【徹底解説】Supro The Island Series Westbury レビュー!レトロ新しい曲線美💖【ビザール風ギター】
👆 SUPRO The Island Series Westbury をレビュー!
目次
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Supro The Island Series Westbury に熱視線!
SuproのThe Island Seriesは、1962年製Supro Ozarkを元に開発されています。ビザールの系譜を踏襲しつつ、人間工学に基づいた設計がなされているのが特徴です。
その新旧融合なレトロ新しい曲線美は、見る者の心を掴む魅力を秘めていると思います。ノイズレス構造やサテンフィニッシュネック、ジャンルを選ばぬトーンも秀逸です。
Supro The Island Series 3モデル紹介
The Island Seriesは3機種が発表されており、基本的マテリアルは共通となっています。異なるのはPUレイアウトと電装系で、ピックアップの数が1~3個のモデルを完備です。
Hampton(3PU)
3PU仕様のHamptonは5wayセレクターを搭載し、サウンドバリエーションが楽しめます。ピックアップはミニハムサイズシングルコイルですが、内部構造は他機種と同等です。
Jamesport(1PU)
1PU仕様のJamesportは通常のリアPUよりネック寄りで、独特の甘い音色が味わえます。シンプルな1VOLUME/1TONE構成にて、ダイナミクスに溢れた力強いサウンドを実現です。(本モデルのみドットインレイ)
Westbury(2PU)
そして今回メインで紹介するWestburyは、2PU仕様のモダンスタイルとなっています。搭載のゴールドフォイルPUは、Jamesportと共通のハムサイズシングルコイルです。1950年代のValcoを忠実に再現されており、オリジナルマグネット採用となっています。
他のモデルに無い特徴として、フロント側は逆巻きかつ逆磁極タイプを搭載です。故にセンターポジションでは、3機種で唯一ノイズキャンセルに対応しています。シングルコイルとは思えぬレンジの広さが絶妙で、ローエンドもかなり強力です。ビザールな外観に反し、現代的なサウンドメイクが可能なモデルに仕上がっています。
Supro The Island Series は生産終了?
The Island SeriesはSuproの最新ギターですが、現在製造はされていない模様です。公式HPでも既にギター紹介ページは消滅しており、全機種生産終了品と思われます。日本で新品を入手可能なのは、代理店となっているサウンドハウスの在庫分のみです。その在庫数もかなり減ってきているため、気になる方はお早目にゲットしましょう。
本記事では購入の参考になるように、Westburyをザックリ紹介していきます。PUや電装系以外は3機種共通につき、他モデルを検討する際にも参考になるハズです。要点を絞ってチェックしていきますので、ぜひご活用いただければ嬉しく存じます。
Supro The Island Series Westbury 基本スペック
■エレキギター(ビザールギター)
■シリーズ:ISLANDシリーズ、Westbury
■カラー:オーシャンブルーメタリック
■ボディ:アルダー
■ネック:メイプル、セットネック
■指板:ローズウッド、22F
■スケール:25.5インチ(約648mm)
■ピックアップ:Vintage Gold Foil Single-coil pickup×2
■コントロール:ボリューム×1、トーン×1
引用:Supro ( スプロ ) Westbury Turquoise Metallic 送料無料 サウンドハウス
ルックス:Supro The Island Series Westbury
Westburyはメタリックカラーも含め、計5種類のカラーが発表されていました。2021年8月4日現在、5種のカラーの内2種は完売となっている模様です。管理人が所持のOcean Blue Metallicも完売色につき、予めご了承下さいませ。
まず本機のルックスで最も目を惹くのは、曲線美漲るボディフォルムだと思います。人間工学に基づいたセットネック構造で、随所に面取りされているのが印象的です。演奏中のフィット感は当然として、複雑なカーブの連続がモダン度激高となっています。ビザール感を強調しつつも、近未来を想起させる風格がひしひしと伝わるハズです。
ブラックで統一されたネックもオシャレで、ボディとのコントラストが目立ちます。グリップ部はサテン仕上げとなっているため、艶消しになっている点も独特ですね。ヘッドは奇抜性のある形状で、立体的なロゴプレートを添付したタイプです。緩やかなヘッド角付きですが、パッと見はストレートに錯覚する自然さがあります。
ゴージャス&ハイエモリティー!
