1枚5.5円くらいの激安 コインピック ……のレプリカ試してみた💖

2021年10月28日2022年10月7日コインピック,低IQ記事,ギター,ベース,アクセサリー,ピック

👆 コインピック の定番 6ペンス硬貨

目次

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コインピック が試せない！

個人ブログでは避けられない問題として、記事のネタがボツになるという事があります。上手く話を広げられなかった時や、予想より薄味の内容に仕上がった場合などですね。その他のボツ要因として、法令的に取り扱う事が出来ないというケースもあります。当ブログでも色々調べた挙句、記事どころか検証前にボツとなったネタがありました。

それはジャパンヴィンテージ コインピック 選手権という、しょーもない検証記事です。

『色々と日本の古銭が手に入ったので、最強の国産コインピックを決定しよう！』

この文面を見ただけで、管理人がやりそうな事が想像出来た人もいるかもしれません。

貨幣損傷等取締法

ところが古銭といえど日本の硬貨、意図的に傷をつける行為は法令に反します。日本には貨幣損傷等取締法があるため、硬貨の加工や損傷は法令違反に該当です。

銭や厘は硬貨の通用力は無いものの、単位として為替等では現在も使われています。何よりも国内ギタリストで、硬貨をピックに活用している方はあまり見かけません。これはピックとして使いにくい以上に、法令に反する事が大きいのでしょう。

外部参考リンク紹介

» 硬貨に穴を開けても良いですか – 財務省

» 硬貨を加工すると罰せられる（久保田博幸） – 個人 – Yahoo!ニュース

激安 コインピック のレプリカを発見

という訳でしばらくの間、コインピックを試したい欲で悶々としていた次第です。コインピックに近いピックとしては、Ibanez PA1Mが挙げられると思います。

PA1Mは真円形のフォルムが印象的で、アタック感を抑えたベース専用ピックです。構造上エッジが皆無という点が唯一無二となっており、独特のサウンドを生み出します。実際の硬貨と異なるポイントとして、当然ながら縁に凹凸やギザギザがありません。

コインピックは素材が金属である事に加え、この縁の有無の影響が大きい模様です。縁が弦をはじく際に引っ掛かりを生むため、弦振動のニュアンスが大きく変化します。また親指のフィット感も良くなり、ピッキングハーモニクスも容易になるそうです。

ここで管理人は、円状で縁のあるものは同等の効果を生むのではないかと思い付きます。元よりコインピックはピックの代替品、ならばコインピックの代替品を探すまでです。

ところが探すまでもなく、既にコインピックの代替品が販売されている事を知ります。近隣の大手楽器店でも取り扱いがあるとの事なので、さっそく試してみました。

1枚あたり約5.5円の驚異的パフォーマンス

今回利用した楽器店はこちら、百円ショップとしてお馴染みのダイソーです。ギターや笛、打楽器に加え、ネジや金具といったパーツ類も豊富に取り扱っています。勿論ピックも完備で『お金持ちになろう』というレプリカが販売されていました。

対象年齢は4歳以上となっているため、管理人の精神年齢でもギリギリ購入可能です。

コインピックレプリカとして素晴らしい点は、4種計20枚も付属する内容量に尽きます。単価換算では1枚当たり税込5.5円程度となるため、驚異的コストパフォーマンスです。

更に商品名の通り、大金持ち気分を味わえる紙幣のレプリカが4種全80枚付属します。紙幣レプリカはメモ帳代わりになるため、コード進行や作曲メモに使えそうですね。

最早ギタリスト必携とも言える、激安コインピックレプリカセットとなっています。ピック1、2枚相当の金額でピックが20枚買えると考えると、価格崩壊も良い所です。

注意事項

コスト面では目を見張るものがありますが、本品には注意事項が記載されています。どうやらピックとして使用する際は、保護者の監視下の元で行う必要があるそうです。コインピックで遊ぶ際は、必ず保護者の方がいる時に一緒になってお楽しみ下さい。

外観＆使い勝手

収録されている硬貨は10円、50円、100円、500円の4種となっています。現実の硬貨をに似せたデザインとなっていますが、材質や厚みは全て共通です。厚さ1.5mmのポリスチレン製なのでとても軽く、重量感はほとんど感じられません。

