Amazon 激安ピックアップ 調査第3回 HLB&HLN木目調ハムバッカーセット

2021年9月18日パーツ,Amazon,ピックアップ,激安パーツ情報,激安ピックアップ

👆 激安ピックアップ HLB&HLN木目調ハムバッカーセット

2個1セットの木製(?) 激安ピックアップ !

Amazonで購入出来る激安ピックアップ第3弾は、シックなデザインのハムバッカーセットです。どうやらローズウッドを使用した代物らしく、他の商品群とは異なる存在感を放っています。木製ピックアップという物珍しさもあり、迷うことなくカートに吸い込まれていきました。激安パーツの例にもれなく、本品も商品説明欄の日本語がカリッカリの香ばしさです。

ローズウッドは良いとして、銅製……銅製???誤解の無いように記載しておきますが、管理人はAmazonのアヤシイ日本語がかなり気に入っています。銅っぽい色合いの木材という意味なのか、シンプルにコイルの事を指しているのかは不明ですが。最低限ピックアップが2個入りのセットである点は明記されているため、特に心配する事なく到着を待ちました。

これぞ 激安ピックアップ の醍醐味といえるご対面

本品は小型段ボールにセットで封入されており、ネジ類やエスカッションは全て外されています。前回紹介したテレキャス用ピックアップと比べると、部品の性質に配慮された梱包状態が好印象でした。しかしながら取り出してみると、エスカッションの構造に驚きが隠せません。

激安ピックアップ HLB&HLN木目調ハムバッカー 封入物

商品ページの画像ではいかにも木製なエスカッションですが、実物は普通の黒い樹脂タイプです。そしてよく見ると黒いエスカッションの上に、ローズウッドと思われる木材が張り付けられています。

激安ピックアップ HLB&HLN木目調ハムバッカー エスカッション

つまり本品のエスカッションは木製ではなく、ラミネート構造を採用しているのです。一応厚みのある木材を使用しているものの、その分エスカッションの厚みも2倍となっています。搭載予定のギターにはエスカッションが厚すぎて合わず、今回は取り付けを見送る事にしました。

激安ピックアップ HLB&HLN木目調ハムバッカー エスカッションラミネート構造

確かに他の同等の商品の画像を調べると、ピックアップの『裏面』の画像が映っています。更にピックアップ本体もラミネート仕様で、樹脂製ボビンの上にローズを貼り付けているだけでした。ピックアップとエスカッションの表面に同様のラミネートを施して、視覚的に木材感を強調しているのです。エスカッションとボビンに全く隙間が無いのは、こういった理由があるからとなっております。

激安ピックアップ HLB&HLN木目調ハムバッカー 両面比較

この時の心境を例えるならば、1回表の先頭打者に何故か満塁ホームラン食らったような気持ちといった所でしょうか。普通なら打順的に絶対的ありえないこと、そんな非日常に満ちているのが激安パーツ漁りの醍醐味とも言えますね。当然ながら、素人には全くお勧め出来ません。気落ちする心と謎の高揚感を抱きつつ、さっそく本ピックアップのサウンドをチェックです。

激安ピックアップ らしからず飽和感溢れるハムサウンド

激安ピックアップ HLN 刻印

商品説明には仕様的な詳しく記載されていませんが、リアもフロントもコイルタップに対応しています。外観はほぼ同じなので見分けが難しいものの、ポールピースピッチが異なるので判別可能です。加えて本品は各ピックアップのトップに、リアはHLB、フロントがHLNと刻印されています。おそらくブリッジのBとネックのNと思われるので、そちらでマウントポジションを識別しても良いでしょう。

激安ピックアップ HLB マウント状況

せっかくなのでトーンにスイッチポットを使用し、コイルタップ配線を採用してみました。まず通常のハムバッカーモードのリア側では、アルニコマグネットらしいモッコリした音が印象的です。高音域の伸びはかなり抑えられており、低~中音域がフワっと空気と混ざるような音を奏でます。

激安ピックアップ HLN マウント状況

典型的な温かみのあるハムバッカーといった所で、かなり丸みのあるトーンチューニングですね。フロントも基本トーンはほぼ同等と思われ、リードプレイやロングトーンに向くサウンドとなっています。価格帯を考慮しなくても中々味のある音色で、マーシャル系のチューブアンプとの相性が良好です。

コイルタップでレンジ感が上昇する 激安ピックアップ

続いてコイルタップでシングルに切り替えると、ググーンと全体的な音のレンジがパワーアップします。出力自体は当然ハムバッカーの時よりも下がるのですが、音の明瞭感はシングルの方がかなり上ですね。低音域、中音域、高音域と全ての音域のバランスが良く、粒立ちの良いサウンドが味わえます。

