ESP Tremolo Tone Spring Type-1&Type-2 音比べ💖

2021年7月7日パーツ,ブリッジ,トレモロブリッジ,ESP,トレモロスプリング,ESP Tremolo Tone Spring Type-1,ESP Tremolo Tone Spring Type-2

👆 ESP Tremolo Tone Spring Type-1

目次

ESP Tremolo Tone Spring でサウンドチューニング!

トレモロスプリングは使用する本数や張力により、音色に影響を与えます。基本的に本数が多いほど、出力が大きく周波数特性が強調されやすいです。ところが通常のスプリングは、張力の関係で3本以上装着出来ない場合もあります。アームの使い勝手にも影響するため、単純に増やせば良いという訳でもありません。

参考過去記事

そのためメーカーによっては、張力を調整したスプリングを開発しているのです。5本掛けを前提として張力を弱めることで、安定した操作性を実現しています。最たる例は、ESP Custom Lab謹製の『Tremolo Tone Spring』シリーズです。件の商品は標準的ギターに、4本以上スプリングを搭載出来るように調整されています。

性能面の違いについて ESP Tremolo Tone Spring

Type-1はしなやかな張力を備え、ロスの少ない弦振動による倍音構成が魅力です。本数による音色調整も可能で、既存の3本掛けに1本だけ加える使い方にも対応します。

ESP Tremolo Tone Spring Type-1

Type-2は1よりもスプリング線径と外径が太く、中~高音域が強化された銘柄です。径が太い分張力も強くなっており、アームアクションもパワフルに変化します。

ESP Tremolo Tone Spring Type-2

Type-1とType-2は特色が異なる設計ですが、販売価格はどちらも同じです。この2種の選択は音色や操作性の好みなど、使用者の感性に委ねられています。今回は各スプリングを同一機種に搭載し、音色や操作性の変化を比較してみました。ベタ付けの場合でも音色調整に活用出来るので、ご参考になれば幸いです。

音質面の違いについて ESP Tremolo Tone Spring

Wilkinson トレモロスプリング Tremolo Springs フェンダー/スクワイアストラトトレモロユニット用、ニッケル(5本セット)

音質の比較対象として、GOTOHの記事と同じくWilkinsonのスプリングを用意しました。このスプリングはmシリーズ等の付属品で、保守部品としても別途販売されています。硬さ、安定性、音質と、あらゆる面で平均的な性能なので本品は比較基準に最適です。

Wilkinsonスプリング

測定結果の安定性を重視するためブリッジはベタ付けで、ホルダ位置は固定します。本数は3本または5本とし、3本掛けは左右にハの字型2本+中央に1本搭載です。

Wilkinson / 3本ハの字掛け

Wilkinsonスプリング 3本ハの字掛け

Wilkinsonのスプリング3本掛けは目立った特性が無く、平均的な波形を形成します。アームアクションの反応も適切で、『使い慣れている』と感じる操作性です。

Wilkinsonスプリング 3本ハの字掛け 周波数特性

Wilkinson / 5本掛け

Wilkinsonスプリング 5本掛け

5本掛けになると全帯域がブーストされて、出力も最大で+3dB程増加しました。しかし低~中音域の増幅が強すぎて、少し音が濁るような印象が否めません。張力も強烈過ぎるため、まともなアームアクションは期待出来ないと思います。

Wilkinsonスプリング 5本掛け 周波数特性

ESP Tremolo Tone Spring Type-1

ESP Tremolo Tone Spring Type-1 重量

続いてはType-1の測定ですが、先の通り本品は4本以上の搭載を推奨です。3本掛けの使用は想定されていないため、あくまで計測目的とご理解願います。

Type-1 / 3本ハの字掛け

まずWilkinson製と比較するとスプリング自体が柔軟で、かなり伸ばしやすいです。3本掛けではチューニングが若干安定しないものの、使えなくもありません。

ESP Tremolo Tone Spring Type-1 3本ハの字掛け

アーミングはWilkinsonの2本掛け相当ですが、出力は最大+3dBを記録します。ただし揺れが強すぎるのか、高音域がシャギーでまとまりのないサウンドです。音は大きくなるとは言え、やはりメーカー想定外の使用法となります。

