亜鉛合金TLギター用コントロールプレート って何だよ……[変な部品レビュー第24回]

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前回の変な部品レビュー!
亜鉛合金TLギター用コントロールプレート いやな予感がする
近年TLタイプの安ギターが多いためか、安パーツ界隈でもTL向けの製品が豊富です。ピックアップやピックガードを筆頭に、コントロールパネル類も流通しています。
デザイン性を重視したものもなど、国内流通品とは毛色が異なる印象です。あまり評価は芳しくない様子ですが、外観に変化をつけられる点は大きいと思います。管理人も試しに、彫刻デザインのプレートを1枚取り寄せる事にしました。
搭載予定のギターはクロームパーツなので、シルバーのタイプをチョイスです。続いて説明欄に目を向けてみると、どこか異様に既視感のある字面が並んでいます。
1ピース亜鉛合金コントロールプレートコントロールプレート
引用:Amazon _ B Baosity ベースギター用1ピース亜鉛合金コントロールプレートコントロールプレート
なんという事でしょうか、今日も元気に亜鉛合金パーツとエンカウントです。亜鉛合金タイガーと遭遇以来、管理人は亜鉛合金と縁が深くなったような気がします。
もしかしないでも亜鉛合金一族?
ここで気になってしまうのは、部品の品質ではなく『亜鉛合金タイガー商法』です。件の商法は端的に言ってしまえば、余剰パーツの在庫処分的な売り方となっています。
若干金額を上乗せしつつ、関連性の薄い余剰在庫パーツをセットにする手法ですね。ただし金額に関してはオマケ程度か、マイナスになる点が抱き合わせとは異なります。
そして例に漏れなく、本品も他のパーツとセットでも販売されている商品でした。大半はTL系のブリッジと組み合わせとなっており、価格もお手頃となっています。

ブリッジ単品はうまい棒156本相当ですが、

プレートセット版はうまい棒187本です。

プレート単品は86~88うま相当につき、中々の値下げ幅を誇ります。ブリッジはいらないという方には、同じプレートが数枚含まれるセットも発見です。

2枚セットならば118うま相当、

3色各1枚セット (2024年在庫終了) ならば147うま相当となります。
※2022年1月9日当時のうまレート換算

亜鉛合金タイガーのようなオマケ感はありませんが、やはり値下げ幅が大きいですね。今回ブリッジは必要なかったため、3色プレートセットをチョイスしました。果たして亜鉛合金一族の実力は如何ほどのものなのか、ザックリ見ていきましょう。
追記
単品売りは販売継続ですが、上記プレート3枚セットは販売中止となりました。
外観
各プレートに専用パッケージは無く、色毎に薄手のビニールに封入されています。付属品は色に合わせた木ネジが2本で、スイッチ用の止めネジは含まれません。

カラーを変更する場合などは、別途色に合わせたスイッチ用ネジを用意して下さい。手に持った感触として、標準的なスチールプレートよりも軽い印象ですね。厚みや大きさはそれほど差がないものの、表面の触り心地も幾分柔らかく感じます。
細部の仕上がり
あくまで装飾は『彫刻風』のダイカスト製品ですが、思ったよりも見栄えは良好です。グチャっとした彫刻風ではなく、きちんと彫り物感の伝わる仕上がりとなっています。

しかしシルバーとゴールドは彫刻風ですが、ブラックのみはプリント式を採用です。それもそのはず、何故かブラックだけは材質が亜鉛合金ではなくスチールでした。1枚だけ重さと表面の質感が異なるため、ブラック目当ての方は注意しましょう。

材質は亜鉛合金よりも良い気がするものの、プリント式なので立体感がありません。装飾的な凹凸感が楽しめないので、入手後に落胆する可能性が高いと思われます。
元ネタ(?)と比較
さて本品のデザインを見た際に、何かに似ていると感じた方は正解です。本品は開発コンセプトとして、GOTOH Luxury Modeを意識しているのが分かります。
GOTOH Luxury Modeは超微細機械彫刻が施された、芸術的装飾パーツシリーズです。勿論TL用のプレートも発売されており、その豪華さには目を見張るものがあります。せっかくの機会ですので、

GOTOH製と並べて写真撮影をしてみました。

亜鉛合金は単品なら豪華な雰囲気が味わえますが、GOTOH製の仕上がりは圧巻です。細かい掘り具合をダイカストは再現出来ないため、どうしても繊細さに欠けています。何よりも『本当に彫刻を施した部品』なので、比べる以前の問題かもしれません。

ですが本品は黒い塗料が使用されているせいか、遠目に見ても識別がしやすいです。

ステージ映えという点では、本品の方が目立つ可能性も十分あると思います。金額的先入観や加工技術を度外視にして、好みで選んでも良いように感じました。
仕様

プレートのサイズや各穴の寸法に関しては、3色全てで共通の設計です。異なるのは材質のみで、ゴールドとシルバーが亜鉛ダイカストとなっています。ブラックはスチール製&プリント仕様で、マグネットトレーに吸着する事を確認です。
寸法
プレートの全長はおよそ160mmとなっており、取付け用のネジ穴間隔は148mmでした。

全長はGOTOH製と同等ですが、ネジ穴の間隔は極僅かに狭い設計となっています。

GOTOH製は148.5mmで設計されているため、ネジ穴半分程度ズレる点に注意です。
ちなみにスイッチ配置が人気のGoldoは、全長160mm/取付け150mmで設計されています。
安ギターとの互換性

本品の160mm/148mm設計は安ギターに多く、PlaytechのTL250/TL280と互換性有りです。

ネジ穴を開け直す必要が無いので、ポン乗せでそのまま交換する事が出来ます。

ボディを加工せずにプレートを交換したい場合は、良い選択肢になる事でしょう。
取付け
それではPlaytech TL280を使用し、コントロールプレートを交換してみました。

前述の通りボディへの加工は一切必要無く、電装系の配置もほぼ100%一致です。

シルバーと黒のコントラストが、思っていたよりも重厚な雰囲気を醸し出していますね。実際には元のスチールプレートよりも軽量なのですが、見た目はとても重そうです。

悪目立ちする感じでもないため、好みさえ合えばドレスアップ効果が期待出来ます。ポットやスイッチの間隔は据え置きなので、使い勝手の向上は一切無しです。

一応材質が変化する点を考慮すると、アースの特性も変化する可能性が若干あります。厳密に調べた訳ではありませんが、体感的な変化はほとんど感じられませんでした。

安ギターの外観を安価に、なおかつ加工の労力無く変える事が出来るのは魅力的です。

第一印象を変えて気分転換を図りたい時など、効果的に使えるパーツだと思います!
亜鉛合金TLギター用コントロールプレート まとめ

・単品販売よりもセット販売で安価に購入可能
・ゴールド、シルバーは亜鉛合金製だがブラックはスチール製
・亜鉛合金製の2色はスチール製より重量が軽い
・サイズ、取付けピッチともに安ギターに採用されやすい設計
・現行品のPLAYTECH TL250/TL280に無加工でポン乗せ可能
・安ギター向けの着せ替え系変なパーツ
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🏃💨 亜鉛合金TLギター用コントロールプレート で安ギターを亜鉛に染める🎸

※3枚セットは販売中止
Playtech TL280
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