また側面の加工も簡素化されており、100円以外はツルツルとなっています。ただし直径は現実の硬貨と同等なので、パっと見の再現度は高いと言えるでしょう。縁の凹凸も再現されているため『円状で縁がある』ピックの条件もクリアです。

それでは実際に、各硬貨毎の使い勝手を試していきます。

10円 コインピック レプリカ

10円タイプの直径は23.5±0.1mm程度で、4種の中で2番目に大型の設計です。表も裏も模様の刻印が複雑なため、滑り止めに近い効果が得られます。実際に弾いてみると引っ掛かりが異様に強く、アタックがビビりまくりです。

適度な強さで弾いても、縁の引っ掛かりが硬質なアタックを生み出します。軽めの力で弾くと今度はピックが飛ぶため、制御が非常に難しいですね。通常のピックでは得難いサウンドではありますが、安定感に欠けると思われます。

10円タイプ 周波数特性

※ちびまる子ちゃんピックレビューの記事と、周波数特性の計測条件を揃えました。（FenderやGIBSONのピックと比較すると、クセの強さが伝わるハズ……）

50円 コインピック レプリカ

収録硬貨4種の中では最も小型のタイプで、直径はおよそ21.0±0.1mm程度です。親指にすっぽり収まるサイズにつき、ストロークには向かないかもしれません。小型な反面4種の中では縁の凹凸が一番深く、明確な段差を親指で感じ取れます。

親指の腹を意識出来るためか、ピッキングハーモニクスがかなり楽ですね。ハーモニクス時の感覚が親指に伝わるため、練習用に向いていると思います。自転車の補助輪的に、ハーモニクスが苦手な人は試す価値がありそうです。

あと何故か本タイプのみ、製造年刻印が昭和となっていました。（他は平成）

50円タイプ 周波数特性

100円 コインピック レプリカ

唯一側面にギザギザが施されており、直径はおよそ22.5±0.1mmとなっています。縁以上にこのギザギザが強烈で、弦に食い込むような独特の触感です。ギザギザの分接触面積が減るせいか、ミョンミョンしたアタック音を奏でます。

ブラッシングに活用すると、スクラッチが混ざったような不思議な音を再生です。しかし引っ掛かりも強いため、気を緩めると10円タイプ同様に飛んでしまいます。ポイントを上手く把握すれば、面白いサウンドに活かせるかもしれませんね。

100円タイプ 周波数特性

500円 コインピック レプリカ

直径が26.5±0.1㎜程度と最も大型で、トライアングル型に近い握り応えです。縁の凹凸もなだらかなため、コードストローク向きとなっています。

演奏した感触もトライアングル型に近いですが、音の輪郭が柔らかめです。引っ掛かりが少ないので制御しやすく、4種の中で一番安定していると思われます。

500円タイプ 周波数特性

……ていうか普通に演奏用に使えるの？

ここまで御覧になった方は、コインピックレプリカを試したくなったかもしれません。使い勝手は4種それぞれに異なる上に、通常のピックでは実現出来ない音色です。おまけに1枚当たり5.5円程度と、コストパフォーマンスも頗る良さそうに見えます。ですが実際の所、演奏用としてはあまりおススメ出来ないというのが本音です。

ポリスチレンは硬度に優れますが、耐衝撃性や耐摩耗性はそれほど高くありません。弦と接触する度に恐ろしい程削れるため、一瞬でギターが粉だらけとなります。3分程度の曲をコードストロークのみで演奏すると、ギターの表面は御覧の通りです。

随所に粉状に削り屑が飛び散るだけでなく、削り節のような破片まで散乱しています。ピックが削れる以上に、愛機が粉塵で汚れてしまうのが大きな難点ですね。単音弾きでもそれなりに削れるため、汚れを許容出来るかどうかが判断基準となります。

汚れても良い無個性な安ギター等の場合は、音のアクセントに成り得る可能性が大です。あくまでお遊び要素として、参考に試す程度に留めた方が無難かもしれません。コインピックの縁の引っ掛かりを体感したい方は、以上の点を覚悟の上で臨みましょう！

👺「なんだこの記事の内容は💢」

－ 未完 －

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