「秒でカートイン💖」Indio by Monoprice Cali Classic Model610164 レビュー!鮮やかブルーバーストSTタイプ!【安ギター】
👆 Indio by Monoprice Cali Classic Model610164 (安ギター) をレビュー!
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Indio by Monoprice Cali Classic Model610164 って安ギターはどうよ?
先月よりAmazonにて、Monopriceの安ギターが国内で新たに2種販売開始となりました。Monopriceは米国のオンラインストアで、独自の商品も色々と手掛けております。楽器店ではありませんが、楽器類もIndio by Monopriceとして展開中の模様です。(※管理人はそこまで詳しくない)
販売開始となったのはSTタイプの610164に、TLタイプの610261となっています。610164はCali Classic Electric Guitarと銘打たれており、専用ギグバッグも付属です。
米国では48州が送料無料で、価格も80ドル弱~100ドル未満の範囲内で収まっています。Amazonでは若干割高ですが、ブラックフライデーセール開催期間中は20%オフです。
国内ブランドと比較するならば、PLAYTECHやPhotoGenicが近い価格帯となります。部品構成もPLAYTECH ST250 Mapleに近く、バスウッドボディ&メイプルネック採用です。(※ST250はボディがホワイトウッド)
価格面はPLAYTECHの方が優勢ですが、ギグバッグが付属する点は魅力的に思います。せっかくのブラックフライデーなので、Cali Classicを取り寄せてみました。
参考:同価格帯ギターレビュー
開封の儀
Monopriceの商品はギターだけでなく、ほとんどがプライム配送対応です。発送はギター用段ボールが使用されており、表面はブランドロゴ入りとなっています。

本体はギグバッグに収納されている様子で、箱の中で隙間なく収まっている状態です。

ギグバッグは薄手のクッション入りなのに加え、ロゴも刺繍が使用されています。

以前当ブログでも取り上げた、CAHAYAのエレキケース簡単版に近い雰囲気ですね。

保管用にはまず問題無く使える、それなりにしっかりした構造だと言えるでしょう。

バッグを開けるとギター本体は緩衝シートに包まれていて、各部養生されています。

スイッチや指板が輸送時に痛まないよう、きちんと配慮されている梱包です。

付属品もバラつかないように固定されているため、梱包は満点に近いと感じます。

目立った外傷も無く、綺麗な状態を保ったまま手元まで届きました。
基本スペック
Model:610164 Color:Blue burst Body Material:Basswood Fretboard Material:Maple Neck Material:Maple Nut:42x3 mm white ABS Neck Construction:Bolt‑on Neck Shape:C Scale:648mm scale Number of Frets:22 Frets Size:2.3mm Pickups:SSS ‑ Ceramic
ルックス:Indio by Monoprice Cali Classic Model610164

まず本機で最も目を引くのは、色鮮やかなブルーバーストのボディではないでしょうか。安ギターではあまり多く無いカラーリングで、グラデーションが美しいです。淡いパステル調の水色なのもインパクトが強く、青色好きにはたまりませんね。
ヘッドスタイル

続いてピンと来るのが、Bill Lawrenceを彷彿とさせるヘッドスタイルだと思います。Bill LawrenceとSTスモールヘッドを、足して2で割ったような形状でしょうか。釣り針のような丸みと角を備えたフォルムが斬新で、安ギターらしからぬ存在感です。
ハードウェア

ピックガードは11点止めですが1プライを採用し、やや厚手の設計となっています。ハードウェアはいかにもな安ギター感が強く、PLAYTECH等と似たり寄ったりです。高級な部品は一切無く、安ギター御用達のクロームパーツが使用されています。
組み上げ
ボディは後述しますが、標準的なSTタイプよりも幾分パキっとした形状ですね。特にコンター部の淵が鋭角的で、アングルによっては角ばった印象を与えます。

部品の組み合げは悪くないため、変に曲がったり歪んだりしている箇所は無しです。安いパーツを丁寧に組み上げている雰囲気があり、荒っぽさは少ないと思います。

ネックとボディの結合部はほどほどで、隙間があまり無い点を評価したいです。
演奏性:Indio by Monoprice Cali Classic Model610164

ここからは演奏に関わる要素について、各パーツ単位でチェックしていきます。分解しての評価ではなく、開封後の動作確認時に調べる事を重点に置きました。部品の機能性と組み込みの精度も含めて、可能な限りフラットな視点で精査です。
ペグ

