【ピック探しの旅】SCHECTER ルミナスピックレビュー：暗闇で光る×高音質サウンドで脳汁ドバァ！
目次
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SCHECTER ルミナスピック レビュー序章
……2025年を生きる地球の皆様方、いかがお過ごしでしょうか
お初にお目にかかります、当ブログ第5代目管理人ギターいじリスト5世でございます
ブログ開設から50年余りが経過した頃、世界の『旅事情』も大きく変わっていきました。
そう、民間宇宙飛行の技術が確立し、
個人で宇宙を旅するロケットや飛行物体を所有出来るようになったのです。
そしてこちらが本邦初公開、ギターいじリスト5世が所有するハイエンド宇宙船でございます。
今宵は2025年を生きる当ブログの読者様のご先祖様達に、深淵を照らす星の輝きに満ちた世界をご覧にいれましょう
いざゆかん、2075年宇宙の星 (ピック) 探しの旅へ！
ギタいじ5世「テイク・オフ！！」
ここは21世紀後半の宇宙
さて、今日はどのような輝きの星 (ピック) と出会えるのでしょうか、お恥ずかしながら気分が高揚してまいりました
ﾋﾟｰｶﾞｶﾞｶﾞ……二時ﾉ方向ﾆ強ｲ輝ｷﾉ星ﾉ群ﾚｦ感知ｼﾏｼﾀ
なんか君、2025年よりも技術水準が劣化していないか？
……って、はうあ！？
燦然と輝く SCHECTER 流星群 を見つけたぞ！
良い星っぷりだな！！
な、なんだこれは！？急に真っ暗になったぞ！！
ﾋﾟｰｶﾞｶﾞｶﾞ……更ﾆ輝ｷﾉ強ｲ星ｦ感知ｼﾏｼﾀ……ｶﾞｶﾞｶﾞ……可及的速ﾔｶﾆ散財ｼﾃ下ｻｲ……
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！
観光地とは全く関係ない蓄光スケルトンキーホルダーみたいな輝きの星だあああああああ！！！！（1週間ぶり4回目の登場）
SCHECTER ルミナスギターピック 暗闇で光る蓄光素材で脳汁が止まらない！
今回は SCHECTER ( シェクター ) より、暗闇で光るルミナスギターピックをレビューです。蓄光素材を使用したルミナスC10LUシリーズは、3つのシェイプから選べる5種類がラインナップされています。
トライアングル型が0.75mmと1.0mmの2種、ティアドロップ型が0.75mmと1.0mmの2種、ジャズ型が1.0mmの1種類です。いずれも太陽光などが放つ光エネルギーを蓄えると、暗闇で鮮やかな緑色に発光します。
滑りにくいラバータイプも完備！
更にピックの表面に滑り止め加工を施した、ルミナス (ラバー) C10LRシリーズも選択可能です。ルミナス (ラバー) にはジャズ型が用意されておらず、トライアングル型とティアドロップ型が各0.75mmと1.0mmの4種となります。
ピック表面のグリップ力が高くが滑りにくい構造につき、手汗をかきやすい方や力強いピッキングを求める方にはピッタリです。勿論ルミナス同様にルミナス (ラバー) も暗闇で光る蓄光仕様なので、プレーヤーの好みに合わせて選択することが出来ます。
本記事ではカタログで『① SPD-MC10LU』として紹介されているトライアングル型の0.75mmをチョイス！
ルミナスシリーズは蓄光仕様以上にナイスな設計が盛り込まれたピックなので要チェック！
外観
ルミナスに限らずSCHECTERのピックはばら売りとなるため、専用パッケージ等は用意されておりません。人工照明下や自然光下のカラーはオレンジ色に近く、MEDIUM相当の厚みに反して透過性が高いです。
指先で摘まんだ状態で光に透かしてみると、裏面側の指がほのかに透けて見えます。裏返した状態でもブランドロゴも透けて見えるなど、透けリティの高さからどことなく近未来感のある雰囲気ですね。
デザイン
ルミナスシリーズは販売期間がそれなりに長い商品につき、生産時期によってブランドロゴや厚さの表記が異なります。かつては厚さを数字ではなくMEDIUMやHEAVYと表記していたり、シンプルにMやHと表記されていた時代もありました。
