【極厚ミッド】Seymour Duncan STHR-1n レビュー!Hot Rails Tele Neckってどんな音?【ダンカン解析】
👆 Seymour Duncan STHR-1n Hot Rails Tele Neck (Rhythm)の音質を解析!
目次
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Seymour Duncan STHR-1n Hot Rails Tele Neck (Rhythm) でテレキャスの音が唸る!
今回はSeymour Duncan製テレキャス用ピックアップの中でも攻撃力の高い、STHR-1n Hot Rails Tele Neck (Rhythm)をご紹介です。STHR-1nは昨年取り上げたブリッジ用のSTHR-1bと対になっており、テレキャスターのネックマウント専用に設計されています。
ブリッジ用とボビンのサイズが異なりますが、強力なセラミックマグネットやツインブレード仕様などは共通です。しかしトーンチャートはSTHR-1bよりも出力や中音域が控えめで、その分高音域が伸びやすいというアレンジが施されています。
それでも強烈なサスティーンは圧倒的となっており、ダンカンのテレキャス用ネックマウントモデルとしては最強の中音域特性です。STHR-1nとSTHR-1bをセットでテレキャスに組み込めば最後、軽やかな音色がロックやメタル向けのハードなサウンドへ変貌します。
低音~中音域の効いた音も難なく作成出来るため、フルサイズハムバッカー顔負けのジャズトーンも再現可能です。テレキャスの操作性やフィーリングを変えずに音だけをヘヴィーにしたい場合、最良の選択肢となるモデルだと言えるでしょう。本記事ではネックにSTHR-1nをマウントし、アンプの歪み度合による周波数特性の変化を計測していきます。
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公表データの確認:Seymour Duncan STHR-1n Hot Rails Tele Neck (Rhythm)
ブランド:Seymour Duncan ( セイモア・ダンカン )
モデル:Hot Rails Tele Neck (Single Coil Sized Humbucker Pickups for Telecaster)※
型番:STHR-1n
マグネット:セラミック
直流抵抗値:10.9kΩ
アウトプットタイプ:Medium
出 力:6.7
トーンチャート:低音域:5 / 中音域:7 / 高音域:5
レゾナントピーク:3.90kHz
弦間:フリー
厚み:およそ0.791インチ(ブレードの頂点からボビンの底まで、底面のマグネットの厚さは含まず)
ワイヤー:4芯シールド (4 Conductor Shielded)
※国内では『Hot Rails Tele Neck』と表記される事が多いが、海外では『Hot Rails Tele Rhythm』と表記されやすい
クリーンのSTHR-1nはこんな音!
まずはアンプのGAINを完全に下げ、標準的ストロークではあまり歪まないように設定です。クリーンをつま弾いた感想として、君は本当にテレキャスのネック用なのかという気分になりました。体感的にはテレキャスのブリッジ用シングルハムに近い音色で、計測結果もブリッジ特有の台形状波形に近いですね。
低音域の中心は250Hz付近と思ったよりも重心が高めですが、200~600Hz付近の出力の高さが凶悪レベルとなっています。また500Hz付近にも小さなピークが発生しており、ドロっとした粘りを感じる濃厚なミッドレンジを強調です。2.5kHz付近に突発的なピークがあるため、中高音域でパツンと爆ぜるアタックがよりブリッジ的な響きを引き立てています。
クランチのSTHR-1nはこんな音!
STHR-1nはギリギリミディアム出力の分類ですが、クランチ程度に歪ませようとしてもかなりのドライブ感です。低音域や高音域の特性はクリーン時からあまり変化がなく、中音域に少し目立つ谷間を形成しています。波形の谷間となる範囲はおおよそ400~2kHz付近で、尚且つ谷の形状が独特です。
谷間の範囲内でも500Hz、1.3kHz、1.5kHz、1.7kHzと、大きく盛り返す小さな山が連続して発生しています。そのためミッドレンジのクリスピー感が非常に強く、ザラっとした粗目の音の粒が一層荒々しいサウンドを演出です。3kHz以降はなだらかな坂状に減衰するため、中音域は粒が太いのに高音域は非常にキメが細かいという絶妙な味付けとなっています。
オーバードライブのSTHR-1nはこんな音!
歪みをオーバードライブに設定するとローエンドが引き締まり、無駄な倍音の少ないタイトな歪みに変化です。フレットラップ的に音の中心が分かりやすい歪み質で、低音域側の波形は250Hz一点に集中した形状となります。中音域は谷間がクランチよりも明確となり、400~2.4kHzにかけて抉られたような波形です。
ただし400~600Hzはもちこたえていて全くブレがなく、分厚くも甘やかな響きが安定感抜群となっています。また900Hz、1.3kHz、1.6kHz付近など、突発的に発生する小さな山も失われておらずクリスピー感は健在です。2.4k~4kHz前後の中高音域の爆発力に加え、9kHz以降の超高音域も伸びるなど歪みにメタリックなニュアンスが加味されていますね。
周波数特性波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2000Hz,3000Hz,6000Hz
Seymour Duncan STHR-1n Hot Rails Tele Neck (Rhythm) 音質解析 まとめ
マグマのようにホットな粘度のブリッジ用STHR-1bに対し、STHR-1nは溶かした鉄のような音伸びと滑らかさが印象的です。分厚く粘り強い粗目のミッドレンジだけでなく、レスポンスが良くキメの細やかな高音域が隠し味として良い働きをしています。
出力が高く歪みやすい反面、シングルコイルのテレキャスでは実現不可能な凶悪サウンドもお手のものです。テレキャスのフォルムや演奏性が大好で、音のベクトルに大きな変化をつけたい場合はぜひともお試し下さい!
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STHR-1n ( テレキャスターネック用 )
STHR-1b ( テレキャスター ブリッジ用 )
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