80年代YAMAHA風ロック式トレモロ って何だよ…… [変な部品レビュー第8回]

2021年10月14日ギター,パーツ,ブリッジ,YAMAHA,変な部品レビュー,Rockin’Magic II

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👆 80年代YAMAHA風ロック式トレモロ

目次

前回の変な部品レビュー


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75mm支持の 80年代YAMAHA風ロック式トレモロ !

以前当ブログでは、80年代YAMAHA製ギターについて取り上げました。部品の規格が特殊故に、部品が欠品していると再生に苦労するという内容です。とりわけブリッジは基本的に代替品が皆無なので、当時物を探すしかありません。支持間隔が特殊なロック式トレモロが多く、フロイド系の搭載が難しくなっています。

Yamaha SESSION II 612P / Rockin’Magic II
👆 Rockin’Magic II

しかし世界は広いもので、近頃はYAMAHA風のブリッジも見かけるようになりました。該当商品はおそらく、Rockin’Magic IIを意識した設計です。

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決め手となったのは支持間隔で、該当モデルと同じく75mmで設計されています。見た目もRockin’Magic系統に近く、もしかすると代替品になるかもしれません。

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というよりも、支持間隔が75mmでは通常のフロイド対応ボディに搭載不可です。本品は実質的に、80年代YAMAHAのボディ専用ブリッジになると思われます。問題は支持間隔がマッチしても、ボディの特殊なザグリに適応出来るか否かです。実際に取り寄せてみたので、1985年製SESSION II 612Pを使って確認していきます。

<参考記事>

外観

管理人は本品をAmazon経由で購入したものの、現在は販売されていない様子でした。販売店自体が撤退しているらしく、購入履歴からも商品にアクセスが出来ません。色々探してみたところ、アリエクや楽天、Yahoo等では取り扱い店がある模様です。

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ 梱包

商品はビニール封筒の中に、気泡緩衝材に包まれた状態で届いています。そしてブリッジとその他の小物は、別々のチャック付きビニール袋に封入です。

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ パッケージ

破損や欠品等はなかったのですが、第一印象は正直な所かなり汚いと感じました。

メッキの仕上がりについて

金属パーツの表面は油汚れが多く、指紋などでベタベタに白濁しています。

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ 本体汚れ

スチールパーツは部分的に錆びており、袋に赤い錆が付着している始末です。価格相当の扱いといった所で、商品管理環境の悪さを想起させます。

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ 赤錆

商品を取り出してみると、メッキそのものの質もイマイチでムラだらけです。液垂れしたような形で凝固している箇所があったりと、香ばしさが漂っています。

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ メッキムラ

汚れを拭き取ってみましたが、やはりメッキの加工自体が良く無いですね。表面にポツポツと点サビが浮いており、光を当てると仕上がりの悪さが目立ちます。中古品といっても通じるレべルなので、外観はあまり期待しない方が良いでしょう。

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各パーツチェック

付属品はアーム、スタッド、ナット、スプリング、ホルダ、レンチ&スクリューです。ダブルロック式ブリッジとして、必要なパーツは一通り網羅されています。

アーム

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ アーム

アームはハウジング付きのブリッジにつき、キャップで固定するタイプです。角度はあまりきつくなく、幾分平坦な設計に思われます。

スタッド&アンカー

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ スタッド&アンカー

スタッドのネジはM6対応で、外径10mmのアンカーが付属です。Rockin’Magic IIのスタッドは特殊につき、今回は純正のスタッドを使用します。

ロックナット

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ ロックナット

ロックナットは幅42mmですが、80年代YAMAHA風のものではありません。通常のフロイド系ロックナットに近い形状なので、当時物には使用出来ないです。またスクリューが合っておらず、何故かペグ用のφ2.4mmが付属していました。

スプリング&ホルダ

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ スプリング&ホルダ

スプリングはユニクロームの安っぽい色合いに加えて、グニャグニャしています。張力が足りないように思われるため、場合によっては別途スプリングが必要です。固定用スクリューも短く、かなり深くねじ込まないと危険かもしれません。

部品の抱き合わせ感

レンチはブリッジ用とナット用の2種で、こちらもブリッジ同様に錆びています。使えない事はありませんが、指や手が汚れるので乾拭きしておきましょう。

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ブリッジに合わせて作られた部品というよりは、抱き合わせ感が強いです。安価なナットやスプリングなどを、適当に見繕ったものと推察します。良質とはいえないパーツ類につき、ブリッジ以外はおまけ品質と考えましょう。

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仕様

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ ブリッジ本体

ここではブリッジの仕様について、気になる点のみチェックです。外観はRockin’Magic系統の本品ですが、色々なブリッジの要素が混ざっています。

3機種混合?

