【激安ベース】PLAYTECH JB480 レビュー!カーボナイズド・メイプルネックはお得?【サウンドハウス】
👆 サウンドハウスで買える激安エレキベース PLAYTECH JB480 カーボナイズド・メイプルネック をレビュー!
目次
本日もギタいじへようこそ!ハジメマシテな君は『コチラ』も見てね!急ぎの人は 開封の儀 から読もう!
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サウンドハウスで買える PLAYTECH JB480 カーボナイズド・メイプルネック の音やコスパが気になる!
PLAYTECH JB480 をレビューする人
ブログ『ギターいじリストのおうち』の全権を司る野生児系マンモーニ。性別年齢職業不詳の無機物。大掃除をやり遂げたい気持ちだけは人一倍負けない。
ここはギターいじリストのおうち
……の管理人が愛する横穴式マイホーム
そしてここは、
管理人宅のリビングルーム
- 物語はここから始まる -
ハッ!!
今年は12月初めから大掃除を始めようと棚を整理していたら……
🧠「いつの間にかジブリ映画を9時間(寝落ち1時間)も見続けてしまった!」
年の瀬も迫り一段と慌ただしさが増す12月上旬、皆様は健やかにお過ごしでしょうか。管理人は柄にもなく、縄文時代ぶりに我が家の大掃除をやろうと計画を練りました。
これは積みミニアンプ
こっちは積みギターっと
積みノブもあるな……
変な楽器関連グッズの山脈を前に、管理人のやる気は秒速で失速していきます。そんな時は掃除をしようと頭では思っていても、
現実逃避をしたくなるのが世の常です。
やる気を失った管理人が、思わずジブリの世界に逃避してしまったのも無理ありません。
ていうかこれ、ジブリじゃねーじゃん!(1敗)
このままでは新年を前にして、我が家は変な楽器と変なグッズで埋もれてしまいます。
わりとマジで掃除をする時間と空きスペースが欲しい……
ついでに非課税の金もくれ
そう強く願う心も虚しく、
!?
管理人の脳へいつも通り
安ギ神の天啓が届きました。
🧠「なんかヤバそうな神様 (?) がきたああああああああああああ!!!!」
嗚呼安ギターの神々よ、あなたは我が安息の住処までうばうつもりか!?
安ギターの神は安ギターを愛する者の守り神ではないのか!?
安いギターの人柱がほしけりゃくれてやるよ!
受け取れ!
🧠「約束のギターレビューはギターレビューでも……」
🧠「プレテクの安ベースギターのレビューだ!!」
という訳で、今回は褐色の太い角と金色のオーラが輝く PLAYTECH JB480 Gold をレビューです!
ギタいじ用語解説
安ギ神
安ギター(ベース含む)の神々の略称。散財の口実のため管理人が生み出した悲しき妄想の成れの果て。毎度ギターと同じ特徴を持つ神が代表して登場し、無言で購入をゴリ押ししてくる。金欠だろうと部屋が手狭だろうと、お構いなしに購入を迫る実質的悪魔。
もののけクイーン視聴中に1時間ほど寝落ちしたせいで断片的に台詞が夢に出てきた
カーボナイズド・メイプルネックについて (簡潔版)
サウンドハウスが手掛けるPLAYTECHでは、昨年よりカーボナイズド・メイプルネックシリーズを販売しています。カーボナイズド・メイプルネックはあまり聞きなれない単語ですが、俗に言うローステッドメイプルです。
炭化処理(加熱処理)されたローステッドメイプルは、耐水性や形状安定性等に秀でる傾向にあります。かつては高級機材向けの印象が強かったものの、近年は低価格帯でも普及してきました。
PLAYTECHのカーボナイズド・メイプル搭載モデルはエレキギターが2種、エレキベースが2種です。
👆 ST280 【カーボナイズド・メイプルネック】 全13色
更に各モデル毎に13種のカラーバリエーションを備え、アンプやケース同梱セットも完備されています。
👆 PB480 【カーボナイズド・メイプルネック】 全13色
ローステッドメイプルネックのベースは、低価格機でも諭吉3枚以上するのが一般的です。一方PLAYTECHは諭吉3枚どころか、2枚未満に抑えたロープライス設定となっております。
👆 JB480 【カーボナイズド・メイプルネック】 全13色
低価格路線の下限を攻める姿勢は、サウンドハウスならではといったところですね。気になるのはこの価格設定で、ベースとしてまともに使えるのか否かだと思います。
果たしてJB480はコスパに優れたお得機材なのか、じっくりレビューしていきましょう!
