Fender Mini ’57 Twin-Amp – 軽めのJUNK日和 Take2💖 –

2021年7月23日改造,FENDER,軽めのJUNK日和,ギターアンプ,修理,ジャンク品,Mini '57 Twin-Amp



👆 Fender Mini ’57 Twin-Amp

目次

前回のJUNK日和

» Laney MINI-SUPERG 軽めのJUNK日和 Take1💖

Fender Mini ’57 Twin-Amp が550円!?

先日ジャンク品巡りをした際に、Fenderのミニアンプを発見しました。電池駆動型のアンプで、モデル名はMini ’57 Twin-Ampとなっています。その名前と見た目の通り、同社の‘57 Custom Twin-Ampを模したアンプですね。可愛いサイズながらも、古き良きFenderの香りが漂うデザインが目を引きます。

Fender Mini '57 Twin-Amp ジャンク品
アダプター接触不良&ノブ欠品

57 Customが12インチ×2に対して、こちらは3インチ×2のスピーカーです。近くで見ないと分かりませんが、一応スピーカーが2台搭載されています。(管理人も手に取るまでは、スピーカーが1台のアンプだと思っていた)訳有りジャンク品として、お値段は新品流通価格の約1/10となる税込550円です。

Fender Mini '57 Twin-Amp 電池動作確認
電池ではOK

肝心の不具合はアダプター使用時の接触不良と、ノブの欠品の2点でした。電池では通常動作すると書いてあったので、前回のLaneyの真逆となっています。どちらにせよ動けば問題無い上に、インテリアとしても使えそうですね。中古市場のポータブルアンプは、正常動作品でも人気が無いように感じます。

Fender Mini '57 Twin-Amp アダプター動作確認
アダプター使用時は正常動作不可

店舗側としては不具合を治して売るよりも、JUNKの方が都合が良いのでしょう。故にジャンクコーナーでは、軽微な不具合のミニアンプが高頻度で登場です。電池駆動アンプは場所を取らないサイズなので、JUNK入門にも最適だと思います。さっそくMini ’57 Twin-Ampを持ち帰り、パパっと検品開始です。

Fender Mini ’57 Twin-Amp の不具合を治す

自宅に帰って動作を確認してみると、やはりアダプターの具合が良くありません。導通する場合もあるのですが、電源が突発的に切れたりする状態となっていました。DCジャックを良く見てみると、金属部の表面にかなり錆が発生しています。テスタの導通チェッカーでも、導通反応が途切れ途切れで正常とは言えません。

Fender Mini '57 Twin-Amp ジャックの錆
かなり頑固そうな錆

基板側のハンダ不良等は見当たらないので、十中八九ジャックの錆が原因です。とりあえずジャックを外し、接点の汚れを取ってみたものの改善しませんでした。根本的な錆取りが必要なので、金属用錆取り剤を接点に塗布します。錆取り剤も色々な種類がありますが、表面加工の種類で最適なものを選びましょう。

接触不良改善

今回使用した溶剤は、鈴木油脂工業のS-012を精製水で希釈したものです。まずは希釈液で様子を見て、それでもダメなら濃度を濃くして錆取りを繰り返します。そこまで重度な錆ではなかったので、希釈液でも簡単に錆を除去出来ました。錆が取れたら精製水で溶剤と汚れを落とし、しっかりと部品乾燥機で乾かせば完了です。

