【FRT激鳴り】Creatifinity Parts ベルブラスインサートブロックは魅惑のリッチトーン💖【音質改善パーツCT-66-6P】
👆 Creatifinity Parts ベルブラス インサートブロック [CT-66-6P] をレビュー!
目次
前回のCreatifinity Parts!
Creatifinity Parts FRT用 ベルブラスインサートブロック 新発売💖
2021年10月7日に、Creatifinity Parts(以下CP)の新商品が発売開始となりました。CPの手掛ける製品は、独創的かつ高品位な金属素材を採用しているのが大きな魅力です。加工精度の高さも秀逸で、何よりも優れた音質改善効果を愛機にもたらします。これまで本ブログでも、ブラスパーツを中心に様々なCP製品を取り上げてきました。
今回発売開始となったのは、フロイドローズ用インサートブロックCT-66-6Pです。素材はブランド初となるベルブラスで、発売前から注目していた方も多い事でしょう。ベルブラスといえば、やはりスネアドラムなどの打楽器のイメージが強いと思われます。
ただしベルブラスは楽器業界の通称的な名称で、工業用としては一般的ではありません。JIS規格にも完全一致する素材は無く、銅と錫が主成分となる合金です。
弦楽器では馴染みが薄いものの、有名どころではGRETSCH G4169BBRに採用されています。銅の割合が多いため、メーカーによってはブロンズ扱いとされる事も多い様子でした。
ベルブラスインサートブロック でFRT新時代到来!?
CP製 CT-66-6P は、フロイドローズ純正インサートブロックと同等のサイズ設計です。インサートブロックは小型の部品ながら、弦を固定する際に極めて重要な働きをします。ロックシステムの構造上、FRTでは最も弦に強い力が加わるパーツなのです。故にブロックの材質によって、チューニング精度や音に与える影響が激変します。
フロイドローズ純正の場合、使用されている素材は基本的にタングステンです。比重がブラスの倍以上あるのが特徴で、とにかく頑丈な金属となっています。これはフロイドローズ、1000シリーズ、スペシャル等でも共通との事です。
普及品や安価なライセンスブリッジの場合、昔から亜鉛が良く採用されていました。亜鉛合金は脆いですが安価なため、製造コストを下げる目的だと言えるでしょう。
硬さだけでは語れぬ音の変化
高価なグレードアップパーツでは、ブラスやチタンのブロックなどが挙げられます。タングステンと比較すると、これらの金属は全て強度で劣るのが特徴です。そもそもタングステンはダイヤの次に硬いとも言われているため、比較になりません。
ではなぜチタン等に交換するのかと言えば、やはり音質変化に尽きると思います。倍音特性やサスティーンが変化してくるため、生音レベルでの違いが大きいのです。好みの弦やピックで音が変わるのと同じく、選択肢は多いに越した事はありません。
ましてやベルブラス製インサートブロックの音は、全くの未知数となっています。果たしてベルブラスはどのような音で魅せてくれるのか、チェックしていきましょう。
FRT用 ベルブラスインサートブロック CT-66-6P 開封の儀
パッケージはいつものCPロゴ入りで、本体は6個まとめて養生された状態です。
ブロックは単品でも発売されているため、多弦用は別途追加が必要となります。(6個パック型式:CT-66-6P、単品型式:CT-66-1P)
ベルブラスも他のCP製ブラスパーツと同様に、表面のメッキ加工は無しです。金属素材の旨味を最大限活かすという、匠のこだわりが感じられますね。
とは言え新品状態では綺麗な光沢を放っており、赤褐色の艶が良い塩梅です。使用に伴い表面が味わい深い色となる、経年変化の過程も楽しめると思います。
仕上がりはいつもと変わらず上質
CP製品ならではの丁寧な加工は、当然ながらCT-66-6Pでも健在です。ブロックは指が切れないように面取りされており、表面も磨き上げられています。特筆すべきは、ストリングロックスクリュー用に設けられたブロックの穴です。
拡大して見ると分かるのですが、こちらも淵が円状に面取りされていました。純正ブロックでもここまではやらないため、本品に抱く想いが伝わってきますね。
サイズも計測してみたところ、全てのブロックが公表サイズとほぼ一致です。
