【高評価】Fender Deluxe Series Instrument Cable レビュー!音質劣化と無縁の最高品位ギターケーブル!!
👆 Fender (フェンダー) Deluxe Series Instrument Cable ギターケーブルレビュー!
目次
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Fender (フェンダー) Deluxe Series Instrument Cable シリーズ最強の最高品位ギターケーブル!
今回も Fender (フェンダー) のギターケーブルより、Deluxe Series Instrument Cable をご紹介です。Deluxe Series Instrument CableはFenderの楽器用ケーブルにおいて、シリーズ最高クラスに該当します。
各部に最高品位の材とノイズに強いシールディングを採用し、高耐久ツイードジャケットのルックスも貫禄十分です。プラグは本シリーズのために新設計された、24k金メッキコネクターとブランドロゴ入り新形状プラグキャップが搭載されています。
導体サイズも20AWGと全シリーズ中最も太く、長さとプラグ形状の選択肢も豊富です。カラーバリエーションは2種で、いずれもヴィンテージフェンダーを彷彿とさせるデザインとなっております。
Tweedはフェンダーアンプ黄金期と称される、1950年代のツイード・アンプの特徴を捉えた輝かしいゴールドカラーです。
Black Tweedはブラックを基調としつつ、キラっと光るシルバーのラインが強者の風格を漂わせています。
Deluxe Seriesは3種の中で『最も良い音』なの?
外観と機能性の両面でFenderの楽器用ケーブル最高峰に立つDeluxe Seriesですが、気になるのは他のシリーズと音質面の違いです。当ブログでは過去2回に渡り、中間クラスのProfessional SeriesとエントリーモデルのOriginal Seriesをレビューしてきました。
両モデルはノイズ耐性に関して明確な違いがあるものの、音質の面ではそれぞれに長所を有します。上位のProfessional Seriesが全てにおいて優勢という訳ではなく、ユーザーの用途や好みに応じて評価が変わる側面があるのです。
例えば高周波ノイズはProfessional Seriesの方がカット出来る帯域が広い反面、高音の伸びはOriginal Seriesが一歩勝ります。どちらが最適なのかはプレイスタイルにより分かれるため、上位クラスが『絶対的に良い』とは必ずしも言い切れないのです。
まぎれもないフェンダースタイリング
しかしながらそこは最上位クラスのDeluxe Series、ブランドサイトでは眩暈がするほど魅力的な文言が並んでいます。
最高品位の材
引用:Fender _ Deluxe Tweed Cable _ Accessories
音質劣化とは無縁
引用:Fender _ Deluxe Tweed Cable _ Accessories
ピュアなトーンを最大限引き出すことが可能
引用:Fender _ Deluxe Tweed Cable _ Accessories
まぎれもないフェンダースタイリング
引用:Fender _ Deluxe Tweed Cable _ Accessories
まぎれもないフェンダースタイリング
引用:Fender _ Deluxe Tweed Cable _ Accessories
FenderのFの字も知らぬ安物楽器好きの管理人ですが、
まぎれもないフェンダースタイリングの真髄が気になって仕方がありません。
以下、公式サイトを見た際の管理人の反応を再現しました。
フェ、フェンダーの最高峰ケーブルだとぉ……
こいつぁキメの細かい豪華絢爛なクリーンを奏で、歪ませれば心臓が飛び出るような爆音ドライブが飛び出すに違いない!
そしてサスティーンは無限に伸びまくり、倍音もヴィンテージギターさながららの煌びやかさのハズ!!
ノイズはゼロの限界を突破した無の極みで、エフェクターのノリの良さも有頂天に決まっている!!!
……などと、管理人の脳内は荒ぶる妄想と浪漫でパンク寸前です。これほど購買意欲を煽る言葉の暴力を網膜に叩きつけられて、物欲を抑えられるヒューマンなどこの世に存在するのでしょうか。
いや、いない!(反語)
むしろいてたまるか!!
/ まいどありー \
昔の人達は言いました。
豚に真珠、猫に小判、
ギタいじ管理人にFender Deluxe Seriesと。
物欲に抗う素振りすら見せぬ管理人は、行きつけのお店で Fender Deluxe Series Instrument Cable Tweed 10ft (S/S) 購入を即決します。果たしてFender最高峰たるギターケーブルは管理人の妄想を具現化したサウンドなのか、じっくりレビューしていきましょう!
