【リッチトーン】Seymour Duncan SH-14 レビュー!Custom 5 の音質を徹底解説!【TB-14 / PACIFICA】

2024年12月13日後藤ひとり,ピックアップ,ハムバッカー,アルニコ5,Seymour Duncan,SH-14,Custom 5,ぼっち・ざ・ろっく!,Alnico 5 Medium Output Humbucker Pickup,TB-14

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👆 Seymour Duncan SH-14 Custom 5 レビュー!

管理人

Seymour Duncan SH-14について推奨木材や倍音特性の比較、サムネイルの更新など、情報を大幅に強化した上で再投稿いたしました!

目次

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Seymour Duncan SH-14 Custom 5 アルニコ5で奏でるリッチトーン!

今回はSeymour Duncanより、 SH-14 Custom 5 のサウンドデータをご紹介です。ダンカンのカスタムハムバッカーとしては、SH-1をカスタムしたSH-5 Duncan Customが筆頭となります。

更にそのSH-5を再アレンジし、アルニコ2マグネットを搭載したモデルがSH-11 Custom Customです。SH-14 Custom5はヴィンテージ感を残しつつも出力を向上させるべく、SH-11のマグネットをアルニコ5へ変更した再々々カスタムモデルとなります。

実質的にDuncan Custom Custom Customですが、さすがに長過ぎるのでアルニコ5から取ったCustom 5をモデル名に採用です。SH-1の出力を倍化させたイメージに近く、まさにSH-5とSH-11のいいとこ取りなモデルに仕上がっています。

SH-14 (TB-14) を搭載した人気エレキギターも多く、YAMAHA PACIFICA 600番台 (611/612) やESPの高崎晃氏シグネチャーモデル各種に搭載です。

ぼっちちゃんこと結束バンド後藤ひとり愛用!

特にPACIFICAはぼっち・ざ・ろっく!の爆発的な人気に伴い、知らず知らずのうちにCustom 5の音を体験している方も多いと推察されます。

マグネットのアルニコ5化に伴い、中音の倍音を感じさせるリッチトーンもSH-14 Custom5の特徴です。主張し過ぎぬ高次倍音とヴィンテージモデルさながらのキメ細かさを備え、輪郭がぼやけにくいクリアな音を体感出来ると思います。

オプションは7弦&トレムバッカー!

SH-14 Custom5は弦間を0.414インチに広げたトレムバッカーTB-14の他、7弦ギターに対応するSH-14-7もラインナップです。それぞれ巻き幅が広がるためSH-14、TB-14、SH-14-7の順に抵抗値がアップします。

出力設定はSH-14とSH-14-7は共通ですが、TB-14は極僅かに低めに設定されている様子でした。トーンチャートに変更はないため、詳しくは公表データの項にてご確認下さい。

本記事ではブリッジにSH-14 Custom5をマウントし、SH-11と比較しつつ周波数特性を解析です。

ピックアップの変更を検討している場合やYAMAHA PACIFICA 600番台の音、後藤ひとりの音が気になる方は要チェック!

参考記事

【歌声PAF】Seymour Duncan SH-11 Custom Customはどんな音?【ダンカンギターピックアップ解析】

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カスタム元となるSH-11のサウンドデータはこちらの記事をチェック!

エレキギター用ピックアップの種類|サウンドハウス

公表データの確認:Seymour Duncan SH-14 Custom 5

公表データの確認:Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) SH-14 Custom 5 Seymour Duncan 通販|サウンドハウス

ブランド:Seymour Duncan ( セイモア・ダンカン )

モデル:Custom 5 (Alnico 5 Medium Output Humbucker Pickup)

型番:SH-14 (Bridge) / TB-14 (Trembucker)

マグネット:アルニコ5

直流抵抗値:14.1kΩ (Bridge) / 14.8kΩ (Trembucker)

アウトプットタイプ:Medium ※1

出 力:7.9 (Bridge) / 7.7 (Trembucker)

トーンチャート:低音域 6 / 中音域 3 / 高音域 8

レゾナントピーク:5.40kHz

弦間:0.385インチ (Bridge) / 0.414インチ (Trembucker)

ワイヤー:4芯シールド (4 Conductor Shielded)

推奨ボディ材:バランスの取れたウォームなトーンを持つギター全般 ※2

推奨指板材:ローズウッド指板 ※2

※1.マイナーチェンジ前の出力はHigh扱いだったが現在はMedium、各販売サイトではHighと表記されている店舗が多いため要注意

※2.推奨ボディ&指板材は現在非公開情報

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0:46~ Custom 5の公式デモ

Seymour Duncan SH-14 Custom 5の倍音特性 (E2/82.407Hz)

まずはクリーンセッティングのアンプを使い、SH-14 Custom 5の倍音特性 (E2/82.407Hz) を確認です。

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) SH-14 Custom 5 倍音特性 (E2/82.407Hz) 波形
SH-14 倍音特性 (E2/82.407Hz)

SH-14はSH-11よりも基音の出力 (縦軸) が高く、低次倍音も同様に高い値を計測しています。加えて基音以下の帯域も含めて非整数倍音が少ないため、芯のあるアタックとクリアな響きを両立です。

反して高次倍音は出力だけでなく倍音が計測された帯域 (横軸) も控えめとなり、ゲインを上げても高音が不自然に歪みません。ダンカン公式がリッチで豊かな倍音と謳うのも頷ける、濃密な中音の厚みを実感出来る倍音特性だと言えるでしょう。

