【楽器大賞2024】YAMAHA REVSTAR RSE20 レビュー:エレメントシリーズの音質と性能を徹底解説!
本記事では YAMAHA REVSTAR RSE20 (エレメントシリーズ) を取り上げます!
楽器店大賞2024 ギター・ベース部門 大賞を受賞した、話題沸騰中のハイコストパフォーマンスエレキギターに熱視線!
前回の『YAMAHA REVSTARの歴史と革新』と一部内容が重複するため、すぐにレビューを読みたい方は『開封の儀』からご覧ください!
目次
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前回のYAMAHA REVSTAR!
YAMAHA REVSTAR RSE20 NYW 軽やか&パワフルなチェンバー構造ボディに熱視線!
今回は YAMAHA (ヤマハ) のエレキギターより、REVSTAR (レヴスター) エレメントシリーズ RSE20 NYW をレビューです。2016年に発売開始となったREVSTARは、2022年よりフルモデルチェンジとなり新たに3つのグレードが誕生します。
上位グレードからプロフェッショナルシリーズ、スタンダードシリーズ、そして本記事で取り上げるエレメントシリーズです。3つのグレードは用途や価格帯に応じて、プレーヤーの好みに合った1台が選べるようになっています。
REVSTAR RSE20 エレメントシリーズについて
エレメントシリーズはエントリーモデルに該当しますが、アコースティック・デザインに基づくチェンバー加工ボディを採用です。ミディアムスケール相当の弦長628.6mmにフレット数は22、軽量ペグを搭載したスリムなヘッドシェイプが目を引きます。
ハムバッカーはアルニコ5マグネットのオリジナルVH3を2基、初代REVSTAR譲りのドライスイッチで幅広いサウンドメイクに対応です。センターに2本入るレーシングストライプと心躍るカラーバリエーションは、バイクの『カフェレーサースタイル』を想起させます。
価格を抑えつつもREVSTAR特有の取り回しの良さに軽快なルックス、パワフルかつ繊細なサウンドが十分に楽しめる設計です。中でも NYW (ネオンイエロー) はRSE20 エレメントシリーズのみ選択可能なカラーにつき、プレミアム感満載となります。
Yamaha Guitar Japan公式𝕏アカウントでもこの夏イチオシの一品らしく、
管理人の物欲ボルテージは瞬く間に臨界点を突破です。
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汝物欲に抗うべからず!
この度めでたく
REVSTAR RSE20 NYW を
My New Yamaha
してしまいました💖
果たしてRSE20 エレメントシリーズの実力は如何ほどなのか、ルックス、演奏性、サウンドの面から深掘りしていきましょう。
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REVSTARのテーマは『MEET YOUR OTHER HALF』
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本当に新しい自分と出会えるのか、ワクワクしてきたぜ!!
楽器店大賞2024 ギター・ベース部門で大賞を受賞!
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来る2024年10月21日、楽器店大賞2024にてYAMAHA REVSTAR ELEMENT RSE20がギター・ベース部門大賞を受賞!
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REVSTARをずっと欲しいなーと思っていたそこのアナタ!
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まずは本記事を隅々まで読んでから、最寄りの楽器店&販売サイトへGOだ!!
開封の儀
REVSTAR RSE20 NYWはYAMAHAロゴ入りとなる、エレキギター用段ボール箱が使用されております。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ギター専用段ボール箱](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-31.jpg)
側面にはモデル名やシリアル等の記載されたステッカーが添付されており、目立つ箇所は多言語表記に対応です。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ギター専用段ボール箱 側面](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240725-32.jpg)
箱を開けてみると紙質が厚手で、ボディエンド側は段ボールを重ねて入念に養生されてます。ギター本体は大型の袋状緩衝シートで包まれているため、輸送時起因の衝撃に配慮された梱包形態です。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ 段ボール箱内の養生](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-49.jpg)
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ 段ボール箱の中の様子](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-53.jpg)
当然ながら本体には傷一つなく、とても綺麗な状態で手元まで届きました。箱の中には本体の他に非売品のソフトケース、取扱説明書が1冊、保証書が1部、調整用の六角レンチが2本同梱されています。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ 付属品](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-84.jpg)
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ 付属の六角レンチ](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-85.jpg)
ヘッドにはREVSTAR RSE20のタグが1枚、Elixirのタグが1枚付属です。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ タグ](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-90.jpg)
REVSTARのタグは裏面がドライスイッチの動作説明があり、Elixirは工場出荷時のデフォルト弦となっております。
ファーストインプレッション
実物を前にしたファーストインプレッションは、製品画像で見た以上にネオンイエローの解き放つオーラが鮮烈です。緩衝シートの上から既に黄色が隠しきれていない状態でしたが、本体を手に取ってみると複雑なコンター加工のボディに驚きます。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ファーストインプレッション](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-56.jpg)
『ミディアムスケールは重量ズッシリLP系』という概念をお持ちの場合、REVSTARの流線的フォルムにガツンとやられることでしょう。バイクとギターの融合にレトロとモダンの融合、異なる要素が1つに混ざり合う姿はYamaha Dayの理念にも通じるものですね。
ネオンイエローの魔力
まだ演奏する前の段階であるものの、管理人は最早『分からされて』います。前回YAMAHA REVSTARの歴史を解説した際に触れましたが、RSE20 NYWの在庫が近隣の店舗に1本も無かったのです。
その理由が今ならはっきりと分かります。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ネオンイエローの魔力](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-62.jpg)
NYW (ネオンイエロー) のオーラを前に、My New Yamahaをスルー出来るヒューマンなんて存在しないということです。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ 美しいボディ背面](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-74.jpg)
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こんなにもエモリティの高いカラー、見た瞬間に誰もが脊髄反射で買ってしまうわ……(脳汁ドバアアア🧠💦)
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これは即ち、新しい自分を見つけたも同然!!
