民俗クラシックギターギターパーツスタイル3 って何だよ……[変な部品レビュー第28回]

2022年2月7日2023年10月28日ギター,パーツ,Amazon,激安パーツ&商品情報,ペグボタン,変な部品レビュー

👆 (前略) 民俗クラシックギターギターパーツスタイル3

目次

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前回の変な部品レビュー！

(前略) 民俗クラシックギターギターパーツスタイル3 ？？？

世界に蔓延る変な部品第28回目は、手持ちの在庫を消化していきたいと思います。昨今の輸入遅れの影響は変な部品も同様で、現在は中々部品が入ってこない状況です。

加えて値上がり傾向が続いているため、衝動的なお買い物がしにくくなっています。

ですがこんなこともあろうかと、

管理人は予め不必要な物をまとめ買いしていました。

実態はまとめ買い値引きキャンペーン等に乗せられただけですが、結果オーライです。という訳で管理人のおうちの中で熟成されつつあった、ストックパーツを解禁します。

とりあえず手頃なパーツとして、こんな商品はいかがでしょうか。

その名も、

『ギターチューニングペグハンドルノブに民俗クラシックギターギターパーツ – スタイル3』です。

変な部品と言えど、三度ギターを主調する圧の強さには学ぶべき所が多い気がします。

洗練された素晴らしい説明文

タイトルからは商品の実像がつかめませんが、本品はペグボタンの交換品です。

スタイル3は種類の事で、この販売店では1～5のボタンが販売されています。

いずれも6個1組となっており、ネジやウォーム軸用ワッシャーも付属です。説明文も他の変な部品同様に洗練されており、素晴らしい文言が並んでいますね。

優れた技量、洗練された素晴らしい外観

引用：Amazon _ 民俗クラシックギターギターパーツ – スタイル3

まずはありったけの自己賛辞の言葉を並べて、購入希望者に先制攻撃です。

古い汚れたチューニングペグを交換して、ギターのチューニングに最適

引用：Amazon _ 民俗クラシックギターギターパーツ – スタイル3

続けてこちらもいつもの流れ通り、購入者のペグが古く汚い前提で話が進みます。それとも本パーツは外観の美しさに、相当な自信を持っているのかもしれません。

金属製、防錆コーティング、耐久性

引用：Amazon _ 民俗クラシックギターギターパーツ – スタイル3

性能面のアピールも欠かせませんが、金属製は盛り過ぎではないでしょうか。

写真写りが悪い可能性があるものの、管理人の網膜はプラスチックと判定です。果たして本品は優れて正しい金属製ペグボタンなのか、簡単に見ていきます。

購入時の価格について

管理人は本品を昨年入手しており、購入時の価格は2022年2月時点の1/2程度でした。実質的に大幅値上げとなっていますが、商品の品質が向上している訳ではありません。

輸入や輸出に関わるコスト向上に伴う値上げにつき、クオリティは据え置きです。当分の間は衝動買いを控え、Keepa等で価格推移を見守った方が無難だと思います。

外観：民俗クラシックギターギターパーツスタイル3

商品に専用パッケージは無く、ビニールパックに6個まとめて封入された状態です。付属品のネジやワッシャー類は、別の小さなビニール袋の中にまとめられています。

本体にも付属品にも欠品は無く、破損や不良品と思しき個体は見当たらない様子です。

ただし付属品の選別が適当で、仕上げの異なるネジが複数本混ざっています。ユニクロームネジが2本混ざっており、その2本は微妙に異なるネジ切りです。

おまけ要素とはいえ、統一感の無い付属品が送られてくる可能性がありますね。

今回は付属品を使用せず、交換予定のペグに使われていたネジ類をそのまま流用です。

また管理人の網膜がジャッジした通り、材質はプラスチック100％となっています。金属製、防錆コーティング、耐久性はいずれも該当しないため、注意が必要です。

細部の仕上がり

本品は遠目に見る分には良さげに見えるますが、近くで見ると粗が目立ちます。人様のペグを『古い汚れた』と言っていた割には、

古く汚れた質感が否めません。

どうにも研磨工程が省略されている印象で、全体的に表面がくすんでいました。ピカピカした光沢は全く無く、埃っぽくすすけたオールド樹脂感が全開です。

余裕があるのであれば、仕上げ用コンパウンド等で磨き直すと良いでしょう。

形状の元ネタ

本品はエレキギター用ペグボタンとしては、あまり見かけない形状だと思います。一応元ネタは存在しており、GOTOH製のENペグボタンを模倣していると推察です。

ENはクラシックギター専用ボタンにつき、ロトマチックタイプでは採用されません（※ロトマチック用はEN01/EN05という同素材別形状のみ）。

タイトルの民族クラシックギターパーツは、この事を示しているような気がします。クラシックギター風ペグボタンをエレキで試せる点は、選択の幅として面白いですね。

更にENは木製ボタンなので、うっすらと木目が浮かぶ上品な逸品となっています。

本品はENのボタン形状だけでなく、木目を疑似的に溝状の表面加工で再現です。

離れて見ると光の反射具合で木目風に映るため、それなりに工夫が感じられます。

仕様：民俗クラシックギターギターパーツスタイル3

本品のサイズはボタンとしては大型につき、シングルラインヘッドには使用不可です。3+3配列のダブルサイドヘッド専用となるため、交換可能なギターが限定されます。

大きさは説明欄のサイズチャートに記載の通り、実測値も23×15(mm)程度でした。厚さは7.2～7.4mm程度で、GOTOH製よりも0.5mm前後薄い設計です。

軸受けはGOTOH製が金属製であるのに対し、本品は軸受け無しとなっています。耐久性はGOTOH製よりも低い事が想像出来るため、価格相当と割り切りましょう。

ウォームの軸を挿入する穴は円形に見えますが、内部は角丸長方形です。対応軸サイズはGOTOH製準拠で、4×3(mm)軸用だと思われます。

GROVERなどのJINHO系や、JINHOを模倣した安ペグ等には搭載が難しいです。

きちんと軸受けのサイズを確認の上で、適合可能かご判断願います。

取付け：民俗クラシックギターギターパーツスタイル3

それでは実際に、ペグ配列3+3のLPスタイルヘッドに本品を搭載です。なんちゃって高級ペグボタン再現モデルには、なんちゃって高級ヘッドが似合います。手持ちのギターの中で、

最もなんちゃって高級感が出ている安ギターを選びました。

ちなみに搭載前に仕上げ磨きを行い、開封直後よりも艶感がアップしている状態です。磨けばそれなりに綺麗になるため、ひと手間加える価値はあると思います。

これまで紹介した安ペグボタンの中では、本品が一番マトモに見えるかもしれません。表裏で模様が異なる事も無く、適合さえ出来れば十分楽しめるのではないでしょうか。

樹脂ボタンは上位モデルの定番でもあるため、外観の変化は想像以上に大きいです。不安要素としては、軸受けが金属ではないので個体により空回りする場合があります。

使用に伴い穴が広がる事もあるため、その際も空回りする可能性が否めないです。やはり安ギター向け安パーツとして、納得出来る方のみ使用した方が良いと思います！

民俗クラシックギターギターパーツスタイル3 まとめ

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次なる変な部品を試しに行こう！

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