外観:Fender (フェンダー) Deluxe Series Instrument Cable ギターケーブル
Deluxe Seriesは他のFender製ケーブルの例に漏れず、ヘッダー的な厚紙を使用したケーブル剥き出しのパッケージです。ビニール等でケーブル全体が保護されていないため、店頭購入の際は必ずプラグのコンディションをチェック願います。
24k金メッキは純金なので錆びる心配はほとんど無いものの、保管時や陳列中の接触等による傷は防げないものです。購入後はプラグ先端部を、金メッキに対応した楽器用クロスで乾拭きをしてから使用しましょう。
さてケーブルに目を移すと、Deluxe SeriesのTweedは宣材写真で見る以上に実物のリッチ感が尋常ではありません。想像していたよりもツイードジャケットの外装が明るく、見る位置によってホログラムのように立体的な映り方をします。
プラグは艶々の24k金メッキでゴールドっぷりを強調しつつ、引き締まったブラウンカラーのロゴ入りキャップもカッコいいですね。ゴージャスな配色だけでなく各部手触りも良好で、ルックスに関しては流石シリーズ最高クラスと評すべきでしょう。
見た目はマジでデラックス、思わずウットリ&脳汁ドバヴァー不可避!
細部のデザイン
Original SeriesやProfessional Seriesとは異なり、Deluxe Seriesは熱圧縮チューブが一切露出しない組み上げとなります。
チューブはプラグキャップ内に収まる必要最低限の長さでカットされているため、統一感のある仕上がりです。
またキャップのロゴはエンボス加工につき、プリント仕様のロゴと比べて経年に伴い薄くなったり消えてしまう心配がありません。
Deluxe Seriesだけの要素としては、プラグキャップと同じ色の純正ロゴ入りケーブルタイが付属します。
ただしケーブルタイはケーブルから脱着出来ない構造になっているため、無理矢理剥がさないように注意しましょう。
仕様:Fender (フェンダー) Deluxe Series Instrument Cable ギターケーブル
仕様面もOriginal SeriesやProfessional Seriesと同様に、公開されている情報が少ないです。相変わらず静電容量と抵抗値は不明で、購入前の段階でどのような音かを想像するのが難しいケーブルとなっております。
公表情報
情報をまとめると、Deluxe Seriesのツイードワイヤージャケットは高耐久編組布デザインとのことです。ワイヤージャケットはProfessional Seriesと同じく外径8mm、電線の導体サイズはシリーズ最太の20AWGを採用しています。
導体はパッケージに99.95%のOFC (無酸素銅線) と記載があり、シールド率95%の横巻シールド (スパイラルシールド) です。一部販売店では98%と掲載されている場合がありますが、公式サイトもパッケージも95%表記で一致しているため誤記と推察されます。
先述の通りプラグキャップは特注のロゴ入りタイプを搭載し、24K金メッキコネクターを装備です。
長さのオプションはProfessional Seriesと共通で、10ft(約3m)、15ft(約4.5m)、18.6ft(約5.6m)、25ft(約7.6m)が選択出来ます。パッチケーブルに使える長さとして6inch(約0.15m)、1ft(約0.3m)、3ft(約0.9m)、5ft(約1.5m)も完備です。
国内では1ft、3ft、5ft、25ftの流通が少なく、必要な場合は取扱い店に直接お問合せ願います。
公式スペック表
引用:Fender _ Deluxe Tweed Cable _ Accessories
- Available in 6″, 1′, 3′, 5′, 10′, 15′, 18.6′ and 25′ lengths
- Tweed colors
- Custom molded ends
