YAMAHA REVSTARの歴史と革新:第二世代全モデル解説
YAMAHA (ヤマハ) のエレキギター REVSTAR (レヴスター) の歴史に熱視線!
目次
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YAMAHA REVSTAR イントロダクション
時は2024年7月……
脳がとろけるような暑さの夏到来!
すなわち!
YAMAHA REVSTARのシーズンがやって参りました!!
という訳で今回は YAMAHA (ヤマハ) のエレキギターより、REVSTAR (レヴスター) の歴史と現行全モデルについてご紹介です。本記事では夏の暑さにも負けないREVSTARの魅力について、予備知識無しの方でも分かりやすく解説していきます。
もしかすると読者様の中には
「え、何故夏に REVSTAR なの?」
と、ピンと来ない方もいるかもしれません。
そこでまずはREVSTARの歴史を誕生からおさらいしつつ、現行モデルの特徴を詳しくみていきましょう。
YAMAHA REVSTARとは?その歴史について
YAMAHAがギター製造50周年を迎えた2016年、エレキギターの新シリーズとしてREVSTARシリーズが誕生しました。2016年6月10日付のニュースリリースでは全8ラインアップが発表され、同年6月25日より発売開始です。
REVSTARという名称は、Rev(バイクのエンジンを吹き上げる)+ Star(スター、人気者)を組み合わせた造語となっています。特定のジャンルや普遍的様式に縛られることなく、自由に自分のスタイルを追求出来るのがREVSTARの精神です。
旧REVSTAR (第一世代 / 2016年発売)
2016年発売のREVSTARは現行REVSTARと区別するため、REVSTAR (2016) や第一世代REVSTARなどと呼ばれています。第一世代REVSTARについて、主な特徴は下記の通りです。
1.バイクを連想させる個性的なデザインと、日本的な意匠を彷彿させる独特な質感
2.パワフルかつ繊細なサウンドを実現しプレイヤーの個性に応える、ピックアップとドライスイッチ
3.自然で快適な演奏性と耐久性を両立した、新開発のネックジョイントとボディ形状
最大の特徴としてREVSTARは、カスタムバイクのスタイル「カフェレーサー」から着想を得て開発されています。品番末尾がCRとなるモデルのボディ中央に入る2本のラインは、レーシングストライプを連想させるデザインです。モダンなハードウェア構成と相まって、その姿は見る者にバイクの機敏さ感じさせます。
サウンド面ではモデル毎の特色に合わせたオリジナルピックアップだけでなく、低音を自然にカットするドライスイッチを搭載です。ベースとして人気のSGシリーズや1970年代に好評を博したSFシリーズを踏襲しつつ、新設計のヘッドスタイルやネックジョイントを採用しています。
ギター設計とバイク設計の伝統が融合したその姿は、まさに力と技の二重奏とも言うべきオリジナリティに溢れていました。
新しいREVSTAR (第二世代 / 2022年発売)
2022年3月にREVSTARはモデルを一新し、3グレード7モデル23品番 (後に特別仕様1モデルを加えた24品番) を発表です。こちらが現行のREVSTARとなり、YAMAHA公式サイトでは『新しいREVSTAR』と表現されています。
6年ぶりとなるフルモデルチェンジを果たした新しいREVSTARは、第二世代REVSTARと表現されることが多いです。コンセプトもアップデートされており、下記のような特徴を有します。
1.バイクの機敏さ、軽快感を連想させ、音・演奏感とマッチした個性的なデザインと3つのグレード
2.クリアーで抜けの良いサウンドを実現し、プレイヤーの個性にも応えるサウンド
3.理想の演奏性を徹底的に追求して実現した、自然で快適な演奏感