ペグは低価格機で良く見る、白い保護フィルムがついているものが使われています。ロトマチックペグなので、チューニング精度はカバードタイプよりは良好です。

とは言え別段優れた性能でも無く、ごくごく普通のトルクと精度となっています。L6配列ネジ穴45度のペグであれば、ほとんどの銘柄がポン乗せで交換が可能です。
弦高&オクターブチューニング
販売元も購入先も楽器店ではないため、基本的な調整は工場出荷時準拠となります。弦高もオクターブも簡単に合わされているのみで、購入後の調整は必須です。

まず弦高が非常に高く、1弦側の1.8mmは良いとして6弦側は3.5mmでした。さすがに高過ぎるため、2.0mm以下に下げた方が演奏しやすいと思います。

オクターブは6弦のみピッタリでしたが、弦高を下げるので結局は再調整です。好みの弦高に合わせた上で、オクターブをしっかりと合わせましょう。オクターブと弦高の調整が必要となるので、初心者向きでは無いかもしれません。
ネック

ネックは貼りメイプル2P仕様で、グリップはCシェイプで設計されています。フレットが細いせいか、握り心地がのぺっとしているのが特徴です。

ミディアムジャンボのPLAYTECHと弾き比べると、平べったさを感じると思います。

ロッドは左右に可動する事を確認し、調整幅はタップリ残っている状態です。変な反りや捻じれも無いため、安ギターの合格ラインは十分クリアしています。
ボディ
コンター加工の淵が本家ストラトより細く、ボディエンドもゴツゴツした形状です。

正面から見ると分かりませんが、真横からみるとコピーモデルらしさが漂っています。

鮮やかなフィニッシュは見ているだけでも飽きず、長く楽しめそうな予感ですね。ただし使用されているパーツは全て安ギター準拠で、Fender系と互換性はありません。

ピックガードは穴位置が特殊で、ブリッジは10.5mmのナロータイプとなっています。ネックプレートもFender規格ではなく、簡単に交換出来る部品が少ないです。

大がかりな加工が必要となる場合もあるため、改造ベースにする際は注意しましょう。ストラップピンは安ギターでは珍しく、傘の大きいキノコ型でした。

ザグリは弁当箱(スイミングプール)の浅いタイプで、PLAYTECHに近く感じます。浅型はピックアップの厚みに制限を受けるため、こちらも交換前に要確認です。
ナット
ナットはABS製の42mmタイプで、縦幅と横幅は外観上は問題無さそうに見えます。ところが溝切りがあまり良く無く、全ての弦で1フレットがシャープする状態です。

6弦に至っては2フレットまでシャープするため、溝を低くする必要があります。

溝が深すぎるよりはマシですが、この辺の調整も初心者の方には難しいです。
フレット
幅2.3mmの細目のヴィンテージSTに多いタイプで、フレットの山も高くありません。全フレットチェックしましたが、音詰まりやビリ付く箇所はありませんでした。

末端処理は平均的エントリー機の仕上がりで、まずまずといった所だと思います。ネックの側面でクロスを上下に滑らせても、繊維が絡まる事は無かったです。

しかしタングが側面から見える箇所と、チップが埋め込まれている箇所に分かれています。演奏時に僅かな段差の有無が気になるため、統一して欲しかった要素ですね。
ブリッジ
エントリー機のマストアイテム、10.5mmピッチのトレモロが採用されています。

サスティーンブロックは極薄の軽量タイプで、音伸びは全く期待出来ません。

初期状態はスプリングが強めに張られており、完全なベタ付けに近いです。他の安ギターと共通のブリッジにつき、アームも似たような操作感となっています。

10.5mmピッチのトレモロとしてMusiclily UltraのPRSスタイル、Fender製やWilkinson製などと交換が可能です。サドルもGOTOHや海外安パーツでは、一定数の10.5mmタイプが流通しています。音伸びが悪いと感じた場合、真っ先に交換を検討しても良い部品でしょう。
10.5mmピッチのトレモロブリッジをグレードアップするならコレで決まり!
センター

価格的に個体差はあると思われますが、本品はボディとネックの結合が良好です。ブリッジ、ピックアップ、ナットの位置も良く、ほぼ中央に収まっていました。ポケットに隙間やグラつきも無いので、現状問題になる箇所はありません。
電装系
ポットはミニサイズのφ16mmで、汎用フィルムコンデンサが使われています。ピックアップ、アウトプット共に、ワイヤーはビニール被覆の撚り線です。スイッチはALPHA ALP-5W風のコピータイプと、低価格部品で構成されています。