開封の儀:PLAYTECH JB480 カーボナイズド・メイプルネック サウンドハウスで買える激安ベース
梱包はサウンドハウスではお馴染み、ベースサイズ用の段ボールが使用されております。
本体は緩衝シートに包まれており、ヘッドやボディエンドは発泡スチロールで養生です。
ネックにはピロー風スチロールが仕込まれているなど、一定の保護性能を有しています。
輸送時起因の衝撃や振動に配慮されているため、目立った外傷もなく手元に届きました。
本体以外の付属品は最小限で、ロッド調整用とサドル調整用のレンチ2種のみです。サービスケースは付属せず、別途対応したサイズのケースを用意する必要があります。
👆 PLAYTECH(旧ZENN) ( プレイテックゼン ) / Bass BAG
手持ちのケースが無い場合は、全長1210mm以上のベースを収納出来るケースを推奨です。
👆 PLAYTECH ( プレイテック ) / EB-Bag Black
埃避け程度ならば同PLAYTECHのBass BAG、厚みが欲しい場合はEB-BagがJB480に対応します。
基本スペック
■エレキベース
引用:PLAYTECH ( プレイテック ) JB480 Gold 【カーボナイズド・メイプルネック】 送料無料 _ サウンドハウス
■カラー:ゴールド(全13種)
■ボディ:ホワイトウッド
■ネック:カーボナイズド・メイプル
■指板:カーボナイズド・メイプル、21フレット
■ナット幅:38mm
■ピックアップ:JBピックアップx2
■コントロール:2ヴォリューム、1トーン
■クロームハードウェア※ロングスケール:864mm
引用:PLAYTECH ( プレイテック ) JB480 Gold 【カーボナイズド・メイプルネック】 送料無料 _ サウンドハウス
ルックス:PLAYTECH JB480 カーボナイズド・メイプルネック サウンドハウスで買える激安ベース
開封して感じたのは、ネックの色以外はJB420 Mapleとあまり変化がないという印象です。基本的には安JBタイプそのままといった雰囲気で、どことなくチープさが漂っています。
とは言えパっと見では別ブランドのJBタイプとも大差がなく、極端に変化球な要素はありません。JB480はロングスケールを採用でJBシングルを2基、2V1T仕様の金属製コントロールパネルを搭載です。
ノブはボリュームが大型でトーンは小型になっているなど、細部も再現されています。ボディシェイプはトップにエルボーカットを施し、バックコンターは広めの加工です。
ブリッジやペグの光沢が強いものの、概ねJBらしさが味わえるのではないでしょうか。
カーボナイズド・メイプルネックは木取りこそ考慮されておりませんが、程よいこげ茶色に処理されています。
至近距離ではサーモ木材特有のニオイが香ばしく、色ムラも少なく均一な仕上がりです。ローステッド仕様ネックが目的ならば、それなりに満足感のあるルックスだと思います。
ヘッドシェイプ
PLAYTECHでは2021年から2022年にかけて、ベースモデルのヘッドシェイプを一新です。2021年頃までは従来通り、Fender系のラージヘッドが採用されていました。
2022年以降に再生産された個体は、JB・PB・炭化処理の有無を問わず新型ヘッドに変更されています。
管理人の個体はラージヘッドですが、当然ながらジャズべ感は旧型の方が上手です。新型ヘッドは先端がスリムで、FERNANDESのFRBに近いフォルムとなっています。
👆 FERNANDES / FRB-50M 2019 MTB
購入する際は商品画像を確認し、ヘッドの形状で生産時期を見極めると良いでしょう。
正直なところ、フェンダー風の旧型ヘッドの方がお得感があるかもね
フィニッシュ
ネック表面はサテン仕上げで、全体的に艶を抑えた落ち着いた風合いです。サラサラの手触りが心地よく、手汗をかきやすいベーシストにも向いています。
ゴールドフィニッシュは橙が混ざっており、メタル塗料の金属粒子も粒が粗目です。ギブソン系のゴールドではないため、赤っぽい金色と考えていた方が良いと思います。
塗装もコテコテの厚塗りなのに加え、ネックポケットまで着色されている様子です(後述)。厚手な分トップもバックも均一な塗りと言えますが、やや好みが分かれるかもしれません。
ただしアリエク等の海外安ギターと比較すると、丁寧に磨かれているため艶が出ています。研磨不足の箇所や変な擦り傷も見当たらず、気分を害するような外観ではありません。
価格帯を考慮すれば、ネックもボディもフィニッシュは程々に良い部類ですね!
