[レビュー] LACE Alumitone Deathbucker で変幻自在サウンドメイク![ギターピックアップ]


👆 LACE Alumitone Deathbucker Gold
LACEのピックアップはみんなの憧れの的
LACEのピックアップといえば、Lace Sensorが真っ先に思い浮かぶと思います。シングルコイルでありながら出力が高く、ローノイズなクリアサウンドが魅力です。芳醇なサスティーンも備え、ストラト用PUの代名詞として高い評価を博しています。種類も非常に豊富で、シングルからハムバッカーまで多彩なモデルを完備です。

👆 LACE ( レース ) / Lace Sensor Gold 3 Pack White cover
不思議なフォルムと構造のAlumitone
ところがLACEのピックアップの中で、異質な存在感を醸し出すシリーズがあります。

👆 LACE ( レース ) / Alumitone Single-Coil Black Anodized
無機質でメタリックな外観に、コイルもポールピースも存在しない特殊構造……。初見ではピックアップかどうかの判断すら惑わせる、Alumitoneシリーズです。不気味さすら漂うフォルムは、外観だけで人を選ばせるインパクトがありますね。
Alumitoneシリーズは超ローノイズ
その名の通り本体はアルミフレームで、内部はマグネットとトランスを搭載です。従来のPUは弦振動による電圧出力でしたが、Alumitoneは電流出力を採用しています。S/N比は電圧出力回路PUの5倍相当となり、かつてない程のローノイズ化を実現です。

パッシブ回路なので電池は必要無く、サスティーンも極めて良好となっています。本体もかなり軽量ですが、ほぼアルミのみの構造なのでタフな環境にも順応です。あらゆる面で従来のPUを覆す、実に画期的な設計が随所から溢れ出ています。
LACE Alumitone Deathbucker はシリーズ最強出力!
Alumitoneシリーズの中でも、Deathbuckerは高出力モデルとして開発されました。

👆 LACE ( レース ) / Alumitone Deathbucker
見た目の印象通りに、多くの人が本PUを前にヘビーメタルを連想するハズです。ところが過去に例の無い設計につき、見た目からは音が想像できないと思います。果たしてDeathbuckeはデス全振りなモデルなのか、じっくり見ていきましょう。
Alumitone Deathbucker の外箱
発売から10年近く経過しますが、ネット上ではあまり評判を見聞きしないです。ただでさえマイナーなモデルですが、見た目で敬遠している層が多いのかもしれません。現行のAlumitone Deathbuckerは、LACE共通の白い外箱に封入されています。

付属品は取り付け用のスクリューに加え、オリジナルのステッカーも同梱です。
かつては外箱の中に『手切り』のメモが同梱
1つ前のモデルになると、写真のような派手な外装の箱が使用されていました。

こちらのタイプはテクニカルメモ付きなのですが、メモ自体にも少し特徴があります。なんとこのメモ、フリーハンドのハサミでカッティングされているのです。(紙の4辺の長さがバラバラで、おまけに全ての角が直角になっていない)メモ自体もコピー紙を両面印刷したもので、いかにもUSAな香りが漂います。

一流PUメーカーにあるまじき、ハサミで切ったコピー紙のテクニカルノート……。管理人的には手作業感が伝わってくるため、逆に好印象すら抱いてしまいました。今となっては入手不可能なので、ちょっぴり希少な代物かもしれませんね。
ちなみにメモの内容は、PUをマウントする際の弦と本体の距離についてです。通常よりも弦にベタ付けする必要があるため、予め留意して取り付けを行いましょう。
デス子のメタルな外観の先入観にご用心!
さてDeathbuckerのサウンドですが、予想した音と全く違う音が飛び出してきました。帯域はまんべんなくフラットで、それが重低音から超高音域まで続いています。通常のピックアップは、超高音域の成分がサスティーンの煌めきに直結です。ところがDeathbuckerは少し異なり、そういった音域まで『形』があるように感じます。

隠し味的な超高音域ではなく、音として耳で確認出来るような音像が形成されるのです。故にサウンド傾向は機械的で、デジタルレコーディングの音色に近いかもしれません。ホットなリッチトーンとは真逆の、ムラとクセが『無さすぎる』音を奏でます。
ある意味オールラウンドな音と言えるため、メタル以外にも柔軟に対応出来るハズです。Deathbuckerはこの見た目でありながら、超無個性な音が個性として際立っています。
接続デバイスの音に『染まる』扱いやすさ
サウンドメイクに移ると、Deathbuckerの無個性さが真価を発揮です。本モデルには特徴的な音はありませんが、代わりに接続する機材の音を反映します。その反映度が凄まじく、接続した機材の特徴が全面的に押し出されるのです。
アンプのトーンやゲインには従順に反応し、イコライジングも幅広く行えます。まるでその音は、接続した機材にDeathbuckerが『染まっている』かの様ですね。こういった特性のPUはほとんど無く、本モデル最大のウリかもしれません。
ハイゲインアンプに繋げば、どこまでも深く鋭いディストーションを演出します。方やクリーンなアンプに繋ぐと、奏者の好みの帯域に特化した音色に早変わりです。アンプやエフェクターの持つキャラクターを、味付けする事なく巧みに引き出します。
ノイズも皆無に近いほど少なく、デジタルレコーディングとの相性は抜群です。アンプシミュレーターを使用する際は、イメージ通りの音が作りやすいと思います。決してヘビメタ全振りの音ではなく、使い手に染まってくれる粋な相棒になるハズです。
歪ませても潰れないロングサスティーン
極端に深く歪ませたセッティングでは、滑らかなロングサスティーンが轟きます。とにかく伸びやかなトーンが心地よく、密度の濃さを感じるドライブが秀逸です。レスポンスもかなり良好で、レガートもタッピングも難なくこなせます。アーミングやフィードバックなど、ロング・トーン中毒になること請け合いです。
イコライジングも良く反映されるため、千変万化なディストーションをクリエイトします。腰の強いラウドサウンドにドンシャリメタル、唸るような重低音も思いのままです。接続デバイスに染まる従順さが、あらゆるメタルレンジを再現してくれる事でしょう。デジタルな音色にもマッチングするため、本モデルは宅録ギタリストにも強く推せます。

本モデルのポテンシャルを、メタルの分野だけに留めるのは野暮というものです。奇抜な見た目に囚われずに、フロンティア精神で本モデルに挑戦してみてください。次回はAlumitone Deathbuckerについて、周波数特性等のデータを紹介していきます。
次回
» 【データ】LACE Alumitone Deathbucker ってどんな音?周波数特性を解析!
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