PLAYTECH ST250SSH Maple レビュー!激安ストラトキングは生音がデカい!【プレイテック/サウンドハウス】
👆 PLAYTECH ST250SSH Maple Orange 激安ストラトタイプギターをレビュー!
PLAYTECHでは2022年頃から各モデルのヘッドシェイプが一新されました!
本記事ではフェンダータイプヘッドのST250シリーズ画像を掲載していますが、最新ロットではヘッド形状が異なる点をご了承下さい!
目次
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激安ストラトタイプギター PLAYTECH ST250シリーズ を即買いレビュー!
せっかくの長期休暇、自宅でゴロゴロしている訳にはいきません。有意義な時間を過ごすべく、先月末に連休用のギターを探していました。
お目当ては飽きたら改造ベースにも使える、手ごろなメイプル指板のモデルです。スタンダードな形状のモデルなら市販パーツも多く、改造の幅も大きく広がります。
そういった訳でSTタイプかTLタイプに狙いを定め、色々なサイトを漁っていたのです。
ところが探している内に気が付いたのですが、メイプル指板のモデルが見当たりません。エントリー機は大半がインディアンローズで、稀にローレルウッドが使用されています。
メイプル指板モデルはエントリー機の中でも、割高な価格設定となっている模様です。
👆 SQUIER / Sonic Stratocaster HT Maple-FB White-PG Arctic White
ブランドによってはメイプル指板が用意されておらず、選択肢はあまり多くありません。絶賛激安ギター全盛の令和の世でも、メイプル指板は中々得難い代物となっています。
激安なPLAYTECH ST250シリーズはメイプル指板ストラトタイプギター機種業界最安値!
2万以下のモデルから選んでいる最中、ひと際存在感を放っていたのがPLAYTECHです。PLAYTECHは音響通販大手サウンドハウスが手掛ける、総合楽器ブランドとなっています。
本ブランドの最大の魅力は、群を抜き過ぎていると言っても過言ではない価格設定です。他社の同ランク製品と比較し、常に圧倒的コストパフォーマンスを実現しています。
同シリーズの『ST250SSH Maple』はSTスタイルを遵守しつつ、価格は諭吉様1枚前後で推移しているのです。2万を切れば安く感じるメイプル指板モデルの中で、最早比較にならないレベルでした。
気が付けば既にカートイン&決済を済ませていた管理人を、誰が責められるでしょうか。今年のゴールデンウィークは君に決めたと、心軽やかに楽しい楽しい連休を迎えます。
激安ストラトタイプギター PLAYTECH ST250SSH Maple 開封の儀
毎度のことながら、サウンドハウスの出荷対応の迅速さには感服です。ST250SSHは決済後の翌営業日には到着し、連休前に余裕をもって入手出来ました。
梱包は一般的なギター用段ボールで、本体は内部で発泡シートに包まれています。エンドピンや四隅に発砲スチロールが添えられているなど、商品への配慮は万全です。低価格帯の商品だからこそ、こういった小さな気遣いが嬉しく感じられますね。
ST250シリーズの付属品は最小限となっており、アームと大小2種の調整用レンチのみとなっています。
👆 PLAYTECH ( プレイテック ) / ST250SSH ギター入門セット Maple Sunburst
アクセサリー類やアンプが必要な方には、別途『ギター入門セット』も販売中です。2台目以降の方やギターいじり用途など、付属品不要の場合は単品を選択しましょう。
激安ストラトタイプギター PLAYTECH ST250SSH Maple 基本スペック
■エレキギター
引用:PLAYTECH ( プレイテック ) ST250SSH Maple Sunburst 送料無料 サウンドハウス
■カラー:オレンジ
■ボディ:ホワイトウッド
■ネック:メイプル ボルトオン
■指板:メイプル
■フレット:22フレット
■ピックアップ: シングルピックアップx2、ハムバッカー×1
■コントロール:1ヴォリューム、2トーン、5WAYスイッチ
■クロームハードウェア
■ブリッジ:シンクロナイズドタイプトレモロ
※ケースは別売りです。
ルックス : 激安ストラトタイプギター PLAYTECH ST250SSH Maple ST250 シリーズ レビュー
開封しての第一印象は、想像の2段階くらい上のレベルで見栄えが良いと感じました。パっと見で分かる部位に粗雑な要素は無く、汚れや傷も全く見当たりません。
ST250シリーズは安価といえども、必要な要素をコストカットしている訳ではない事が伝わります。
ST250シリーズは各部ピカピカなスリムSTフォルム
ポリエステルの塗装面は艶々で、クロームのハードウェアもピッカピカです。樹脂パーツも黄ばみや歪みは無く、ビス類の取り付けも適切に行われています。
ST250シリーズのギターフォルムはストラトを基にしつつ、ボディ周りが幾分スリムな設計です。
ヘッドストックはスモールタイプSTで、ネックは全面サテン仕上げとなっています。サラサラのグリップは触り心地が良く、何度も上下に動かしたくなる事請け合いです。
ST250シリーズの外観は文句なし
メイプル指板のSTタイプが欲しいという場合ならば、ルックス面は◎だと思います。少なくとも外観だけに限っては、本モデルが安っぽく目に映る事は無いハズです。
まだ演奏前にも関わらず、謎の高揚感でPLAYTECH ST250SSH Mapleの期待値が一気に爆上がりしています。
演奏性 : 激安ストラトタイプギター PLAYTECH ST250SSH Maple
宝物を見つけた少年のような心境で、演奏性とサウンド面のチェックに突入です。
ST250シリーズのペグ
まずは演奏する前の大前提として、チューニング精度の確認を行います。ペグはエントリー機にありがちなカバードタイプではなく、ロトマチックを採用です。
ST250シリーズは各弦のペグ毎に若干トルクのムラがありますが、ネジで調整可能な範囲となっています。
少し硬い&緩いという場合は、ペグボタンに搭載されているネジで調整すればOKです。精度も概ね問題無く、チョーキングを繰り返しても極端に狂うことはありませんでした。
冒頭でも記載したけど、現行モデルはヘッドシェイプが異なるよ!
