【チューニング改善】Dynaguide レビュー!動的ストリングガイドの性能 (精度) と音質を検証!【摩擦レス】
👆 チューニング性能が改善するDynaguide動的ストリングガイドをレビュー!
目次
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Dynaguide 動的ストリングガイド搭載でチューニング性能 (精度) が劇的改善!?
ヘッド角の無いストラトタイプのネックでは、ストリングガイドの装着は必須です。とりわけ1,2弦に関して、ナットとペグの角度やナットにかかるテンションの調整が求められます。チューニングやアーミング、ベンドプレイ等、ギターの弦は常に動き続ける宿命です。そのためストリングガイドは、弦の動きを最小限に抑える役割も果たします。
👆 FENDER / VINTAGE-STYLE STRATOCASTER STRING GUIDES
言い換えれば弦の摩擦を少なくして、弦の稼働を滑らかにする役割とも言えるでしょう。Fenderの羽型ストリングガイドを始め、通常は弦を押さえて摩擦を減少させる構造です。バータイプもローラータイプも、その多くは摩擦を減らす事を主眼に設計されています。
Dynaguide 動的ストリングガイド は『摩擦レス』だからチューニング性能 (精度) が高い!
オランダ発の Dynaguide は『摩擦と戦う考え方』とは真逆のストリングガイドです。本品は摩擦を減らすのではなく、ガイド本体を弦の動きに合わせる構造をしています。『弦との一体化』を開発理念に掲げており、摩擦そのものを無くすという考え方です。
本体はドーム状の樹脂ベースに、太いホチキスの芯のような金属バーが付随しています。このバーが固定されていないため、弦の動きに合わせてガイドも動くという仕組みです。弦の力がガイドを自動的に動かす構造は『動的ストリングガイド』と言えるでしょう。
今回はSquierの標準ガイドを基準に、Fender純正、Dynaguideの3種を比べてみました。装着は1,2弦間とし、チューニング精度、音質、2弦倍音の3通りを比較します。ストラトタイプをご利用の方は、ぜひとも購入の参考にお役立てくださいませ。
Dynaguide 動的ストリングガイド のパッケージ
比較の前に、簡単にDynaguideのパッケージをご紹介です。まずDynaguideの製造元ですが、こちらは商品名と同じDynaguideとなっております。オウダーケルク・アーン・デン・エイセルに存在するという情報以外、詳細は不明です。
パッケージもビニール袋のみで、輸入代理店のLEPの情報しか記載がありません。
中には本体の他説明書入りで、簡単な取り付け方法と動画リンクが記載されています。より詳しいインストールガイドについては、説明書記載の下記動画をご覧ください。
Dynaguide 動的ストリングガイド のチューニング性能 (精度) 確認方法
チューニングの精度は主にペグ使用時の触感と、アーム使用後のチューニングの安定性です。チューニングの触感に関しては数値化が難しいため、主観による評価としています。
チューニングの安定性はアームダウン→ニュートラルを10回繰り返すビブラートを5回、続いてアームアップを10回行った後の誤差を計測です。誤差の計測には、KORGのGA Custom Black チューナー を使用しています 。
SQUIER Bullet 標準 ストリングガイドのチューニング性能 (精度) と音質
少し大きめの羽型ガイドで、エントリー機故に仕上がりは良くありません。左右の形状が不均等で、ガイド本体の肌触りも少し固めとなっています。
1.SQUIER ストリングガイドのチューニング性能 (精度)
チューニングをするとヘッドからミシッと音がするため、摩擦が大きめの印象です。アーミングも通常は問題ありませんが、激しめのアクションでは軋む触感が伝わります。
アーミング後のチューニング変化
1弦の変化:-3メモリ
2弦の変化:-2メモリ
2.SQUIER ストリングガイドの音質
音質の比較の元となる、Squier純正ストリングガイドの基本的な音質です。交換するガイドは1,2弦のみにつき、どの程度音質が変化するかが気になりますね。
波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2kHz,3kHz,6kHz
3.SQUIER ストリングガイドの2弦倍音
倍音は全ての弦を鳴らすと分かりにくいため、2弦開放弦の倍音のみを調べました。決して芳醇な倍音ではありませんが、ムラの少ない標準的な倍音傾向です。ガイドの大きさや形状、摩擦の有無がどの程度影響するかに注目しましょう。
倍音特性波形の周波数目安
