【神コスパ】Aria Pro II MAC-780 レビュー!限定モデルは超豪華デザイン&ミディアムスケール仕様!
👆 Aria Pro II MAC-780 (限定モデル) をレビュー!
目次
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Aria Pro II MAC-780 は限定生産特別仕様モデル!
2021年5月19日にAria Pro IIより、限定生産仕様のPE-780が発表されました。PE-780は豪華なインレイを指板とヘッドに施したモデルで、生産台数は僅か40台です。販売直後からAriaファンの間では話題となり、瞬く間に完売となります。そして来る2021年7月20日、ほぼ同等の仕様で設計されたMAC-780が情報解禁です。
豪華インレイ仕様とゴールドパーツ、ピックアップ等は2機種とも共通となっています。違いはシリーズによるボディやネックの形状と、電装系のパーツのみです。MACシリーズとしては珍しく、ミディアムスケールとなっている点も見逃せませんね。
該当モデルは7月23日より販売開始となり、既に手元に届いている方もいる事でしょう。管理人もミディアム仕様のMACが気になったため、迷わず購入を即決です。
本品はデザインや部品構成を考えると、通常モデルでは不可能な価格設定に思えます。少なくとも商品画像は著しくゴージャスで、ハイエンド機にも見劣りはしていません。果たして実物もお値段以上の実力を秘めているのか、じっくり細部までレビューです。
開封の儀
梱包はARIAブランド共通のギター段ボールで、ギグバッグABC-300EGが付属しています。ギグバッグだけでもそこそこ値が張るので、開封前の段階でかなりのお買い得感です。
ギター段ボール内では発泡シートに包まれており、突起部は緩衝材で補強されています。衝撃に配慮した梱包がなされており、傷一つ無い綺麗な状態で手にする事が出来ました。
付属品はギグバッグの他に、ロッド調整用の六角レンチとおまけのS/S型シールドです。他のモデルに付属する説明書は無く、ペーパー類は保証書が1枚のみとなっています。段ボールの淵にシリカゲルが添えられているなど、細かい配慮が嬉しいですね。決して高級機ではありませんが、出荷の段階で丁寧に扱われている事が伝わってきます。
早速本機をルックス、演奏性、サウンドの観点からザックリとご紹介です。
Aria Pro II MAC-780 (限定モデル) 基本スペック
“MAC-780 Body:Quilted Maple Lamination Mhogany, Arched Top Neck:Maple 3-Ply with Walnut-line, Set-Neck Fingerboard:Rosewood Frets:22F Scale:628mm Pickups:Classic Power “CPH-1G” x 2 Controls:1 Volume, 1 Tone, 2 Dual Sound SW,3-way PU selector SW Bridge:SPT Bridge & QH Tailpiece Hardware:Gold Finish:N(Natural) ”
ルックス:Aria Pro II MAC-780 (限定モデル)
本機はナチュラルカラーの一種類のみで、カラーバリエーションは存在しません。ハードウェアはビス類も含めゴールドとなっており、クローム以上に高級感があります。ペグボタンはプラ仕様になっているなど、パーツの細部でも豪華さを演出です。キルテッドメイプルトップは光沢があって美しく、艶々ボディが楽しめます。
インレイは貝殻系の装飾で、光の当たり具合によって色合いが変化するのが良いですね。指板のデザインも目を引くものがあり、見る者の購買意欲が掻き立てられる事でしょう。ヘッドトップはブランドロゴの代わりに、花模様のインレイが添えられています。代わりにロッドカバー部がAria Pro IIロゴ入りで、木製のカバーが良い塩梅です。
少なくとも外観は写真映りと同等以上となっており、満足度は大変高いと言えます。ただし細部に目を向けると、幾分価格相当な面が目に付くのも事実です。パーツ類はピッカピカという感じではなく、余りものの新品といった感じでしょうか。どことなく表面に艶が無い所があり、少し古いものを使用している印象が否めません。
おそらくPE-780製造時の余り部品か、同等品の残部品で組み上げたものと推察します。仕様や機能的に問題がある訳ではありませんが、新品部品ほどの輝きが無いのです。ブリッジスタッドもささくれている箇所があるなど、製造のアラも若干見受けられます。とはいえ価格帯を考慮すると、こういったコスト面の制約が逃れられないのでしょう。
総合的な満足度がマイナスになる要素では無く、細部まで見ればという程度の話です。商品画像にガツンと心射抜かれた人ならば、まず間違いなく満足するのでご安心下さい。
演奏性:Aria Pro II MAC-780 (限定モデル)
ルックスだけでも元が取れた気がしますが、楽器は外観以上に演奏性が肝となります。演奏性に関連する各部パーツの性能について、順番に要点を絞りつつ見ていきましょう。
ペグ
チューニングギアはGROVER 205Gの特別仕様で、ペグボタンがブラックの樹脂製です。ギアカバーが汚れて見えますが、保護フィルムが貼られているだけなので心配ありません。
トルクはかなり軽めの設定となっており、力を入れないでも簡単に回転します。精度は十分高いため、ボタン部の調整ねじでもう少しだけトルクをキツくしてもOKです。
オクターブチューニング
今回は販売店調整済みとあり、出荷時の状態のままで問題無しとなっています。全ての弦の12Fでチェックしましたが、実音とハーモニクスの狂いが無い状態です。並行してフレット音痴の確認もしたところ、全6弦22フレット問題無しでした。1フレットもシャープしていないため、音程の面では全面的に安心出来ると思われます。
弦高