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ 優勝](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-380.jpg)
ネオンイエローとブラック
コントラストがエモ過ぎる!
優勝おめでとう!!!
戯言はさておき、各部コンディション不良も一切なく、ほぼ脳内イメージ通りのREVSTAR RSE20 NYWが入手出来ました。
ストラップは勿論YAMAHA SP-141!
» YAMAHA (ヤマハ) SP-141 ギターストラップレビュー!主張の強いロゴで満たせ承認欲求モンスター!!
希代の『たすき女子』後藤ひとりを称える記事
基本スペック
YAMAHA製ギターはREVSTAR RSE20のみならず、ほぼ全モデルの詳しいスペックが公式ホームページに掲載されています。REVSTAR各シリーズはREVSTARポータルサイトから、ページ上段にある『仕様』を選択することで閲覧可能です。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ 全体図横](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-1441.png)
全モデルのスペックを一様に確認出来るため、シリーズ間で比較する際にも便利となります。本記事ではREVSTAR RSE20の基本仕様について、下記の通り引用です。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ 全体図 正面](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-1442.png)
品番:RSE20
仕様:セットネック
弦長:628.6mm
ボディ:チェンバードマホガニー
仕上げ:グロス
ネック:3ピースマホガニー
ネック仕上げ:サテンポリウレタン
指板:ローズウッド
指板アール:12″ (304.8mm)
フレット仕様:ジャンボ
フレット数:22
ナット:PPS
ネック厚 1フレット/12フレット:21.0 / 23.9 mm
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ 全体図 背面](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-150.png)
フロントピックアップ:VH3n: ハムバッカー / アルニコ V
リアピックアップ:VH3b: ハムバッカー / アルニコ V
コントロールマスターボリューム,マスタートーン(プッシュ-プル「ドライスイッチ」)
ピックアップスイッチ:3-ポジションスイッチ
ブリッジ:チューン O マチック
弦間ピッチ:10.5mm
テールピース:ストップテールピース
ペグ:ダイキャスト
ピックガード:3プライクリーム
弦:Elixir Nanoweb Light / 0.010-0.046
ルックス
REVSTARはSGシリーズや往年のSFシリーズをベースに、より洗練された非対称ボディシェイプが目を引きます。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ 全体図 斜め45度](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-1522ss.jpg)
SGシリーズほど随所の丸みは強くなく、SFシリーズほど極端な左右非対称ボディでもありません。SGとSFの特徴を融合させつつ、取り回しの良さを考慮した流線的デザインがインパクト満点です。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ パーツ類](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-61.jpg)
見る者によってカッコよくもかわいくも映る、プレーヤーのスタイルを反映させやすい形状であると言えます。使用者の『心』を反映させやすいデザインというのは、カフェレーサースタイルにおいて最も大切な要素ですね。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ レーシングストライプ](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-57.jpg)
ボディトップのセンターに入る2本のレーシングストライプも見逃せず、流線的デザインに速さを与えています。ストラップピンやメタルノブも専用形状につき、随所から漂う『バイクのDNA』が弾き手のバイブスを加速させることでしょう。
店頭でREVSTAR RSE20各色を並べた状態だと分かりやすい要素として、本体カラー毎に樹脂製パーツのカラーも異なる点が◎です。詳しくはハードウェアの項で述べますが、REVSTAR RSE20 NYWは樹脂製パーツの『色の統制』が取れていると感じます。
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REVSTAR RSE20はREVSTARシリーズで唯一ボディバインディングが無いナチュラルなシェイプだよ!
ヘッドシェイプ
YAMAHAのダブルサイドヘッドは大型という印象があるのに対し、REVSTARは小型で非対称のヘッドシェイプを採用しています。1弦側よりも6弦側が短く、かつ表面積が狭く設計されているため、弦振動の強いワウンド弦が『必要以上に鳴らない』形状です。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ヘッドシェイプ](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-66.jpg)
ヘッドトップはYAMAHAのアルファベットロゴの代わりに、金属製のバッヂで表した音叉マークが配されています。クリームカラーのペグボタンがアクセントとなっており、遠目に見ても小型とは思えぬ存在感のあるヘッドシェイプです。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ヘッドエンブレム](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-182.jpg)
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ヘッド裏印章『レヴスタ』](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-201.jpg)
どことなく近未来を思わせる形状につき、REVSTARがYAMAHAの新時代を担うエレキギターであるという意気込みが伝わってきます。ヘッド裏の印章は『レヴスタ』と、日本の判子文化を思わせるのがユニークですね。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ 生産国表記ステッカー](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-80.jpg)
1弦と6弦用ペグ付近には生産国表記ステッカーが添付されていて、REVSTAR RSE20 NYWはインドネシア製となります。
フィニッシュ
REVSTARではボディ側がグロスフィニッシュ、ネックグリップがサテンポリウレタンフィニッシュです。表からは木目等が見えない塗りではあるものの、塗装が均一で艶々とした光沢が美しく輝いています。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ボディ グロスフィニッシュ正面](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-291.jpg)
かなり細かくチェックしましたが塗装面に気泡やゴミが混入している箇所や凸凹、色ムラなどは確認出来ませんでした。ボディトップのみならずボディバックも丁寧な鏡面仕上げにつき、写真を撮影する際に映り込み対策が必要となる艶感です。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ボディ グロスフィニッシュ背面](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-222.jpg)
ネックはグリップ面とヘッド先端と側面がサテンフィニッシュで、ヘッドトップのみブラックのグロスフィニッシュとなります。こちらも仕上がりのムラがなく、演奏中にほとんど触れる機会がないヘッドバックまで抜かりなく丁寧な仕事ぶりです。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ネック サテンフィニッシュ](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-213.jpg)
指板の側面もグリップ面と同じ程度のサテンフィニッシュとなっているため、演奏中に段差を感じさせない滑らかさとなります。ボディとネックで仕上がりが異なるものの、ボディバック全体を見渡した際に違和感が無く同じ色に見えるのは高評価ポイントです。
細部まで丁寧!
