【おすすめ】J. Rockett Audio Designs HRM レビュー!ダンブル系アンプ倍音再現オーバードライブ!
👆 ダンブル系オーバードライブ J. Rockett Audio Designs HRM – Hot Rubber Monkeyをレビュー!
目次
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倍音が凄いと噂の J. Rockett Audio Designs HRM (ダンブル系オーバードライブ) 歓迎会
今年の7月の上旬頃、ツイッターでギター関連の画像を漁っていた時の事です。他とは一線を画す、独特の存在感を放つエフェクターの画像が回ってきました。筐体に内部の実体配線図を模したと思われる、外装デザインが秀逸で目を惹きます。それは J. Rockett Audio Designsが手掛ける、Hot Rubber Monkey(HRM) というエフェクターです。
7月だ!夏はすぐそこ☀️
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応募方法は
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応募期間: 2021/7/1 ~ 7/14 23:59まで
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— 神田商会オンラインストア (@kandastore) July 1, 2021
https://twitter.com/kandastore/status/1410431619492573186 神田商会オンラインストア (@kandastore) July 1, 2021
ツイートの主は神田商会オンラインストアで、画像はキャンペーンの景品との事でした。当時管理人は深く考えず、単にカッコいいからという理由で該当ツイートをRTしています。そもそもこういった大手のキャンペーンは、当たる確率が圧倒的に低いのが世の常です。加えてHRMはブティック系につき、安ギター好きの管理人には分不相応と言えます。
けれども運命とは不思議なもので、極稀に豚に真珠が与えられる事もあるのです。そんな訳で不肖管理人、該当キャンペーンに見事当選してしまいました。当たる訳が無いと思っていた物に当選してしまうと、正直な所動揺が隠し切れません。あまりにも動揺したため、管理人は当選通知への返信に半日以上も要しています。
おそらく高級ギターと凄腕ギタリストのため、この世に生を受けたのであろうHRM君!
安ギターとジャンクの山に埋もれて過ごす、管理人のおうちで妥協してください💖
謝辞
神田商会オンラインストア皆々様、この度はJ. Rockett Audio Designs Hot Rubber Monkey (HRM)をお届けいただき、誠にありがとうございました。お送り頂いたはお品は、当管理人が責任をもってレビューさせていただく次第です。お心配りに深謝申し上げますとともに、書面にて恐縮ですが厚く御礼申し上げます。
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音出しの前に…… J. Rockett Audio Designs HRM (ダンブル系オーバードライブ) 開封の儀
当初管理人はHRMについて、ツイートの画像以外の情報が全く無い状態でした。詳しい仕様も調べていなかったため、大型のエフェクターだと思っていたのです。そのため本機が届いた際、想像以上に小さな筐体に驚いてしまいます。おそらく実物を見た事が無い人の大半は、同じような感覚に陥るのではないでしょうか。
外形寸法は104(L)×59.5(W)×47(H)mmとなっており、エフェクターとしては小型です。縦と横のサイズは、KORGのGA Custom Black チューナーとほぼ同程度となっています。
故に電池を収納する余裕が無いため、本機はDC9Vのアダプター駆動専用です。
また電源ジャックの径が太いため、推奨アダプターを準備した方が良いと思われます。推奨されるアダプターは、Music WorksのAC/DC Adapter DC0913Bです。
こちらは神田商会オンラインストア取り扱い品につき、管理人も別途購入しています。
大まかな仕様について
HRMはその名の通り、HRM EQ MODを搭載したダンブル系アンプを再現したモデルです。分類としてはオーバードライブですが、使用感はほぼアンプそのものとなっています。ピッキングニュアンスやレスポンスが素晴らしく、単純な歪み系とは言えないのです。『アンプの一部』として拡張して使えるような、プロユースな仕上がりを誇ります。
