Amazon激安ギターピックアップ 調査第25回 ロボコップ風スタックタイプ HOMELAND HL-153
👆 ロボコップ風スタック降臨!? Amazon激安ギターピックアップ HOMELAND HL-153 をレビュー!
目次
今年もギタいじへようこそ!ハジメマシテな君は『コチラ』も見てね!
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前回の 激安ギターピックアップ 調査!
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Amazon等で買える 激安ギターピックアップ調査 再開を記念して概要説明
激安ギターピックアップ をレビューする人
ブログ『ギターいじリストのおうち』の全権を司る三流サイボーグ。性別年齢職業不詳の無機物。新年早々格付けチェックでハズレを連発中。
2023.01.02追記
当ブログへお越しいただいた皆さま、あけましておめでとうございます。お寄せいただいた暖かなご声援のおかげで、健やかに新年を迎えることができました。
これもすべて、当ブログをご愛読いただいている世界中の皆さまのおかげです。より良い情報提供に努めて参りますので、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
ええ、勿論新年のあいさつも昨年の使い回しですよ!!(はてブのブコメ欄見るまで新年の挨拶忘れていることに気が付かなかった)
新年からテンション爆上げしていこうぜ音楽の民ども!
-追記ここマデ-
2023年一発目の更新ということで、久しぶりに激安ピックアップを見ていきましょう。実に10か月ぶりとなるシリーズ再開につき、初見となる方も多いと思われます。
当連載の概要を簡単に説明しますと、単なる激安ピックアップのレビューコーナーです。Amazonやアリエクなどで購入出来る、みるからにアレなギターピックアップを取り上げていきます。
元々は調査団的なノリで開始したシリーズですが、未だにガシっとした設定は無しです。
安物買いの銭失いな管理人が……
地雷臭漂うPUを衝動買いする……
※2人とも変な物を衝動買いするキャラ
そういった頭の悪~い流れで綴る、色物枠レビューコーナーだとお考え下さい!
激安ギターピックアップ調査はこれまで、計24種にも及ぶ商品を取り上げてきました。ちなみに全レビュー1話完結スタイルなので、何回から読み始めてもOKな構成の内容です。
定番のMusiclilyやYibuyは勿論のこと、レア度の高い代物も多数紹介しています。
何も考えず脊髄反射でレビューしているため、皆様も頭をカラッポにして御覧いただければ幸いです!
第四指令:まるでロボコップなAmazon激安ギターピックアップ HOMELAND HL-153 スタックタイプ を調査せよ!
という訳で激安ギターピックアップ調査第25回は、近未来的なピックアップに迫ります。過去の調査内容を振り返ると、管理人はファンタジー武器系ピックアップに精神が支配されていたみたいです。
伝説の武器のようなピックアップ……
隠し武器や神器のようなピックアップ……
21世紀も四半世紀に突入しようかというこの時代に、何を思って古臭い浪漫武器に憧れを抱いていたのでしょうか。
例え魔王を倒せる伝説の武器と言えど、
文明の利器で武装した集団の前にはゴミ同然だと思います。
そこで今回は管理人のRPG信仰をデリートすべく、
愛機にロボコップを投入したい所存です。
失礼、HOMELAND HL-153 スタックタイプ をレビューしなければならない
いかがでしょうか、このルックス!
メカメカしいロボコップっぷり!
近未来デトロイトの技術の粋を集めた逸品が、既にギター界に降臨していたことに驚きを隠せません。商品説明を読むまでもなく、明らかに異質過ぎる存在感が管理人の脳汁腺を刺激しました。
画像から察するに、ブレード型ポールピースを搭載したスタックタイプの模様です。メタリックな外装と相まって、ロボコップのチタン製外部装甲に瓜二つとなっています。
このルックスを前にして、購入するなという方が無理な話というものです。購入は運命に等しく、細部まで詳細にレビューすることは『指令』とも言えます。
(商品説明を)まじめにやれ
秒速でカートインをキメようかというそのとき、ふと管理人は過去の過ちを思い出しました。管理人が脳汁の促すままに買い物をして失敗した時は、
十中八九説明欄を良く見ていなかったのです。
やはりネットショッピングにおいて、商品画像の確認と説明の熟読は基本中の基本となっています!
まずブランドや型番は画像から分かる通り、HOMELANDのHL-153というモデルです。HOMELANDのピックアップについては、当シリーズでも2回ほど登場しています。
調べても情報が分からないモデルなので、販売店の説明文を確認していきましょう。
エレキギター、マンドリン、シガーボックスギターの交換部品に適しています。
引用:Amazon.co.jp_ ギターハムバッカー 交換部品
どうやら本ピックアップはギターだけでなく、マンドリン等にも対応しているみたいです。コース間隔が特殊なマンドリンでも、ブレードポールピースならば問題ないかもしれません。Yahoo!ショッピングでも本品を販売している店舗があり、若干異なる説明文を掲載していました。
真新しくて高品質.