個人的チェック要素として、ジョイント部の指板とボディの隙間が手抜きなく綺麗に整えられている点を挙げたいと思います。量産グレードのサテンセットネックは塗装の境目が乱雑となるメーカーが多く、細部とは言え美観を損ねやすいのです。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ネックとボディ結合部の境目](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-434.jpg)
REVSTARの結合部は指で触るとネック側がサテン、ボディ側がグロス、その境目が丁寧に区切られて仕上げられています。価格帯を考慮するとフィニッシュに関しては群を抜いており、ルックス重視のプレーヤーも大きな満足感が得られることでしょう。
レーシングストライプ
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ レーシングストライプの視認性](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-168.jpg)
好みが分かれそうな点として、REVSTAR RSE20 NYWはレーシングストライプがやや視認しにくいです。管理人の撮影技術が未熟ということもありますが、ストライプ部分が本体カラーを淡くした同系色となります。良く見ると『ある』という隠し要素のような面白さがある反面、物足りなさを抱く方もいるかもしれません。
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カラーによって、レーシングストライプを薄く透かしのように入れているモデルは『意図的』であるとWeb音遊人で公表されているよ!
ヌン!鹿皮クロス『キョンセーム』で健やかなフィニッシュを保とう!
ハードウェア
ハードウェアは金属製パーツがクロームタイプ、樹脂製パーツがクリームまたはブラック、ピックガードのみクリーム3プライです。ブリッジはチューン O マチックとLPタイプテールピースを採用し、磁石に反応が無いためどちらもダイキャスト製と推察します。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ハードウェア 1](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-297.jpg)
TOMはスモールポストかつオクターブ調整域の狭いスリムタイプで、上位シリーズよりもコストを抑えたパーツ選定です。代わりにスリムタイプでもオクターブ調整域を広げるために、3弦と4弦のサドルが反転した配置となっております。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ハードウェア 2](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-334.jpg)
メタルノブとネック側のストラップピンは特殊形状となり、ローレット加工付きのメカニカルなフォルムです。ピックアップにも金属カバーを使用するなど、クロームの光沢感がバイクのマフラー周りを連想させます。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ハードウェア 3](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-199.jpg)
ペグはREVSTAR用の軽量ダイキャストタイプを装備で、ロトマチック式でありながら樹脂製の1コブ風ペグボタンです。ペグボタンの軽量化とロトマチックの機能性、ルックス面のアクセントを備えており、見る人によっては唸る要素だと思われます。
本体カラーに合わせた樹脂製パーツ
樹脂製パーツはカラーに合わせて、モデルによって異なる色を使用しているのが好印象です。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ハードウェア 樹脂パーツ](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-353.jpg)
NYWではクリームが中心ですが、BL (ブラック) 、VW (ヴィンテージホワイト) 、RCP (レッドカッパー) はブラックのみとなります。ピックアップ周りのコントラストが強くならないように、クリームエスカッションを使用されているのが嬉しいですね。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ハードウェア キャビティ用バックプレート](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-331.jpg)
キャビティ用バックプレートは厚みがあるだけでなく、キャビティ淵に落とし込みザグリ付きで脱着が容易となっています。
パーツグレード
金属製パーツは形状に拘らなければ市販品でも代用可能なものが中心で、高級グレードのパーツは使用されておりません。ですがメッキの質が良く、寸法精度も加工精度も高いため安定感のあるパーツ揃いです。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメン トシリーズ パーツグレード 1](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-298.jpg)
電装系は線材とアウトプットジャック、コンデンサが標準的であるものの、スイッチとポットはアルファ社製を搭載しています。各部品単体のグレードとコストパフォーマンスだけでは測れぬ、総合的な品質の高さで勝負出来る構成ですね。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメン トシリーズ パーツグレード 2](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-351.jpg)
ピックアップもYAMAHA設計のオリジナルアルニコ5ハムバッカーと、価格帯の制限の中で創意工夫が感じられます。ただし樹脂製パーツはエスカッションを除きほぼ専用規格につき、破損や紛失した際は市販の代替品が無いため注意が必要です。
ソフトケース
REVSTAR RSE20 NYWに付属の非売品ギターケースは、薄手の緩衝材入りで2通りの運搬方法に対応します。側面ハンドルは芯入りで握りやすく、ショルダーベルトは2本付きなので背負って持ち運ぶことが可能です。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメン トシリーズ ソフトケース 1](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-98.jpg)
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメン トシリーズ ソフトケース 2](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-100.jpg)
ポケットは1つのみですが一応マチ付きとなっており、ケーブル類や予備弦、ストラップ等を収納出来ます。A4サイズは収納不可なので、楽譜やスコア、ノート類は別途持ち運ぶ必要があるとお考えください。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメン トシリーズ ソフトケース 3](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-105.jpg)
ギグバッグを購入する場合は、LPタイプを収納出来るモデルやオールラウンド用を選択すると良いでしょう。
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サービスケースながら音叉マークとYAMAHAロゴ入り!
ギグバッグも色々レビューしているよ!
演奏性
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメン トシリーズ 演奏性](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-64.jpg)
ここからは演奏に関わる要素に焦点を当てて、各パーツ単位で細かく確認です。ギターに手を加えた状態で評価するのではなく、購入直後のデフォルトコンディションを評価します。部品の機能性と組み込みの精度も含め、可能な限り主観を除いた視点を心掛けました。
ペグ
形状としてはGOTOH SG301系、あるいはGROVER 102系のネジ穴位置が真下に来るロトマチック式ペグです。配列はL3+R3でギア比1:18を採用し、デフォルトでもトルクが滑らかでチューニングも安定しております。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメン トシリーズ ペグ 1](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-196.jpg)
個体毎にトルクのムラも感じられず、ペグボタンの表面は指に合わせた窪みのある形状で扱いやすく感じました。現状のままでもこれといった不満点が無く、ロック式を好む方以外は早急な交換が必要無さそうです。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメン トシリーズ ペグ 2](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-1743.jpg)
何かしらの理由で交換する時はペグの形状だけでなくネジ穴の位置とペグ穴の径、ペグポストの穴位置を考慮して選定しましょう。
ペグポストの穴位置についてはコチラ!