Ariaブランドの弦高は、通常は気持ち高めにセッティングされているケース多いです。これまで新品で購入したギターの大半が、1,6弦側共に2mm前後に設定されていました。開封直後の12フレット実測値では6弦側が1.8mm程度で、1弦側が1.5mm程度です。
極端に高くもなく低過ぎる事もなく、万人受けする弦高設定ではないでしょうか。弦高はまだまだ下げる余地があり、当然ながら更に高い位置に設定することも出来ます。ナットやブリッジ溝的には現状維持がベストですが、好みに合わせても大丈夫です。
ネック
ネック本体は強度に優れる3ピース構造となっており、セットネックを採用しています。ヘッドストックはゆるやかな角度がついているため、テンションバー等は無しです。
グリップ面は光沢の強いコテコテのグロス仕上げで、遠目に見ても艶々に輝いています。見た目の印象はとても良いのですが、こちらも若干とは言え仕上がりが雑な所が散見です。
指板と本体の境目などは、部分的に筋状の汚れのようなものが見受けられます。黒い接着剤だと思われますが、かなり目立つため丁寧に加工して欲しかった所ですね。(接着剤が指板と本体を接着した際に、加圧により隙間から漏れて凝固した状態)触って段差を感じるレベルではないものの、グロス仕上げの内部なので修正出来ません。
薄手のボディに合わせてネックはそれほど太く無く、握り応えは満点となっています。グロス特有のウェットな触感があるものの、指板上は弦の滑り具合がかなり良好です。適度な滑らかさがあるため、チョーキングやグリスも演奏しやすいと思います。
ナット
シングルサイドヘッドのギターですが、ナットはST系ではなくLP系の形状です。材質に関しては記載がなく、触ってみた感触でも少しハッキリしません。仕上がりは標準的で、エントリー機よりは丁寧に加工されています。
溝切りや溝間隔、溝位置も適切で、弦落ちやオクターブに影響はほぼ無しです。表面は若干ザラザラしたままなので、気になる場合は少し整えても良いと思います。機能面では問題が無いため、肌触りが滑らかになる程度に表面を整えればOKです。
フレット
フレットはミディアムタイプを採用で、背の高さも一般的なものとなっています。末端処理に雑な所は見当たらず、この価格帯ならば上等ではないでしょうか。ハイエンド機とまではいきませんが、同価格帯との比較ならば相当良い部類です。クロスを上下させて繊維が絡みつく事も無いため、乾燥に留意して管理しましょう。
ブリッジ
ブリッジはPEに標準搭載されている、SPT bridge & QH tailpieceを採用しています。SPTはTOMよりもオクターブ調整幅が広く、体積も大きいためサスティーンが優秀です。QHテールピースは弦をひっかけるだけなので、弦交換がとても簡単に行えます。
ルックスの項で述べたスタッドのささくれを除き、特に問題点は見当たりません。MACシリーズといえばトレモロという先入観があるため、テンションが斬新ですね。ミディアムスケールにマッチしており、思わず弾き倒したくなるブリッジだと思います。
電装系
2H仕様でもコントロールは通常のMACに近く、スイッチのみトグルスイッチ搭載です。1VOLUME&1TONEのスタンダード設計で、PUごとにデュアルサウンドスイッチ(シリーズ⇔パラレルスイッチ)を搭載しています。故に片側のみをパラレルにするなど、変則的な組み合わせにも対応です。フロントシリーズ&リアパラレルといった、一度は試したくなるパターンも楽しめます。
ポットやスイッチ類の設置個所は、ボディに少し沈む形で設置されている点も◎です。ストロークの勢いで接触する事が少なく、セッティングがブレにくくなっています。さりとてボリューム操作が難しくなる訳でもないため、良質なプレイアビリティです。
重量
本機はボディの薄さやネックシェイプから、軽めの重量を想像する方が多いと思います。しかし実際は見た目以上にズッシリした重量感があり、総重量はおよそ3.4kg程度です。重い機種ではありませんが、軽量機を想定していると面食らう可能性があります。STやTLなど、一般的なギターの標準重量程度はあると認識しておきましょう。
サウンド:Aria Pro II MAC-780 (限定モデル)
ピックアップはクラシックパワーCPH-1Gを採用で、バランス感を重視した特性です。カバードタイプですが、ハウリング対策もしっかりなされていると思われます。画像では見えにくいものの、カバーの淵はクラシックパワーのロゴ入りです。倍音は煌びやかではありませんが、中音域の旨味が溢れるトーンを奏でてくれます。
周波数特性
波形(下記項目参照)からも想像がつく通り、中音域~中高音域の存在感が抜群ですね。本モデルがウリとする暖かなトーンは、このあたりの強さが秘訣となっています。ローは必要以上に主張せず、高音域は耳に痛くない程度に気持ち控えめです。金属カバー搭載につき、オープンタイプよりは少しだけシャギーな倍音が響きます。
デュアルサウンドスイッチをパラレルにすると、上手い具合に高音域だけがブーストされる印象です。もちろん音量は下がりますが、1k~6kHz付近が綺麗に持ち上がります。低~中音域がほぼ減衰しないため、歯切れの良いアタック感が味わえる事でしょう。
リア シリーズ
リア パラレル
Aria Pro II MAC-780 (限定モデル) 総評
10万円を大きく下回る価格帯で、頑張れるだけ頑張った事が良く伝わる一台です。とにかく派手な外観は見栄えが良く、MACファンのみならず虜になると思います。外観程ではないものの、機能性も価格相当かそれ以上のポテンシャルです。総合デザインに関しては、この価格帯で最強と言っても過言では無いでしょう。
ミディアムスケールという点も大きく、従来のMACとは弦のテンションもかなり異なります。このフォルムと仕様に心がときめいたのならば、迷わず前進して問題ありません。確実に価格帯以上の実力を秘めており、コストパフォーマンスの良さは規格外です。限定生産という付加価値を良く理解している、秀逸なギターに仕上がっております!
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