コントロールはLEVEL/GAINの2V仕様のほか、TREBLEとFATのEQコントロールを完備です。TREBLEとFATは相互作用するEQとなっており、細やかなサウンドメイクに対応します。特にTREBLEは効きが強烈で、ホットなトーンから鋭いドライブまで自由自在です。LEVELの調整幅も凄まじく広く、かなりの音量を稼ぐを事が可能となっています。
フットスイッチはトゥルーバイパス仕様で、電源は先の通りアダプター駆動専用です。LEDは標準で緑が搭載されており、銀色の操作面のアクセントになっていますね。パーツ類も筐体も堅牢で、耐久面にも相当配慮されている事が伝わるハズです。それでは本機をクリーンアンプに接続し、色々な設定でデータを計測していきます。
レビュー環境について
今回使用したギターは、リアにDP184を搭載したSQUIER Bullet Stratocasterです。アンプはVOX MV50-CL Cleanを使用し、LINE端子から周波数特性を計測しています。セッティングは上記画像の通りで、DI等は介さずにインターフェースへ直結です。HRMは直列でインプットへ接続し、その他の環境は下記の通りとなっています。
ギター:SQUIER / Bullet Stratocaster Tropical Turquoise ナット:FENDER / YJM Brass Nut リアピックアップ:DIMARZIO / DP184 WHITE THE CHOPPER ブリッジ:FENDER / Standard Strat Big Block Chrome Tremolo Bridge Assembly 弦:ERNIE BALL / Super Slinky #2223 シールド:ARIA / JG-10X (10ft/3m, S/S)×2 AMP-AIF間シールド:Aria Pro II / STUDIO PERFORMER Cable (S/S)×1 AMP:VOX / MV50-CL Clean AIF:YAMAHA / AG03 (CH1,LEVEL:標準ライン,GAIN:3.5,全エフェクト無し,INPUT MIX)
波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2kHz,3kHz,6kHz
J. Rockett Audio Designs HRM (ダンブル系オーバードライブ) バイパス音のレビュー
下記アンプ直の項目の波形はHRMを接続せず、AIFに信号を送った際の周波数特性です。アンプを通した音の中では、最も損失が少ないピュアな信号の波形となっています。トゥルーバイパス(TB)エフェクターで気になる点は、ドライ音の音痩せです。
かつてはTB=音痩せ無しと宣伝されていた時代もありましたが、実際は相当音が痩せてしまいます。本機も例外ではなく、エフェクトOFF時は出力が最大で-1dB程低下しました。ハイ落ちも確認出来るため、複数台を繋げて使用する際はバッファーを推奨です。
アンプ直
HRMバイパス音
J. Rockett Audio Designs HRM (ダンブル系オーバードライブ) 倍音と周波数特性のダンブル再現度レビュー
管理人はこれまで、Dumble Amp Overdrive Specialを使用した経験がありません。国内では所有者が限られるアンプにつき、使った事がある人の方が少ないでしょう。そのためネット上の動画や、他のダンブル系を使った経験則のみとなります。正確な判断は出来ませんので、大いに推測が混じる点をご了承下さい。
Dumble Overdrive Special 5881 / 6L6(1980’s Model)倍音特性
過去の計測データで印象的だったのは、偶数次倍音と奇数次倍音のバランスです。加えて非整数倍音が、ほとんど目立たない波形だったという点に尽きます。
通常ギタリストには、偶数次倍音の暖かな響きが好まれやすい傾向です。ところがダンブルアンプは、奇数次倍音のパキっとした硬質さも存分に含まれます。
基本は実にシルキーな歪みなのですが、耳に痛くない程度の鋭さがあるのです。高音域は耳当たりが良くトレブリーで、芯を支えるローエンドも魅力的に響きます。音が丸くなり過ぎない絶妙なバランス感が、倍音特性に表れているものと推察です。
J. Rockett Audio Designs HRM (ダンブル系オーバードライブ) 全て中点設定での周波数特性
HRMを全て12時に設定すると『THEダンブル系』なドライブが飛び出てきます。ミッドローは芯がしっかりしており、飽和感の強い2kHz以降が綺麗に歪む感じです。クリーントーンと比較すると、高音域の伸びはやや控えめの傾向となっています。
J. Rockett Audio Designs HRM (ダンブル系オーバードライブ) 全て中点設定での倍音特性
続いて倍音特性を調べるために、5弦開放弦の音で計測を行いました。5弦開放弦は110Hzとキリが良く、倍音を調べる際に波形が分かりやすいのです。