鈴木油脂工業 液体サビ落とし 4L S-012

当然ながら溶剤が残っていたり乾燥が不十分の場合、導通時に火災の原因になり得ます。不慣れな方にはオススメできないので、その場合は接点クリーナー等を使用しましょう。

綿棒で芯を湿らせる程度で効果アリ

再度導通チェッカーでジャックと端子の導通を確認し、問題がなければOKです。

Fender Mini '57 Twin-Amp ジャック改善
多少抵抗値があってもブザーが鳴ればOK

基板に取り付けてアダプターで動作確認をした所、バッチリ不具合が解消されています。

Fender Mini '57 Twin-Amp 再動作確認

作業時間15分少々+乾燥時間1日の簡単作業で、Mini ’57 Twin-Ampを復元出来ました。

Fender Mini ’57 Twin-Amp の音質を改善

Fender Mini '57 Twin-Amp ノブ追加
ノブは別のエフェクターから同タイプを移植

ノブも追加してしばらく遊んでいましたが、色々と好みに合わない部分を発見です。1ch仕様のアンプですが、DRIVEが最小でも純粋なクリーンを再生出来ません。ハムバッカーを使った場合は顕著で、中~高音域が常時クランチしています。これはこれで味があるものの、もう少しパキっとしたクリーンが欲しい所ですね。

GAIN0のクリーントーン化

基板を確認してみると、シリコンダイオードでクリップしている回路となっています。音量が絞られる&歪みやすい1:1対称型となっており、トランジスタアンプの定番です。波形を取ると分かりますが、DRIVEが0でも2k~6kにかけて音が増幅して歪んでいますね。

Fender Mini '57 Twin-Amp クリーン化前 周波数特性
クリーン化前(TONE0時、DRIVE最小)

色々なダイオードやLEDを試した所、超小型の面実装型LEDが最もしっくりくる音でした。面実装型につき取付けが面倒ですが、リードを延長させて基板にハンダ付けです。

Fender Mini '57 Twin-Amp クリーン化後 周波数特性
クリーン化後(TONE0時、DRIVE最小)

波形ではGAIN0時に2k~6kの歪みが抑えられ、透き通るようなクリーンに変化しています。歪み質の変化はそれほどでもないため、とてもバランスの取れたトーンですね。

ディストーションのフレットラップMOD

せっかくなので、ディストーション回路の方も気持ちの良い音に仕上げましょう。Mini ’57 Twin-Ampの歪みは現代的で、かなりグチャっと潰れた音色となっています。自然な歪み方ではない上に、全帯域で好き放題歪むため音にまとまりがありません。音の中心となる周波数帯域を定め、輪郭の際立つ歪みに変更してみました。

Fender Mini '57 Twin-Amp フレットラップMOD前 周波数特性
フレットラップMOD前(TONE0時、DRIVE全開)

こちらも波形を取ると分かるのですが、初期は100~2kHzが広範囲で増幅し過ぎです。そこで音の重心を130Hz前後に定めて、他の帯域を少しだけ控えめに調整しています。これはフレットラップを装着した際に、余計な倍音を抑える考え方とほぼ同じです。あえて不必要な周波数を削る事で、強調したい帯域だけが目立つようになります。

Fender Mini '57 Twin-Amp フレットラップMOD後 周波数特性
フレットラップMODgご後ご後後(TONE0時、DRIVE全開)

定数やオペアンプを変更して、きちんと130Hzに波形が集中するようになりました。ザクザクに歪ませても音が散らからず、ストレートに直進性のある歪みを実現です。

Fender Mini '57 Twin-Amp フレットラップMOD後 基板
結局ほぼ全ての部品を交換

トーン回路の定数が調整出来る方には、お勧め出来るMODだと言えますね。

Fender Mini ’57 Twin-Amp 修理完了💖

Fender Mini '57 Twin-Amp 修理完了

部品の乾燥時間を考慮しなければ、全体でおよそ30分程度の作業でした。特に難しい作業はないものの、電源関連の修理は火災に直結するので注意が必要です。見極めや作業に一定の慣れが必要となるので、根気強くジャンクで経験を積みましょう。

Fender Mini '57 Twin-Amp 修理完了 パネル面

ただしジャンク品に固執するのは禁物で、状況に応じて割り切る事が大切となります。修理に時間がかかりそうだったり、部品代で新品が買える場合は諦めが肝心です。時間とお金を考慮しつつ、自分が楽しめる範囲内でジャンク品とお付き合い下さい。

🏃💨普通に新品の Fender Mini ’57 Twin-Amp が良い💖


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