【ローステッド】PLAYTECH TL280 レビュー!カーボナイズド・メイプルネックTLタイプが色々安い!

👆 安ギターの新星 PLAYTECH TL280 Green カーボナイズド・メイプルネック をレビュー!

PLAYTECHでは2022年頃から各モデルのヘッドシェイプが一新されました!

本記事ではフェンダータイプヘッドのTL280を掲載していますが、最新ロットではヘッド形状が異なる点をご了承下さい!
目次
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PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック ってどんな安ギター?
音響大手サウンドハウスが手掛けるPLAYTECHより、今月は新商品が発表されました。TLタイプのエレキギターTL280に加え、JBタイプのエレキベースのJB480が新登場です。

👆 TL280 【カーボナイズド・メイプルネック】 全13色
両モデルともカーボナイズド・メイプルネックを採用で、お手頃価格となっています。カーボナイズド・メイプルは俗に言うローステッドメイプルで、炭化(サーモ)処理ネックです。

👆 JB480 【カーボナイズド・メイプルネック】 全13色
商品タイトルにも記載している点などから、おそらくSEO対策的な事情があるのでしょう。公式SNSアカウントからも、ローステッドメイプルと相違無い旨が公表されていました。

あまり馴染みのない呼称になってしまってますが、いわゆるローステッド・メイプルのことです!
引用:サウンドハウス ギターチームさん (@SoundhouseGt) _ Twitter
サーモネック採用モデルとしては後発ですが、PLAYTECHらしさは失われておりません。PLAYTCHらしさといえば、一にも二にも驚異的なロープライス設定✨に尽きると思います。

他ブランドを見てみると、サーモネックモデルは1万円台後半が限界といった所です。そこへきてPLAYTECHは前半を攻めるなど、思い切った価格設定となっています。
さっそくTL280 Greenを入手したので、いつものレビューの流れで簡単に見ていきましょう。
2021.11.16追記
カーボナイズド・メイプルネックモデルに、ST型のST280、PB型のPB480が追加となりました。

👆 ST280 【カーボナイズド・メイプルネック】 全13色

👆 PB480 【カーボナイズド・メイプルネック】 全13色
開封の儀
梱包はギター用段ボールが使用されており、本体は緩衝シートで包まれていました。

ヘッドやボディなどの接触部は、発泡スチロール片で養生されている状態です。

輸送時にある程度揺れや衝撃が加わったとしても、概ね安心出来る梱包だと思われます。

本体以外の付属品は2種の六角レンチのみで、説明書やケース等は付属しません。

ケースはPLAYTECH Guitar BAGなどが安価で販売されているため、別途準備しましょう。
基本スペック:PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック @安ギター
■エレキギター
■テレキャスタータイプ(オリジナルタイプ)
■カラー:グリーン
■ボディ:ホワイトウッド
■ネック:カーボナイズドメイプル
■指板:カーボナイズドメイプル
■フレット:22フレット
引用:PLAYTECH ( プレイテック ) TL280 Green 【カーボナイズド・メイプルネック】 送料無料 _ サウンドハウス
■ピックアップ: シングルピックアップx2
■コントロール:1ヴォリューム、1トーン、3WAYスイッチ
■クロームハードウェア
■ブリッジ:6WAYブリッジ
※ケースは別売りです。
引用:PLAYTECH ( プレイテック ) TL280 Green 【カーボナイズド・メイプルネック】 送料無料 _ サウンドハウス
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ルックス:PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック @安ギター
本モデルで目を惹かれるのは、何と言ってもカーボナイズド・メイプルネックですね。緩衝シートの上からでも黒々としているのが分かる程で、開封時は高揚感があります。

実物を前にすると、通常のメイプルと異なるダークな色合いにテンションが上昇です。サーモ処理ネックとしては色合いが濃い部類ではなく、程々といった塩梅でしょうか。

以前別記事で取り上げたAceproの炭化メイプルよりは、かなり薄い茶色となっています。
※どちらかと言えば、Aceproの炭化メイプルの色が濃過ぎる
フィニッシュ
ネック表面はサテン仕上げとなっているため、全体的に艶を抑えた大人しい雰囲気です。手触りはサラっとしていて良好で、手汗をかきやすい管理人でも使いやすく感じます。

ボディはカラーはGreenとなっていますが、色合いとしては深緑に近い濃いめの緑です。カーボナイズド・メイプル良く合っており、緑と茶色で緑樹のような印象を与えます。

塗装は全面的に厚手のこってりした塗りで、表面は適度に艶と光沢のある仕上がりです。時期が時期なので、年末にはクリスマスツリー代わりになるかもしれませんね。
日頃のお手入れですこやかな艶を保とう!
ハードウェア
ブリッジは6wayと記載のある通り、トレモロ系のブロックサドル採用となっています。ハードウェアもクロームで統一されているため、モダンスタイルのTLタイプです。