弦高&オクターブチューニング
取扱説明書にも記載されている通り、YAMAHA製ギターは工場出荷の段階で最適な調整が施されています。Elixir Nanoweb Lightを使用した際の弦高は最終22フレットを基準に6弦が約2.4mm、1弦が1.9mmジャストの状態です。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメン トシリーズ 弦高](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-2532.jpg)
12フレットを基準にすると6弦が2mm弱と、ミディアムスケールでも適度なテンション感が味わえる弦高に設定されています。オクターブチューニングは12Fを基準として、実音もハーモニクスも狂いなく調整されていました。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメン トシリーズ オクターブチューニング](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-241.jpg)
環境による木材コンディションの変化や弦サイズの変更など、必要に応じて調整する余地も残っているため万全です。オクターブ調整の基準を12F以外に合わせたいプレーヤーでも、部品交換の必要なく再調整可能と思われます。
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ネック
ネック材は3ピースマホガニー、指板にはローズウッドを採用し、弦長は628.6mmミディアムスケールの22フレットです。ゆるやかな角度のついたアングルドヘッドは、ローフレット演奏時にナットにかかる適度なテンションを加えています。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメン トシリーズ ネック 1](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-321.jpg)
軽量ペグと小型ヘッドシェイプの恩恵も大きく、ヘッド落ちしにくい重心バランスが秀逸です。滑りやすい化繊製ギターストラップを使用した際でも、演奏中にヘッドが上下にブレる感覚がありません。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメン トシリーズ ネック 2](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-310.jpg)
サテンフィニッシュのグリップは手触りがサラサラで、汗が大敵となる夏場のステージでも快適な演奏性を支えてくれます。グリップの厚みはナット付近で21.0mm前後、12フレット付近で23.9mm前後です。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメン トシリーズ ネック 3](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-246.jpg)
ローフレットが標準的な厚みであるのに対し、中間からハイフレットにかけては幾分厚手となります。ナット幅は41.9mmジャスト、12フレットの幅は52.5mm前後と、ネック幅に関しては標準的な値ですね。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメン トシリーズ ネック 4](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-256.jpg)
指板アールは12″ (304.8mm) でGibson系に近く、滑らかな表面加工で爽快なフィンガリングを楽しめることでしょう。ネックは厚みも幅も概ね万人受けしやすい値につき、初めてミディアムスケールに挑戦するプレーヤーでも安心の設計となります。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメン トシリーズ ネック 5](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-299.jpg)
反りは僅かに順反りで、Elixir Nanoweb Lightを使用する限り調整不要のベストコンディションです。念のためロッドが時計回りと逆回りに正常可動すること、順反りにも逆反りにも正常変化することを確認しています。
ハイフレットに高速アクセス!
REVSTARならではの利点として、ハイフレットをフル活用出来るネックジョイントに注目です。従来よりも1.5フレット分ジョイント部を深くした設計が、ハイフレットへの高速アクセスを可能としています。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメン トシリーズ ネック ハイフレットに高速アクセス 1](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-215.jpg)
ボディ側のジョイント部はV字状に整えられており、最終22フレットを交えてたフレーズも楽々フィンガリング出来るのです。ハイフレットへの高速アクセスは、バイクのスピード感を想像させる要素でもあります。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメン トシリーズ ネック ハイフレットに高速アクセス 2](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-258.jpg)
指が短い方や手が小さい方など、LP系のハイフレットで苦労した経験のある方にも強くおススメです。
ボディ
REVSTER最大の個性とし輝く、チェンバードマホガニーボディについ掘り下げていきましょう。ボディに施されたチェンバー加工は軽量化と音質の両面で、REVSTARのオリジナリティを絶対的なものへと昇華させています。REVSTARはYAMAHA独自の音響解析や3Dモデリングにより、ピックアップザグリの両サイドに複雑な空洞が設けられているのです。
決して浪漫を追求した見た目重視の設計ではなく、演奏している際に音鳴りと弦振動の力強さを体感出来ます。弦振動が分かりにくいという方は、全開放弦をあえて12~15フレット付近でピッキングしてみましょう。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ボディ背面コンター加工](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-281.jpg)
特に腹部が接触するようにギターを構えた場合、パワーのある振動がボディを通してお腹に響いてくるはずです。ボディ厚は最大で42.0mm程ですが、コンター加工で最も薄くなる箇所は約26.0mm前後となります。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ボディ側面](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-270.jpg)
真横から見るとボディ背面のコンター加工のみならず、エルボーカットも大胆です。背面のフィット感と肘周りのフィット感が同時に得られるため、演奏中に抜群の取り回しの良さを発揮します。
ストラップピンにも一工夫
重心バランスはネックヘッドの軽量化とボディのチェンバー加工だけでなく、ストラップピンの構造も欠かせません。ネック側のストラップピン設置個所はボディに段差が設けられており、ピンの形状も台座があるため縦方向に長いのです。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ストラップピン 1](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-275.jpg)
つまり『ストラップ装着位置を高くして角度を付ける』ことで、ボディの軽さとヘッド落ちの回避を両立しています。SFシリーズほどピン側のホーンが長くない理由が、この特殊なピン形状で重心バランスを最適化出来たことにあると推測です。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ストラップピン 2](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-274.jpg)
過去モデルのDNAを継承しつつ最新デザインにアップデートされた細部の意匠が、伝統あるブランドの凄みを物語っています。
![](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2021/10/DSC_20211003-27.jpg)
ロックピンに変更すると重心バランスが変動する可能性があるので、ストラップブロック系の併用が良さそうだね!