新しいREVSTARはほぼ全モデルにレーシングストライプ付き、またはカスタムレーシングテールピース (※) を搭載です。そして旧REVSTAR以上にカフェレーサースタイルを想起させる、色鮮やかなカラーバリエーションが増えました。バイクの『擬ギター化』とでも称すべき、メタリックかつ近未来的なルックスは視覚に訴えるスピード感が満点です。
※.ハムバッカー搭載モデルがレーシングストライプ、P90タイプ搭載モデルがカスタムレーシングテールピース、カラーが SSB / MLB はレーシングストライプ無し
サウンドはYAMAHA独自の音響解析や3Dモデリングを活用した、アコースティック・デザインによる設計プロセスが要点となります。その極みが軽量化を目的としたチェンバー構造で、全グレードのボディ内部に独自設計の空洞が設けられているのです。
チェンバー構造は軽量化のみにとどまらず、弦振動を最大限に引き出すアコースティックサウンドを実現します。1.5フレット分深いネックジョイント、軽量ペグ、重心を安定させるストラップピンなど、演奏性はますます向上です。
REVSTAR初となる左利き用モデルも開発され、第一世代の良さを継承しつつ確実な進化を実感出来ます。3つのグレードは用途と価格帯で選べるようになっており、カラーバリエーションも多数完備です。
新しいREVSTARの音質や仕様面の特徴を、各シリーズごとにまとめました。
RSE(エレメントシリーズ)
初心者でも手に取りやすいエントリーグレードで、チェンバードボディによる豊かな音鳴りと取り回しの良さを備えています。オリジナルのVH3アルニコVハムバッカーに加え、先代譲りの不要な低音をカットするドライスイッチを搭載です。
明るい音色が得られるパッシブフィルター回路により、コイルタップよりも音量差が少なく低ノイズなサウンドが得られます。弦長628.6mmのセットネック構造にジャンボフレットを採用、この価格帯では群を抜く正確なイントネーションは要注目です。
デフォルト弦はElixir Nanoweb Lightが使用されているなど、工場出荷の段階で最適な状態に調整されています。品番は通常モデルがRSE20 (全5色) 、左利き用レフトハンドモデルがRSE20L (全2色) です。
2024年10月21日に開催された楽器店大賞2024にて、REVSTAR ELEMENT RSE20はギター・ベース部門大賞を受賞しました。上位モデルと音質面の差別化を図りつつ、ハイコストパフォーマンスを実現したモデルだと言えるでしょう。
ヘッド裏の印章は『レヴスタ』
RSE(エレメントシリーズ)デモ
RSS(スタンダードシリーズ)
新しいREVSTARのスタンダードとして、中間グレードに位置するモデルとなります。3シリーズの中で最もカラーバリエーションが多く、バインディング付きメイプルトップのチェンバードマホガニーボディにカーボン材を挿入したネックを採用です。
ネックの剛性を高めつつ音鳴りが向上し、5ポジションセレクターよる多彩なサウンドメイクに対応します。弦長やナット・ネック幅、デフォルト弦に変更は無いものの、本シリーズよりフレットはステンレスジャンボへグレードアップ!
新開発のフォーカススイッチはピックアップのコイルターン数を増やしたような効果が得られ、中低域を強調することが可能です。品番はVH5アルニコVハムバッカー搭載の通常モデルがRSS20 (全6色)、レフトハンドモデルがRSS20L (全2色) となっています。
歯切れの良いサウンドを求める方向けに、P90タイプアルニコ5シングルコイルVP5を使用したRSS02T (全4色) もラインナップです。RSS02Tはテールピースが『カスタムレーシングテールピース』に変更で、RSS20とは異なるテンション感が味わえます。
RSS02Tはレフトハンドモデルが用意されておらず、右利き専用モデルとなる点に注意です。
本シリーズもヘッド裏の印章が『レヴスタ』
RSS(スタンダードシリーズ)デモ
RSP(プロフェッショナルシリーズ)
プロフェッショナルのステージや現場にも柔軟に対応出来る、新しいREVSTARのハイグレードモデルとなります。カーボン材が挿入されたチェンバー加工ボディとネックが共に使用されており、不必要な低域のみ除去されたクリアなトーンが鮮烈です。
