JIM DUNLOP 446 Nylon Glow Standard レビュー|光るナイロンであたたかい音を手に入れる
👆 JIM DUNLOP 446 Nylon Glow Standard レビュー!
目次
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JIM DUNLOP 446 Nylon Glow Standardとは?光るナイロン素材が生む独特の魅力
今回は JIM DUNLOP (ジムダンロップ) より、ナイロン素材を使用した446 Nylon Glow Standardをレビューします。ピックシェイプはスタンダードなティアドロップ型を採用し、ナイロン素材としては珍しく蓄光仕様です。
太陽光やブラックライトで光を蓄え、暗くなるとそのエネルギーを光に変換して淡く発光します。ゲージは0.53mm、0.67mm、0.80mm、0.94mm、1.07mm、1.14mmと豊富で、厚みの違いによる音質の弾き比べにも最適です。

本記事ではJIM DUNLOP 446 Nylon Glow Standardの中で最も厚い1.14mmをチョイス!

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外観
JIM DUNLOP 446 Nylon Glow Standardは明るい環境下では白半透明で、両面に凹凸による滑り止め加工が施されています。滑り止め加工部の表面はエンボス加工でブランドロゴが、裏面もエンボス加工で素材名とゲージがミリ単位で表記されているのが特徴です。


白半透明の素材にエンボス加工を施しているため、文字は光の角度によって見え方が異なります。光の角度を変えると数字が浮かび上がって見えるのですが、正面からだと少し分かりにくい印象です。
デザイン
ティアドロップ型としてはFENDER 351 Shapeに近く、淵はかなりシャープでペーパーナイフを思わせる形状になっています。射出成型によるパーティングラインが確認できるものの、使って削れていくうちに自然な仕上がりに変化していくことを確認です。

ナイロンはアミド結合の親水性により吸水性があり、指に吸い付くような独特のフィット感が楽しめます。逆に多湿環境に晒されると膨張する可能性があるので、加湿器のそばや水回りに放置しないように保管環境を意識しておきましょう。
発光確認
JIM DUNLOP 446 Nylon Glow Standardの残光時間は、他社製蓄光ピックと比較するとやや短く発色も淡めです。ブラックライト Lepro HD51 (UVピーク波長は395nm) を使って1分間照らしても、緑色に輝いているのは数秒程度しかありません。

その後も数分間は仄かに発光し続けますが、ステージなどで常に発光させるにはブラックライトで照射しましょう。ライブハウス等利用時はブラックライトの照明オプションを活用することで、ステージ演出に華を添えることができます。
仕様
ナイロンは柔軟性が高いだけでなく耐摩耗性に優れており、削れにくく長持ちする素材です。指に吸い付くようなフィット感と滑り止め加工が相まって、JIM DUNLOP 446 Nylon Glow Standardは握りやすいピックだと言えます。

素材は柔らかいのに淵が鋭く加工されているのも面白く、弦のあたりの弱さや出力の低さを補う役割があるようです。ピックの淵を至近距離で観察してみると、大胆なナイフエッジ状に整えられていることが分かります。
サイズ
実測寸法は横幅が約25.66mm、縦幅が約30.20mm、厚さは公表値通り1.14mmジャストです。


ただしエンボス加工や滑り止め加工が施されている箇所は、1.44mm程度の厚さで設計されています。ピックを握る部分に厚みをもたせているため、フラットな1.14mmのピックよりも握りやすいです。


FENDER 351 Shapeよりも僅かに大きい程度のサイズ感につき、351 Shapeユーザーは違和感なく演奏できることでしょう。
耐久性

ナイロンピックはセルロイドピックよりも長持ちするので、ピックのロングライフ化が狙えます。柔軟性により演奏中に淵が欠けてしまうことも少なく、ゲージ1.07mm以上は太い弦でフルピッキングするプレーヤーにも最適です。
ピック材プロファイル

弾性:弦のしなりやすさや復元力に影響、弾性係数も含めた総合評価
弦離れ:アタック後にピックが弦から離れる速度、滑らかさも含めた総合評価
あたり:アタック時の引っかかりの強さ、高いほどダイナミクスを制御しやすい
硬さ:ピック材そのものの硬度、高いほど硬いが評価5は弦に与えるダメージが非常に大きい
削れにくさ:演奏時におけるピックの削れにくさ、高いほど耐摩耗性に秀でる
握りやすさ:ピックのグリップ力、高いほど滑りにくく軽い力で握りやすい
出力:最終的なアウトプットへ与える影響力、高いほど音量が大きくなる
保存性:保管時におけるピックの反りにくさ、高いほど温度や湿度、経年による影響を受けにくい

ナイロンは柔軟性が高い素材なのでアタック時にピック先端が『沈むように』変化するのが特徴!