ストラップブロックのレビューはコチラ!
ナット
ナット材はREVSTAR共通のPPS (ポリフェニレンスルフィド) を採用で摩耗に強く、チューニング精度への影響も大きそうです。サイズはおよそ41.9×5.0mmで滑らかに面取りが行われており、弦間や溝の深さも適切に処理されています。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ナット](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-312.jpg)
ペグでチューニングを合わせる際に溝が引っかかる感触が皆無で、ローフレットのピッチがシャープする箇所もありません。低価格帯ギターで目立つバリや削りくずの付着も見当たらず、商品価格に期待される品質を余裕でクリアする仕上がりですね。
開放弦の音抜けもナチュラルにつき、合成樹脂そのものに難色を示す方でも一度は試してみる価値があると思います。
フレット
REVSTARのエレメントシリーズは、本シリーズで唯一ニッケルジャンボフレットを搭載です。スタンダードシリーズ以上のモデルと最も明確な価格差を感じる部分ではあるものの、精確なフレット加工が光ります。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ フレット 1](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-251.jpg)
フレットの浮きやバリ、末端加工のチクチク感など、10万円以下のグレードで頻発する問題は皆無です。ビブラートやチョーキング時に弦との引っかかりも感じられず、スライドやグリスで素早く移動しても手が痛くなりません。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ フレット 2](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-2562.jpg)
何よりもイントネーションがTHE YAMAHAといった塩梅で、管理人が普段使用している低価格帯ギターと明らかな差を痛感します。環境起因のネックコンディション変化によるフレット不良発生を除き、量産品としては上限に近い模範的クオリティです。
![](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2021/10/DSC_20211003-27.jpg)
実はこのニッケルフレット、REVSTAR RSE20のローミッドにガッツを与えている大事な要素!
ブリッジ&テールピース
スリムなチューン O マチックとテールピースによる、SGシリーズやLPタイプに近いブリッジ構成となっております。チューン O マチックは先述の通り、オクターブチューニングの可動域を広める目的で3弦と4弦サドルを反転させた配置です。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ブリッジ&テールピース 1](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-325.jpg)
ブリッジミュート時に若干違和感を覚えるかもしれませんが、使っている内にすぐに慣れるものと思われます。テールピースは完全ベタ付け設定で、Gibsonユーザー (※) からするとサスティーンへの影響が気になるかもしれません。
※Gibsonのファクトリーセッティングはベタ付けよりも多少浮かせる
しかしながらそこはアコースティック・デザインの極み、チェンバー構造ボディが十分過ぎるほどのサスティーンを稼げるのです。よってサスティーンよりもテンション感を高めることを目的とし、テールピースを完全ベタ付けに設定していると予想されます。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ ブリッジ&テールピース 2](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-240.jpg)
チューン O マチックはピッチ10.5mmで支持間隔約74mm、テールピースの支持間隔は約82mmと、市販保守部品との交換も容易です。ブリッジミュートのキレや跳ね具合も瑞々しく、オクターブ調整ネジの稼働もスムーズで扱いやすいと感じます。
ネタに振り切ったテールピースもレビューしているぜ!
センター
管理人の個体はネックとボディの組み込みが完璧で、フレット同様に量産品としては上限の品質です。ネックの仕込み角にジョイント精度、各パーツ類が中央に収まるザグリ加工、パーツ配列、どこにも問題点が見当たりません。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ センター 1](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-340.jpg)
各弦はピックアップのポールピースセンターを通過しつつ、指板の1弦側も6弦側も弦落ちとは無縁のクリアランス設定となります。何かと量産グレードはパーツコストパフォーマンスに焦点が当たりますが、この加工精度の高さはパーツ価格を凌駕し得る要素です。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ センター 2](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-2322.jpg)
ナット、フレット、センターの精度だけでもお釣りが来るほど、楽器としての美観と演奏性の両立に大きく貢献しています。
![](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2023/04/DSC_20230418-管理人.jpg)
ハンドメイド品ではなくあくまで量産品グレードだからね、このREVSTAR RSE20 NYW……💖
電装系
REVSTAR RSE20 NYWは2基のオリジナルハムバッカーに対し、共通のマスターコントロールを採用です。コントロールは1Volume、1Tone、3wayとなっており、ボリュームポットとセレクタースイッチにはALPHA製が使用されています。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ 電装系 1](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-356.jpg)
Toneはプッシュ-プル方式のスイッチポットで、ドライスイッチのオンオフを切り替え可能です。ポットを引き上げるとドライスイッチ用のパッシブフィルター回路を通過し、低音をカットした煌びやかなハイトーンに変化します。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ 電装系 2](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726_drysw.gif)
トーン用フィルムコンデンサは100V0.022μF静電容量誤差5%のJランク品、アウトプットはキャッツアイ型プレート式です。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ 電装系 3](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-329.jpg)
ポットはケース部分がφ16mm程度の密閉ミニサイズと、φ24mmクラスのへそ付きポットよりは重めのトルクとなります。ボリューム奏法やトーンを演奏中に頻繁に操作するプレーヤーは、試奏時にトルクを確認した方が良いでしょう。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ 電装系 4](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-234.jpg)
キャビティ全域に誘電塗料が塗布されているためか、ノイズは非常に少なくエフェクターで強く歪ませてもOKです。誘電塗料の塗りは価格帯相当ですが見えない箇所である点、機能に与える影響が少ない点から許容範囲内だと思います。
![](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2022/10/DSC_20221026-管理人ガン光り.jpg)
電装系はREVSTAR RSE20 NYWで数少ない『価格帯的な普通さを感じる』パーツ構成と仕上がりかな?
