ARIA AGB-S ギタースタンドカバーレビュー!お手軽価格で塗装を保護!!【ラッカー対応ブラ】
👆 ARIA AGB-S ギタースタンドカバー (スタンド用ブラ) レビュー!
目次
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ARIA AGB-S ギタースタンドカバーで大切な楽器の塗装を保護しよう!
ギタースタンド全般の問題として、ラッカー塗装 (ニトロセルロースラッカー) の楽器には使用出来ない点が挙げられます。ラッカーはスタンド類に使われるゴム製緩衝材やストッパーと接触した際に、化学反応を起こし変質や溶解する場合があるためです。
長時間接触した状態が続くと塗膜を溶かすのみならず、内部に浸食して木部にまで深刻なダメージを与えることもあります。そのためラッカー塗装のギターはラッカーに対応したギタースタンドを使用するか、塗装面を保護する対策が必要です。
ギタースタンドが楽器と触れる部分をガード!
ARIA AGB-S ギタースタンドカバー は、そういったデリケートな塗装の天敵から愛機を守る便利グッズとなっています。AGB-Sはラッカー塗装に対応した素材が使用されており、スタンドの緩衝材に覆いかぶせることで塗装面を保護可能です。
中央から2分割されたカバーで緩衝材に装着する構造から、スタンド用ブラと称されることもあります。ギタースタンドカバーとしては非常に安価で入手しやすく、ギタースタンド購入時に合わせて用意する人も多い定番商品です。
GS-2003Bを筆頭に同ARIA製スタンドを想定した設計ですが、サイズが合えば他のブランドにも装着出来ます。本記事では前回紹介したPLAYTECH GS1を例に、AGB-Sの使い勝手などを中心に詳しくご紹介です。
PLAYTECH GS1についてはコチラ!
外観:ARIA AGB-S ギタースタンドカバー
ARIA AGB-Sはパッケージングされた商品で、ヘッダーのロゴとヘッダー左上の型番が目印となります。
同ブランドではスタンド用のAGB-Sの他、ネックヘッドを吊り下げるハンガー用のAGB-Hもラインナップです。
どちらのカバーもパッケージが似ているため、購入の際は型番やカバーの入数をチェックしましょう。AGB-Sは2個1組のカバーが大小2種入り、AGB-Hは2個1組の小サイズカバーのみ封入されています。
カバー本体はフサフサとして柔らかく、軽く触れただけでも繊維がぽろぽろと抜けやすいです。使用に伴い抜けにくくなるものの、当分の間は繊維屑が発生しやすいアイテムであるとご留意願います。
注意点
ヘッダー裏は商品情報の他、使用に伴う注意書きも掲載です。
ラッカー塗装対応の旨も記載されていますが、長期間同じ状態のまま使用すると塗装を傷める可能性について言及されています。これはカバーの品質面が悪いというよりも、ラッカー塗装そのものが耐久性に優れているとは言い難いことが要因です。
Gibson公式 ラッカー塗装の保管方法 (一例)
例としてGibson公式によるラッカー塗装の保管方法は、管理された温湿度環境下にて専用ハードケースの使用が推奨されています。湿度は45~50%が目安とされており、温度差の激しい環境下や日光の照射、傷を招く行為等は『してはいけない事』に分類です。
ラッカー塗装はその柔らかさから、長期間スタンドに放置すると楽器の自重のみで食い込むような跡が発生する場合があります。小傷や塗装面に発生した跡が積み重なっていくと、やがては塗装剥離等の深刻なダメージにつながっていくのです。
専用ハードケースが推奨されるのは室温や湿度、紫外線や傷から保護するだけでなく、重さを分散させる側面もあります。
参考:Gibson Japan
» ラッカー塗装 – ギターのケアとメンテナンス ( Lacquer Finish – Care and Maintenance _ Gibson Japan )
化学反応を防ぐ≠全てのダメージを防ぐ
スタンドカバーはあくまで接触による化学反応を防ぐことが目的で、ラッカー塗装の耐久性が改善されるアイテムではないのです。AGB-Sは装着するだけでスタンド放置プレイが可能となる訳ではないため、最低限ラッカー塗装の基本的な管理方法は遵守願います。
カバーで防げるのは化学反応のみで、傷や自重による跡の発生、温度、湿度、紫外線からは守れないよ!