ESP Tremolo Tone Spring Type-1 3本ハの字掛け 周波数帯域

Type-1 / 5本掛け

ESP推奨の5本掛けにすると、アーミングもチューニングも安定しました。特にアーミングは5本とは思えぬほど軽やかで、アップもダウンもしやすいです。サウンドも3本掛けより引き締まった印象があり、音の芯の強さを感じます。

ESP Tremolo Tone Spring Type-1 5本字掛け

出力は5本掛けでも最大+3dB程ですが、100~2kHzの帯域が増幅傾向です。逆に2kHz以降は抑え気味となるため、雑味のある倍音が消えてスッキリしています。Wilkinsonの5本掛けよりも安定した帯域で、3本掛け相当のアーミングを実現です。

ESP Tremolo Tone Spring Type-1 5本字掛け 周波数帯域

ESP Tremolo Tone Spring Type-2

ESP Tremolo Tone Spring Type-2 重量

Type-2は1よりも黄色気味の色合いで、近くで見ると一回り太いのが分かります。柔軟性はType-1よりも大分硬く、ある程度力を入れないと伸びません。重量も8gほど増加しており、根本的に別物のスプリングという印象ですね。

Type-2 / 3本ハの字掛け

こちらも4本掛け以上が推奨されているものの、意外にも3本掛けでも安定しています。張力がType-1より強力な分、Wilkinsonの3本掛けとあまり差が無い感じです。けれどもスプリングが戻る力が強く、アームアクションにクセがあります。

ESP Tremolo Tone Spring Type-2 3本ハの字掛け

サウンド面ではType-1の5本掛けと同レベルで、出力は最大+4dBも増幅です。ですがウリとする中~高音域の強化は、それほど見受けられません。Type-1も2も共通で、想定外の用法では効果が100%発揮出来ない事が分かりました。

ESP Tremolo Tone Spring Type-2 3本ハの字掛け 周波数特性

Type-2 / 5本掛け

推奨セッティング通り5本にすると、優れた中~高音域の増幅が確認出来ます。中音域は400~2kHzにかけて、明らかに音の直進性が増している事を実感です。高音域にも大きな変化があり、6.3kHz以降が持ち上がって煌びやかに聞こえます。出力は3本掛けと同じく+4dB程ブーストされ、音像がクッキリと明瞭です。

ESP Tremolo Tone Spring Type-2 5本掛け

アーミングに目を向けると、アームアップ時に弾き手のガッツが必要となります。端的に言ってしまえば力が必要で、Type-1と比較にならない程に戻る力が強烈です。おそらく6点止めのブリッジの場合、5本掛けでは本数が多すぎると思われます。音と操作性のバランスを保つならば、6点止めブリッジは4本掛けを推奨です。

ESP Tremolo Tone Spring Type-2 5本掛け 周波数特性

フロイドローズなど、2点支持ブリッジならば5本が丁度良い塩梅かもしれませんね。

ESP Tremolo Tone Spring まとめ

ESP Tremolo Tone Spring Type-1 & Type-2

Type-1もType-2も普遍的スプリングより出力がかなり高い

Type-1は100~2kHzの帯域が増幅される傾向

Type-1のアームアクションは5本掛けでも軽やか

Type-2は400~2kHz、および6.3kHz以上の帯域が増幅される傾向

Type-2のアームアクションは本数問わずかなり硬質

Type-1もType-2も4本未満の使用では性能を発揮出来ない

🏃💨ESP Tremolo Tone Spring を漁りゅ 💖

👑「他のデータ関連記事も見せて💖」