~800Hzまでの倍音特性
800Hz付近までの波形を切り取ると、その倍音のバランス感覚が分かると思います。110Hzから始まり、220Hz、330Hzと綺麗に倍音がムラなく計測されているのです。
全周波数帯域における倍音特性
波形を最大まで広げると、圧倒的な倍音のバランス感覚が一目瞭然です。偶数次倍音も奇数次倍音も綺麗に揃う波形は、まさにダンブル系だと言えます。HRMはダンブル系特有の倍音のバランス感覚を、ハイレベルで再現です。
J. Rockett Audio Designs HRM (ダンブル系オーバードライブ) のレスポンスについて
波形等では表現できませんが、HRMのレスポンスは神レベルとなっています。遅延を全く感じさせないと言いますか、アンプ直の歪みと違和感がありません。ボリュームやピッキングニュアンスにも従順で、わざとらしく歪まないのです。アンプと一体化していると言っても過言ではなく、積極的なサウンドメイクが可能です。
J. Rockett Audio Designs HRM (ダンブル系オーバードライブ) の出力と周波数特性を様々なセッティングでチェック
ここからは各セッティングによる音の違いを、中点設定の波形と比較します。オール12時の設定と比較して、どれほど音量や音色が変わるかをみていきしょう。波形のみを掲載していくので、音作りや購入の参考にご活用ください。
※記載の出力+〇dBは、全中点設定の音量と比較した音量差
LEVEL MAX(他は中点)
ボリュームを上げると純粋に音量のみが増えやすく、音質が崩れにくいです。増幅量もかなり多いため、もう少しGAINを絞れば優秀なブースターとしても活用出来ます。軽く歪ませたアンプに接続しても音が潰れにくいので、粒の揃ったドライブを演出です!
GAIN MIN(他は中点)
GAIN最小では音量が下がるものの、高音域側が若干歪んだ状態です。周波数では2k~5kHzが歪んでおり、アタック音も歪んだニュアンスで再生されます。低~中音域側はクリーンに近く、GAIN最小~中点の範囲ではかなりの歪みの差を確認です。
GAIN MAX(他は中点)
GAINを最大にしても、そこまで音質の違いは感じられませんでした。低~高音域までまんべんなく音量が微増する印象で、サスティーンの音質が大きく変化します。6kHz以降の超高音域が伸びるようになるため、倍音の艶感がアップです。
TREBLE&FAT MIN~TREBLE&FAT MAX(他は中点)
2つのEQは連動しているため、両極端なセッティングでは相当に音質が変化します。 TREBLE&FATを最小とすると音量も歪みも控えめとなり、ミッドレンジが大幅に減衰です。 TREBLE&FATが最大の場合は全音域がギラギラで、特に1k~2kHzのミッドハイが爆発的に唸ります。
TREBLE MAX&FAT MIN(他は中点)
こちらもEQ両極端セッティングで、 TREBLEが全開かつFATが最小です。 TREBLEを上げるだけでも出力が高くなり、やはり 1k~2kHz付近が爆発的に伸びます。反して1kHz以下は大幅に絞られるため、耳を刺すようなトレブリーサウンドです。
TREBLE MIN&FAT MAX(他は中点)
こちらは真逆のEQセッティングで、FAT全開でTREBLEを最小にしてみました。FATは音量にそれほど影響が無く、最大で+1dB程度の上昇に留まります。周波数は1Hz以下がブーストされ、特に100~200Hz付近の低音域がゴリっとしたパワーを発揮です。
フルテン
問答無用のフルテンに設定すると、オール中点との比較でも+14dBも出力が増加します。ほぼ全帯域がムラ無くブーストされ、ディストーション的なニュアンスです。コンプレッション感が強烈過ぎるため、ダンブル感はほとんど無くなってしまいます。超高音域も相当伸びるため、弦アースをしてもハウリングする程の凶悪サウンドに変貌です!
J. Rockett Audio Designs HRM (ダンブル系オーバードライブ) レビューまとめ
Dumble Overdrive Special再現を謳う通り、倍音のバランスが抜群のモデルです。ダンブル特有の細やかさと鋭さという、相反する歪み特性を上手く再現されています。本機をクリーンアンプに直列で接続すると、一瞬でダンブルサウンドに早変わりです。その適応力は家庭用ギターアンプでさえも『ダンブルの味』を引き出してくれます。
ボリュームの調整範囲が非常に広く、ブースターやゲインブースターとしても優秀です。その増幅量の大きさは、ローゲインアンプを激しく深く歪ませる事が可能となります。筐体も堅牢でデザインも良いため、ブティック系エフェクターの旨味が随所に満載です。ダンブルサウンドを楽めるだけでなく、幅広く活用出来る一台に仕上がっています!
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