【オーバーホール】LVG (神田商会) LVG-11 Micro Guitar Amp – 軽めのJUNK日和 Take5💖 –【ミニギターアンプ】
👆 LVG (神田商会) LVG-11 Micro Guitar Amp
目次
本日もギタいじへようこそ!ハジメマシテな君は『コチラ』から見てね!
前回のJUNK日和
👑最新ギターアンプランキング
👑最新ギターアンプランキング
ミニギターアンプ LVG-11 Micro Guitar Amp が箱付きジャンクで330円!?
7月に好調だったジャンク品漁りも、8月はかつてない程不作でした。ここ1か月の間は、最寄りのリサイクルショップ全店でめぼしい出物が皆無です。
都心部と異なり楽器人口の少ない地方では、こういった唐突な不作が頻繁に訪れます。気が付けば8月は収穫無しで9月を迎え、久しぶりにジャンク品のアンプを入手しました。
手に入れたのは、かつて神田商会が展開していたLVGシリーズのギターアンプです。LVG-11は電池駆動対応のギターアンプで、小型ながら2発のスピーカーを内蔵しています。ジャンクの理由はポットの固着らしく、電源スイッチ以外全く動かないとの事でした。価格は税込みで330円と格安なのに加えて、汚れが目立つものの一応外箱が付属です。
導通はOKと記載があったため、ジャンク品としては極めて軽度な部類となっています。完全動作品でも安価な機種につき、そのままジャンクコーナーに放り込まれたと推察です。何はともあれ久々の軽度なジャンク品、30分以内でサクっと治してしまいましょう。
LVG-11 Micro Guitar Amp の不具合を治す
ポットの固着はアンプだけでなく、ギターやベースのジャンク品でもよく見かけます。極論を言えば交換すれば即治る不具合につき、大半のジャンク愛好家の大好物です。ただしポットのサイズが特殊な場合は交換が難しく、固着を改善するより他ありません。
ポットの固着にも色々種類があり、最も多いのは軸受けの油分の凝固だと思います。稀に亜鉛軸のポットで発生するのが、経年劣化や酸化による軸自体の癒着です。
前者の場合は油分の除去、後者の場合は物理的な方法による改善が必要となります。
幸いにも本品は全社のパターンだったので、無水アルコールと紙ウエスで改善可能です。
油分の固着には無水エタノール
キムワイプ等に無水エタノールを染み込ませ、軸を包むようにして放置しましょう。無水エタノールは脱脂に最適で、キムワイプも油分を吸着する性質があります。軸表面の固着の場合は、大方この方法で滑らかな稼働を取り戻せるハズです。長時間染み込ませる必要は無く、完全に乾く前に油分を除去出来ると思います。
もしも内部の軸まで固着している場合は、ポットのケースを外して軸を洗浄して下さい。無水エタノールは揮発性が高いので、火の気のない作業場所と換気に注意です。1回で改善出来ない場合は、何度か同じ作業を繰り返して様子を見ましょう。今回は本当に軽度だったため、2分程度で全てのポットが稼働するようになりました。
ジャンクミニギターアンプ LVG-11 Micro Guitar Amp オーバーホール
作業時間2分では味気が無いので、基板のオーバーホールも行います。基本的に生産より10年以上経過した電化製品は、コンデンサの交換を推奨です。特に電解コンデンサは寿命を迎える事が多く、無条件で交換しても良いと思います。LVG-11は部品数が少ないので、コンデンサ全てを交換しても20分もかかりません。
オーバーホール前 倍音特性 (A2/110.00Hz)
※アンプの設定:GAIN10 / VOLUME5 / TONE10
劣化コンデンサの交換で、どれほど音が変化するかデータをとってみましょう。まずは倍音特性として、レギュラーチューニングの5弦開放弦を計測してみました。偶数次倍音に奇数次倍音、そして非整数倍音もそれなりに目立つ状態です。とりあえず偶数次倍音が目立つようになれば、耳障りが大幅に良くなります。
オーバーホール前 周波数特性
※アンプの設定:GAIN10 / VOLUME5 / TONE10
倍音特性と異なり、周波数特性は現状のままでは良し悪しが判断出来ません。この波形を基準として、オーバーホール後の波形と比較です。
波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
コンデンサ交換作業は15分程度
せっかくなので、基板に搭載出来るサイズ内で高品質な部品を選別しました。静電容量は全て5%以内で、性能面でも申し分の無い銘柄揃いとなっています。
定数は一切変更がありませんが、一部容量は合成コンデンサに変更です。基板スペースが足りない分は、全て裏面から直接ハンダ付けを行っています。
オーバーホール後 倍音特性 (A2/110.00Hz)
波形を取るまでもなく、音質の改善が確認できました。第2、第4倍音の出力が大きくなり、低音域の量感が聴覚的にもアップです。基音に近い偶数倍音が改善されたことにより、ナチュラルな響きが楽しめます。第7倍音も控えめになるなど、ミッドレンジも雑味が無くなりスッキリしました。
オーバーホール後 周波数特性
容量誤差の激しかったコンデンサが多かったため、波形が正常に戻ったという印象です。全体的に波形が微増しており、メリハリの利いた直進性のある音を取り戻しています。音の重心が220Hzから200Hzへシフトしているので、足腰のしっかりした低音を実感です。中音域はクッキリと際立ち、高音域もサスティーンが幾分煌びやかになりました。
ジャンクミニギターアンプ LVG-11 Micro Guitar Amp 修理完了💖
修理らしい修理がほとんど必要なく、オーバーホールも30分未満で終了しています。投げ売り価格の割に外傷も少なかったので、かなりの満足感を得られた個体ですね。部品数も多くなかったため、コンデンサ交換のみで想像以上に良い音に変化しました。
元の部品グレードが低い場合、定数を変更せずとも容量の吟味だけで音が良くなります。小型アンプといえども、ワンランク上のサウンドで楽しめる音に生まれ変わるハズです。コンデンサの試用にも最適なので、ぜひ軽度ジャンクアンプを有効活用しましょう。
難しい作業はありませんが、ジャンク品修理は火災に直結するので注意が必要となります。見極めや作業に一定の慣れを要するので、根気強くジャンクで経験を積んで下さい。修理に固執するのは禁物で、状況や部品ストックに応じ修理を打ち切る判断も重要です。作業時間と部品代を考慮しつつ、楽しめる範囲内でジャンク品とお付き合い願います。
🏃💨やっぱり新品のギターアンプが欲ちい💖
👑「他のロクでもない記事読ませて💖」
激安ジャンク品をサクっと修理して改造しちゃおう!
» 安ギター に音質の悪い部品だけを使うとどうなるの?[最低音質改造]
これからの時代はクソみたいな音質のギターをもっと『どクソ』な音に改悪してカッコよさ全振りで楽しむ時代です!!
発想の根源が狂っている改造レポートはコチラ!
お堅い楽器情報なんてコリゴリ!
» [PR] FENDERのエフェクトペダルHammertone Pedals ヤバ過ぎぃ!?
こんなん絶対欲しくなるだろ。。。
どこよりも詳しい圧倒的情報力と分析力で綴る世界一詳しいギターレビュー!
» Creatifinity Parts グレードアップパーツ 関連記事一覧
お手軽価格のアイデアパーツで愛機が瞬く間に激鳴り!?将来絶対伸びるギターパーツブランドです👍
ダンカンについてもっと詳しくなりたい!
激安過ぎてむしろ不安になる奇妙なルックスのピックアップが大集合!