ST250シリーズのオクターブチューニング
ST250シリーズのオクターブチューニングについても、出荷時の状態のままで問題無しとなっています。全ての弦の12Fでチェックしましたが、実音とハーモニクスの狂いが無い状態です。
ST250シリーズの弦高
管理人の個体の弦高は気持ち高めのセッティングで、6弦側は2mm以上となっていました。
初心者の方には少し高く感じられるものの、こちらも標準の範囲内だと思われます。ただしチョーキングの際に、少し指と爪の間に引っかかる感じが否めません。
しばらく様子を見て、指先が痛くなるようならば弦高の再調整を行いましょう。
ST250シリーズのネック
ST250シリーズのネックはサテン仕上げで滑りが良く、手汗のかきやすい方でも安心です。ロッドの調整もバッチリで捩じれ等は無く、適度な順反りを保っています。
ストリングガイドも2個搭載なので、弦のテンションバランスも良好ですね。グリップも掴みやすいサイズのCシェイプで、ガッシリと握って演奏する事も出来ます。
いわゆる貼りメイプル採用の2P構造のネックで、22Fはつばだし仕様です。つばだしは21Fと同じ感覚で使えるため、21Fから持ち替えても違和感がありません。
ピッチもブリッジ側で10.5mmとなっており、弦落ちしにくい構造となっています。
総じて扱いやすいので、サテン仕上げ特有の汚れの浸透だけ留意すれば良いでしょう。
※サテン仕上げはグロス仕上げと比較して黒い汚れが付きやすい。
ST250シリーズのナット
開放弦を左右するナットは、エントリー機御用達の樹脂タイプを採用です。ST250シリーズのナット淵はきちんと面取りされていて、指に引っかかる事はありません。
しかし弦の溝の深さは少しラフで、全体的に浅めの加工となっています。出荷時の高めの弦高のままでは、1Fでシャープしやすい状態ですね。
慣れている人でもナットの加工は難しいので、まずは弦高を調整しましょう。その上でまだシャープするならば、少しだけナットの溝を掘る必要があります。
ST250シリーズのフレット
フレットのエッジの処理にバリ等は無く、強く指の腹を滑らせても痛みはありません。
指に支障が出るような粗は見当たらないため、激しめの演奏を行っても大丈夫です。表面はツルツルとまではいきませんが、それなりに滑らかな状態に仕上がっています。
チョーキングで詰まる事は無く、スライドやグリスを交えても難なく演奏可能でした。
ST250シリーズのブリッジ
ST250シリーズに搭載のトレモロブリッジはブロックタイプのサドルで、薄手の亜鉛ブロックを採用です。一応アーミングも可能ですが、出荷時の状態のままでは少し難しいと思われます。
完全なベタ付け設定となっているため、最低でもアームダウンを行う事が出来ません。
アームアップも少しぎこちないので、トレモロのフローティング化は必須です。ブリッジの扱いに慣れているならまだしも、初心者では少し調整が難しいと思われます。
アームの練習をするならば、慣れている人や楽器店に依頼して調整してもらいましょう。
10.5mmピッチのトレモロブリッジをグレードアップするならコレで決まり!