また使用されているパーツの大半が、独自の規格の特殊サイズとなっていました。全体的にFender型とは互換性が無く、ポン乗せのパーツ交換は難しいと思われます。

ネックプレートはスリムサイズで、ブリッジベースも四隅でネジ止めする形式です。いずれも海外安パーツですら流通が少ない規格につき、汎用性は著しく低くなっています。

パーツを交換して楽しむ場合は新規にネジ穴を開けるなど、木部への加工が必要です。改造を前提で購入するならば、部品の選択肢が多く無い事を念頭に置いておきましょう。
コントロールプレートを交換してみよう!
演奏性:PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック @安ギター
ここからは演奏に関わる要素について、各パーツ単位でチェックしていきます。

分解しての評価ではなく、開封後の動作確認時に調べるべき事柄を重視です。部品の機能性と組み込みの精度も含めて、フラットな視点で精査しました。
ペグ
保護フィルムの色や形状から、おそらくST250等と同じくYOLNTH製だと思われます。低価格帯では良く使用されるロトマチックペグで、ごくごく標準的な品質です。

精度は可もなく不可もなく、トルクも適切で特に問題点はありません。L6配列ネジ45度のペグがポン乗せ可能なので、交換しやすいパーツとなっています。
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弦高&オクターブチューニング
出荷前にサウンドハウス側で調整されている模様ですが、気持ち高めの弦高設定です。チューニングした後の確認では6弦側が2.1mmで、1弦側が2.0mmとなっていました。指先に痛みを感じるような場合は、もう少し低く調整した方が良いと思います。

オクターブは全弦12Fで調べた所、実音とハーモニクスの狂いが無い状態です。ただし調整幅が残りわずかな弦もあるため、弦高を変える際は注意しましょう。管理人の入手した個体では、6弦がブリッジエンド側の限界まで寄せられています。
一家に一本!弦高ゲージ!!
ネック&ボディ

ネックはカリっとした触感で反りや歪みはなく、ロッドも左右に利く事を確認です。ガイドのネジを増し締めした手応えも、同ブランドの生メイプルより硬質に思われます。硬質でもサテン仕上げにつき、縦割れにだけは注意した方が良いでしょう。

しばらく握っていると、グリップ面も生メイプルより硬めであることを実感です。鼻を寄せると、ローステッドメイプル特有の香ばしい匂いが漂ってきます。(ナイススメル👍)
センターズレ
しかしながら組み上げが良く無かった様子で、センターが合っていない状態です。ネックがポケットに対し斜めに組み込まれており、1弦側の側面がはみ出ています。

ブリッジマウント位置も僅かにですが、中央から6弦側後方へ斜めにズレていました。当然ながら1弦が弦落ちスレスレとなっており、ビブラートしにくい指板状況です。

センターが合っていれば良い塩梅なネックなだけに、とても惜しいと感じます。価格と個体差は重々承知していますが、出来れば検品時に除外してほしかったですね。

購入を検討する際は、こういった個体が含まれる可能性も考慮した方が良いと思います。
ナット
ナット幅は約42mmのプラスチックタイプで、若干6弦側にはみ出ている取付け状況です。

外観は安っぽいですが溝切りは問題無く、1Fがシャープする事もありませんでした。
フレット
フレットは幅2.4mm程度の細目で、背もそれほど高くないタイプとなっています。

価格帯を考慮すると末端加工は良く出来ており、指に引っ掛かる箇所は無しです。

クロスをかけても繊維がからまる事も無く、音詰まりも確認出来ませんでした。
ブリッジ
トレモロタイプと同形状のサドルにつき、サドル毎に弦高とオクターブが調整出来ます。ストリングピッチも10.5mmとナロー仕様で、安ギターではお馴染みの設計です。

演奏性もトレモロブリッジのサドルに近く、TLタイプ感は薄いかもしれません。

その分10.5mmトレモロ用サドルと互換性があるため、色々試すことが出来ます。GOTOH製や海外製の安サドルなどに10.5mmが多いので、交換して遊ぶのも一興ですね。

弦のセット方法は裏通しとブリッジエンドの表通し(トップローディング)、両方に対応していました。出荷時は裏通しなので、テンションを変えたい場合は弦のかけ方を変えましょう。
サドルを弦寿命を延ばす低摩擦素材にグレードアップ!
電装系
電装系は1VOLUME1TONEに3WAYセレクタースイッチと、伝統的な構成となっています。ジャックプレートは長方形の金属タイプで、ボディの側面に配置です。

