【湿度対策】ARIA HAS-30 レビュー!ギターケース用和柄湿度調整シートを湿度84%で効果検証!!【旧HAS-28】
👆 和柄着物生地使用 ARIA HAS-28 / HA-30 ギターケース用湿度調整シートレビュー!
目次
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ARIA HAS-30 (旧HAS-28) ちりめん和柄が映えるギターケース用湿度調整シート!
心せわしい年の暮れ、ギタいじ読者の皆様はお変わりありませんか。先日管理人はサボる口実を求めて、最寄りのショッピングモールで開催されていた着物展を覗いてきました。
会場では艶やかな桜柄の着物、
トレンドを意識したモダンなデザインな着物、
そしてタコ柄の謎着物などがズラリとならんでいます。
※ネタではなくマジでタコ柄の着物が実在した
和柄のエナジーを存分に網膜に染み込ませた管理人は、
かつてないほど脳汁の生産量が絶好調です。
師走の忙しさでくすぶっていたギター魂もメラメラと再燃焼し、いつものようにロクでもない野望を抱きます。
嗚呼……
着物成分、是が非でもギターにぶち込みてぇ……
ギタいじではこれまで、ギターストラップを中心に和柄グッズを定期的に取り上げてきました。
しかし管理人の脳は最早普通の和柄では満足は出来ず、着物そのものを求めているのです。
とりあえずダメ元で着物成分を含有するギターグッズを探してみたところ、
奇跡的に『ARIA HAS-30 (HAS-28) -Humidity Adjust Sheet- 湿度調整シート』がヒットします。
ARIA HAS-30 (旧HAS-28) はギターケース内を最適な湿度にキープ!
ARIA HAS-30 (旧HAS-28) は高性能吸水高分子(ポリマー)※1を採用した、ギターケース用湿度調整シートです。水分を吸収するシリカゲルとは異なり、高性能吸水高分子シートは『吸放湿性』を有します。
※1.高吸水性高分子という表記が一般的だと思われるが、記事内では荒井貿易公式サイトの表記に準拠
ケース内の湿度が高い時は湿気を吸収し、ケース内が乾燥している時は湿気を放出するように働くのです。標準サイズのギターケースに最適化されているHAS-28は、ケース内の湿度を40%~60%にキープしてくれます。
和柄のバリエーションについて
ARIA HAS-30 (旧HAS-28) は吸放湿性のみならず、シートの外装に和装用着物素材ちりめんを使用したデザインが秀逸です。バリエーションは無地の『ブラック』の他に、和装用着物素材ちりめん使用した『和柄』を選択出来ます。
ただし和柄は着物の製作元より素材提供を受けている関係上、販売時期により様々な種類の生地が混在です。宣材写真等では5種類+αの和柄がピックアップされていますが、通販利用の際は柄を指定することが出来ません。
ブラック(無地)または和柄(ランダム)の二択故に、和柄選択時は運任せになることを理解した上で購入を検討しましょう。
型番の変更について
これまで本品はカラーによる識別がなく、全てHAS-28という型番で発売されてきました。現在は価格改定に伴いブラックがHAS-28 無地 -Humidity Adjust Sheet-、和柄タイプがHAS-30 和柄 -Humidity Adjust Sheet– へと変更されています。型番変更前に生産された在庫分についてはHAS-28として継続販売されていることもあり、市場ではHAS-28とHAS-30の型番が混在です。本記事は型番変更前に和柄タイプを購入しているため、記事内では HAS-30 (旧HAS-28) と表記することにしました。
今回はケース内湿度調整の性能検証も交えて詳しくレビューするよ!