加工精度や外観の美しさ、個体差も含め総じてハイレベルに仕上がっています。
CT-66 公表サイズ
横幅(W):約3.98mm
奥行(D):約3.98mm
高さ(H):約6.5mm
CT-66-6Pはスペシャルのインサートブロックより小型
管理人がインストールを予定していたのは、フロイドローズスペシャルです。本家フロイドローズの廉価版に該当し、材質に亜鉛が多く使用されています。サドルやサスティーンブロックが亜鉛なので、音質も精度も本家に劣る傾向です。
インサートブロックはタングステンとの事ですが、サイズが大型となっています。実測では縦横が3.9mm程度で、高さが約7mmと幾分長めのサイズでした。
スペシャルのブロックよりも背が低くなるため、単純に体積も小さいです。体積が小さくなる分のロスを、ベルブラスでどれほど覆せるのか注目しましょう。
FRT用 ベルブラス インサートブロック CT-66-6P 音質チェック
それではここからは実際に、過去のレビュー時と近い環境で性能を計測します。Fender Player Stratocaster Floyd Rose HSSに取り付けて、各種特性を計測です。
取付け前の周波数特性は計測済みにつき、該当モデルレビューのデータを再利用します。しかし波形の表示方法を変えているため、データは同じでも波形は別物とお考え下さい。
計測環境はDIを使用して、インターフェース直結のクリーントーンをチェックです。計測するのはA2倍音(5弦開放弦)、周波数特性、サスティーンの3項目としました。
DIとインターフェースはおなじみ、AG03とCDI-2Pとの組み合わせを採用しています。純粋にブロックによる音の差異が分かるよう、最適と思われる環境を構築しました。
計測に使用した機材一覧
ギター:Fender Player Stratocaster Floyd Rose HSS 使用PU:純正リア(Player Series Alnico 2 Humbucking)のみ シールド:Aria Pro II / JG-10X (10ft/3m, S/S) マイクケーブル:Amazon / CLMIC1-M-F-10FT-5P DI:CLASSIC PRO / CDI-2P (INST) インターフェース:YAMAHA / AG03 (CH1,LEVEL:標準ライン,GAIN:3.5,全エフェクト無し,INPUT MIX)
CT-66-6P 倍音特性の比較 (A2/110.00Hz)
倍音は周波数が分かりやすいように、5弦開放弦のスペクトラムを採用です。少し分かりにくいですが、表中左側の灰色線が基音の110Hzを示しています。
1.フロイドローズスペシャル純正
第3倍音の出力が大きいため、FRTらしさ溢れる金属的かつ鋭角的な音色です。第6倍音も控えめなので、冷たくメタリックな響きを決定付けています。
矢印で表記している箇所は倍音ではなく、非整数倍音です。アタックやバズ音などに含まれやすく、多い程雑味のある音色傾向となります。
2.CT-66-6P
倍音が芳醇なだけでなく、純正よりも出力そのものが大きいのが特徴です。第2倍音が控えめな反面、第4倍音の出力が最も大きく計測されました。
突出した奇数次倍音が少ない上に、非整数倍音がほとんど含まれておりません。
雑味の無いクリアな響きが、芳醇な倍音の響きを際立たせていますね。不要な非整数倍音が減少した事で音の直進性が倍増し、鳥肌レベルの心地良さです。
その響きはまるで、ギターが2本に増えたかのように錯覚するかもしれません。オクターブ奏法やコーラスエフェクトでは、圧巻の透明度を実現してくれます。
倍音特性波形の周波数目安
左から2つ目の山(中央灰色線)が基音110Hz 偶数次倍音:第2倍音(220Hz)、第4倍音(440Hz)、第6倍音(660Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(330Hz)、第5倍音(550Hz)、第7倍音(770Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
CT-66-6P 周波数特性の比較
周波数特性はDI直で同一のフレーズを録音し、スペクトラムを比較しました。
a.フロイドローズスペシャル純正