ハードウェア&パーツグレード
ハードウェアは一見するとFender系に見えますが、ほぼオリジナル規格となっています。ペグは4点止めのオープンギアタイプで、GOTOH製GB528とGB10の中間的な形状です。
ストリングガイドもGOTOHのRB20に近く、ブリッジはFenderスタイルのコピーとなります。
ピックガードはFender風ホワイト3プライを採用し、他の樹脂パーツは全てブラックです。
金属パーツはネジも含めクロームのみとなっていて、光沢の強さが安っぽく映ります。いずれも安ベース御用達のパーツにつき、使用部品のグレードは最下限ですね。
市販パーツとの互換性は無し
また大半のパーツが市販パーツと互換性が無いため、交換の際はポン乗せが出来ません。部品交換の際はピックガードも含め、大なり小なり新たにネジ穴をあける必要があります。
ブリッジはサドルが約19mm仕様なので、20mmタイプサドルの搭載は難しいです。改造目的で購入する際は、ネジ穴あけとネジ穴埋めが前提になると割り切りましょう。
ネックジョイントプレートのみGOTOH規格(38.2×50.9)と一致し、無改造で同規格プレートと交換可能となります。
交換用ネックプレートを試してみよう!
外観の変化だけでなく音質やサスティーン改善効果のある銘柄多数!
演奏性:PLAYTECH JB480 カーボナイズド・メイプルネック サウンドハウスで買える激安ベース
ここからは演奏に関わる要素について、各パーツごとに焦点を当てチェックです。
分解しての評価ではなく、開封後の動作確認時に調べる事項を重点に置いています。部品の機能性と組み込みの精度も含め、可能な限り主観を除いた視点で精査です。
ペグ
ペグはL4連配列のクローバーキーを搭載で、ギア比は23:1と高めのものを採用です。安っぽい見た目に反して細やかな調整に対応しますが、幾分トルクムラが感じられます。
表面に取れない指紋跡が残っていたり、グリスが溢れている箇所もチラホラです。それでも緩みやがたつきは少なく、チューニング後はほどほどに安定しています。
耐久性は判断出来ないものの、開封時に破損等がなければ特に問題はなさそうです。
弦高&オクターブチューニング
管理人の個体の弦高はデフォルトで4弦側が2.8mm、1弦側が2.0mmに設定されていました。可もなく不可もない標準的弦高で、強くピックで弾いた際に若干ビビる程度でしょうか。
オクターブも12Fを基準に調整されており、開封してすぐに弾ける状態となっています。
ロッドも左右に余裕があるため、もう少し弦高を低く設定しても大丈夫そうですね。
サドルも前後に調整幅があり、12F以外を基準にオクターブチューニングすることも出来ます。超低弦高仕様などを求めなければ、ある程度は購入者の好みに合わせた調整が可能です。
激安弦高ゲージはこちら
ネック
カーボナイズド・メイプルネックはロングスケールを採用し、細目のCシェイプが握りやすく感じます。具体的なサイズはナット幅が公表で38mm、12F付近の指板幅がおよそ56mm程度です。
本体と指板は別々の2ピース仕様で、21Fを延長したつば出しタイプを搭載しています。指板の滑り具合も良く、手の小さな方でもガッシリと握れる成形です。