ポットのトルクはやや軽く、スイッチの切り替えはモッサリとしています。

カチッと瞬時に切り替わるタイプではいので、幾分重みを感じるような操作感です。使用に支障はありませんが、価格相当の部品構成と言えるでしょう。
電装系交換前に要チェック!
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重量

体重計を使用した実測で、本機の重量はおよそ3.5kgとなっています。TLタイプとしては標準的なので軽くはありませんが、重心バランスは良好です。フィット感も良いため、重量よりも軽く感じられるかもしれません。
ストラップブロック or ロックピンで暴れよう!
サウンド:PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック @安ギター
音色はブリッジもネックもヴィンテージ系で、出力が低めに抑えられています。ブリッジ側はミッドハイに腰がある反面、ローエンドがかなり弱いです。GAINを上げても全く歪まないですが、音の芯が感じられる音色となっています。

ネック側は金属カバーの影響もあり、モヤっとした質感のトーンです。あまり音に厚みが無く、太そうに聞こえて平面的という独特な響きとなります。

両ポジションともそれなりにノイズが乗るものの、極端に大きくはありません。主観では確実性に欠けるため、倍音特性と周波数特性のデータを掲載です。
倍音特性 (A2/110.00Hz)
倍音は周波数が分かりやすいように、5弦開放弦のスペクトラムを採用しています。
1.ブリッジポジション
非整数倍音が極めて少なく、雑味の無いスッキリした響きです。倍音の密度も高いですが、偶数次倍音と奇数次倍音に規則性がありません。

第3倍音が最も大きいものの、偶数次倍音も部分的に強く計測されました。ラフな傾向の倍音特性なので、テレキャスタイプらしいとも言えます。
2.ネックポジション
ブリッジと比較すると倍音量が少なく、音の密度の濃さは感じられないです。

倍音の少なさがそのまま、輪郭のモヤっとした音色に直結しています。基音、第2、第3倍音のみが強い点が、太くて平面的な音の要因と推察です。
倍音特性波形の周波数目安
左から2つ目の山(中央灰色線)が基音110Hz 偶数次倍音:第2倍音(220Hz)、第4倍音(440Hz)、第6倍音(660Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(330Hz)、第5倍音(550Hz)、第7倍音(770Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
周波数特性
周波数特性はDI直で同一のフレーズを30秒録音し、スペクトラムを比較しました。
a.ブリッジポジション
やはり出力はそれほど高く無く、400Hz以下のローエンドが非常に弱いです。波形は400~800Hz付近に集中し、400Hz、600Hz、800Hzに同程度のピークがあります。

逆に500Hz、700Hz、900Hzは谷となっているため、TLらしくシャギーな音の傾向です。1,000Hz以降は伸びやかなので、鋭く尖ったサウンドメイクにも対応します。
b.ネックポジション
200~400Hzにかけて波形が集中していますが、全体的に山と谷の昇降が激しいです。TLのシャギーな特性を色濃くした、良い意味でバラつきのある波形が計測されています。

同ブランドのSTタイプのネックと比較すると、鼻をつまんだような甘い音色ですね。暴れるような弾け具合が、クランチ系リードサウンドなどと好相性となっています。
波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
ピックアップ交換について

テレキャスタイプの安ギター全般に言えることだけど、ザグリが狭いので加工が必要になる場合が多いよ!

TL280もタイトな設計のザグリなので交換する前によく確認してね!

ザグリを拡張しても乗せる価値があるピックアップの面々!
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ヘッドに装着するだけでサスティーンアップ!
PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック @安ギター まとめ
サーモ処理ネック採用ギターとしては、業界でも類を見ない低価格のモデルです。焼き色のネック本体や硬質な触感など、ローステッドの魅力は十分に楽しめます。

ハードウェアはTL250と差が無く、サーモ処理の有無のみと考えて良いでしょう。ですがそれ以上のアドバンテージは無く、価格帯の限界を感じたのも事実です。どうしてもネックで予算が力尽きた感が否めず、もうひと踏ん張りして欲しい所でした。

個体差を考慮する必要がありますが、組み上げの良い個体なら満足度は高いと思います。ある程度価格相当な面を覚悟の上で、精神的ハードルを下げて購入するのがベストです!
最後に安ギターを購入する際の注意!
この手の安ギターは、必ず個体差の幅が存在します。管理人の入手した個体より良い場合、または悪い場合もあるものとお考え下さい。手にした一台のギターだけで、仕上がりの中央値を判断する事は出来ません。当ブログの情報も含め『仕上がりが良い場合も悪い場合もある』事を意識して手を出しましょう。
🏃💨 安ギター PLAYTECH TL280 カーボナイズド・メイプルネック の匂いを嗅ぐ👃


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