- 8mm outer diameter wire jacket
- 20 AWG
- 95% OFC braided shielding
- 24K gold-plated connectors
- Hook-and-loop cable tie
- Backed by a lifetime guarantee
- Cable Ends 1/4″
- Material Braided Cloth Design
※プラグはSTR/STR (S/S) 、STR/ANG(S/L)を選択可、パッチタイプはANG-ANG(L/L)のみ
寸法(実測値)
各部寸法の実測値はワイヤージャケットを除き、概ねOriginal SeriesやProfessional Seriesと同等です。
管理人の個体はワイヤージャケットの外径が実測φ8mm程度、プラグ先端のチップ (Tip) 最大径はφ5.8~5.9mm程度でした。
メッキの差はあれどチップの最大径が小さめという点も他のシリーズと共通しており、Switchcraft #11等への挿入感は緩めです。チップの最大径φ6mmのプラグと比べてガチっとハマる感触が得られず、使い手によって好みが分かれる要素となります。
全長はケーブル露出箇所(プラグの末端~末端)の計測で約304cm程度で、公表値 (10ft≒304.800cm) と相違なしです。
取り回し
シリーズ最太の導体サイズと高耐久ツイードジャケットが重なり、ケーブルの硬さも全シリーズ『最硬』となっています。タフで経年劣化に強いことこの上ありませんが、取り回しに苦労するユーザーが多そうです。
端的に剛性が高く自重で曲がりにくいため、体感的なケーブルの長さは実際の長さよりも50cm前後短いように感じます。
Professional Seriesよりも硬いことを物語る例として、ケーブルでアーチを描くとProfessional Series以上に宙に浮くのです。実物のアーチの高さは、
同Fender製The Arch Workstationの上にアーチを描けるレベルとなります。
柔軟性と動作追従性に欠ける点を考慮すると、激しいライブパフォーマンス等には不向きかもしれません。
レコーディング用途やケーブルを固定して動かさないDTMデスク周り、エフェクターボードの最後尾を繋ぐ用途などには最適です。ライブで使用する際は柔らかいケーブルよりも長さに余裕を持たせるなど、取り回しに困らないように対策を講じましょう。
The Arch Workstationのレビューはコチラ!
製造国
製造国は公式サイト等では公表されていないものの、パッケージ裏のステッカーに『MADE IN CHINA』と記載されています。ギタいじ的には全く気になりませんが、ハイグレードモデルが中国製であることに難色を示すユーザーもいそうですね。しかしこれまでのチェック事項からも分かる通り、公表しなければ中国製と分からぬ程度には高品質な仕上がりとなっております。
ちなみに、Fenderはストラップロックピンなども中国で製造しているよ
Fenderのお洒落ロックピンのレビューはコチラ!
サウンド:Fender (フェンダー) Deluxe Series Instrument Cable ギターケーブル
ここからはOriginal SeriesやProfessional Seriesと同じ条件にて、Deluxe Seriesのサウンドを確認です。使用機材は最後に一覧で掲載しますが、詳しくはOriginal Seriesレビュー記事『サウンド』の項をご参照願います。
計測したのは倍音特性、周波数特性、ノイズ耐性の3項目で、使用機材や計測環境、各種パラメータ等も全て共通です。ケーブルによる純粋な音の違いだけがシンプルに分かるように、最適と思われる計測環境を整えています。
解析結果に移る前に、Original SeriesとProfessional Seriesのレビューをまだ読んでいない人は要チェック!