現行モデルはSCHECTER GUITAR RESEARCHのロゴの下に、ミリ換算の厚さが実数で表記されている模様です。ロゴと厚さの表記は蓄光仕様ではないため、暗闇では文字を除いた本体部分が発光します。
実際に暗闇で光らせてみると、ネオンカラーのような鮮烈な緑色に変化することを確認です。ロゴ部分が光らないおかげで逆に視認性が良く、その妖艶な輝きを見つめているだけでも脳汁が溢れる高揚感が得られます。
やはり暗闇で光るピックは最＆高だね……（小一時間眺めている）
仕様
ピック材は旧ロゴデザインの時代にセルロイドと表記がありましたが、現行モデルは特に表記がありません。触感はナイロンのようにツルツルしており、適度にしなる柔軟性とエッジの鋭さが印象的です。
シェイプとしてはFender 346 Shapeに近いものの、極僅かに大き目のサイズとなっています。エッジの鋭さの要因を探るためピックに光を当ててみたところ、淵がナイフエッジのようなベベル加工になっていることが判明です。
ベベル加工とはピックの淵に傾斜を設ける加工のことで、ピッキング時の抵抗を軽減する効果が得られます。アタック時に弦とひっかかる感触が極めて少なく、力強いリフや高速オルタネイトピッキングで優れた演奏性を実現です。
現行品の材質は不明だけれども、蓄光目当てに購入した人はプレーヤーファーストな設計に驚くかもね！
寸法
サイズはロゴを正面として横幅が約32.7mm、縦幅が約32.2mmとなっています。
FENDER 346 Shapeは横幅が約32.0mmで縦幅が約32.2mmにつき、横幅のみ少しだけ広いサイズ設計です。346 Shapeに慣れ親しんでいる方であれば違和感がほとんど無いため、持ち替えても即日問題無く実戦投入出来ます。
また池田工業から発売のハメパチ ピック・キーホルダー/おにぎり型に収納可能で、キーホルダーとして使っても面白いです。
特に暗闇ではハメパチのアクリルケースが蓄光に美しい艶を与えるため、
蓄光の極みとも呼べる興奮を体感出来ることでしょう。
ハメパチについてはコチラ！
耐久性
消耗度合に関しては同一の厚さのセルロイドピック相当でしょうか、それなりに削れやすく稀に淵が欠けることもあります。コードワークのストロークは消耗しやすく、ピックスクラッチを複数回こなすと弦の形状に沿った溝が発生しやすいです。
コードワークのストロークを中心に、約30分演奏した直後の淵は上記画像のような状態となりました。消耗した箇所は黒い跡が残るため、ピックの透過性が高いことと重なり汚れが目立ちやすく感じます。
しかし消耗した状態でも蓄光性能は失われない点を利用し、ライブ等で実際に使用したピックをハメパチでキーホルダー化するのも面白そうです。
蓄光について
SCHECTER ルミナスの残光時間は、他社製の蓄光ピックと比較するとかなり長時間発光します。Lepro HD51 ブラックライト (UVピーク波長は395nm) を使用した場合、1分照射することで20分以上自然発光することを確認です。
ただし鮮やかに輝くのは最初の2分程度で、10分位までは鈍めの輝き、10分以降はぼんやり光る程度にとどまります。国産のJIS規格のグレードでは分類が出来ず、JBランク程度の輝きが長時間続くものとお考えください。
ステージで長時間使用する際は補助のブラックライトが必須！
ライブハウス等の照明オプションでブラックライトが使用出来る場合は活用しよう！
お手頃ブラックライトのレビューが読める記事はコチラ！
サウンド
最後に厚みとシェイプの近いFENDER 346 Shape White Mediumを比較対象に、SCHECTER ルミナスの倍音と周波数特性を確認です。計測に使用した機材の詳しい情報については、本項の最後にまとめて掲載いたします。
音質計測用ギターは楽器大賞2024大賞を受賞したYAMAHA REVSTAR RSE20を使ったよ！
倍音特性 (A2/110.00Hz)
倍音は周波数が分かりやすいように、5弦開放弦 (A2/110.00Hz) のスペクトラムを採用です。
i.SCHECTER ルミナス SPD-MC10LU