Player Stratocasterのレビューでも触れましたが、ハイ上がりな特性です。
ミッドハイ以降が鮮烈な反面、ローエンドが弱く音の立体感に欠けています。パームミュートなどは特に弱々しく、FRTながらもヴィンテージ系の音色です。
b.CT-66-6P
生音が明らかに大きくなっており、+1~+2dB程の出力向上を確認しました。出力向上に伴い、全ての帯域で圧倒的な伸び率を計測しています。
高音は一層煌びやかに変化し、弱点だったローエンドも存在感十分です。200~300Hzの厚みが増したため、パームミュートもザクザクと唸ります。
ミッドレンジに関しては、400~1kHzがほぼ同等の出力という驚きのパワーです。中音域全体に穴が全く無いため、クッキリとした音の輪郭が鼓膜を震わせる事でしょう。
CT-66-6P サスティーンの比較
サスティーンはシンプルに、開放弦Eコードを1ストローク鳴らして計測しました。基準となる純正ブロックを0とし、交換後に±何%音が伸びたかを掲載します。計測したデータを元に、平均%、最小%、最大%の3通りのデータを算出です。
CT-66-6P交換後サスティーン
平均%:+1%
最小%:+2%
最大%:+4%
メーカーサイドの説明では、サスティーンの変化には触れていませんでした。各50回計測を繰り返したところ、僅かにながら音伸びの向上を確認しています。
平均、最小値、最大値、全ての計測結果でCT-66-6Pに軍配です。とは言え元がロングサスティーンな機種につき、体感的変化は感じ取れません。ブロックが小型になっても、音伸びへの悪影響は心配ないと捉えましょう。
Creatifinity Parts FRT用 ベルブラス インサートブロック CT-66-6P まとめ
・倍音が芳醇となり奇数次倍音が目立たなくなる
・非整数倍音が大幅に減少しクリアな響きを再現
・出力が向上し生音レベルで音量が大きくなる
・全周波数帯域が大幅にブーストされる
・サスティーンは極僅かに向上する傾向あり
正直な所、ここまで大きな変化を確認出来るとは想像していませんでした。細々とデータを掲載したものの、データを取るまでもなく十分な変化を実感出来ます。
中でも非整数倍音の減少については、他のパーツでは見られないメリットですね。音の雑味が消えた事により、飛び出す音全体が艶を帯びたかのように感じられます。
まるでニスでも塗ったかのようなサウンドは、リッチトーンと称して然るべきです。演奏下手な管理人が弾いているとは思えない程、その変化は目を見張るものがあります。
ある種の『反則』に思えるほど、本品の使用の有無が音に与える影響は絶大です。FRTの新時代幕開けすら想起させる、革新的なパーツとなるかもしれません!
🏃💨今すぐ ベルブラス インサートブロック を拝む💖
CP製品はメルカリでも買える!!
メルカリ(メルペイ)-フリマアプリ&スマホ決済 [iPhone/iPad]
メルカリ(メルペイ)-フリマアプリ&スマホ決済 [Android]
💰会員登録がまだの場合は初回登録時に下記招待コードを入力でP500ゲット!
JMXQCJ
※全て半角大文字にて会員登録時に入力願います!
👑「他の記事も読んでね💖」
» Creatifinity Parts グレードアップパーツ 関連記事一覧
お手軽価格のアイデアパーツで愛機が瞬く間に激鳴り!?将来絶対伸びるギターパーツブランドです👍
一体どの層に需要があるのか!?どこよりも詳しい圧倒的情報力と分析力で綴る世界一詳しいギターレビュー!
ダンカンについてもっと詳しくなりたいならコチラ!大人気リプレイス用ピックアップモデルの音質を客観的に解析!
» [PR] FENDERのエフェクトペダルHammertone Pedals ヤバ過ぎぃ!?
こんなん絶対欲しくなるだろ。。。
» Vega-Trem VT1 Ultra Trem standardの音質解析!
話題沸騰中!神アーミング性能トレモロブリッジの『サウンド』を徹底検証!!
倍音よりも個性の煌めきが欲しい貴方に捧げるナイスなギターストラップが大集合!
» 安ギターノブ選択会議 指名選手一覧 (※安価なギターノブレビュー)
たまにはリーズナブルで奇妙なフォルムのノブでもいかがかな?
» [PR] 高品位なサウンドと高い汎用性を備えたBOSSの新マルチエフェクター
名 器 確 定 !