【音伸びグッズ】 FENDER FATFINGER GUITAR の性能を解析したよ💖

2021年7月16日FENDER,便利グッズ,FATFINGER GUITAR,サスティーン,音伸び



👆 FENDER FATFINGER GUITAR

目次

FENDER FATFINGER GUITAR でサスティーンはどの位伸びるの?

ギターの構造的な問題として、どうしても音が伸びない機種というものがあります。例えばネックがボルトオンタイプのギターは、セットネックよりも音が伸びません。サスティーンブロックが薄いトレモロも、音が伸びにくいパーツの代名詞ですね。サスティーンは重量に左右される面も多く、軽量なほど音が伸びにくい傾向にあります。

ボルトオンネック
サスティーンが短くなりやすいボルトオンネック

色々な要素が複雑に絡み合う事で、音伸びしにくいギターが生まれるのです。こうした機種で音を伸ばしたい場合は、基本的に部品の交換が必須となります。音伸びを阻害する部品を音が伸びやすいものへ変更する事で、サスティーンがアップです。

ユリア樹脂ナット
サスティーンが短くなりやすいユリア樹脂ナット

けれども交換可能な部品には限界があるため、ある程度妥協も必要となります。機種によっては交換部品が無かったり、そもそも交換したくない人も多いハズです。FENDER FATFINGER GUITARは、そういったケースの改善策として最適となっています。

FENDER FATFINGER GUITAR パッケージ

本品はギターヘッドに装着することで、手軽にサスティーンを向上させる事が可能です。機能はシンプルに、ヘッドの重量を増加させて弦の振幅を大きくさせます。

FENDER FATFINGER GUITAR 正面
FENDER FATFINGER GUITAR 裏面

GUITARと銘打っていますが、サイズの合う弦楽器であればギター以外にも装着可能です。装着位置によりバランスが変化するため、デッドポイントが解消される場合もあります。無改造で音を伸ばしたい場合には、まさに打ってつけの商品だと言えるでしょう。今回はサスティーンがイマイチなギターを使用し、本品の性能を解析してみました。

サスティーンが伸びないギター紹介

検証に使用するギターは、下記画像の1973年製 TEISCO TLG-480C です。TEISCOといえばビザールギターが有名ですが、こちらはLPタイプとなっています。ボディはソリアコタイプなので、内部に大きな空洞がある中空構造です。ネックジョイントはボルトオンを採用で、ナットもサドルもユリアが使われています。

1973年製 TEISCO TLG-480C
1973年製 TEISCO TLG-480C

これらの要素だけでも、イマイチ音が伸びないのが想像出来るのではないでしょうか。トドメとしてピックアップは、ハムバッカーのように見えてシングルコイルなのです。コイルの片側がボディと同じく空洞になっており、製造コストが削減されています。ちなみに当時のカタログには、バッチリと『ハンバッキング』と明記されていました。(半バッキング?)

ユリア樹脂ナット
ユリア樹脂ナット

そんなお茶目さんなTLGですが、LPタイプとしては相当に音が伸びない部類です。PUがシングルコイルなところも重なり、音色もあまりLPらしいとは言えません。せめてサスティーンが伸びれば、それなりに恰好が付いた機種だったと思います。

FENDER FATFINGER GUITAR 重量
重量は約100g

本機にFATFINGER GUITARを装着し、サスティーンの変化を計測していきましょう。まずは何も装着しない状態で、TLG-480Cの『素の状態』を計測です。その後にFATFINGER GUITARを3か所に取り付け、場所毎に音の変化を調べていきます。


FENDER FATFINGER GUITAR 装着前

FENDER FATFINGER GUITAR 装着前

下記の波形が、73年当時のままの状態を保っているTLG-480Cの周波数特性です。LP系としてはフラットな音色の傾向ですが、出力が少し低めとなっています。LPらしいミッドレンジはなく、どちらかといえばストラトに近いかもしれません。

FENDER FATFINGER GUITAR 装着前 周波数特性

サスティーンを計測してみると、平均して12秒台半ばという結果になりました。セットネックのLPを使い、軽い力でストロークした時と同程度のサスティーンです。やはり音伸びに関しても、ボルトオンの特性がモロに出てしまっています。

開放弦Eコード1ストロークの音の長さ

1回目:12.640秒 / 2回目:12.272秒

FENDER FATFINGER GUITAR 中央装着

FENDER FATFINGER GUITAR 中央装着

続いての波形は、FATFINGER GUITARをヘッド中央に装着した周波数特性です。全体的に周波数特性が向上し、出力に関しては最大2dbも増加しました。ヘッドの重量増による振幅の強化が、サスティーン以外にも影響していますね。総じて音に厚みと迫力が加わり、ミッドに芯のあるトーンへ豹変です。

FENDER FATFINGER GUITAR 中央装着 周波数特性

肝心のサスティーンに関しては、平均して約1.2秒の増加となりました。圧倒的に伸びる訳では無いのですが、『あとひと伸び』を実現しています。

開放弦Eコード1ストロークの音の長さ

1回目:13.735秒 / 2回目:13.468秒

FENDER FATFINGER GUITAR 6弦側装着

FENDER FATFINGER GUITAR 6弦側装着

今度は6弦ペグ付近にて、弦と干渉しないようにFATFINGER GUITAR を装着です。周波数特性は極端に変化しませんが、気持ち高音側が強くなります。反して低音が若干弱くなるなど、装着箇所の反対側の弦が強化される模様です。

FENDER FATFINGER GUITAR 6弦側装着 周波数特性

更に今回検証した中で、最も長いサスティーンを計測しました。サスティーンに関しては、装着側の弦が強化されていると推測です。特にネックを握った際に、親指に伝わる振動が強く感じられます。出力も最高を記録し、未装着時と比較しておよそ3dbも増幅しました。

開放弦Eコード1ストロークの音の長さ

1回目:14.269秒 / 2回目:14.327秒

FATFINGER GUITAR 1弦側装着

FENDER FATFINGER GUITAR 1弦側装着

最後に1弦ペグ付近で、弦と干渉しないようにFATFINGER GUITARを装着です。6弦側と同じく微妙ですが、低音域が若干ブーストされている印象を受けます。高音域は倍音が少しだけ大人しくなった感じで、スッキリした音を奏でました。

FENDER FATFINGER GUITAR 1弦側装着 周波数特性

サスティーンは中央装着よりは長く、6弦側装着には少しだけ届きません。それでも平均14秒台と、十分な音伸びの強化を実感出来る事でしょう。中央装着時と出力は同程度で、およそ2dbブーストです。

開放弦Eコード1ストロークの音の長さ

1回目:13.978秒 / 2回目:14.176秒

まとめ

FENDER FATFINGER GUITAR パッケージ斜めアングル
  • 装着箇所を問わず必ずサスティーンが向上する
  • 付随して最大出力と周波数特性がブーストされる
  • 装着箇所によって出力と周波数特性が微妙に変化する
  • 装着箇所の反対側の弦の周波数特性が強化されやすい
  • 出力は振幅の大きい6弦側の方が強化されやすい

音伸びが悪いギターを使用しての検証でしたが、確実に効果がありました。少なくとも、サスティーンは1秒以上伸びるものと考えて良いと思います。それ以上に効果が表れるのが、全体的な周波数特性の強化です。まんべん無く全ての帯域が持ち上がり、音の立体感が際立ちます。

FATFINGER GUITAR 装着アップ

最大出力も上がるため、未装着時よりも音が元気になること請け合いです。音が伸びないギターに喝を入れるには、持って来いの製品となっています!

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