[SJB-2] Seymour Duncan Hot Jazz Bass 唸るローエンド💖[ダンカンベースピックアップ]
👆 Seymour Duncan Hot Jazz Bass SJB-2b
目次
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Seymour Duncan Hot Jazz Bass SJB-2 充実のローエンド!
Hot Jazz Bass SJB-2は古典的なJBトーンを踏襲しつつ、中音域を強化したモデルです。ミッドレンジが余裕のあるローエンドを実現し、太く暖かなトーンを繰り出します。外観はSJB-1 Vintageとほぼ同一ですが、コイルアレンジがパワー重視の傾向です。ミッドレンジだけでなく出力も高めで、攻撃的なロックサウンドにも柔軟に対応します。
ブリッジ&ネックセットでノイズキャンセル!
本モデルはブリッジ用とネック用が用意されており、基本のトーンチャートは共通です。ブリッジ用のSJB-2bは、弦振動の少なさに配慮されたキャリブレート品となっています。ネック用のSJB-2nは出力が僅かに抑え気味で、ブリッジに対して逆巻きかつ逆磁極です。SJB-2bとSJB-2nをセットで使うことで、ミックス時にノイズキャンセルが可能となります。
American Standard Jazz Bassの交換用PUとして、本品が筆頭に挙がる事も多いです。サウンドの肝となる中音域が強いため、アンサンブルでも音抜けの良さを実感出来ます。今回はSJB-2bをブリッジにマウントして、周波数特性のデータを計測しました。パッシブベースのローミッドを強化したい方は、ぜひ購入前の参考にご活用ください!
Seymour Duncan Hot Jazz Bass SJB-2 周波数特性
出力レベルはミディアムランクの本品ですが、DI直でも一定の力感を発揮です。ライン録りではローエンドの厚みが増し、猛獣の唸り声のような低音を繰り出します。それぞれの音は周波数的な変化が大きいため、2通りのサウンドデータを計測です。最初にDI直の音をチェックし、続いてアンプのラインアウトの音を紹介していきます。
公表データの確認
周波数特性を見る前に、SJB-2のメーカー公表データやトーンチャートを掲載です。SJB-2bもSJB-2nも、トーンチャートは下記の通りで同一となっています。ただし直流抵抗値や出力など、一部のパラメータの設計が僅かに異なる模様です。下記表はSJB-2bを基準にしているので、SJB-2nの値はカッコ内に表記しています。
マグネット:アルニコ5
直流抵抗値:16.6kΩ (16.3kΩ)
アウトプットタイプ:Medium
出 力:8 (7.4) / 低音域:4 / 中音域:6 / 高音域:4
レゾナントピーク:3.8kHz
※SJB-2nはRW/RP(逆巻き/逆磁極)
波形の周波数目安(左から順に)
赤線:100Hz,200Hz 橙線:400Hz,800Hz 桃線:2kHz,3kHz,6kHz
DI直
SJB-1やSJB-3などの波形は、ミッドレンジに大きな谷が形成されるのが特徴です。例えばSJB-3では1.2kHzが極端に弱く、独自のパキっとした音色を奏でます。SJB-2は中音域の谷がかなり緩やかで、800~3kHz付近にムラがありません。
そのため基本的な音色が暖かで、聴覚的にもモコっとした音色を体感出来ます。波形の山は100Hzに集中しているのに加えて、100Hz以下の重低音も迫力十分です。3kHz以降は高音域4の設定通り控えめですが、倍音自体は綺麗に揃っています。
アンプラインアウト
聴覚的にはミッドが強い印象でしたが、実測ではローエンドに波形が集中です。むしろミッドはほとんど出ておらず、ローがミッドを引っ張っている模様でした。しかしライン録りでも1.2kHz付近が強く、個性的なアクセントとなっています。スラップではミッドハイが爆発し、ピックでもコリっとしたニュアンスを再現可能です。
Seymour Duncan Hot Jazz Bass SJB-2 まとめ
低音域4、中音域6、高音域4という設定ですが、計測結果では低音域が6以上出ています。反して中音域は全体的に6以下ですが、1.2kHz付近のみ6相当のパワーを計測しました。それでも耳には中音域6の音に聞こえるという、かなりテクニカルなチューニングです。アンプの設定が重要になるため、必要以上に低音域は上げない方が良いかもしれません。
重く唸るような低音が魅力的で、芯の太いサウンドはロック全般に向いています。ローエンドの輪郭が分かりやすいので、エフェクターの効果も際立つ印象です。フラットにアンプを設定すると、積極的にエフェクターで音作りが楽しめます!