激安ピックアップ HLB マウント状況正面

コイルタップを行うとレンジが狭くなるピックアップが多い中、本品はまったく真逆の特性です。むしろシングルモードが本編ではないかと疑うほど、輪郭の際立つ良質なトーンが飛び出します。本モデルを使用する際は、必ずコイルタップ対応の配線で取り付ける事を推奨です。

周波数特性

それではハムバッカーモードとシングルモードについて、両方の周波数特性を調べていきしょう。

激安ピックアップ HLB HLN 2個正面画像

HLB ハムバッカーモード

ブリッジポジションのハムバッカーサウンドは、想定通りのロー~ミッドモッコリ型の波形でした。他の激安ピックアップと比較すると極端なムラも無く、ある程度滑らかな曲線を記録しています。高音域はかなり控えめの設計で、程よく枯れたヴィンテージトーンといったところでしょう。

HLB ハムバッカーモード 周波数特性
周波数目安(左から順に) 赤線:100Hz,200Hz / 橙線:400Hz,800Hz / 黄線:2000Hz,3000Hz,6000Hz

HLB&HLN ハーフトーン ハムバッカーモード

ハムバッカーモードのハーフトーンになると、ミッドレンジのバランス感が良好です。低音が少し強めに出ており、リアでは強すぎた中音域が抑えられています。高音域もリアより持ち上がっているため、クリーントーンのコードワークでも存在感を発揮です。

HLB&HLNハーフトーン ハムバッカーモード 周波数特性
周波数目安(左から順に) 赤線:100Hz,200Hz / 橙線:400Hz,800Hz / 黄線:2000Hz,3000Hz,6000Hz

HLN ハムバッカーモード

ネックポジションでのハムバッカーサウンドは、ハーフトーンをスリムにした波形となっています。ブリッジポジションよりも一層高音域が抑えられている反面、サスティーンはそれなりに艶があるのです。6.3kHz以降のプレゼンスが等間隔に減衰しているため、適度な煌びやかさが損なわれていないのかもしれません。

HLN ハムバッカーモード 周波数特性
周波数目安(左から順に) 赤線:100Hz,200Hz / 橙線:400Hz,800Hz / 黄線:2000Hz,3000Hz,6000Hz

HLB シングルモード

シングルモードでのブリッジポジションは、ハムバッカーモードよりも出力が2割弱低下します。ところが直感的に感じるレンジの広さを物語るように、ほぼ全ての音域でハムバッカー以上の周波数特性を記録です。とくに高音域のバランスが秀逸で、どのようなセッティングにも対応出来るトーンに仕上がっています。

HLB シングルモード 周波数特性
周波数目安(左から順に) 赤線:100Hz,200Hz / 橙線:400Hz,800Hz / 黄線:2000Hz,3000Hz,6000Hz

HLB&HLN ハーフトーン シングルモード

ハーフトーンでのシングルモードは、低音域以外はかなりフラットな傾向です。とりわけ800~2,000Hzにかけて、ごっそりとカットされています。ただしこちらもハムバッカーモードと比較すると、全体的に音域がブーストされているのが面白いですね。

HLB&HLNハーフトーン シングルモード 周波数特性
周波数目安(左から順に) 赤線:100Hz,200Hz / 橙線:400Hz,800Hz / 黄線:2000Hz,3000Hz,6000Hz

HLN シングルモード

最後はネックポジションでのシングルモードは、満遍なく控えめなトーンとなっています。シングルハーフポジションの高音域を整えた雰囲気となっており、バランス感はハーフトーンよりも少し上です。ハムバッカーモードのネックポジションよりも大幅に高音域が出るので、鋭いカッティングもこなせます。

HLN シングルモード 周波数特性
周波数目安(左から順に) 赤線:100Hz,200Hz / 橙線:400Hz,800Hz / 黄線:2000Hz,3000Hz,6000Hz

結論:普通以上に使える

これまで紹介してきた激安ピックアップは、何かしら『安さ』へのツッコミがありきの音色でした。けれども本品は外観こそツッコミ所が満載でしたが、サウンド面はグレードアップパーツとして十分な性能です。ハムバッカーはヴィンテージ感のあるホットトーンを、シングルはムラの少ないオールラウンドな特性を誇ります。ハリボテの外観とはいえデザインも落ち着いているので、ルックスにグっと来た人は試す価値アリです。

🏃💨Amazonで 激安ピックアップ を漁る💖

👆 KESOTO ハムバッカーピックアップ 二重コイル エレキギター用 銅製 調節可能 交換用