左端の山が基音(246.94Hz) 偶数次倍音:第2倍音(493.88Hz)、第4倍音(987.76Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(740.82Hz)、第5倍音(1234.7Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
Fender 純正 ストリングガイドのチューニング性能 (精度) と音質
ヴィンテージタイプの羽型ガイドで、Fender製ストラト標準搭載品となります。別売り部品として、VINTAGE-STYLE STRATOCASTER STRING GUIDESの名で発売中です。1セット2個入りのガイドですが、計測には1個のみを使用しています。
i.Fender純正ストリングガイドのチューニング性能 (精度)
オイルやグリス等を使用せずとも、Squier標準よりブレにくい質感です。キリキリ軋む感じではありませんが、時折『ピンッ!』と跳ねる触感が伝わります。アーミングは引っ掛かるというよりは、ネック側に引っ張られる使い心地ですね。個人的には、最も使い慣れたと感じるガイドの手応えがありました。
アーミング後のチューニング変化
1弦の変化:-1メモリ
2弦の変化:直後は-1メモリ→しばらくすると±0
≒アーミング直後はガイド根本に引っ掛かかる状態と推測
ii.Fender純正ストリングガイドの音質
1,2弦のみの交換とはいえ、ほぼ全音域に渡り音質の変化が見受けられます。
意外にも低音域まで増幅されており、400~9kHzは聴覚的にも分かるレベルで増幅です。ただし9kHz以降は控えめとなっているため、余計な倍音が煩わしくありません。摩擦の少なさが揺れを押さえ、雑味のある倍音を減衰させているためと推察します。サスティーンはSquierと比較して、平均でおよそ8%アップです。
iii.Fender純正ストリングガイドの2弦倍音
開放弦のみで比べると、その倍音の差が波形を取るまでもなく実感出来ます。Squierと比較すると倍音が芳醇となっており、加えて増幅率も高めの傾向です。3k~6kHz付近の倍音が良く出ているため、高音域の煌びやかさが際立っています。
Dynaguide Black 動的ストリングガイドのチューニング性能 (精度) と音質
Dynaguide はDynaguide BlackとDynaguide Off White、以上2種類を選択可能です。おそらくカラーリングの違いのみで、音質面の違いは無いものと思われます。計測にはDynaguide Blackを使用し、付属品以外のパーツやグリス等は未使用です。
a.Dynaguide 動的ストリングガイド のチューニング性能 (精度)
ペグがとても滑らかに稼働し、ギア比が2段階増えたような操作感となります。GOTOH製ペグでいうならば、無印から末尾にZ入りの型番に変わったような感じです。アーミングも滑らかで、ネック側の引っ掛かりが無い点に違和感を覚える程でした。ヘッドの軋みも全く無く、精度に関してはほぼ完璧といえるかもしれません。
アーミング後のチューニング変化
1弦の変化:±0
2弦の変化:±0
b.Dynaguide 動的ストリングガイド の音質
ところが音質に関しては、FenderともSquierとも完全に異なる響きとなります。
基本的に音量がかなり低く感じられ、データからも出力が最大-2dBも低下です。中でもローエンドの減衰が目立つため、どうしても軽い音に聞こえてしまいます。心象としては、ブリッジサドルをローラーサドルに変えた時の音質に近いですね。サスティーンはSquierと比較して、平均で約7%低下していました。
c.Dynaguide 動的ストリングガイド の2弦倍音
倍音はSquier以上Fender以下ですが、高音域側に偏り気味となっています。加えていうと、Fender製よりも奇数次倍音を高めに計測(第5、第7、第9)です。録音してヘッドフォンでFender製と聴き比べると、機械的な響きに聞こえます。精度は完璧に近い反面、音質面は人によって好みが別れそうな結果となりました。
Dynaguide 動的ストリングガイド チューニング性能 (精度) と音質 まとめ
・Dynaguide のチューニング性能(精度)と安定性は完璧に近い
・Dynaguide の音質はローエンドが弱く最大出力も低下する
・Dynaguide はサスティーンが減衰する傾向にある
・Dynaguide の倍音は奇数次倍音が多く金属的響きになりやすい
チューニングやアーミング精度は劇的に向上する分、音質面はある程度妥協が必要となるかな?
余裕があればローエンドやサスティーンを強化する他のパーツと併用しよう!
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