引用:78007663_STKショップ – 通販 – Yahoo!ショッピング
本品のアピールポイントとして、真新しくて高品質である旨を高らかに謳っております。ですが新品として販売している商品につき、真新しいというのは必要最低条件です。
高品質という点も抽象的で、もう少し具体的に何の品質が高いのかが気になりますね
高品位の銅素材で作られています.
引用:78007663_STKショップ – 通販 – Yahoo!ショッピング
そんな管理人の心を察したのか、実は高品質な銅素材であることが明記されていました。スタックピックアップの構造を考えると、ワイヤーやシールド材が銅製です。
もしかすると近未来デトロイトが生み出した、最先端のエナメル線が使われている可能性もあります。その他に詳しい情報はなく、残りは寸法やマグネットの種類が記載されているだけでした。
いささか情報不足感が否めないものの、このルックスから放たれるオーラには抗えません。これほどの見た目であれば、24時間百パーセント完全なピックアップの音が飛び出すハズです。
いつも負け続きのこのシリーズですが、今日こそは勝ちに行きたいと思います!
外観:Amazon激安ギターピックアップ HOMELAND HL-153 ロボコップ風ブレード搭載スタックタイプ
発送はいつもの灰色の袋が使われており、注文日から13日後に管理人宅へ到着です。
予定納期は7~14日ですが、2週間以上かかる場合も多いと思われます。
商品に専用のパッケージはなく、識別用のラベルが添付されたビニールパックのみです。
本体は緩衝シートに包まれていて、付属品は別途ビニールパックに封入されています。
それではおまちかね、ロボコップピックアップとのご対面と参りましょう!
うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!
おおおおぉぉぉぉぉぉ……↓↓↓
…………
細部の仕上がり
なんという事でしょうか、
想像の遥か上をいくレベルでピックアップ本体が小汚いです。
全体的にクロームメッキが劣化している上に、ポールピースは腐食が進行しています。本品を近未来デトロイトの技術の粋だと言い出した人は、一体どこの誰なのでしょうか。
これでは最新兵器どころか、
戦闘でズタボロになった機能停止寸前のロボコップです。
グツグツと煮えたぎっていた管理人の脳汁ですが、即座に急速冷凍を開始しています。少なくとも開封直後の段階では、本品が真新しいとはお世辞にも言えません。
保管環境が劣悪だったと推測されるため、商品画像通りのものが届くとは思わない方が良いでしょう
仕様:Amazon激安ギターピックアップ HOMELAND HL-153 ロボコップ風ブレード搭載スタックタイプ
気を取り直して仕様を確認していくと、マグネットはセラミックバーを搭載です。ポールピースはスチール製で、カバーはシルバーのプラスチック製となっております。
ダンカン等のバーポールピースと異なり、磁性のあるステンレス(SUS430)では無い点に注意です。
ピックアップケーブルはコネクタ式を採用し、簡単に脱着することが出来ます。
ボビンの底面は基板となっているため、開封の際に傷がつかないように取扱いましょう。
構造
ピックアップカバーは底面からネジ止めされていますが、こちらも脱着が可能です。ただし品質管理が行き届いておらず、ネジ頭が盛大に潰れていました。
カバーを外すと本品がスタックタイプであること、そしてシールド加工が行われていることが確認出来ます。ただし組み上げが大雑把となっていて、シールド加工が何とも言えない乱雑さです。
きちんと導電性テープが使用されているものの、作業のフリーハンド感が尋常ではありません。テープの厚みも異様に薄く、ダンカンやディマジオのシールド加工には程遠いと感じます。
ボビン本体と基板は細いワイヤーで4か所はんだ付けされているだけなので、カバーの脱着時は断線に気を付けて下さい。
寸法はおおむね寸法表の通りですが、部分的に値が異なる箇所がありました。
ブレードポールピースの長さは52mmではなく、全長約54.4mm程です。
ピックアップの高さも29mmあるため、図の値よりも1mm以上厚く設計されています。ザグリが薄いボディには無加工で搭載出来ないので、予めザグリの深さを調べておきましょう。
配線&抵抗値
コネクタ式ワイヤーは3芯仕様のものが2芯化されており、長さはおよそ240mm程です。シールドとワイヤーの構造からみるに、コイルタップは考慮されていない設計となっています。
直流抵抗値はおよそ7.83kΩにつき、こちらは商品説明欄記載の値とほぼ同じです。
配線絡みの注意点としては、ブリッジ側にマウントする際にコネクタがザグリに干渉します。よほど特殊なボディ構造ではない限り、本品をそのままブリッジに搭載することは出来ません。
スタックタイプなので全ポジションにマウント出来るものの、ブリッジに使用する際はカバーを反転させた方が良いでしょう。
ネック側にコネクタが向くように取付けることで、ザグリと干渉せずにブリッジマウントが可能です。
ブランドロゴの見栄えが悪くなっても構わない場合は、そのまま反転して取り付けても問題ないと思われます。
Amazon激安ギターピックアップ HOMELAND HL-153 ロボコップ風ブレード搭載スタックタイプ 搭載!