外観:ARIA HAS-30 (旧HAS-28) ギターケース用和柄湿度調整シート
ARIA HAS-30 (旧HAS-28) のパッケージはビニール製で、店頭ではハンガー什器等に陳列されています。パッケージ裏には商品説明や湿度調整に関する実験データ、使い方や使用上の注意等が掲載です。
管理人が購入した個体は淡い水色や緑色の背景に桜の花が描かれた、色鮮やかな和柄となっております。濃淡の異なる花弁の色や時折混ざる白い花弁が美しく、見ているだけでも心が躍る華やかなデザインですね。
『ARIA JAPAN』のロゴも金文字の刺繍となっており、ちりめんの柔らかな肌触りと相まって高級感を醸し出しています。宣材写真の中では最も欲しかった柄につき、
管理人の脳汁ボルテージも瞬く間にK点超えです。
何よりも生地の発色の良さや柔らかな肌触りは、実際に着物に使用されている素材ならではだと感じます。
仕様:ARIA HAS-28 ギターケース用和柄湿度調整シート
HAS-30 (旧HAS-28) の寸法は200×100(mm)で、厚さは淵側の計測で最大2mmと非常に薄手です。パッケージの右上にはギター用と明記されていますが、正確には『ギター用ハードケース向け』となります。
ですが気密性に優れたセミハードケースや、防水加工が施されたギグバッグにも使用可能です。使用法はHAS-30 (旧HAS-28) がギター本体と接触しないように、ケース内の余白に収めるだけとなります。
使用不可なケース
HAS-30 (旧HAS-28) は通気性の良いソフトケースや段ボールでの保管用には向かず、エレキベース用ケースにも使用出来ません。ベース用は総じて体積超過となるため、適切な吸放湿性が発揮出来なくなります。
逆にウクレレ用ケースなどでは体積の小ささ故に効きが強く、湿度を40%~60%以内にキープ出来なくなるため不適切です。あくまでギターケース専用と割り切り、用途以外の目的には使用しないように心がけましょう。
性能
肝心の吸放湿性についてですが、試験結果のグラフが公式サイトに掲載されています。使用されているグラフのデザインや比較対象項目をみると、おそらく三洋化成工業による検証データと推察です。
データでは最大湿度75%の室内環境にて、設置後約3時間後にはケース内の湿度が約60%まで低下しています。更に6時間後にはケース内湿度が55%に到達し、以後は55%をキープし続ける模様です。
他ブランドの湿度対策グッズでは試験結果が掲載されていないものが大半で、視覚的に性能を確認出来るデータは好印象!
誤解しやすい要素としてHAS-30 (旧HAS-28) は湿度調整以外の機能は記載が無く、防臭や抗菌効果は無いと思われるので注意!
使用期間
使用期間については特に明記がないものの、吸放湿性が落ちたシートは交換が必要となります。可能であればケース内に湿度計を併設し、湿度が60%を上回るor40%を下回るようになったら交換を推奨です。
この手の商品は総じて季節や温度、屋外へ持ち出す頻度など、使用環境と条件で効果期間に差が生まれます。同サイズの類似品でも効果期間が半年~2年と差があるので、1年前後を目途に交換を視野に入れた方が良さそうです。
先のデータと同じく三洋化成工業製ポリマーが使用されている同等製品の中には、開封後最長2年持つモデルもあるよ
使用素材の製造元は公表出来ない事情があるとしても、使用期間は大事な情報なのできちんと公表して欲しいかな……
とりあえず1年とすると決してコスパは良く無いので、外観と性能面にどの位の価値を見出せるかが購入の決め手になりそうだね!
乾燥シーズンに使用する際
HAS-30 (旧HAS-28) を長期間乾燥している時期に開封する際は、ケースに収める前にシートへ湿気を与えてから設置します。開封前の状態ではシート自体が乾燥しており、湿気を放出することが出来ないためです。特に空気の乾燥している秋に使い始める場合は、蒸気等を活用してシートを加湿しましょう。
直接水をかけたり霧吹きで濡らす行為は厳禁だよ!