とりあえずルートを鳴らしたい場合など、ベースに不慣れな方でも扱いやすいと思われます。湿度や温度変化への耐性については日が浅いため、もう少し様子見が必要となります。
現状では変な反りや捻じれはなく、気持ち順反り程度のコンディションを維持です。気になる点はボディとネックのジョイント部がズレており、ハイフレット低音弦側のフィーリングがイマイチです。
小指を支点に3-4弦の12F以降を抑えるフォームの場合、段差が気になるかもしれません。この辺は低価格帯機種相当の組み上げの粗として、多くは望めないとお考えください。
ボディ
ボディ厚は43mm設計だと思われますが、42.4-42.8mmと計測箇所により差がありました。
多少精度にムラがあるものの、エルボーカットもコンターも丁寧に加工されています。
コンターは深めに削られているため腹部が窮屈ではなく、フィット感も上々ですね。ボディ淵も丸みがあり、ストラップを高く構えるプレーヤーでも安心となっています。
エルボーカットの上部が少々雑であることを除き、及第点の仕上がりだと言えそうです。
ジョイント部にご用心
問題点としてはネックと同様に、ジョイント部の甘さやポケット内の塗装が挙げられます。ネックエンドとポケットのサイズが一致しておらず、ボディ側が1mm近くはみ出しているのはマイナスです。
先述の通り塗装はポケットごと塗られているため、ボディとネックの結合部に隙間が生まれています。組み上げに関しては価格帯相当に省略されており、上位モデルとの差を如実に感じる要素ですね。
作業環境とテンプレートやトリマーが用意出来る場合は、ちょっとだけ手を加えても良いでしょう。
ナット
ナットは実測で37.7×3.7mmのものを搭載していますが、材質は公表されておりません。触感的にはプラスチックで、予め溝の切られたナットを乗せただけのように感じられます。
ナットの角に指の腹が触れると少し痛く、いかにもな安ベースらしい大雑把な加工です。1Fのピッチが安定しているので、意外にも溝の深さは適切となっています。
余力があれば角や山の高さを整えると、ヘッド周りの見栄えがグっと良くなるハズです。
フレット
フレットは幅2.7mm程度となっており、頂点はそれほど高くないニッケルタイプを搭載しています。全体的に表面に光沢が無く、緑青が発生したかのように緑色を帯びた状態です。
音詰まりやビビりは無いものの、フレットの切断処理が甘い箇所が目立ちました。末端が切りっぱなしのフレットが多く、切断後に研磨自体されていないと考えられます。
このままではグリッサンドやスライド時に指を切るため、使用前に修正した方が無難ですね。
フレット不良は末端切りっぱなしが12か所、その内指が切れそうな処理が3か所
修正が面倒なら返品交渉へ
処理の甘さは木材の乾燥による影響とは無関係なので、酷い場合は返品を申し出て良いと思います。全ての個体が同じ仕上がりだとは思いませんが、購入前にこういった劣悪な個体も混ざっているという認識は必要ですね。
せっかくの低価格機種とは言え、このフレット状況では調整スキルの無い方に強く推せません。初心者の方は身近に楽器の良し悪しを判断出来る人がいない場合、無理に手を出さない方が良いでしょう。
フレットの仕上がりが神ってるブランド紹介
EARTでは最低価格のギターも含めて全商品ステンレスフレット&末端ラウンド仕上げを採用!