ii.FENDER 346 Shape White Medium
両モデルのおおまかな倍音特性は一致していますが、ルミナスの方が全体的に倍音の出力 (縦軸) が微増傾向にあります。特に中～中高音に該当する第2～第8倍音の出力が高いため、346 Shapeよりもアタックの強さと芯の太さが加味されているのです。
倍音が計測された帯域 (横軸) も若干広く、高次倍音の出力の大きさから鮮やかな音像を残します。346 Shapeのムラが少ない平均的バランスの倍音特性と比較して、ゴージャスな音の響きを楽しめることでしょう。
倍音特性波形の周波数目安
左端側の太長い山(中央灰色線)が基音110Hz 偶数次倍音：第2倍音(220Hz)、第4倍音(440Hz)、第6倍音(660Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音：第3倍音(330Hz)、第5倍音(550Hz)、第7倍音(770Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音：各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
周波数特性
周波数特性はDI直で同一フレーズを繰り返し、平均的なスペクトラムを算出しました。
a.SCHECTER ルミナス SPD-MC10LU
b.FENDER 346 Shape White Medium
ルミナスは倍音特性が反映されており、ほぼ全帯域で平均以上の周波数特性を計測です。安定した低音にふくよかな中音、伸びの良い高音とウィークポイントが存在しません。
346 Shapeも隙の無い周波数特性ですが、346 Shapeの各帯域を10点評価でオール7とするとルミナスはオール8相当となります。最大出力も+0.5dBほど高く計測されているため、ベベル加工の滑らかさによる弦振動ロス抑制の恩恵を実感可能です。
倍音特性、周波数特性ともにどちらも甲乙つけがたいバランスの良さを発揮！
MEDIUM相当のトライアングル型において、全帯域平均よりも少しだけ上の力感が欲しい方に打って付けのピックになるよ！
周波数特性波形の周波数目安（左から順に）
赤線：100Hz,200Hz
橙線：400Hz,800Hz
桃線：2000Hz,3000Hz,6000Hz
計測に使用した機材
ギター：YAMAHA / REVSTAR RSE20 NYW
ギターギター弦：YAMAHA / GSE10
ピックアップ：YAMAHA / VH3b (純正ブリッジPU / ドライスイッチOFF)
比較対象ピック：FENDER / 346 Shape White Medium
ペグワッシャー：Hell Guitars / HB-STAR
スケールシート：Ren He / コントロールノブ A03
テールピース：ドライカーボンワッシャー併用ライオンヘッドパターンテールピース
シールド：ARIA / JG-10X (10ft/3m, S/S)
マイクケーブル：Amazon / CLMIC1-M-F-10FT-5P×1
計測に使用したREVSTARは少しだけ手を加えています！
まとめ
スタンダードなトライアングル型を採用しつつ、暗闇で光る鮮烈さが弾き手の興奮を促すピックに仕上がっています。淵のベベル加工もプレーヤーファーストな設計で、ピッキング時の抵抗を軽減して弦振動のロスを防げる優れものです。
標準的なピックよりも価格設定が高めではあるものの、蓄光仕様のルックスとサウンドの両面で十分なアドバンテージが得られます。星空のように輝く個性で脳汁をドバらせたい方は当然として、バランスの良い上質な響きのピックを探している方にもおススメです！
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ルミナス C10LUシリーズ
ルミナス (ラバー) C10LRシリーズ
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