Wilkinson WVP-SB レビュー!2点支持スチールブロックトレモロ生活を満喫!
👆 Wilkinson WVP-SB 10,8mm 2点 レモロブリッジ ユニット
スチールブロック搭載の2点支持トレモロが欲しい!
アーミングを多用するギタリストにとって、2点支持トレモロは最高の相棒です。通常の6点支持トレモロよりアーミングがしやすく、操作性が良好となっています。可動部の抵抗が減るため、激しい演奏でもチューニングが安定しやすい傾向なのです。スプリングの性能も最大限引き出せるので、何かとアーム特化な仕様となっています。
難点を挙げるとすれば、交換可能なトレモロがメーカー毎に限られる点ですね。支持間隔が53mmと短いものもあれば、60mm超と広めに設計されている場合もあります。スタンダードなモデルでは56mmが中心ですが、それでも選択肢は多くないのです。トレモロブロックが特殊な場合もあり、スチールブロック化改造も難しかったりします。
2点支持ブリッジは価格帯が割高で、何かと6点支持以上に手を加える敷居が高いのです。もう少しお安く、気楽に交換出来る2点支持トレモロを熱望している方も多い事でしょう。
そこで今回はWilkinsonより、ハイコストパフォーマンスを誇るWVP-SBをご紹介いたします。
Wilkinson WVP-SB は洗練されたフォルムが◎
Wilkinsonの保守パーツは、まだ国内でも取り扱い店をそれほど見かけません。eBayでもバルク品を購入出来る場合がありますが、手続きが少し煩雑です。大半の方はAmazonにて、Musiclily経由でパーツを入手していると思われます。
管理人も毎度ながら、Wilkinson WVP-SBはMusiclilyにて購入しました。そのためパッケージはMusiclilyのものとなっており、ラベル等はありません。付属品は本体以外に、トレモロ機構にまつわる部品一式全てが揃い踏みです。
ネジ類やスプリング等は標準的品質で、安心して使用出来る物となっています。
アームは下位モデルのm seriesと異なり、フルメタル仕様のキャップ無しタイプです。
本体はデラックストレモロタイプのフォルムに、ブロックサドルを搭載しています。外観のデザインがナイスで、ロゴ刻印を含め全体的にかなり洗練されている印象です。サドルはm seriesと同様に、艶を抑えたサテン仕上げとなっております。
手の腹で触れた際にサラサラした表面が心地良く、使用感はかなり上々です。メッキの仕上がりも丁寧で、全ての面でm seriesと差別化が図られています。
どんな取り付けピッチもウェルカムな Wilkinson WVP-SB !
本ブリッジの最大の特徴は、ほぼ全ての取り付けピッチに対応している点です。1弦側の可動部がフリータイプで、あえて窪みの無い形状が成されています。そのため支持間隔を固定せず、幅広いブリッジの代替品として使用可能なのです。
公表ピッチは53~62mmとなっており、多くの国内流通ギターへ無改造で搭載出来ます。フロイド系を除き、実質的にほとんどの2点支持ブリッジの代替品となる事でしょう。ジャパンヴィンテージなど、中途半端なピッチの機種にも対応出来るのが嬉しいですね。
締まった低音と濃密サスティーンを奏でるスチールブロック
トレモロブロックには13mm超のフルサイズを搭載で、材質はスチールとなっています。堅牢な構造のブロックは耐久性が高く、手に持った際のズッシリした重量感も抜群です。何よりもスチールブロックが生み出す、締まった低音の響きが感涙物と言えるでしょう。
サスティーンも体感的に長く、ミッドレンジの音の粒立ちの良さもしっかりしています。総じて音像がハッキリしており、存在感溢れるサウンドメイクを後押しです。元が亜鉛ブロックのブリッジならば、交換して良かったと強く実感出来ると思います。
Wilkinson WVP-SB の個性際立つアーミング性能
オリジナリティという面では、ブリッジプレートの形状に注目しましょう。プレート先端部が通常の2点支持トレモロと異なり、左右非対称なのです。6弦側から1弦側にかけて、プレート面積が半分ほどカットされています。
この設計こそが、アーミング性能に大きな恩恵をもたらしていると言えるでしょう。実際にアームを使用すると分かりますが、体感的にはほぼ『1点支持』なのです。2点で持ち上げるというよりは、6弦側に引き上げられる操作感に近いと思います。
とにかくアームを握った際に、1弦側のアクションが非常に軽やかなのです。先端部のプレートを半分カットする事で、抵抗を極力抑えている事が分かりますね。アップダウンを繰り返すヴィブラートは、永遠に揺らしていたくなる事請け合いです。縦横無尽に唸る音色を轟かせる、無重力なアーミングを実現しています。
軽い気持ちで試してOK!
2点支持ブリッジの交換に迷ったら、まずは初手で本ブリッジを試すのがお勧めです。
前述の通り支持間隔を選ばず、アーミング性能とサウンド両面の向上が見込めます。価格帯もフルセットトレモロとしては、かなりお手ごろなラインを狙い撃ちです。
低コストで大きな成果が期待出来るので、機会があればぜひ一度お試し下さい!
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