[レビュー] PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック が色々安い💖

2021年11月23日ギター,サウンドハウス,PLAYTECH,激安ギター,エントリークラス,レギュラースケール,ローステッドメイプル,カーボナイズド・メイプルネック,TL280

サウンドハウス

👆 PLAYTECH TL280 Green カーボナイズド・メイプルネック

目次

前回のPLAYTECH!



PLAYTECHエレキギター_ベースにカーボナイズド・ネック仕様登場!|サウンドハウス

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック って何?

音響大手サウンドハウスが手掛けるPLAYTECHより、今月は新商品が発表されました。

TLタイプのエレキギターTL280に加え、JBタイプのエレキベースのJB480が新登場です。

👆 TL280 【カーボナイズド・メイプルネック】 全13色

両モデルともカーボナイズド・メイプルネックを採用で、お手頃価格となっています。カーボナイズド・メイプルは俗に言うローステッドメイプルで、炭化(サーモ)処理ネックです。

👆 JB480 【カーボナイズド・メイプルネック】 全13色

商品タイトルにも記載している点などから、おそらくSEO対策的な事情があるのでしょう。公式SNSアカウントからも、ローステッドメイプルと相違無い旨が公表されていました。

あまり馴染みのない呼称になってしまってますが、いわゆるローステッド・メイプルのことです!

引用:サウンドハウス ギターチームさん (@SoundhouseGt) _ Twitter

サーモネック採用モデルとしては後発ですが、PLAYTECHらしさは失われておりません。PLAYTCHらしさといえば、一にも二にも驚異的なロープライス設定✨に尽きると思います。

他ブランドを見てみると、サーモネックモデルは1万円台後半が限界といった所です。そこへきてPLAYTECHは前半を攻めるなど、思い切った価格設定となっています。さっそくTL280 Greenを入手したので、いつものレビューの流れで簡単に見ていきましょう。

2021.11.16追記

カーボナイズド・メイプルネックモデルに、ST型のST280PB型のPB480が追加となりました。

👆 ST280 【カーボナイズド・メイプルネック】 全13色

👆 PB480 【カーボナイズド・メイプルネック】 全13色

開封の儀

梱包はギター用段ボールが使用されており、本体は緩衝シートで包まれていました。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック 外箱

ヘッドやボディなどの接触部は、発泡スチロール片で養生されている状態です。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック 内部梱包

輸送時にある程度揺れや衝撃が加わったとしても、概ね安心出来る梱包だと思われます。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック 緩衝シート

本体以外の付属品は2種の六角レンチのみで、説明書やケース等は付属しません。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック 付属品 六角レンチ

ケースはPLAYTECH Guitar BAGなどが安価で販売されているため、別途準備しましょう。

基本スペック

■エレキギター

■テレキャスタータイプ(オリジナルタイプ)

■カラー:グリーン

■ボディ:ホワイトウッド

■ネック:カーボナイズドメイプル

■指板:カーボナイズドメイプル

■フレット:22フレット

引用:PLAYTECH ( プレイテック ) TL280 Green 【カーボナイズド・メイプルネック】 送料無料 _ サウンドハウス

■ピックアップ: シングルピックアップx2

■コントロール:1ヴォリューム、1トーン、3WAYスイッチ

■クロームハードウェア

■ブリッジ:6WAYブリッジ

※ケースは別売りです。

引用:PLAYTECH ( プレイテック ) TL280 Green 【カーボナイズド・メイプルネック】 送料無料 _ サウンドハウス
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ルックス

本モデルで目を惹かれるのは、何と言ってもカーボナイズド・メイプルネックですね。緩衝シートの上からでも黒々としているのが分かる程で、開封時は高揚感があります。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック 色合い

実物を前にすると、通常のメイプルと異なるダークな色合いにテンションが上昇です。サーモ処理ネックとしては色合いが濃い部類ではなく、程々といった塩梅でしょうか。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック 全景

以前別記事で取り上げたAceproの炭化メイプルよりは、かなり薄い茶色となっています。(※どちらかと言えば、Aceproの炭化メイプルの色が濃過ぎる)

フィニッシュ

ネック表面はサテン仕上げとなっているため、全体的に艶を抑えた大人しい雰囲気です。手触りはサラっとしていて良好で、手汗をかきやすい管理人でも使いやすく感じます。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック フィニッシュ

ボディはカラーはGreenとなっていますが、色合いとしては深緑に近い濃いめの緑です。カーボナイズド・メイプル良く合っており、緑と茶色で緑樹のような印象を与えます。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック ボディバック

塗装は全面的に厚手のこってりした塗りで、表面は適度に艶と光沢のある仕上がりです。時期が時期なので、年末にはクリスマスツリー代わりになるかもしれませんね。

ハードウェア

ブリッジは6wayと記載のある通り、トレモロ系のブロックサドル採用となっています。ハードウェアもクロームで統一されているため、モダンスタイルのTLタイプです。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック ハードウェア