参考:TRS-PRO

サドル形状はタケウチ製TRS-PROに近いものの、弦を固定する仕組みが特殊です。

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ サドル

弦はポールエンドを切らずに、サドルの後方から挿入するタイプとなっています。

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ 弦通し穴

この構造はFloyd Rose IIのサドルに近いですが、本品はロック機構を搭載です。サドルトップの六角穴付きネジを回す事で、弦の固定が可能となっています。

故に本品はRockin’Magic II、Floyd Rose II、TRS-PROを足して3で割った感じです。

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ 刻印

3機種の要素が混ざっているものの、主となるのはRockin’Magic IIとなっています。Floyd Rose IIやTRS-PROとは支持間隔が異なるため、代替品としては使えません。

ピッチについて

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仕様書ではピッチが10.8mmと表記されていますが、実測した所10.5mm前後でした。フロイドローズ系統とは異なり、Rockin’Magic IIと同等のピッチです。誤記ではありますが、YAMAHAへの使用の場合は特に問題は無いものと思われます。

Rockin’Magic IIと比較

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ Rockin’Magic IIと比較

取付けを行う前に、純正のRockin’Magic IIと簡単に比較です。

Rockin’Magic II 重量

重量はRockin’Magic IIが500g以上あるのに対し、本品は300g台でした。仕様書の555gというのは、全てのパーツの重量の合計でしょうか。大幅に重量が減少してしまうため、音質面の変化は避けられません。

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ 重量
555gと書いてあったのに……

サスティーンの低下や低音域の衰退など、ある程度は覚悟しておきましょう。

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ 裏面比較

比べてみるとRockin’Magic IIより背が低く、逆にサドル位置は高めとなっています。弦高が高くなる事が想定されるため、シビアな調整には対応出来なさそうな予感です。

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ 横側比較

弦を張らずにポン乗せしてみると、支持間隔に関しては100%OKでした。ただし横幅やナイフエッジの構造が異なるため、ボディにブリッジが引っ掛かります。

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ 仮組み

このままでは弦を張れないため、やむを得ずハウジングを取り外して対応です。

SESSION II 612P ハウジング取り外し

それでもザグリに収まらず、無加工ではベタ付けでしか使用出来ないと思われます。

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取付け

それではSESSION II 612Pに搭載し、無改造でどの程度使用出来るかを確認です。ベタ付けにするために、スタッドは限界まで下げた状態で取付けています。

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ スプリング

スプリングも3本では張力が足りず、別途ウィルキンソン製スプリングを準備です。ウィルキンソン製を中央に3本、左右に本品の付属品スプリングを搭載しています。スプリングホルダは限界まで締め上げ、完全にベタ付けになるように設定です。

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ 取付け

更にロッドの増し締めを行い、気持ちストレート寄りにセットしました。ここまで調整してはじめて、まともに弦を張って演奏出来る状態になります。

無改造の限界ライン

にも関わらず弦高は6弦側で1.7mm、1弦側で1.8mm程度です。1弦側はこれ以上弦高を下げる事は不可能なので、シムが必要となります。6弦側の方が低いのも使いにくいため、スタッドを上げて調整した方が良いですね。

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ 弦高

若干高めの弦高ですが、無改造で対応出来る範囲ではこの程度になると思われます。勿論ザグリを加工したり、シム調整で弦高を下げる事は可能です。とは言えそこまでの労力を要し、本品を使うメリットは無いかもしれません。

使い勝手

主観的な感想となりますが、重量減少が大きいのか低音の鳴りが弱くなります。スプリング5本でも一応アームダウンと僅かなアームアップは可能で、操作感はそれなりですね。

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ 使い勝手1

ただし精度があまり良く無く、チューニングは狂いやすく感じられました。ファインチューナー等も動きが渋いので、ネジ類の精度も標準以下だと思います。

80年代YAMAHA風ロック式トレモロ 使い勝手2
限界までベタ付け

あくまでRockin’Magic II欠品モデルを使い、なんとか音を出したい方向けです。Rockin’Magic IIの入手が難しい場合に、遊び感覚で試す程度にお考え下さい。

アームを使う予定がなく、弦高が2mm程度でもOKという場合は狙い目となります。安価な上に見た目の変化が大いので、音や使い勝手は二の次という方にもおススメです。音質や品質、使いやすさを求める場合は、無難に中古のRockin’Magic IIを探しましょう!

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