電装系交換前に要チェック!
重量
本体重量は実測3,461gとルックスで抱く先入観よりは軽く、40mm厚のマホガニーボディLPタイプに近い重量感です。REVSTAR RSE20 NYWはボディが最大42mm厚につき、チェンバー構造ボディの利点が活かされております。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ 重量 1](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-1682.jpg)
YAMAHAはSAシリーズが3,700g超、SGシリーズも4,000gを超えるため、現行のミディアムスケールエレキギターでは最軽量です。ボディを軽くしつつもネックよりは重く、そのバランス感が良好で、立位でも座位でも重量がさほど苦になりません。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ 重量 2](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-2272.jpg)
『超軽い!』とまではいかないものの、実測重量より軽く感じるのは練られた重心バランスの賜物だと感じます。
サウンド
REVSTAR RSE20 NYWはスピード感のあるルックスに反し、生音の重心が低く実にパワフルです。ボディにもネックにも弦振動が伝わりやすく、残響音に音程を感じさせぬエアー感が含まれています。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ サウンド 1](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-401.jpg)
アタック時にソリッドボディ風ニュアンスを残しつつ、アコースティックな音がどこまでも伸びて広がるサスティーンです。音量は同じ厚みのマホガニーソリッドボディよりも大き目で、セミアコタイプほどアコースティック感は強くありません。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ サウンド 2](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-414.jpg)
ソリッドとセミホロウの中間というよりは、ソリッドの音量を底上げしてサスティーンを爆伸びさせた音に近いと思われます。サスティーンはセットネックとは思えないほど伸びるため、むしろスルーネック的な弾き応えとアタックです。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ サウンド 3](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-415.jpg)
その分ST系やTL系のような歯切れの良いアタックは再現が難しく、基音よりも倍音が主張しやすい音の響き方です。
VH3b オリジナルアルニコVハムバッカー (ブリッジ)
ブリッジピックアップはVH3b オリジナルアルニコVハムバッカーを搭載し、中音の力感と甘さに上手く溶け込む低音を内包しています。サスティーンが伸びやかなのに中心周波数が明瞭で、アンプやエフェクターのイコライザーを調整しやすいピックアップです。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ VH3b オリジナルアルニコVハムバッカー (ブリッジ)](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-342.jpg)
フラットな設定ではホットかつファットなサウンドですが、トレブルやプレゼンスの設定を高めると高音も柔軟に反応します。得意の中音を削るとドンシャリな音も作れるため、思いのほかサウンドメイクの幅が広いですね。
VH3b+ドライスイッチ
アンプを通した際に低音のエアー感が良くも悪くも漂う傾向で、必要以上に強く感じる際はドライスイッチの出番となります。中心周波数が高音寄りに変化するだけでなく中~高音を僅かにブースト、中心周波数以下の帯域は潔くバッサリとカットです。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ VH3b+ドライスイッチ 1](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-261.jpg)
またハムバッカーのコイルタップとは異なり、ハムバッカー配線のままフィルター回路を通すためノイズが乗りません。帯域が一点に集中するので音の粒立ちが良く、音量差の少ない文字通りドライなサウンドを再生します。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ VH3b+ドライスイッチ 2](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-368.jpg)
ピッチは10.4mm、実測直流抵抗値は約9.15kΩ、ドライスイッチ使用時はフィルター回路の関係上200kΩ以上の値です。ノイズが少なくハウリング耐性も有りますが歪みやすさは程々につき、ハードに歪ませる際はハイゲインデバイスを推奨します。
![](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC_20220425-1.jpg)
ていうかさ……
![](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC_20220425-2.jpg)
なんだこのサスティーンは!?
☆特記事項:サスティーンが異次元
フィードバックも拾いやすい!
VH3n オリジナルアルニコVハムバッカー (ネック)
ネックピックアップはVH3bと対になる、VH3nオリジナルアルニコVハムバッカーを搭載です。VH3bをネック用に調整したモデルとなっており、ピッチと抵抗値が共に小さい値へ変更されています。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ VH3n オリジナルアルニコVハムバッカー (ネック) 1](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-349.jpg)
マウント箇所によるトーンの差が分かりやすいピックアップで、ブリッジ側よりも重心が低く唸るような低中音です。『スタジオで大きな音量を出力した場合、フラットなイコライジングでもスネアが共振する低中音の強さ』と表現すれば伝わるでしょうか。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ VH3n オリジナルアルニコVハムバッカー (ネック) 2](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-372.jpg)
中心周波数より低い帯域が壁のように迫る爆発力があるため、バンドサウンド内では他パートとある程度調和を取る必要があります。ピッチは10.0mm、実測直流抵抗値は約8.81kΩ、ドライスイッチ使用時はブリッジ側の値より少し低い200kΩ超を計測です。
VH3n+ドライスイッチ
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 エレメントシリーズ VH3n+ドライスイッチ](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-259.jpg)
ドライスイッチの効きが素晴らしく、サスティーンを維持しつつ中音をクッキリ際立て、重苦しい低音も重低音も一層します。VH3は一定のゲインを超えると歪みの深さ以上に低音の飽和感が濃くなるため、メリハリが欲しい時もドライスイッチを活用しましょう。
![](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2021/10/DSC_20211003-27.jpg)
なるほどなるほど……
![](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC_20220425-2.jpg)
ていうか、なんだこのサスティーンは!?
☆特記事項:サスティーンが本当に良く伸びる
フィードバックも拾いやすい!
![](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2021/10/DSC_20211003-24.jpg)
言語化が難しいけれども音が途切れる時間までの長さではなく、太い音を維持出来る時間が長いって感じかな……
リニューアルされたYAMAHAの新しいギター弦も要チェック!