ST250シリーズの電装系
ST250シリーズのピックアップセレクターは、クリックの軽い5way方式となるALPHA ALP-5Wコピータイプを搭載です。動きは軽いですが、その分リアからフロントまで一瞬で切り替える事が出来ます。
MONTREUXなどのスイッチに慣れている場合は、少し動きが軽すぎるかもしれません。
各ポットも同等で、トルクが軽めで簡単にクリクリと回ってしまうタイプです。タメを利かせたボリューム奏法には向かないものの、通常は特に問題が無いと思います。
電装系にこだわりのある方は、しばらく使用した後に交換するかどうかをご検討下さい。
サウンド : 激安ストラトタイプギター PLAYTECH ST250SSH Maple ST250 シリーズ レビュー
ルックス面も機能面もかなり良好で、残すはアンプを通しての実音チェックのみです。その前に先述の演奏性チェックの最中に、ひとつ気になった事があります。
ST250シリーズはホワイトウッドボディの生音がデカい!
それはこのST250SSH Mapleというギター、やたらに生音がデカいという事です。念のためSQUIER Bulletと比較しましたが、明らかにST250SSHの方が大きく鳴ります。
出荷時から手を加えた訳ではなく、見る限り弦も普通の物が使用されている様子です。12F付近で指を軽くひっかけただけでも、相当に大きな音が響き渡ります。
太ももの上に乗せて弾くと、ボディの振動がお腹までしっかり伝わってくるのです。ボディ材のホワイトウッドは音響性が高く、バイオリンのトップ材に使用されています。
DIYの分野では評価が分かれる素材につき、演奏前はかなり舐めていました。
湿度による伸縮性も低い素材という事で、湿気の多い日本向きなのかもしれませんね。とにかくこのボディの鳴りは中毒性があり、アンプを通さないでも楽しめるのです。
ギター界ではまだ馴染みが浅いですが、結構面白い木材ではないかと思います。
ST250シリーズのピックアップはハイ上がりなブライトサウンド
SSHレイアウトのピックアップは、全てフラットポールピースを採用です。若干ポジション毎のバランスが悪く、リアの音量が大きすぎるかもしれません。
リアは6弦側の弦との距離が2mmジャストにつき、0.5mm程下げても良いと思います。サウンドは生音の大きさの影響からか、アンプから飛び出す音もかなりパワフルです。
トーンはハイ上がりな傾向で、ミドルレンジの芯も適度に感じられます。一方ローの出方がやや弱く、この辺りは重量が関係しているのかもしれませんね。
基本出力が全体的に高いため、どんなセッティングでもスカっとした音を演出です。
一応ライン録音などで、耳を澄ませて良く聞けば倍音にバラつきがある気もします。それでも不安定さをねじ伏せるパワーがあるため、爽快感が勝るのです。
音の分離感は少しぼやけ気味ですが、この価格帯ではそこまで求める事は出来ません。あまり細かい事は考えずに、気持ちいい音で暴れられるタイプのギターと言えますね。
マグネットはおそらくセラミックなので、クリーンも歪みもバリっとした音質です。歪みは結構深くドライブさせられるため、アンプ直でもかなり楽しめます。
ノイズはクリーンではあまり気にならず、歪ませると少し大きめに変化しました。
ST250シリーズはボディ鳴りがブリッジの弱さをカバー
唯一ブリッジだけが価格相当に貧弱ですが、それでもサスティーンは良好です。ボディ鳴りが非常に良いため、ブリッジ度外視にギター全体が上手く鳴ってくれます。
ネックにも良く振動が伝わるので、フレットの鳴りもかなり良い塩梅です。パワーのあるピックアップと相まって、サスティーンは全く問題無いと思います。
激安ストラトタイプギター PLAYTECH ST250SSH Maple ST250シリーズレビュー まとめ
業界最安値でありながらも、本モデルは確実に価格帯以上の充実度を誇る商品です。長く続くか分からないけれど、ギターをはじめたい方には打ってつけとなっています。
出荷時のままでも使えるコンディションも然ることながら、この価格は魅力的ですね。家族や友人にギターの調整が出来る人がいるならば、不安要素はほぼありません。
小物類やアンプも必要な時は、初心者セットが用意されているのも高ポイントです。もちろん2台目以降としても十分で、この価格ならば気軽に使い倒せる事でしょう。
湿気に強いボディ材という事もあり、屋外やトラベル用途にも良いかもしれません。
パーツ類はまだまだ手を加える余地があるため、改造ベースとしても最適です。楽器としての性能を損なわない仕上がりの良さは、企業努力の賜物と言えますね。
安いからといって安さに妥協せぬ、元気などデカいボディ鳴りを体感してください!
次回は ST250SSH Maple を分解し、パーツ単位でより細やかなデータを調べていきます。
搭載パーツ&周波数特性等の全データ公開!
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最後に注意事項!
この手の安ギターは、必ず個体差の幅が存在します。管理人の入手した個体より良い場合、または悪い場合もあるものとお考え下さい。手にした一台のギターだけで、仕上がりの中央値を判断する事は出来ません。当ブログの情報も含め『仕上がりが良い場合も悪い場合もある』事を意識して手を出しましょう。
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