ブリッジ
ブリッジはフェンダースタイルの円筒サドルタイプで、サドル弦溝先端の計測で約19mm弱のピッチとなっています。適切な弦高設定でイモネジの飛び出しはなく、不安定なぐらつきやネジ類の不具合も無しです。
サドル、ベースプレート、スクリューやネジ類も含め、材質はスチールとなっています。亜鉛合金未使用の素材構成につき、外観によらず安定した演奏性を保てそうです。
センター
ボディとネックのセンターは気持ち1弦側が中央寄りですが、ほとんど気にならない範疇となっています。ナットとブリッジはほぼ適切な位置で、先のネックジョイント起因のズレのみです。
しかしピックアップ周辺が全く合っておらず、各PUのポールピースが大幅にブレています。ブリッジPUはピッチがブリッジサドルより広い (※) だけでなく、ザグリ自体も1弦方向にミリ単位でズレている模様です。
ネックPUも同じく1弦側にズレている上に、ネック方向へ傾き気味にザグリが掘られています。適切なピッチのPUを使用しても、ザグリ自体がズレているのが惜しいですね。
低価格帯機の宿命として、収まりの悪い個体が普通程度に考えていた方が良いと思います。
※サドルピッチよりブリッジPUポールピースのピッチが広いベース自体はよくある
電装系
電装系は各PU用のボリュームを1つずつ搭載し、トーンは各PUで共通の仕様です。スタンダードなJBレイアウトとなっており、部品の配列も標準的となっています。
ポットは3つともトルクが軽めで、演奏中に精密な調整をするには不向きです。ポインタ付きのノブを活用し、事前におおよその目安を把握しておくとよいでしょう。
使用されている部品は配線材も含め、必要最低限の品質といった感じがします。ザグリはノイズ対策が施されておらず、外来ノイズにもかなり弱い部類のベースです。
使用に差支えはありませんが、劣化が顕著になったら電装系を一式交換しても良いかもしれません。
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重量
JB480の重量はおよそ4.03kg程度で、ジャズベース型としては標準的だと思います。ホワイトウッドボディの重量が軽いためか、重心バランスが思いのほか不安定です。
化繊ストラップではヘッド落ちしやすく、滑りにくい素材のストラップを推奨します。レザー製やコットン風の裏地など、ホールド力に優れたストラップを用意しておきましょう。
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安い、長い、滑りにくいの三拍子!
サウンド:PLAYTECH JB480 カーボナイズド・メイプルネック サウンドハウスで買える激安ベース
スタッフレビューによると、JB480はヴィンテージ系を目指したサウンドとのことです。
控えめの高音に乾いたミッドハイ、ブーミーさを抑えた低音であると紹介されています。生音の比較ではJB420よりも音の渋みが薄めで、後味がスッキリしているイメージです。
ネック以外はJB420と共通の構成ですが、確かにJB480の方がアコースティック感を抱きます。以前レビューしたTL280と同じように、カーボナイズド・メイプルネック特有の雑味の少なさを実感です。
気になるサウンドですが、温かみがあるというか、ハイが落ち着いていて、カラッとしたハイミッドが印象的です。低音域も決してブーミーではなく、芯のあるローミッドと暴れないローが魅力。
引用:PLAYTECH ( プレイテック ) JB480 Gold 【カーボナイズド・メイプルネック】 送料無料 _ サウンドハウス
ピックアップ
ピックアップはブリッジもネックも巻き数が同程度で、マグネットはセラミックを搭載しています。音の立ち上がりは良いものの、いかんせんノイズが非常に大きいのが曲者ですね。
開放弦などで弦アースが取れない場合、クリーン設定でもジージーとノイズが混ざります。
ブリッジピックアップ仕様
ブリッジ用PUは抵抗値が約4.90kΩ、ピッチがおよそ19.33mm程度の設計です。
カバーサイズは取付け部を含まずに、約94.7×18.9mmとなっております。ダンカンのヴィンテージJB系よりもカバーが僅かに大きく、ピッチは逆に狭いのが特徴です。
ネックピックアップ仕様
ネック用PUは抵抗値が約4.89kΩで、ピッチはおよそ18.5mmとなっていました。ネック側もダンカン製よりカバーが少し大きく、ピッチは狭めの設計となっています。
ヴィンテージ系というよりは没個性的?