倍音特性 (A2/110.00Hz)
![](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-406.jpg)
最後にピックアップの各ポジションにおける、倍音と周波数特性を計測しました。弦はデフォルトと同じElixir Nanoweb Light、ピックはカーボンナイロンを使用したYAMAHA GP101 Black Hardです。
倍音は周波数が分かりやすいように、レギュラーチューニングの5弦開放弦 (A2/110.00Hz) を確認しています。
1.VH3b (ブリッジ)
![YAMAHA EVSTAR RSE20 倍音特性 (A2/110.00Hz) VH3b (ブリッジ) 波形](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/20240726-YAMAHA-REVSTAR-RSE20-NYW-VH3b-A2.png)
低次倍音から高次倍音まで途切れぬ整った倍音で、尚且つ低次倍音は基音よりも出力が高くなる傾向です。偶数次・奇数次倍音のバランスが良く、第二・第三、第四・第五、第六・第七、といった具合に均等な出力関係が散見されます。
基音の前後の帯域は非整数倍音が多く計測されていますが、音程を伴わぬ低音のエアー感、アコースティック感を構成する要素の1つです。高次倍音は非整数倍音があまり計測されず、高音をブーストした際の反応の良さとクリアな伸びを実感出来ます。
2.VH3b (ブリッジ / ドライスイッチON)
![YAMAHA EVSTAR RSE20 倍音特性 (A2/110.00Hz) VH3b (ブリッジ / ドライスイッチON) 波形](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/20240726-YAMAHA-REVSTAR-RSE20-NYW-VH3b-DrySW-A2.png)
ドライスイッチをONにすると、面白いほどに基音と基音の前後の帯域における非整数倍音が激減です。全体を覆うように響いていた低音が払拭されて、濃密な低次倍音と出力の高まった高次倍音が再生されています。
偶数次倍音よりも奇数次倍音が出しゃばらない程度に前に出る傾向があり、クールで歯切れの良い音はまさに『ドライ』です。中~中高音の非整数倍音が強くなるという珍しい変化があるため、歪ませてマスタートーンを調整すると面白い変化が得られます。
![](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC_20220425-1.jpg)
ファズや鋭いディストーションを使用する時は、ドライスイッチON+トーン調整を試してみよう!
3.VH3n (ネック)
![YAMAHA EVSTAR RSE20 RSE20 エレメントシリーズ 倍音特性 (A2/110.00Hz) VH3n (ネック) 波形](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/20240726-YAMAHA-REVSTAR-RSE20-NYW-VH3n-A2.png)
ブリッジ側と同じく低次倍音から高次倍音まで途切れにくく、ブリッジ以上に偶数次倍音の出力が高めとなる様子です。ステレオタイプな『暖かく丸みのある音』を体現する倍音特性で、高次倍音も程よく確認出来るため絹のような余韻が感じられます。
基音の波形の根本が高い値の非整数倍音と溶け合うように広がるからか、低音に含まれる音程を伴わないエアー感が強めです。テレキャスターのネック用シングルコイル的な味わいにも似ており、独自性のあるリードサウンドが得られます。
4.VH3n (ネック / ドライスイッチON)
![YAMAHA EVSTAR RSE20 RSE20 エレメントシリーズ 倍音特性 (A2/110.00Hz) VH3n (ネック / ドライスイッチON) 波形](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/20240726-YAMAHA-REVSTAR-RSE20-NYW-VH3n-DrySW-A2.png)
基音と溶け合うような非整数倍音が一掃されて、ハーモニック感が強調された爽やかな響きに変化です。偶数次倍音よりも少し高めの奇数次倍音というバランスはブリッジ側と共通につき、音の輪郭にタイトさと鋭さが加わっています。
束状となった低次倍音が音に直進性を加味しやすく、基音の値が低くとも他のパートに埋もれにくいという不思議な響き方です。ドライスイッチONを『標準』としてサウンドメイクした場合、要所でOFFにすることで圧倒的な爆発力を加えることが出来ます。
![](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC_20220425-2.jpg)
ドライスイッチで低音をカットするのではなく常時ONにして、リードやソロで低音を『開放する』使い方も面白いね!
倍音特性波形の周波数目安
左端側の太長い山(中央灰色線)が基音110Hz 偶数次倍音:第2倍音(220Hz)、第4倍音(440Hz)、第6倍音(660Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(330Hz)、第5倍音(550Hz)、第7倍音(770Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
周波数特性
![YAMAHA EVSTAR RSE20 エレメントシリーズ 周波数特性](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-439.jpg)
周波数特性はDI直で同一フレーズを繰り返し、平均的なスペクトラムを算出しました。
a.VH3b (ブリッジ)
![YAMAHA EVSTAR RSE20 エレメントシリーズ 周波数特性 VH3b (ブリッジ) 波形](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/20240726-YAMAHA-REVSTAR-RSE20-NYW-VH3b-frequency.png)
中音に重点を置きながらも低~高音までムラが少なく、ハムバッカー搭載ミディアムスケールモデルのお手本のような波形です。高音は2k~6kHzが平均的または絞り気味となりますが、その分300~800Hzにかけて中~中高音のパワーが引き立っています。
『ハムバッカーの太い音』を欲するプレーヤーにはベストマッチで、リードもバッキングもこなせるオールラウンドな音色です。
b.VH3b (ブリッジ / ドライスイッチON)
![YAMAHA EVSTAR RSE20 エレメントシリーズ 周波数特性 VH3b (ブリッジ / ドライスイッチON) 波形](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/20240726-YAMAHA-REVSTAR-RSE20-NYW-VH3b-DrySW-frequency.png)
800Hzのみに集中した綺麗な山形の波形で、800Hz以下の帯域が大幅にカットされています。ドライスイッチOFFの時よりも800Hz以降の帯域が微増し、歯切れの良さや中高~高音の煌びやかさをアシストです。
高次倍音側の帯域における非整数倍音の少なさも加わり、キラっと光が零れるような高音の余韻が感じられます。
![](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2021/10/DSC_20211003-27.jpg)
出力差は1dB程度なので音量がほとんど下がらないよ!