ゴールドフォイルピックアップはデザインが良く、見るからにゴージャス感満点です。Sのロゴもインパクトがあり、外観面でも他に類をみない設計となっています。メタルエスカッションも上手くハマっているので、PU周りは中毒性抜群です。電装系のノブはレトロ度が高く、ギターアンプに近いハットタイプを搭載しています。
ブリッジやペグ、ジャックプレート等、ハードウェアは基本的にクローム仕上げです。テールピースはのデザインも風変りで、全体的に左右非対称な設計となっています。ピックガードのグニャグニャ感も面白く、ルックス面は総じてハイエモリティーです。とにかくエモいオーラに包まれたいならば、本シリーズは打ってつけだと思います。
演奏性:Supro The Island Series Westbury
楽器はハイセンスなルックスも重要ですが、やはり確固たる演奏性があってこそです。演奏性に関連する各部パーツの性能について、順番に要点を絞りつつ見ていきましょう。
ペグ
ペグは3×3のクルーソンスタイルで、LP系の非シングルラインタイプとなっています。他のハードウェアと合わせたクローム仕上げとなっているため、光沢が強めです。ブランド等はわかりませんが、ごくごく標準的なチューニング精度を有しています。決して高級品ではなく、価格帯を考慮するともう少し良いペグが欲しかった所です。現状で不満がある訳ではないものの、少し物足りなさを感じると思います。
オクターブチューニング
本品は出荷前にサウンドハウスにて検品されているため、オクターブは良好です。全ての弦の12Fでチェックしましたが、実音とハーモニクスに狂いがありません。開放弦やフレット音痴も確認したところ、全フレット全弦で問題無しでした。1フレットもシャープしないため、音程の面では全面的に安心出来ると思われます。
弦高
弦高は気持ち低めとなっており、特に調整しなくても弾きやすい状態です。12フレット実測値では6弦側が1.5mm程度で、1弦側が1.3mm程度となっています。もう少しだけ余裕があるので、限界まで下げれば1.0mm程度迄は調整出来そうです。スライドギターとして使う際などには、かなり高めの弦高設定にも対応します。
ネック
本シリーズ最大のウリとなるのは、グリップ面のサテンフィニッシュです。演奏性を考慮した設計となっており、握り心地がとてもサラサラしています。手汗に対する滑りにも強く、指板表面も艶々でチョーキングも滑らかです。太さも適切な厚みとなっているので、人を選ばず使いやすいと思われます。
セットネックにつきジョイント部も気になる所ですが、こちらも演奏性良好です。段差のあるジョイント加工で窮屈に見えるものの、指置き的な活用が出来ます。ハイポジションも弾きやすく、ストレッチも結構しやすいと感じました。
ナット
ナットは材質が公表されていないので、おそらくユリア樹脂と推測です。ボーン系の滑らかなものではなく、いかにもなカチカチした樹脂となっています。ペグもそうですが、価格的になんとかして欲しかった部位その2ですね。加工自体は実に丁寧で、面取りもしっかりしているだけに惜しく感じます。
フレット
フレットは細目のヴィンテージスタイルで、背もあまり高くないタイプです。背が低い分サスティンは良好となっていて、スライドプレイも流暢にこなせます。消耗度合には配慮が必要ですが、ヴィンテージ再現には欠かせない要素ですね。末端加工も問題が無く、布を上下させても繊維が絡まる事はありませんでした。
ブリッジ
テールピースは左右対称のデザインで、弦の交換が容易な構造が光ります。初心者でも交換しやすく、見かけに反して使い勝手が良いのではないでしょうか。ブリッジはNASHVILLEタイプを採用で、オクターブの調整幅がかなり広いです。
ただしブリッジそのものは汎用品と思われるため、高級感はありません。ペグ、ナットと続き、ここもなんとかして欲しかった所その3となりますね。勿論使用には全く問題が無い精度につき、拘りが無い場合は現状でもOKです。
電装系
ノイズレスを強調する本機は、かなりのノイズ耐性の高さを誇ります。シングルピックアップと思えぬほど、歪ませてもノイズが目立ちません。ハーフトーンのノイズキャンセルを使うと、更にノイズが減少です。
スイッチはLP系のトグルタイプですが、位置に若干クセがあります。ポットはトルクがやや強めとなっており、ガッシリとした回し応えです。ボリューム奏法も演奏しやすく、問題になる点は特に無いと思われます。
重量
体重計を使用した簡易的な計測で、本機の重量はおよそ3.4kgです。別段重くも軽くもなく、平均的な重さのギターに分類されます。重心バランスが良いため、重量よりは軽く感じるかもしれません。
サウンド:Supro The Island Series Westbury
Supro Ozarkを尊重しつつも、サウンドはオールラウンドな傾向です。アンプやエフェクターの種類を問わず、かなりの適合力を備えています。その音色はシングル構造でありながら、ディマジオのDP184に近いです。僅かにビザール特有の倍音の暴れ具合がありますが、音にイヤミがありません。
ゴールドフォイル・ピックアップの設計が優秀で、あらゆる音楽に対応出来ます。歪ませても並のシングル以上に深くドライブするため、ハードな音作りもOKです。何よりもノイズがほとんど無いため、音作りがストレスフリーとなっています。
周波数特性
波形を取るとDP184との近似性が浮き彫りとなり、わずかに低音域が強めな程度です。DP184のトーンチャートは、公式発表で高音域7、中音域6、低音域6となっています。本機のブリッジ側はDP184より高音域が少し控えめで、低音域は僅かに強く計測です。ディマジオを準拠にすると、高音域6、中音域6、低音域7といった所でしょう。
突出した所が無い反面アンプの設定に忠実で、素材の味を楽しめると思います。セットネックなのでサスティーンも十分稼げるため、リードギター適正も十分です。ブリッジ側は400Hz付近に波形の山が集中し、ネック側は250Hz付近となっています。ほぼマウント箇所による違いのみなので、バランスの良いピックアップ構成です。
Supro The Island Series Westbury 総評
新旧融合なレトロ新しいルックスに、万能タイプのサウンドを併せ持っています。パーツ選定はコストダウン感が否めないものの、音そのものは実に優等生な特性です。この見た目が好みだという方は、おそらくサウンド面も大いに好きになれると思います。利用者の少ない機種につき、他とルックスで差をつけたい方にもおススメです。
2021年8月現在、The Island Seriesの国内在庫はかなり少ないものと考えられます。カラー等の選択肢が狭まっているものの、値引き率の高い機種が増えている様子です。グっと来たカラーが残っていたら、お気に入り等に登録してチェックしておきましょう!
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