Amazon 激安ピックアップ 調査第18回 インベーダー型 セルロイドダブルコイル
👆 香ばしさMAXな インベーダー型 セルロイドダブルコイル をレビュー!
目次
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目立つ!? インベーダー型 セルロイドダブルコイル !
Amazon激安ピックアップ第18弾は、 インベーダー型 セルロイドダブルコイル です。ブリッジ用とネック用がセットで、価格は送料込3,000円前後で推移しています。複数の店舗から販売されているため、ノーブランドのバルク品と推察です。Amazonでは『セルロイドダブルコイル』で検索すると、多数ヒットする模様でした。
SH-8風オキサイド・ポールピースもさることながら、奇妙な色合いが目に付きます。ボビンのトップがPRSのハムバッカーの形に近く、材質はセルロイドとの事です。鼈甲柄のセルロイドピック的なカラーリングで、好きな人はハマる色かもしれません。
開封の儀
本品は海外から直送となるため、商品の到着までに3週間程かかりました。専用パッケージ等はなく、簡素な無地の小型段ボールに封入されています。
最低限の梱包のみですが、海外発送料込みの商品なので仕方がありませんね。毎回同じ事を言っている気がするものの、海外商品に手を出す際は注意が必要な点です。
仕様
販売店毎におそらく商品に違いはありませんが、説明文や画像が異なります。中途半端な日本語翻訳の説明になるので、ほとんど参考にならないです。
材質欄に銅と記載されていたりと、語弊を招くような表現も見当たります。(エナメル線は銅、ベースの素材は真鍮、ポールピースはスチール)
ピッチや抵抗値は一切記載がないため、実測した数値を下記に掲載です。
ピッチ
弦間ピッチはブリッジ用が10.4mm、ネック用が10.0mmとなっています。
抵抗値
ブリッジ用の直流抵抗値は15.65kΩで、コイルタップは7.75kΩでした。
ネック用の直流抵抗値は11.51kΩで、コイルタップが5.97kΩです。
マグネット
正確には不明ですが、内部を見た感じではセラミックだと思われます。
インベーダー型 セルロイドダブルコイル 搭載!
実際に取付ける際は、トップのセルロイド部分の大きさに注意が必要です。角に丸みが無いため、ピックガードマウントは加工が必要となる場合があります。そのためどちらかといえば、エスカッションマウントに向いているかもしれません。搭載してみた第一印象としては、色合いの複雑さの割に絵面が結構地味ですね。
奇抜で目立ちそうな色ですが、ポールピースの方が目立つため存在が薄く思えます。近くで見る分には派手なものの、遠目に見ると本当に変な色にしか見えません。セルロイドの質感が活かせていないため、もう少し明るい色の方が良かったですね。サイケデリックな雰囲気を主張するには、今一歩足りない点が惜しいと感じます。
サウンドの主観的感想
当初本品は過去に紹介した、KESOTO カラフルハムの色違いだと考えていました。ですがポールピースの違いがあるためか、もうすこし音像がマイルドです。音は見た目程パワー全振りではなく、クリーンも歪みも一定のバランス感があります。低音域、中音域、高音域と、ほぼ全帯域が標準より高めのトーン設定ですね。
ただし大雑把な味付けが否めず、細かい部分では均等性がありません。例えば中音域と高音域の境目付近は力感が足りず、伸びやかさに欠ける気がします。
ポールピースと弦の距離に注意
ピッキングによっては金属的な音を拾うため、磁界の広さに合わせた調整も必要ですね。ポールピースと弦の距離を上手く合わせて、バランスの良いポイントを探しましょう。
コイルタップすると低音域と中音域を保ったまま、高音域のみブーストしてくれます。音量は小さくなるものの、シングルの方がバランスが良く使いやすいかもしれません。ローエンドの迫力は十分なので、高音域の調整次第で大化けする可能性が大ですね。
倍音&周波数特性確認
管理人の主観はアテにならないため、客観的なデータで特性を確認していきます。今回は倍音特性も調べたので、購入前シミュレートの参考になれば幸いです。
倍音特性 (A2/110.00Hz)
倍音は周波数が分かりやすいように、5弦開放弦のスペクトラムを採用しました。両ポジションで突出した奇数次倍音が無く、見た目に反し暖かな音色となっています。倍音の量自体は多くないため、エフェクター等で積極的に音作りをしていきましょう。
ポールピースが共振を拾うのか、主観の通り550Hz以下の帯域は非整数倍音が多いです。低~中音域はあまり手を加えず、素材の味を活かした方が良いと思われます。
ブリッジ用
ネック用
倍音特性波形の周波数目安
左から2つ目の山(中央灰色線)が基音110Hz 偶数次倍音:第2倍音(220Hz)、第4倍音(440Hz)、第6倍音(660Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(330Hz)、第5倍音(550Hz)、第7倍音(770Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
周波数特性
ブリッジもネックも、低~中音域は素晴らしい迫力と安定感です。波形に極端な山や谷が無く、満遍なく高い出力を発揮してくれます。ところが800Hz付近を境に、波形の山と谷が連続して目立つように変化です。2kHz~6kHzは特に不安定で、イコライザーでも微調整が難しくなっています。
きめ細かさに欠けるため、高音域は粒の粗さを音に活用した方が良いでしょう。無理に音を整えず、ワイルドなディストーションサウンドで押し切って下さい。シングルではその2k~6kHzが盛り上がるので、デッドポイント解消に有効です。あえてシングルモードをメインにするなど、変化球な用法もアリだと思います。
ブリッジ用ハムバッカーモード
ブリッジ用シングルコイルモード
ネック用ハムバッカーモード
ネック用シングルコイルモード
波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2kHz,3kHz,6kHz
インベーダー型 セルロイドダブルコイル 総評
派手に見えてむしろ地味になってしまう、どこか憎めないデザインのピックアップです。その分ギャップ萌え度が高いので、ツボに入ればどハマりする潜在能力を感じます。大味といえどサウンドも悪くはなく、十分に個性と受け止められる仕上がりです。
高音域の周波数的なムラを把握しておけば、悩まずに音作りが出来ると思われます。広い磁界と適度なパワーに粒の粗さが加わり、破壊力漲るドライブを再現可能です。ドロップチューニングにも対応出来るローエンドなので、ゴリゴリな音を目指して下さい!
🏃💨 インベーダー型 セルロイドダブルコイル に萌える💛
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