c.VH3n (ネック)
![YAMAHA EVSTAR RSE20 エレメントシリーズ 周波数特性 VH3n (ネック) 波形](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/20240726-YAMAHA-REVSTAR-RSE20-NYW-VH3n-frequency.png)
250Hz付近を中心としつつ、100~600Hzにかけて極めて高い値を計測です。重心が低いだけでなく太く丸く勢いがあるため、サスティーンの長さと相まって轟くような音を奏でます。
REVSTAR RSE20の潜在能力の高さを知らしめるが如く、迫力のあるリードプレイに華を添えることでしょう。
d.VH3n (ネック / ドライスイッチON)
![YAMAHA EVSTAR RSE20 エレメントシリーズ 周波数特性 VH3n (ネック / ドライスイッチON) 波形](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/20240726-YAMAHA-REVSTAR-RSE20-NYW-VH3n-DrySW-frequency.png)
400~800Hz付近が均等に高い山型の波形の通り、ドライスイッチOFFの時よりもやや音の重心が高く変化です。400Hz以下の帯域はスッキリと削られて、他の楽器やパートと帯域が被りにくいストレートなリードサウンドを再現出来ます。
800Hz以降がブーストされやすいのか、1k~4kHzにかけてはドライスイッチOFF時のブリッジ側よりも高い値を計測です。
周波数特性波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
サウンドデモ
![](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2021/10/DSC_20211003-24.jpg)
Alicia Rei Kim氏はドライスイッチのON/OFFで『曲全体にダイナミクスを与える』表現を得意としているよ!
YAMAHA REVSTAR RSE20 NYW まとめ
ハムバッカー2基搭載のミディアムスケールギターに求める音と品質に対し、REVSTAR RSE20は価格帯以上の期待に応えてくれます。同価格帯の近い仕様のギターでは加工と組み上げの精度が頭一つ抜けており、オリジナリティの高さには目が眩むほどです。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 NYW まとめ 1](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726_YAMAHA_REVSTARR_SE20_sub00.png)
何よりもエントリーモデルでありながら、最先端のアコースティック・デザインによるチェンバー構造ボディを存分に堪能出来ます。豊かな生音にどこまでも伸びるサスティーン、中音の力感を備え、ドライスイッチによる機転の利いたサウンドメイクが可能です。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 NYW まとめ 2](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-216.jpg)
パーツグレードは標準的であるものの、創意工夫を凝らしたデザイン性と徹底された品質管理で極めて高い総合力を誇ります。取り回しの良さにハイフレットへのアクセスのしやすさを有し、正しいイントネーションが得られる優れた演奏性も魅力です。
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 NYW まとめ 3](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-397.jpg)
主観的なルックスやサウンド等の好みを抜きに考えれば、誰が手にしても恥ずかしくない完成度のエレキギターだと言えます!
YAMAHA REVSTAR RSE20 NYWはこんな方達に激推し!
![](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2021/10/DSC_20211003-27.jpg)
チェンバー構造ボディを量産グレードの価格帯で、楽器として高い品質を維持しながら生産出来るのがYAMAHAの凄さ!
・パシフィカと対になる個性のギターを探している方
・100~300番台のパシフィカを使い倒したので少し上の価格帯のエレキギターを検討している方
→特にアルバイトでお金を溜めて新しい1台を狙っている学生さん
・お手本のようなハムバッカーのサウンドが欲しい方
・レギュラースケールからミディアムスケールに挑戦してみたい方
・ロングサスティーンが必要な方
・チェンバー構造の断面図がカッコ良過ぎて物欲がカンストした方
・ネオンイエローに一目惚れしてしまった方
・「部品が良いからコスパ〇」と世間で評される普及価格帯エレキギターが肌に合わなかった方
・とにかく品質に見合った価格と完成度のエレキギターを求める方
・上位モデルに対するエントリーモデルの存在価値を理解出来る方
![](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC_20220425-2.jpg)
こういった希望や悩みをお持ちの方は、必ずや YAMAHA REVSTAR RSE20 が『新しい自分と出会えるギター』になることでしょう!!
🏃💨今すぐ YAMAHA REVSTAR RSE20 で新しい自分と出会う🧠💦
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REVSTAR RSE20 (エレメントシリーズ)
REVSTAR 他のシリーズも気になる!
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REVSTARの気になる疑問を大調査!
YAMAHA & REVSTAR 関連リンク
ヤマハ株式会社 ギター・ベース・アンプ 製品情報
https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/guitars_basses/index.html
REVSTAR ポータルサイト
https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/guitars_basses/el_guitars/rs_2022/index.html
Web音遊人 いまの時代に鳴るギターを目指し、音もデザインも進化したエレキギターREVSTAR
https://jp.yamaha.com/sp/myujin/58829.html
Yamaha Guitar Japan 公式𝕏アカウント
ヤマハアコースティックギタージャパン 公式𝕏アカウント
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おまけ
![](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2021/08/DSC_20210805-47blank.png)
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 NYW おまけ](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-472.jpg)
リョウ虹
おまけのおまけ
![YAMAHA (ヤマハ) REVSTAR (レヴスター) RSE20 NYW おまけのおまけ](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2024/07/DSC_20240726-92.jpg)
![](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2021/10/DSC_20211003-24.jpg)
長々とレビューしてきましたが……
![](https://guitar-ijiri.com/wp-content/uploads/2022/04/DSC_20220425-2.jpg)
この分厚い説明書、肝心のチューン O マチックに関するオクターブチューニング調整法が一切記載されていないじゃん!!
可能であれば改善願います🙇♀️🙇♀️
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