検証【室温20℃湿度84%】:ARIA HAS-30 (旧HAS-28) ギターケース用和柄湿度調整シート
ここからは公開されているデータの環境を再現して、HAS-30 (旧HAS-28) の性能面を検証していきます。
データでは湿度75%の室内環境における湿度変化が公開されていますが、どうせならもう少し先の次元を見てみたいのも事実です。今回は室温20℃前後、湿度84%の部屋を用意出来たため、この室内環境にてHAS-30 (旧HAS-28) を使用したギターケース内の湿度を計測します。
使用機材と検証方法
ギターケースはAria Pro IIのRS・TS用角型ハードケースCE-120MCを使用し、収納するギターは同Aria Pro IIのTS-400BGです。
ハードケースのおおよそのサイズは1030×345×98(mm)で、ギターの重量は検証前の段階で3,726gとなっております。ネックはレギュラーチューニングで微順反り、指板もベストコンディションとすぐにでも実戦で使える完全調整済みの状態です。
事前準備としてケース内の湿度を揃えるため、ギター無しのケースを開封した状態で室温20℃と湿度84%の室内に24時間放置します。室内とケース内の湿度が一致した後にギターと HAS-30 (旧HAS-28) を収納して密封し、1時間毎にケースを開封して湿度の変化を確認です。
管理人も年末のテンションで頭がどうかしていたのでしょうか、リアルに24時間徹夜で24回ケースを開封して確認しています。そして24時間後の湿度とギターコンディションの変化も確認することで、HAS-30 (旧HAS-28) の吸放湿性を正しく判断出来るハズです。
注意事項
ちなみに湿度84%を人工的に構築した環境下は、ギターのみならず楽器&精密機器全般に非常によろしくありません。あくまで検証用に万全を期して準備した環境につき、家庭用加湿器やエアコン等で同等の条件を再現するのはお控え願います。
検証スタート
まずは検証スタートの段階で室温は22.5℃、湿度は84%となっていました。
1時間経過
HAS-30 (旧HAS-28) を使用してから1時間経過するとケース内温度は19.9℃、湿度は61%まで低下です。ケース内は室内と異なり直接室温を維持する空気と触れることが出来ないため、どうしても室温より温度が低下しやすくなります。
2時間経過
2時間が経過するとケース内温度は20.5℃に、湿度はパッケージに掲載されたデータの55%まで低下です。データの情報よりも4時間早く60%以下に到達していますが、この辺はどうしても計測環境や使用ケースの仕様により変化します。
3時間経過
3時間経過後はケース内温度が24回の確認の中で最も高い21.5℃を示したものの、湿度は2時間前とほぼ同等の56%です。4時間後以降の計測は温度の微妙な差こそあったものの、湿度に大きな変化はなく54~56%の範囲内を維持し続けました。
24時間検証結果
よって管理人が用意したギターケースと環境では、ケース内湿度55%を維持し続けることが出来ると考えられます。24時間後もギターの重量は3,726gと変化がなく、勿論ネックの反りや塗装面の異常も無しです。本検証では湿度84%というギターにとって劣悪な条件につき、常識の範囲内の湿度であればより良好な結果が得られることでしょう。
ARIA HAS-30 (旧HAS-28) ギターケース用和柄湿度調整シート まとめ
・高性能吸水高分子 (ポリマー) を採用したギターケース用湿度調整シート
・外装にデザイン性の高い和装用着物素材ちりめんを使用
・バリエーションはブラック(無地)と和柄(複数種ランダム)から選択可能
・和柄は複数種存在するが通販利用時は柄の指定不可
・基本的にハードケース専用だが気密性に優れたセミハードケースや防水加工ギグバッグにも使用可能
・ギターケースに最適化されているため他の楽器用ケース(ベース、ウクレレ等)には使用不可
・吸放湿性によりギターケース内の湿度を40~60%にキープ
→公表データでは湿度75%の室内環境にて使用開始6時間後にケース内湿度55%をキープ
→→ギタいじの検証でも室温20℃湿度84%の室内環境にて使用開始2時間後にケース内湿度55%をキープ
・使用期間についての公表情報がなく吸放湿性の低下に伴い交換が必要になると推測
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HAS-28 (黒地&型番変更前和柄混在)
HAS-30 (和柄)
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