それでは実際に試験用のギターを使い、HOMELAND HL-153をブリッジポジションに搭載です。先の通りカバーをいったん外した上で、ボビンの向きを反転させて取付けています。
加えてルックスにロボコップ風統一感をもたせるため、ギターノブもロボコップ風のものをチョイスです。ロボコップ風ノブといえば、
かつて安ノブ選択会議で指名した『軽量 頑丈 快適性 音色&音量制御 ノブ 3個』おいて他にありません。
スイッチノブもクロームタイプに交換すると、
頭がクラクラするほどのロボコップっぷりを発揮してくれます。
先ほどは仕上がりの悪さに文句タラタラだった管理人も、思わず脳汁腺が再稼働する程に興奮です。
うおおおおおおおおおおおおお!!
脳汁が爆発しそうだぜあーーっ!!!!
メッキの腐食が些細なことに思えるほど、全てがどうでもよくなるレベルのロボコップ度を誇ります。
ある種ロボコップの原作再現度が高い
ロボコップシリーズといえば、何と言っても機能停止寸前まで無茶をするアクションシーンが爽快です。
ていうかこの汚いピックアップ……
むしろ原作再現度高いんじゃね?
考えてみればアレックス・マーフィは無傷でいる時間よりも、ダメージを喰らっているシーンの方が圧倒的に印象に残ります。ロボコップはぶっ壊れてこそ華とも言えるので、
ブツブツだらけのメッキや腐食したポールピースの方がロボコップらしいですね。
通常であれば販売店にクレームを入れて然るべきですが、どうやら管理人は脳汁過剰でIQが低下し過ぎたのかもしれません。
皆様はこのような代物に遭遇した際は、無理して使わずにきちんと販売店に文句を言いましょう!
サウンドの主観的感想
肝心のサウンドについて、使い初めの内は音が硬くキンキンした響きに聞こえます。出力もスタックタイプとしては低く、ヴィンテージ系シングルコイル相当の音量です。
それでも30分ほどアンプを通して弾き続けると、次第に音の硬さが和らいでいきました。雑なシールド加工が気になりましたが、ノイズ面に関しては全く問題がないと思います。
本モデルはクリーンでも歪ませても、シングルコイルのハーフトーン並にノイズレスです。クリーンではシングルコイル的な軽やかな音色で、中音~高音にアドバンテージがあります。
ローは控えめでパワフルさには欠けるものの、スタックタイプとは思えぬほどにハイエンドが伸びやかです。ダンカンのSSL-1的な響きが好きな方であれば、グっと来るヴィンテージ系クリーンを奏でてくれます。
歪ませるとハムバッカー感が強くなり、特にアタックのコンプレッションが強烈です。ゲインを上げてもあまり深く歪まずに、サスティーンやコンプレッションが強くなる傾向がみられます。
クリーンと歪みで二面性があるため、シングルともハムバッカーとも言えない使い勝手ですね。クリーンはシングル的、歪みはハム的と割り切って使う分には良いですが、万人向けとは言えず使用難易度が高いと感じました。
Amazon激安ギターピックアップ HOMELAND HL-153 ロボコップ風ブレード搭載スタックタイプ 倍音&周波数特性確認
管理人の主観はアテにならないため、客観的なデータで各特性を確認していきます。倍音と周波数特性を解析したので、購入前シミュレートの参考になれば幸いです。
倍音特性 (A2/110.00Hz)
倍音は周波数が分かりやすいように、5弦開放弦のスペクトラムを採用しています。
低次倍音から高次倍音まで倍音が計測されており、非整数倍音も全体的に控えめです。偶数次倍音と奇数次倍音のバランスも良く、どちらかといえば偶数次倍音が前に出やすくなっております。
均整の取れた倍音である反面、低次倍音の出力が均等なので管理人の体感通りコンプレッションが強い部類です。基音より出力の高い倍音も多く、ダイナミクスを活かしたプレイには不向きとなります。
倍音特性波形の周波数目安
左端側の太長い山(中央灰色線)が基音110Hz 偶数次倍音:第2倍音(220Hz)、第4倍音(440Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(330Hz)、第5倍音(550Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
周波数特性
周波数特性はDI直で同一フレーズを繰り返し、平均的スペクトラムを割り出しました。
400~800Hzまで均等に高い値を維持しつつ、1kHz以降は強烈に伸びまくるトーンです。とりわけ3k~6kHzの爆発力が凄まじく、一般的なSTシングルコイル以上に高音が伸びます。
対照的に200Hz以下の低音は貧弱で、締まった低音を再生するのが至難の業です。ブリッジミュートなどの音圧も軽くなるので、中~高音を活かした音作りに特化させましょう。
周波数特性波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
Amazon激安ギターピックアップ HOMELAND HL-153 ロボコップ風ブレード搭載スタックタイプ まとめ
ロボコップなルックスとは真逆となる、ヴィンテージ系シングルコイルに近い高音性能を有します。コンディションの悪さや乱雑な加工は評価出来ないものの、何故か音はマトモという不思議なスタックタイプです。
決してオールラウンドな音ではありませんが、ノイズレスなヴィンテージトーンを好む方にはハマるかもしれません。価格が価格ですので、外観の悪い中古品感覚で使う分にはそれなりに楽しめると思います!
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