ちなみにボディはバインディング付きメイプルトップチェンバード2ピースマホガニーで、3グレードの中で最も複雑な設計となります。公開されているボディとネックの内部構造は複雑極まりなく、見る者に『未来の楽器』を想起させる仕掛けが満載です。
YAMAHA秘伝のIRA (イニシャル・レスポンス・アクセラレーション) が施され、出荷段階で『弾き込まれた音』が楽しめます。勿論フレットはステンレスジャンボ、デフォルト弦はプロフェッショナルシリーズのみD’Addario EXL110です。
日本の熟練クラフトマンによりハンドメイドされているため、芳醇な音鳴りと優れた剛性がより高い次元で約束されています。5ポジションセレクターとフォーカススイッチによるサウンドは実用性抜群で、全シリーズ唯一となる専用ハードケースが付属です。
品番はVH5アルニコVハムバッカー搭載モデルがRSP20 (全2色)、RSP20の特別仕様としてRSP20X (全1色) も用意されております。RSP20Xは基本仕様はそのままに、ゴールドのボディバインディングとアルミ製ピックガードを配したゴージャスなルックスです。
RSP02T (全2色) はP90タイプアルニコ5シングルコイルVP5搭載で、RSS02Tと同じカスタムレーシングテールピースを装備しています。プロフェッショナルシリーズはレフトハンドモデルが存在せず、ヘッド裏の印章が『日本製』に変更されているのがポイントです。
RSP(プロフェッショナルシリーズ)デモ
品番について
REVSTARの品番はYAMAHAではお馴染み『シリーズ名+ピックアップの個数+カラー』となります。ただしPACIFICAでは価格帯グレード+ピックアップ数で数字3桁でしたが、新しいREVSTARはシリーズアルファベットの頭文字+ピックアップ数を示す数字2桁です。
RS□ 〇●☆ ×××
・RSはREVSTARの略称
・□はシリーズの頭文字 (E=エレメント、S=スタンダード、P=プロフェッショナル)
・○と●はピックアップの個数を示す (数字は〇がハムバッカーの個数、●がシングルコイルの個数)
例1:20=ハムバッカー2個 / シングルコイル0個
例2:02=ハムバッカー0個 / P90タイプシングルコイル2個
・☆は通常無記載、特殊な仕様がある場合のみ数字の末尾にアルファベット追加 (X=特別仕様、T=カスタムレーシングテールピース搭載)
・×××はカラーを示すアルファベット2~3文字
ちなみに旧REVSTARの品番はシリーズ分けが無かったため、PACIFICAと同じ数字3桁(グレード+ハムバッカー数+シングルコイル数) でした
YAMAHAの新しいREVSTAR 3シリーズの大まかな特徴は以上の通りだよ!
ここからはギタいじ的観点で、REVSTARがいかに夏に相応しいエレキギターであるのかを深掘りしていこう!
REVSTARの快適な演奏性は夏に本領発揮!?
旧REVSTARは先述の通り、2016年6月に夏季の新製品として発表されました。故にYAMAHAユーザーの中には、REVSTARで夏をイメージする方が多いと思われます。
REVSTARはそのユーザーイメージを損なうことなく、真夏の暑さでも快適な演奏性を提供です。チェンバードボディは空洞があるため扱いやすい上にコンター加工はフィット感良好、サテン仕上げネックは触感がサラサラとなります。
重心バランスも最適化されているため、演奏中にヘッド側が意図せず下がる(いわゆるヘッド落ち)こともありません。気温の高いシーズンにおけるギター演奏は、些細な演奏性の阻害でも頭に血がのぼりやすくなるものです。
暑さで気だるいのにギターが重過ぎる……
肋骨にボディがゴリゴリ当たる……
ネックがベタベタで滑りが悪すぎる……
ヘッドが落ちてイライラする……
こういった夏場に敏感となる不快要素も、REVSTARであれば快適に乗り越えられます。加えてバイクの如く軽快なルックスは、見ているだけでも爽やかに気分を高揚させてくれることでしょう。
最も『夏要素』が強いREVSTARはコレだ!!