SH-11の倍音特性 (E2/82.407Hz)

Seymour Duncan SH-11 倍音特性 (E2/82.407Hz) 波形
SH-11 倍音特性 (E2/82.407Hz)

SH-11は基音の出力がSH-14より低いためレスポンスが柔らかく、伸びの良い高次倍音がスムースなサウンドをアシストします。中高音に該当する帯域の倍音が芳醇ですが、やや大き目の非整数倍音がバターのように溶ける低音が独特のニュアンスです。低音側の非整数倍音は音程を感じさせぬ唸りを生み、ふくよかな中音と滑らかな高音が合わさり甘美なトーンを創出します。

倍音特性波形の周波数目安

左端の山(中央灰色線)が基音82.407Hz
偶数次倍音:第2倍音(164.814Hz)、第4倍音(329.628z)……
→ナチュラルで暖かな傾向の響き、多いほど親しみを感じやすいという研究結果も
奇数次倍音:第3倍音(247.221Hz)、第5倍音(412.035Hz)……
→金属的で冷たくメカニカルな傾向の響き
非整数倍音:各倍音の谷などに含まれるが音程を感じさせない

Seymour Duncan SH-14 クリーン 周波数特性

倍音特性の計測時と同じく、標準ストロークでも歪まないクリーントーンにおける周波数特性を確認です。

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) SH-14 Custom 5 クリーン 周波数特性 波形
SH-14 クリーン 周波数特性

SH-11とSH-5を比較した際もそうでしたが、このCustom3兄弟は公表トーンチャートと周波数の値が一致しません。周波数以外の要素も含めて10段階で評価しているのか、高音域8のSH-14 Custom5よりもSH-11のほうが高音が煌びやかに感じます。

SH-14 Custom5のクリーンは低音に確かな図太さがあり、ゴツっとした硬質のアタック音が印象的です。周波数的に低音側は150Hz前後付近に集中しており、100Hz以下の重低音も高めに計測されています。

500kHz付近に関しては、SH-1カスタム系統特有となる極端な谷間を形成です。ただし1kHz付近まではSH-14 Custom5が上回る上に、音に芯があるため中音域3という公表値以上の力感を誇ります。

SH-11 クリーン 周波数特性

Seymour Duncan SH-11 クリーン 周波数特性 波形
SH-11 クリーン 周波数特性

逆に1~6kHzの波形は高音域7設定のSH-11が上手で、SH-14 Custom5は高音域8ほどの鋭さは得られないかもしれません。ただし6kHz以降の値はSH-14が若干上回るため、サスティーンの艶感はSH-11以上と言えそうです。

あくまで比較対象をSH-11に限定した場合につき、SH-14 Custom5の音を純粋に評価すると低音も高音もレスポンスが良好となります。クリーンのSH-14 Custom5はローエンドと出力の高さが他の帯域を引っ張るため、直進性に溢れた勢いとパワーを感じる事請け合いです。

Seymour Duncan SH-14 クランチ 周波数特性

続いてマグネットの特性が顕著になる、アンプを軽めに歪ませたセッティングをみていきます。

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) SH-14 Custom 5 クランチ 周波数特性 波形
SH-14 クランチ 周波数特性

クランチの状態でもトーンチャート的な波形にはならず、低~中音域に迫力を感じるドライブです。SH-11の歪みを低音側に寄せたサウンドとなり、やや控えめで高音のトゲが立たない歪み方となります。

SH-14 Custom5で感じられた空気に混ざるような飽和感が和らぎ、その分低音の存在感が際立つドライブですね。高音はガンガン前に出る雰囲気ではありませんが音の分離が良く、強めのハーモニクス感が音の輪郭に更なる艶を加味しています。140~600Hz付近にかけてはSH-14 Custom5が圧倒するので、SH-11のローエンドに物足りなさを抱いている人にはピッタリです。

SH-11 クランチ 周波数特性

Seymour Duncan SH-11 クランチ 周波数特性 波形
SH-11 クランチ 周波数特性

600Hz以降は全帯域でSH-11の方が伸びが良く、アルニコ5特有の高音域特性向上は体感しにくいかもしれません。むしろSH-11の方が軽やかな歪みで、SH-14 Custom5は中高音域を削る事で高音域のレスポンスを向上させています。特に600~2kHz付近が一気に絞られている点が、高音域自体にそれほど変化がなくとも音に煌めきを感じさせる要因です。

波形の周波数目安(左から順に)

赤線:100Hz,200Hz
橙線:400Hz,800Hz
桃線:2kHz,3kHz,6kHz

Seymour Duncan SH-14 Custom 5 音質解析&レビュー まとめ

SH-14 Custom5はSH-11をアルニコ5に変更することで、SH-5とSH-11の良さをうまく1つに集約しています。中音域3を中高音域3と捉え、中音域を引き上げつつ低音と高音の均一感を実現したと考えれば絶妙な完成度ですね。

Seymour Duncan (セイモア・ダンカン) SH-14 Custom 5 音質解析&レビュー まとめ

適度に高い出力と安心感のある低音、濃密な中音の倍音感、そして歪みにくい高音は他では得難い個性に溢れています。音の重心を下げたオールラウンドな周波数特性につき、幅広いジャンルへの適合力を秘めたピックアップです!

🧠💨「うおおおおおおおおおおおお!!!脳ミソが Seymour Duncan SH-14 Custom5 を求めてるぅうううううう!!!」


Seymour Duncan SH-14

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