ポットもスイッチも操作感が柔らかく、大半の安ギターの使い心地と同じです。安電装パーツオールスターなので交換したくなりますが、微妙な制限が付きます。

ザグリの関係でポットがφ16mm専用となっており、選択肢が多くありません。φ24mm派の方は多いと思われるものの、ザグリの拡張が必要になるでしょう。
重量

体重計を使用した実測では、機体重量はおよそ3.3kgとなっていました。細目のストラップを装着して構えても、あまり苦にならない重さですね。標準的STタイプよりは幾分軽いため、使い勝手も良いと思います。
サウンド:Indio by Monoprice Cali Classic Model610164
サウンドに関してはそのものズバリな、バスウッド&セラミックPUの音です。硬質で芯のある音ですが、低音域にパワーが無く線の細い傾向となっています。出力もそれほど高く無く、PLAYTECHのST250より力感は控えめでした。

ジャンク品で安ギターを漁っている人にとっては、安心感を抱く音かもしれません。いつの時代もいつの日も、20年以上変わらぬ安ギターの音があるのは良いですね。
ピックアップの特徴
個人的心象としては、他の安ギターよりミドルとネックの変化が小さいように感じます。あまり音が伸びないためか、クリーンのパキっと感は他の安ギターよりも少し強めです。

そして出力は高く無いものの、アタックが幾分歪みやすいピックアップだと感じました。

ピックアップはセラミックで、裏面にマグネットを重ねたタイプを採用しています。ハーフトーンはノイズキャンセル有りですが、内部ノイズ自体は多めの部類です。

配線材にシールド線が使われていないため、外部のノイズも拾いやすくなっています。ポールピースは全て、ランダムポールピースを採用でした。
正常な安ギターの音
模範的安ギターとも言えるサウンドなので、むしろ調整ポイントが分かりやすいです。加えて言うと安ギターの音ではありますが、決して変な音が出る訳ではありません。

らしい音が正しく出力されているという事は、部品の組み込みが適切であると言えます。部品交換に着手した場合、本機は素直に音に反映してくれる可能性が高いですね。
倍音特性 (A2/110.00Hz)
一応各ポジションにおける、サウンドデータも計測しておきました。倍音は周波数が分かりやすいように、5弦開放弦のスペクトラムを採用しています。
i.ブリッジピックアップ

倍音量が多めで、奇数次倍音と偶数次倍音が規則的な傾向です。気持ち奇数次倍音が強めですが、いずれも極端に突出した部分は無いと思います。
ii.ミドルピックアップ

第2倍音が最も強く、部分的に奇数次倍音が控えめになる傾向です。ブリッジより暖かく丸いという、ステレオタイプ的なミドルの倍音となっています。
iii.ネックピックアップ

ミドルと比較すると、第4倍音が控えめで他の特性は似たような傾向です。高音域側の倍音が少ないため、サスティーンのギラ付き感も控えめとなります。
倍音特性波形の周波数目安
左から2つ目の山(中央灰色線)が基音110Hz 偶数次倍音:第2倍音(220Hz)、第4倍音(440Hz)、第6倍音(660Hz)…… →ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も 奇数次倍音:第3倍音(330Hz)、第5倍音(550Hz)、第7倍音(770Hz)…… →金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き 非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない
周波数特性
周波数特性はDI直で同一のフレーズを30秒録音し、スペクトラムを比較しました。
a.ブリッジピックアップ

400~800Hz付近を中心としつつ、2k~6kの高音域が伸びやかな特性です。PLAYTECH ST250ほど高音が出ませんが、その分アンプでコントロールしやすく感じます。
b.ミドルピックアップ

200~400Hz付近の低音寄りに音がシフトし、ブリッジよりも低音域の存在感が強いです。同じくST250と比べると高音域は控えめですが、低~中音域は本品が上となっています。
c.ネックピックアップ

ミドルから帯域の変化が少なく、ミドルの音から高音域だけ削ったイメージですね。ST250よりも低音域が強いですが、1kHz以降は全てST250が上手となっていました。
Indio by Monoprice Cali Classic Model610164 総評
品質とサウンドの両面において、同価格帯の安ギターと大きな差はありません。販売元が楽器店では無いギターとはいえ、随所で安定したクオリティを保っています。値段が値段なだけに、独自性の強い差別化は難しかったのではないかと推察です。

それでもカラーリングの鮮やかさが真新しく、大きな魅力に感じました。同価格帯では少ない仕様につき、この要素に価値を見出せるか否かに尽きるでしょう。

部品構成的に価格帯以上を求めるのは酷ですが、価格相当の働きは十分期待出来ます。強いて挙げるとすれば、流通が少なく個体差の中央値が分からない点が不安要素です。初心者向きとは言えませんが、安ギターハンターに愛される可能性は高いと思われます!
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