ではREVSTARの中で最も『夏要素』が強い1モデルを選ぶとすると、
エレメントシリーズ RSE20 NYW (ネオンイエロー) 一択です。
近年のYAMAHAといえば、ぼっち・ざ・ろっく!とのコラボレーションが盛んとなっております。作品人気は加速の一途をたどっており、
まんがタイムきららMAX2024年09月号では喜多郁代と伊地知虹夏が表紙に登場しました。
その表紙に応えるかのように、
Yamaha Guitar Japan公式は2人の構図を模したREVSTAR RSE20 NYWの画像を投入です。
すなわちYamaha Guitar Japan公式サイドは、
👉👉👉
RSE20 NYWを伊地知虹夏の『擬ギター化モデル』とみなしていると考えられます。
伊地知虹夏、虹夏、そう、彼女は名前に『夏』が含まれているキャラクターです。
これらの考察から夏場に最適なエレキギターはREVSTARで、そのREVSTARの中で最も夏に相応しいモデルはRSE20 NYWであると断言いたします。ちなみに上位シリーズのカラーにNYW (ネオンイエロー) は存在しないため、色で選ぶ場合もRSE20 NYW一択です。
YAMAHA製ギターの新次元は〇〇〇〇化!?
もしかするとYAMAHAは擬人化ブームの次なる一手として、キャラクターの擬ギター化を睨んでいるのかもしれませんね。これもひとえに、バイクの擬ギター化から始まったREVSTARだからこそ成せる技でしょう。
都合よくギタいじ管理人も、
👉👉👉
山田リョウを擬ギター化したかのようなYAMAHA製ギターを先日のYamaha Dayに公開していました。
山田なのにベースじゃなくてごめん
伊地知虹夏と山田リョウは幼馴染であり、作中ではプロレス技を披露 (?) するなど2人の息の合った応酬は見どころとなります。
後は管理人が RSE20 NYW を My New Gear…、
もとい My New Yamaha… 出来れば、
めでたくリョウ虹カップリングギターの成立です。
言わずもがなギタいじ管理人の購買欲は山田の如くカンストし、
虹夏ギターを求めて猛ダッシュで最寄りのギターショップへ突入しました。
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
最寄りの楽器店
いらっしゃいませー!!
虹夏ちゃんカラーのRSE20 NYWをひとつ下さい!!
申し訳ないのですが、前回入荷分が既に売り切れてしまい店頭在庫がございません……
!?
別店舗
RSE20 NYW?ちょっと注文かけてみないと分からないかな
……
知人の店
ああ、その色は孫に売っちゃった💖
……
REVSTARを2024年7月中に入手したい理由
なんということでしょうか、管理人がこれほどRSE20 NYWを欲しているにも関わらず最寄りのお店が全て在庫無しです。結束バンドのリーダーであり、良心とも言える存在の伊地知虹夏。
その母性的な人柄に惚れ込み、
癒しを求めるYAMAHAファンが大挙して押し寄せたのかもしれません。
背に腹は代えられん……
馴染みのお店で実物を見てから購入したかったが、かくなる上は……
不本意ながら通販で
My New Gear
My New Yamaha
My New Revstar をキメてしまいました💖
という訳で次回はギタいじ夏休みスペシャル!
『硬くて美味しくなさそう』と言われるレベルの旧YAMAHA製品に埋もれるギターいじリストのおうちに、とうとうREVSTAR RSE20 NYWが降臨!!
エントリーグレードとは侮れぬ、REVSTAR エレメントシリーズの真髄に迫っていくよ!!
乞うご期待!!
続けてYAMAHA REVSTAR RSE20 NYWのレビューを読む!
YAMAHA & REVSTAR 関連リンク紹介
ヤマハ株式会社 ギター・ベース・アンプ 製品情報
https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/guitars_basses/index.html
REVSTAR ポータルサイト
https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/guitars_basses/el_guitars/rs_2022/index.html
Web音遊人 いまの時代に鳴るギターを目指し、音もデザインも進化したエレキギターREVSTAR
https://jp.yamaha.com/sp/myujin/58829.html
Yamaha Guitar Japan 公式𝕏アカウント
ヤマハアコースティックギタージャパン 公式𝕏アカウント
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