また使用されているパーツの大半が、独自の規格の特殊サイズとなっていました。全体的にFender型とは互換性が無く、ポン乗せのパーツ交換は難しいと思われます。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック ネックプレート

ネックプレートはスリムサイズで、ブリッジベースも四隅でネジ止めする形式です。いずれも海外安パーツですら流通が少ない規格につき、汎用性は著しく低くなっています。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック ピックガード部

パーツを交換して楽しむ場合は新規にネジ穴を開けるなど、木部への加工が必要です。改造を前提で購入するならば、部品の選択肢が多く無い事を念頭に置いておきましょう。

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演奏性

ここからは演奏に関わる要素について、各パーツ単位でチェックしていきます。分解しての評価ではなく、開封後の動作確認時に調べるべき事柄を重視です。部品の機能性と組み込みの精度も含めて、フラットな視点で精査しました。

ペグ

保護フィルムの色や形状から、おそらくST250等と同じくYOLNTH製だと思われます。低価格帯では良く使用されるロトマチックペグで、ごくごく標準的な品質です。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック ペグ

精度は可もなく不可もなく、トルクも適切で特に問題点はありません。L6配列ネジ45度のペグがポン乗せ可能なので、交換しやすいパーツとなっています。

弦高&オクターブチューニング

出荷前にサウンドハウス側で調整されている模様ですが、気持ち高めの弦高設定です。チューニングした後の確認では6弦側が2.1mmで、1弦側が2.0mmとなっていました。指先に痛みを感じるような場合は、もう少し低く調整した方が良いと思います。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック 弦高

オクターブは全弦12Fで調べた所、実音とハーモニクスの狂いが無い状態です。ただし調整幅が残りわずかな弦もあるため、弦高を変える際は注意しましょう。管理人の入手した個体では、6弦がブリッジエンド側の限界まで寄せられています。

ネック&ボディ

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック ネックヘッド

ネックはカリっとした触感で反りや歪みはなく、ロッドも左右に利く事を確認です。ガイドのネジを増し締めした手応えも、同ブランドの生メイプルより硬質に思われます。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック ロッド
👆 ロッド付近は特にイイ匂いポイント

しばらく握っていると、グリップ面も生メイプルより硬質であることを実感です。鼻を寄せると、ローステッドメイプル特有の香ばしい匂いが漂ってきます。(ナイススメル👍)

センターズレ

しかしながら組み上げが良く無かった様子で、センターが合っていない状態です。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック センターズレ
oh……

ネックがポケットに対し斜めに組み込まれており、1弦側の側面がはみ出ています。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック ジョイント部

更にポケットの幅が広過ぎるのか、目視でも分かる隙間を確認です。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック ポケットの隙間1

隙間に弦高用ルーラーが挟めるので、加工以前に設計に問題があるような気がします。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック ポケットの隙間2

ブリッジマウント位置も僅かにですが、中央から6弦側後方へ斜めにズレていました。当然ながら1弦が弦落ちスレスレとなっており、ビブラートしにくい指板状況です。センターが合っていればフィーリングが良いネックなだけに、とても惜しいと感じます。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック ポケットの隙間3

価格と個体差は重々承知していますが、出来れば検品時に除外してほしかったですね。購入を検討する際は、こういった個体が含まれる可能性も考慮した方が良いと思います。

ナット

ナット幅は約42mmのプラスチックタイプで、若干6弦側にはみ出ている取付け状況です。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック ナット
※指板中央より6弦側寄り

外観は安っぽいですが溝切りは問題無く、1Fがシャープする事もありませんでした。センターがズレている分、意図的に6弦側方向へ寄せた取付けなのかもしれません。

フレット

フレットは幅2.4mm程度の細目で、背もそれほど高くないタイプとなっています。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック フレット

価格帯を考慮すると末端加工は良く出来ており、指に引っ掛かる箇所は無しです。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック 末端処理

クロスをかけても繊維がからまる事も無く、音詰まりも確認出来ませんでした。

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ブリッジ

トレモロタイプと同形状のサドルにつき、サドル毎に弦高とオクターブが調整出来ます。ストリングピッチも10.5mmとナロー仕様で、安ギターではお馴染みの設計です。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック ブリッジ
※前述の通り6弦後方に傾いている

演奏性もトレモロブリッジのサドルに近く、TLタイプ感は薄いかもしれません。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック ブリッジ サドル

その分10.5mmトレモロ用サドルと互換性があるため、色々試すことが出来ます。GOTOH製や海外製の安サドルなどに10.5mmが多いので、交換して遊ぶのも一興ですね。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック 裏通し

