう。
2.電解コンデンサを排除して歪みを解消
本MODでは、使用する電解コンデンサの数を減らせば減らすほど仕上がりが良くなります。特に10μF以下のコンデンサは、オーディオグレードでも使用しないほうが無難です。電解コンデンサは静電容量誤差が±20%なので、最大で40%もの誤差が生じます。高品位なステレオ回路を目指す場合、この静電容量の誤差が足を引っ張るのです。
加えて電解コンデンサは、音響グレードでも歪みが生じやすい場合があります。内部スペースに余裕があるので、メタライズドフィルムコンデンサ等を使用しましょう。積層セラミックはあまりお勧めできませんが『低歪』の銘柄は容量が揃えばOKです。どうしても用意出来ない場合のみ、音響用グレードのコンデンサを使用してください。
3.低音&高音域のノイズ減少
聴覚的にはあまり気になりませんが、AT-MA2は50Hz以下のノイズが目立ちます。15kHz以上の帯域にも、倍音の響きを邪魔する余計なノイズを確認です。そこで静電容量の高いコンデンサは、インピーダンスの低い品種を使用します。
導電性高分子コンデンサや超低ESRコンデンサなど、選択肢は意外と多いです。医療機器グレードなどもお勧めで、音響用である必要性は全くありません。あまり音響用の『言葉の響き』に惑わされず、性能重視で選びましょう。
MOD後の周波数特性の変化
最後に本MODを適用した後に、AT-MA2の周波数特性を計測しました。計測方法は予め録音しておいた音声データを、同一環境のオンマイクで再録音です。同じ音声を使用しているため、マイクアンプの性能がそのまま反映されます。
MOD前とMOD後を比較し、その優れた効果の高さを視覚的にも実感してみてください。
audio-technica AT-MA2 美声MOD前
予め用意した音声データは、16kHz以上のノイズを編集でカット済みです。ところがMOD前のAT-MA2の波形を見ると、若干ノイズが乗っているのが分かります。50Hz以下の周波数特性も、元データよりかなり高めの値が計測されていました。
その他聴覚的にも気になる点としては、3~5kHz付近の音がややシャギーです。音に歪みが生じており、編集で解消するのが難しい状態となっています。
audio-technica AT-MA2 美声MOD後
こちらがMODを適用した後の波形で、MOD前の問題点が全て解消されました。16kHz以上のノイズは皆無でスッキリしており、低音域のノイズも大幅に改善です。3~5kHz付近の歪みが全く感じられず、それは波形からも一目瞭然だと思います。
全体的な音像も綺麗に揃い、音の輪郭がハッキリした上品な音声を実現です。解像度がグっと増した透明感のある響きに、思わず魅了されると思います。計測は人間の声だけですが、マイクから拾う音全てに効果覿面です。実況もバイノーラルもASMRも、全方位にグレードアップした音を体感しましょう!
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