指の腹で弾いたときのような柔らかいニュアンスで低~中音にアドバンテージが得られるよ!

形状安定性は高いけれども先述の通り多湿環境では形状安定性が1~2相当に低下!
サウンド
ナイロンは低~中音の立ち上がりが良好であたたかい音色が味わえますが、出力が低く落ち着いたイメージを持つ方が多いと思われます。例えばナイロンとセルロイドを同一のゲージで弾き比べた場合、出力や基音の力感はセルロイドが上手です。

ただしナイロンのゲージを1ランク上げてみると、出力や基音の力感の差がうまく埋まります。そのためナイロンピックを選ぶ際は、普段愛用しているピックよりも厚いモデルを選ぶことを推奨です。
参考までにJIM DUNLOP 446 Nylon Glow Standard 1.14mmを使って演奏した際の、倍音特性と周波数特性を調べておきました。音質の違いが分かりやすいように、比較対象として FENDER 351 Shape White Heavy (クラシックセルロイド/約1.00mm) のデータも併せて掲載しています。

1.14mmのナイロンピックと1.00mmのセルロイドピック、素材の差と厚みの差によってどの程度音質に変化が生まれるのかをみていきましょう。計測に使用した機材の詳しい情報については、本項の最後にまとめてご紹介です。

音質計測用ギターは Guild SURFLINER (ピックアップはブリッジ単独) を使用するよ!
倍音特性 (A2/110.00Hz)

倍音は周波数が分かりやすいように、5弦開放弦 (A2/110.00Hz) のスペクトラムを採用です。
a.FENDER 351 Shape White Heavy

b.JIM DUNLOP 446 Nylon Glow Standard 1.14mm

JIM DUNLOP 446 Nylon Glow StandardはFENDER 351 Shapeよりも若干基音の出力が低いものの、低次倍音の出力が高く偶数次倍音が優位となる傾向が見受けられます。抑え気味の基音の出力が指弾きのようなソフトなタッチを生み、豊かな偶数次倍音があたたかく心地よい響きを創出です。
倍音特性波形の周波数目安
左端側の太長い山(中央赤色線)が基音110Hz
偶数次倍音:第2倍音(220Hz)、第4倍音(440Hz)、第6倍音(660Hz)……
→ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も
奇数次倍音:第3倍音(330Hz)、第5倍音(550Hz)、第7倍音(770Hz)……
→金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き
非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
周波数特性

周波数特性はDI直で同一フレーズを繰り返し、平均的なスペクトラムを算出しました。
1.FENDER 351 Shape White Heavy

2.JIM DUNLOP 446 Nylon Glow Standard 1.14mm

両モデルに出力差はほとんど見受けられず、JIM DUNLOP 446 Nylon Glow Standardは100~800Hzにかけて幾分高い値を計測しています。低~中音に得られるアドバンテージを象徴しており、ワウンド弦を多用するソロやブリッジミュートと好相性です。
周波数特性波形の周波数目安(左から順に)
赤枠線:100Hz,200Hz
橙枠線:400Hz,800Hz
桃枠線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
計測に使用した機材
比較対象ピック:FENDER / 351 Shape White Heavy
ギター:Guild / SURFLINER
ピックアップ:Guild / LB-1 Little Bucker ※純正ブリッジPU
使用弦:D'Addario / EXL110 (.010-.046)
シールド:ARIA / JG-10X (10ft/3m, S/S)
マイクケーブル:Amazonベーシック / CLMIC1-M-F-10FT-5P
使用した機材のレビューはコチラ!
まとめ
豊富なゲージを選べるスタンダードなティアドロップ型ピックに、ナイロン素材としては珍しい蓄光仕様を採用しています。指弾きのような柔らかいニュアンスが味わい深く、あたたかな低~中音がナチュラルで心地よいサウンドメイクをアシストです。

素材特有のフィット感の高さと滑り止め加工により演奏中もピックがブレにくく、握りやすさも大きな魅力となります。保管環境に注意が必要であるものの、ピックにしなやかな柔軟性とあたたかい響きを求める方に最適なギターピックです!
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