倍音特性
倍音は周波数が分かりやすいように、5弦開放弦 (A2/110.00Hz) を解析です。
Original Seriesは雑味の無い倍音、Professional Seriesはより非整数倍音が控えめでクリアな音の響きが特徴です。Deluxe Seriesは基音となる周波数以降の全帯域にて、両モデルよりも僅かに非整数倍音が低めの値となっております。
とりわけ各倍音間の波形の谷間に非整数倍音が発生しにくく、枝毛状に分岐してしまう高次倍音の波形が皆無です。楽器本来の性能を正しく反映しつつ、余計な味付けを一切しない『どピュア』な倍音特性が味わえます。
ですが基音以下の全帯域に関しては、3モデルの中で微弱ながら最も高い非整数倍音の値を記録です。要因はシリーズ最太の導体と抵抗値の低さが出力増に影響し、低い周波数の非整数倍音も大きく反映されたものと推察します。
とは言え低い周波数の非整数倍音の差は文字通り微弱につき、あくまで『厳密に解析して聞き比べた場合』という条件付きです。低い周波数の雑音レベルの上下を察知出来る鋭敏な聴力を持つ方は限られるため、実質的には全く問題無いと考えて良いでしょう。
倍音特性波形の周波数目安
左端側の太長い山(中央灰色線)が基音110Hz 偶数次倍音:第2倍音(220Hz)、第4倍音(440Hz)、第6倍音(660Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(330Hz)、第5倍音(550Hz)、第7倍音(770Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
周波数特性
周波数特性はDI直で同一フレーズを繰り返し、平均的なスペクトラムを算出しています。Original Seriesはハイ上がりな周波数特性、Professional Seriesは気持ち重心が低めで芯のある周波数特性を計測しています。
Deluxe Seriesは両モデルよりも最大で+1dB程出力が高く、低~中高音の迫力と解像度の高さは3モデルの中でも断トツでトップです。クリーンでも歪みでも出力の違いは明白で、細かい解析抜きに体感的にも音量が大きくふくよかなトーンを楽しめます。
周波数としては300~400Hzと600~1kHz付近が突出しており、ギターの得意とする帯域と一致している点も◎です。その他の帯域も出力増の恩恵を受け、~5kHzまでの重低音を含む広い帯域で高い値を維持しています。
一方5kHzを境に出力は低下傾向となるため、高音~超高音に関しては下位の2モデルの方が上手となる模様です。これはDeluxe Seriesのノイズ耐性の強さが決め手で、ノイズをカットする帯域が最も広いことの裏返しとなっております。
周波数特性波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
ノイズ耐性
ノイズ耐性はギターをスタンドにたてかけ、一切ピッキングをしていない状態でノイズの周波数を計測しました。Fender FDS-90のメモリはDIST.を限界まで上げ、TONEとLEVELはパネルのセンターラインに合わせた状態です。
Original Seriesは11kHz以降のノイズをカットし、Professional Seriesは9kHz以降のノイズをカットすることを確認しています。Deluxe Seriesは両モデルの強化版とも言うべきノイズ耐性の高さを発揮しており、8kHz以降のノイズを寄せ付けません。
加えて500Hzからノイズが途切れる8kHzまでの帯域において、3モデルの中でも際立って低いノイズレベルを計測です。公式が謳う『音質劣化とは無縁』を裏付けるように、外的ノイズの影響を受けにくいケーブルであると判断出来ます。
400Hz以下の帯域に関しては倍音特性の項でも述べましたが、出力増に伴い他の2モデルよりも低周波ノイズが若干大き目です。一般的な楽器用ケーブルのシールド処理では低周波ノイズを遮断するのが難しく、どうしても出力の大きさに比例してしまいます。
これは出力に影響を与えるデバイス全般で見受けられる傾向につき、ケーブル単独では対処が難しい問題として割り切りましょう。
ノイズの周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
計測に使用した機材一覧
ギター:Fender / Player Stratocaster Floyd Rose HSS
FRTインサートブロック:Creatifinity Parts / CT-66-6P
PU:Fender / Player Series Alnico 2 Humbucking (純正リア)
弦:Fender / Super 250's Nickel Plated Light
ピック:Aria Pro II / P-HT01/080 YL
エフェクター:Fender / FDS-90
電池:パナソニック / 9V型アルカリ乾電池6LR61XJ
比較用シールド1:Fender / Original Series Instrument Cable 10ft
比較用シールド2:Fender / Professional Series Tweed Instrument Cable 10ft
マイクケーブル:Amazon / CLMIC1-M-F-10FT-5P×1
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Fender (フェンダー) Deluxe Series Instrument Cable ギターケーブル まとめ
シリーズ最高峰に位置する商品として、タフで頑丈な構造とどこまでもピュアなサウンドを両立するハイグレードケーブルです。高めの出力から繰り出される音色はパワフル極まりなく、楽器本来の持つ倍音を美しくもノイズレスに再現してくれます。
頑丈過ぎるあまり剛性が高く取り回しに慣れを要するものの、それらを補ってなお余りあるメリットが夢盛り状態です。スタジオワークやDTM、配信など幅広いシーンにおいて、プロフェッショナルを超える偉大なデラックストーンを響かせましょう!
海外勢から高評価も頷ける納得の品質!
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🏃💨今すぐ Fender (フェンダー) Deluxe Series でギターの音をデラックスにする🎸🗻
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