【激安激似】ギターアンプ ammoon AM-3 NUX同じ工場系ミニアンプってどうよ?【Amazon】


目次


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ammoon AM-3 NUX同じ工場系ミニアンプシリーズ
20世紀と比べて、昨今はデスクトップ型ミニアンプでも質の良い製品が増えてきました。NUX Mighty Lite BTはその筆頭で、ミニアンプとは侮れない程の機能を有しています。
BLACKSTAR FLY3はNUXと同じ工場で作られており、こちらも人気の高いミニアンプです。
海外勢に目を向けると、一時期 ammoon AM-3 が話題となった時期があります。ammoonといえばAmazonやアリエクにて、良コスパ商品が話題になったブランドです。

最近は日本向けに力を入れていないのか、めっきり見かけなくなってしまいました。アリエクでは現在も販売されていますが、Amazonでは検索にヒットすらしません。
代わりにammoon製品を、そのまま別ブランド名で販売する業者が増えた印象があります。summinaというブランドのアンプは『ammoon AM-3』である事を確認です。

クローン商品という訳ではなく、そのままammoon AM-3と同等品が届いています。商品ページではammoonのロゴが意図的に消されているため、香ばしさが全開ですね。ただしammoonの公式ページでは、現在AM-3の購入先がTomtopのみとなっております。

Tomtopは販売価格が高額につき、悪質なAmazon転売という訳でもなさそうです(配送料を考慮するとアリエクより安価)。もしかすると、ammoon製品をAmazonで販売出来ない裏事情があるのかもしれません。
そもそもNUX同じ工場系ミニアンプって何?
Mighty Lite BTやFLY3が同じ工場製という情報は、ある程度有名だと思います。楽器店等からも既に公表されており、何よりも外観のデザインがほぼ共通です。

加えて言うとammoon AM-3も、これらのアンプの廉価モデルであると予想されます。違う工場ならばクローン品ですが、ammoonは付属のアダプターがモロにNUX製です。
実はこういった『NUX同じ工場系ミニアンプ』が、世界には多数存在しています。
Flanger FGA-3
エフェクターと間違えそうな商品名ですが、FLY3の簡易機能版アンプです。

パネル面の構成がほぼ共通で、入出力端子の並びと表記が幾分異なります。Extention Cabには対応していないものの、USB電源供給に対応です。

ノブは目印が赤いものを採用し、トーンもISFではなく標準系となっています。

キャビネットにはコーナーガードが無く、シンプルに角を面取りした形状です。

歪みはDIST表記ですが、FLY3よりも歪みにくいOD系に感じられます。
Flatsons FGA-3

おそらくFlangerのマイナーチェンジと思しき製品で、紹介動画が共通です。

Flanger FGA-3のレビュー動画は、全てFlatsons FGA-3で行われています。

ロゴ以外の外観は箱も含めて100%一致しており、機能的な違いは無さそうです。
Amazon Basics FGA-5B
米Amazonでは、アマゾンベーシックにて同等品が販売されています。何故か『アコースティックアンプ』扱いですが、当然ながらエレキギター用アンプです。