弦のセット方法は裏通しとブリッジエンドの表通し(トップローディング)、両方に対応していました。出荷時は裏通しなので、テンションを変えたい場合は弦のかけ方を変えましょう。
  

電装系

電装系は1VOLUME1TONEに3WAYセレクタースイッチと、伝統的な構成となっています。ジャックプレートは長方形の金属タイプで、ボディの側面に配置です。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック ジャックプレート

ポットのトルクはやや軽く、スイッチの切り替えはモッサリとしています。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック コントロールパネル

カチッと瞬時に切り替わるタイプではいので、幾分重みを感じるような操作感です。使用に支障はありませんが、価格相当の部品構成と言えるでしょう。

重量

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック 重量

体重計を使用した実測で、本機の重量はおよそ3.5kgとなっています。TLタイプとしては標準的なので軽くはありませんが、重心バランスは良好です。フィット感も良いため、重量よりも軽く感じられるかもしれません。

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サウンド

音色はブリッジもネックもヴィンテージ系で、出力が低めに抑えられています。ブリッジ側はミッドハイに腰がある反面、ローエンドがかなり弱いです。GAINを上げても全く歪まないですが、音の芯が感じられる音色となっています。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック サウンド ブリッジピックアップ


ネック側は金属カバーの影響もあり、モヤっとした質感のトーンです。あまり音に厚みが無く、太そうに聞こえて平面的という独特な響きとなります。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック サウンド ネックピックアップ
※保護フィルムを剥がす前

両ポジションともそれなりにノイズが乗るものの、極端に大きくはありません。主観では確実性に欠けるため、倍音特性と周波数特性のデータを掲載です。

倍音特性 (A2/110.00Hz)

倍音は周波数が分かりやすいように、5弦開放弦のスペクトラムを採用しています。

1.ブリッジポジション

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック 倍音特性 (A2/110.00Hz) ブリッジポジション

非整数倍音が極めて少なく、雑味の無いスッキリした響きです。倍音の密度も高いですが、偶数次倍音と奇数次倍音に規則性がありません。第3倍音が最も大きいものの、偶数次倍音も部分的に強く計測されました。ラフな傾向の倍音特性なので、テレキャスタイプらしいとも言えます。

2.ネックポジション

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック 倍音特性 (A2/110.00Hz) ネックポジション

ブリッジと比較すると倍音量が少なく、音の密度の濃さは感じられないです。倍音の少なさがそのまま、輪郭のモヤっとした音色に直結しています。基音、第2、第3倍音のみが強い点が、太くて平面的な音の要因と推察です。

倍音特性波形の周波数目安

左から2つ目の山(中央灰色線)が基音110Hz
偶数次倍音:第2倍音(220Hz)、第4倍音(440Hz)、第6倍音(660Hz)……
→ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も
奇数次倍音:第3倍音(330Hz)、第5倍音(550Hz)、第7倍音(770Hz)……
→金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き
非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない

周波数特性

周波数特性はDI直で同一のフレーズを30秒録音し、スペクトラムを比較しました。

a.ブリッジポジション

周波数特性 ブリッジポジション

やはり出力はそれほど高く無く、400Hz以下のローエンドが非常に弱いです。波形は400~800Hz付近に集中し、400Hz、600Hz、800Hzに同程度のピークがあります。逆に500Hz、700Hz、900Hzは谷となっているため、TLらしくシャギーな音の傾向です。1,000Hz以降は伸びやかなので、鋭く尖ったサウンドメイクにも対応します。

b.ネックポジション

周波数特性 ネックポジション

200~400Hzにかけて波形が集中していますが、全体的に山と谷の昇降が激しいです。TLのシャギーな特性を色濃くした、良い意味でバラつきのある波形が計測されています。同ブランドのSTタイプのネックと比較すると、鼻をつまんだような甘い音色ですね。暴れるような弾け具合が、クランチ系リードサウンドなどと好相性となっています。

波形の周波数目安(左から順に)

赤線:100Hz,200Hz
橙線:400Hz,800Hz
桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック 総評

サーモ処理ネック採用ギターとしては、業界でも類を見ない低価格のモデルです。焼き色のネック本体や硬質な触感など、ローステッドの魅力は十分に楽しめます。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック 総評

ハードウェアはTL250と差が無く、サーモ処理の有無のみと考えて良いでしょう。ですが管理人の個体はセンターが合わないため、価格帯の限界を感じたのも事実です。どうしてもネックで予算が力尽きた感が否めず、もうひと踏ん張りして欲しい所でした。

PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック バック全景

個体差を考慮する必要がありますが、組み上げの良い個体なら満足度は高いと思います。ある程度価格相当な面を覚悟の上で、精神的ハードルを下げて購入するのがベストです!

🏃💨 カーボナイズド・メイプルネック の匂いを嗅ぐ👃


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