どちらも高音はそこまで伸びませんが、低音と中音にクセがなく素直なトーン傾向です。
安ベース特有のカリカリ感が薄い反面、個性らしい個性がない音色だとも言えます。ベース本体の音よりも、使用するベースアンプやプリアンプの色に染まるタイプです。
倍音特性 (A1/55.00Hz)
管理人の主観では確実性に欠けるため、倍音特性と周波数特性のデータを掲載します。倍音は周波数が分かりやすいように、3弦開放弦(A1/55.00Hz)のスペクトラムを採用です。
1.ブリッジピックアップ
第2倍音以外の低次倍音が基音と同等の出力なので、アタックに適度なコンプレッションが効いています。偶数次と奇数次倍音のバランスが良く、高次倍音は小出力ながらも広い帯域で計測です。
1k~2kHzにかけてのみ奇数次倍音が主張するため、鋭角的なミッドハイに聞こえます。カラっとしているというよりも、ミッドハイのみ冷たい響きと表現する方が近いかもしれません。
2.ネックピックアップ
ネック用もブリッジ用に近い倍音傾向となっており、偶数次と奇数次倍音のバランスが均等です。とは言え低次倍音がブリッジ用ほど揃っておらず、コンプレッション感は控えめとなります。
違いとしてはミッドハイで奇数次倍音が主張しない代わりに、倍音そのものが途切れる箇所が散見です。1.5k~3.0kHzにかけて倍音が計測されない箇所が多く、結果的にブリッジ用よりも低次倍音が前に出やすくなっています。
倍音特性波形の周波数目安
左から2つ目の山(中央灰色線)が基音55.00Hz 偶数次倍音:第2倍音(110Hz)、第4倍音(220Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(165Hz)、第5倍音(275Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
もっと倍音を抑えたいなら……
» 【音質改善】Gruv Gear FretWraps (フレットラップ) で音質がどう変化するの?
基音がしっかり聞こえるようになって音にメリハリがつく!
周波数特性
周波数特性はDIを通して同一のフレーズを30秒録音し、スペクトラムを確認です。ベースの得意とする帯域を明確にするため、使用フレットは0F~12Fまでとしました。
a.ブリッジピックアップ
200Hz付近を中心として、ムラの少ないなだらかな山状の波形を計測しています。どのフレットでも突出した帯域が無く、奏者側でトーンをコントロールしやすいですね。
サスティーンも安定しており、コンプ感とは異なるまとまりのある音色を奏でます。平均的で扱いやすい分、尖った個性の無い音色に物足りなさを抱く方も多いかもしれません。
b.ネックピックアップ
120Hz付近を頂点としつつ、100~200Hzにかけて力感溢れるサウンドです。ブリッジ側よりも中~高音は伸びませんが、再生可能な帯域はネック側の方が優れています。
15kHz以上の超高音まで計測されているため、歪ませる際や音量を上げる際はハウリングに注意です。400~500Hzがウィークポイントにつき、低音が強くとも音の芯は感じられず、丸みを帯びた輪郭となります。
周波数特性波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
PLAYTECH JB480 カーボナイズド・メイプルネック サウンドハウスで買える激安ベース まとめ
圧倒的なコストパフォーマンスを誇りながらも、価格相当な面が目に付くJBタイプです。この価格でサーモ処理ネックが手に入る点は魅力的であるものの、細部の調整は購入者が行う必要があります。
フレット処理の修正などは初心者には敷居が高く、万人にオススメ出来るモデルとは言えません。楽器いじりに慣れている方や低価格機材のデメリットを十分把握している方など、調整が苦にならない方には打って付けです。
調整や改造が不慣れな人には、時間がかかる分コスパ以上にタイパが悪いかな?
個体差が激しいと予想されるので、期待値を下げギャンブル感覚で挑戦しましょう!
この世界の安ベースには
『夢』がある!
- 未完 -
安ギター&安ベースに手を出す際の注意事項!
最後になりますが、この手の安ギターや安ベースには必ず『個体差の幅』が存在します。管理人の入手した個体より良い場合、または悪い場合もあるものとお考え下さい。
量産品である以上、手にした一台のベースだけで品質の中央値は判断不可能です。当ブログの情報も含め、常にもっと悪い場合がある事を意識して購入をご検討願います。
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