この点に関しては、海外のレビュアー陣からもチラホラとダメ出しされていました(2022年2月の時点でもアコースティックアンプとして販売継続中)。

型番が微妙に異なるものの、デザイン面は上記2機種と共通となっています。ロゴ以外の違いといえば、ポインタータイプノブを採用している点でしょうか。

歪みはFLY3に近い様子ですが出力が低く、トーンもISFではなくローパス系です。後はフロントグリルがワイド仕様で横に広いため、キャビティ形状が異なります。

テープエコーのディレイタイムは、FLY3よりも長いというレビューも確認です。
ammoon AM-3 (summina)
そして今回の主役の ammoon AM-3 ですが、FGA-3と共通の商品だと推測されます。歪みはFLY3やFGA-5Bよりも明らかに控えめで、オーバードライブ系統のサウンドです。
スピーカーの性能が異なるのか、FLY3よりも低出力かつクランチ寄りとなっています。ディレイタイムはどちらかといえばロングレンジ系で、扱いが難しいですね。
電源は上記3機種と同じくUSBにも対応し、ノブはFGA-5Bと同等品を搭載しています。グリルはワイドタイプですが、FGA-5Bが横方向に対してAM-3は縦方向に広い形状です。
思うにNUX同じ工場系ミニアンプは、中華系タブレット等と同じくBTOなのでしょう(国内製品では、カップヌードル等のプライベートブランド食品に近い)。
予め決められたアンプの型があり、予算に合わせて仕様を選ぶだけなのだと思います。開発コストを削減出来る反面、ブランド間で仕様が似たり寄ったりになる傾向です。
※多分こんな感じで選べるのかなという妄想
フロントロゴ:任意 パネルロゴ:任意 GAIN最大の設定:クランチ~ディストーション トーン:標準 / ISF テープエコー:ショートレンジ / ロングレンジ AUX IN / LINE OUT:横配置 / 縦配置 Bluetooth:対応 / 非対応 Extention Cab:対応 / 非対応
電源(複数選択可):電池 / アダプター / USB ノブ:複数種より選択 フロントグリル種類:金属 / 化繊 フロントグリル形状:埋め込み / 縦ワイド / 横ワイド コーナーガード:有り / 無し その他:スピーカーの種類、筐体カラー、付属品等
🧠「あくまで想像ね」


外観:ammoon AM-3 NUX同じ工場系ミニアンプ
では開封前に時間を巻き戻し、ammoon AM-3を外箱から順にチェックしていきます。

外箱の正面はアンプの実機写真で、側面にブランド名と型番を掲載です。

他のブランドでは内部の緩衝材が白でしたが、本機は黒いものが使用されていました。輸送時の対策がしっかりしており、箱の中は緩衝材が隙間なく敷き詰められています。

シリカゲルも添えられているため、価格帯を考慮すると商品の梱包は上々ですね。付属品として、ACアダプターのNUX ACD-006Aが同梱されています。

ACD-006Aはローノイズがウリで、NUX製エフェクターでは定番のアダプターです。とても安定した電源供給が可能な上、AM-3の販売価格的にお買い得感があります。

外観面で他のアンプと異なるのは先述の通り、スピーカーグリルとノブのみです。本体はブラックを基調としたシンプルなデザインにつき、尖った個性はありません。

その分機材やインテリアを選ばず、部屋に置きやすいデザインだと言えるでしょう。


仕様:ammoon AM-3 NUX同じ工場系ミニアンプ
本体寸法はMighty Lite BTと完全一致しており、166mm×98mm×124mmとなっています。

重量も720gと共通で、公表されているSN比も88dBなのでMighty Lite BTと同じ値です。

他にも入力インピーダンス、最低消費電流、スピーカー口径が一致していました。

スピーカーは3インチのものが1発で、インピーダンスは4Ω、RMSが5Wとなります。

電源は単三電池6本の他に、DC9VのセンターマイナスアダプターとUSB5Vに対応です。

携帯用充電器やバッテリーパックが使用出来るため、屋外での使用にも向いています。
コントロール
コントロールはパネル正面左からGAIN、VOLUME、TONE、DELAY TIMEです。

GAIN上のミニスイッチでは、クリーンとドライブのチャンネルを選択する事が出来ます。

DELAYはテープエコーとなっており、高音域を絞ったディレイサウンドが印象的です。常時ONで出力される仕様につき、DELAY TIME上部のDELAY LEVELで音量を調整します。

テープエコーを使用したくない場合は、DELAY LEVELを0に設定すればOKです。細かい調整が難しいですが、ショートディレイ~短めのロングディレイを再現します。
入出力端子
AM-3は独立したAUX 入力を装備し、音源に合わせた演奏にも対応可能です。

音量の調整は接続機器側で行うため、接続時に大音量とならないように注意しましょう。

PHONESはヘッドフォンの他、ラインアウトとしてレコーディングにも使用出来ます。

自然な空気感を重視したデジタル処理により、非常にリアルな音像なのが魅力的です。

スピーカーでの出力以上に、PHONES経由の方が心地よい音に聞こえるかもしれません。

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サウンド:ammoon AM-3 NUX同じ工場系ミニアンプ
Fender Player Stratocasterを接続して鳴らした感想として、全体的に好印象でした。低音と高音に弱い箇所があるものの、艶っぽいクリーンもクランチも味わえます。

トランジスタ系ミニアンプのバリっと感が少なく、歪み方もわりと自然な傾向です。室内で小音量で鳴らしたい時に、このレベルの艶感があれば十分に合格点だと思います。

ヘッドフォンのサウンドも良く、管理人個人としてはスピーカー出力よりも好みです。GAINをそれほど上げなければノイズも多く無いため、扱いやすいアンプだと感じます。
スピーカー&ヘッドフォン
しかし気になる点としては、Mighty Lite BTやFLY3よりもスピーカー出力が小さいです。同じ出力で設計されているとは思えないほど、スピーカーの音圧が不足しています。