ラッカー塗装は化学反応以外にも塗装にダメージを与える要因が多々あることを忘れないでね!
低評価レビューでは『長期間使用は塗装を傷める可能性』に突っ込んでいる方が目立つけれども、そういう方々は基本的なラッカー塗装の特性と管理の仕方を正しく理解するのが先決だよ
寸法
AGB-Sのレビューに戻ると、本品はカバーのサイズが公表されておりません。ギタースタンドはブランド毎に設計が異なるため、装着の可否を判断出来るように寸法を計測しました。
大きいサイズのアーム用カバーは片側220×45(mm)程度、小さいサイズのネックサポート用カバーは片側115×45mm程度です。各カバーは袋状の構造となっており、緩衝材に差し込んで覆いかぶせるように装着します。
緩衝材挿入口には面ファスナーが設けられているため、アームやネックサポートの中央部で固定すれば取付け完了です。
なおアーム用カバーは面ファスナーが中央から分断されているので、アームの回転軸を跨ぐように固定することも出来ます。楽器のボディと面ファスナーが接触するのを防ぎたい場合は、アームの下側に面ファスナーが来るように固定しましょう。
取付け:ARIA AGB-S ギタースタンドカバー
PLAYTECH GS1の各部緩衝材はAGB-Sのサイズに近く、無加工で取付けることが可能です。実際にカバーで覆ってみたところ、緩衝材は全く露出せず収まり具合が良好です。
AGB-Sは覆いかぶせる構造上、ネックサポート側のゴムストッパーを外す必要があります。
どうしてもストッパーを使用したい時はゴム製のものではなく、100%コットンの紐などを結んで代用すると良いでしょう。
使い勝手:ARIA AGB-S ギタースタンドカバー
AGB-S 取付け後は緩衝材剥き出しよりもボディやネックのフィット感がソフトになり、ルックスの高級感もアップです。
繊維が抜け落ちやすい使い始めは我慢しなければならないものの、ベタっとくっつくような感覚が軽減されています。スタンドに立てかけた際に発生する小傷もつきにくく、ラッカーのみならず各塗装に優しい使用感だと言えるでしょう。
裏を返せば表面の摩擦抵抗が減った分だけ滑りやすくなるため、オフセットボディを立てかける際は落下しないように要警戒です。乱雑に楽器を立てかけてアーム部が回転すると、勢いのままに滑って落下しやすくなります。
またAGB-Sは厚みがほとんど無いことも重なり、耐衝撃性や安定感は装着前の状態からほとんどアップしません。この辺は塗装面の保護か安定感重視かの二択となるので、使用楽器がポリ塗装オンリーの場合は無理に使用しないでも良さそうです。
塗装の種類と使用機材のボディ形状、スタンドの使用頻度などを考慮し、塗装の保護を優先する際は積極的に活用しましょう。
ARIA AGB-S ギタースタンドカバー まとめ
・ラッカー塗装 (ニトロセルロースラッカー) に対応したギタースタンドカバー (スタンド用ブラ)
・アーム用カバー2個1組とネックサポート用カバー2個1組のセット
・ARIA GS-2003B及び、同一サイズの立てかけタイプギタースタンド全般に対応
→PLAYTECH GS1には無理なく適合することを確認
・取付け方法は袋状のカバーで緩衝材を覆いかぶせ面ファスナーで固定
・スタンドの緩衝材やストッパーのゴムが直接楽器に接触しないようして塗装を保護する
・ラッカー塗装の場合接触による化学変化は防げるが他のラッカー塗装起因のダメージを防ぐ効果は無い (薄い)
→長期間放置した場合、自重による跡の発生やそれに伴う塗装剥離などが考えられる
→あくまで保管に関しては各楽器メーカー毎に公表されているラッカー塗装の管理法に準拠する必要あり
・取付け後は塗装面接触時のべた付き感や小傷の発生を軽減しルックスの高級感もアップ
→摩擦抵抗が減るためボディが滑りやすく落下に注意が必要
・構造上ネックサポートのゴムストッパーは使用出来ない
・カバーに厚みがないため耐衝撃性や安定感の向上はあまり見込めない
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AGB-S ギタースタンドカバー
AGB-H ギターハンガーカバー
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