金額的に低グレードのスピーカーなのか、パワーアンプ回路が弱いのかもしれません。ラインやヘッドフォンでは歪みの迫力が増すため、こちらが本来の音なのでしょう。

スピーカーから単体でザクザクした音は出せず、VOLUMEが10でもうるさくない音量です。アンプのモデリング自体は相当良いので、長所を活かしきれないのが残念に思います。

ラインでインターフェースと接続し、モニターアンプで鳴らすと楽しめそうですね。3インチの口径と価格帯を考えれば、ヘッドフォンの音が良いだけでも価値があります。
テープエコー
テープエコーは短めのタイム設定で、リバーブ的な隠し味に使うのがおススメです。ディレイボリュームはドライ音より大きく調整出来るため、音割れに注意して下さい。

ドライ音と1:1でも潰れやすく、気持ち控えめ位の設定が丁度良い具合で響きます。ウェット音はハイカット気味で出力されるため、本物のテープエコーらしい雰囲気です。


役に立たないデータ集:ammoon AM-3 NUX同じ工場系ミニアンプ
言葉で説明しきれない要素について、簡易的ですがスペクトラムを計測しています。大雑把に調べたデータにつき、参考程度にお考え下さい。
オンマイクとラインでの周波数特性
スピーカー出力の音とライン録りの音について、どの程度違いがあるかを調べました。オーバードライブはONの状態で、GAIN5、VOLUME5、TONE5、DELAY VOLUME0の設定です。
オンマイク

100Hz以下の重低音と、7kHz以上の高い周波数帯域の再現度に欠けています。200~800Hzも控えめの特性で、1k~3KHzが目立つハイ上がりな傾向です。
ライン

200~800Hzがオンマイクよりも強く、極端に弱い帯域がありません。若干ドンシャリ気味の傾向ですが、軽やかなクランチを奏でる事が出来ます。
波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2kHz,3kHz,6kHz
歪み度合による倍音の変化
クリーン、クランチ、オーバードライブの設定で、倍音の変化を調べました。各歪み度合によるアンプの設定は下記の通りで、VOLUMEは5で固定です。
クリーン:CLN チャンネル / GAIN5 / TONE0


クランチ:OD チャンネル / GAIN5 / TONE5


オーバードライブ:ODチャンネル GAIN10 /TONE10


倍音特性波形の周波数目安
左端の山(中央灰色線)が基音110Hz 偶数次倍音:第2倍音(220Hz)、第4倍音(440Hz)、第6倍音(660Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(330Hz)、第5倍音(550Hz)、第7倍音(770Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
テープエコーのウェット音の周波数特性

テープエコー使用時における、ウェット音の周波数特性の変化を調べています。DELAY LEVELとTIMEは10で固定し、Eコードをスタッカートで1回ダウンストロークです。ちなみに調査の結果、設定可能な最大DELAY TIMEはおよそ930msでした。
ドライ音

ウェット音

DELAY LEVEL10の場合、最大で+3dBほどウェット音の方が大きく出力されています。それにも関わらず、1kHz以降の周波数帯はウェット音の方が控えめの傾向です。300Hz以下は逆に強く出力されるため、温かみのある籠った響きをリピートします。
トーンによる周波数特性の変化

最後にクリーンチャンネルにおける、トーンによる周波数の可変範囲を調べました。GAINとVOLUMEは5で固定し、TONE0、5、10の3段階で周波数特性を確認です。
TONE0

本機はTONE0でも籠る事は無く、普通に使える範囲の音に調整されています。万遍なくフラットな周波数特性となっており、エフェクターとも合わせやすいです。
TONE5

TONE0と比較して出力が+3dB増幅し、1kHz~6kHzの主張が強く変化しました。フラットな設定の歪みエフェクターを通すと、ドンシャリ気味のドライブとなります。
TONE10

TONE0よりも出力が+5dBも増幅しますが、1kHz~3kHzのみが膨れ上がる印象です。3kHz以降は微増に留まり、800Hz以下は大きく減衰傾向となっています。ラインでは低~中音域が稼げなくなるため、トレブリー過ぎる音に聞こえるでしょう。スピーカー出力の場合は元々低音が出ないため、それほど気にならないかもしれません。
AM-3の音はFGA-3の下記レビューが一番近いです!
🏃💨 ammoon AM-3 で妥協する🐔

中古でNUX or BLACKSTARを狙う👍
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